10月の誕生花としてご紹介するのは「バラ」。何枚も花びらを重ねた様子が美しく、古くから世界中で人々を魅了し続けている花です。

バラは昼夜の寒暖差が大きいほど色が濃く出るため、秋以降に咲くバラは発色がとても美しいとされています。秋に咲くバラは「秋バラ」とも呼ばれ、香りが長続きするといった特徴も。

10月生まれの方への誕生日プレゼントをはじめ、この季節の贈り物にふさわしい花です。

10月の誕生花・バラ全体の花言葉は、「愛・美」など。まるでバラの見た目を体現しているような意味合いですね。怖い意味の花言葉は無いため、誕生日プレゼントをはじめとするお祝いのフラワーギフトにおすすめです。

ただし、プレゼントする本数によっては「片思い・ごめんなさい」などネガティブな意味を持つことがあります。本数ごとの花言葉については、後の項目で詳しく解説しています。

バラ全体の花言葉は「愛・美」で、花の色ごとの花言葉もあります。

プレゼントするバラの色に迷った時は、花を贈る相手へ伝えたい花言葉からバラの色を決めるのもおすすめです。赤いバラは恋人やパートナーに、オレンジ・イエローは友達や家族に、ピンク・白は目上の方へのプレゼントに向いています。

花言葉をヒントにしてバラの色を選んだ際は、メッセージカードへ、その意味を書き添えて渡してはいかがでしょうか。バラ全体の花言葉も複数あり、色ごとの花言葉もそれぞれあるため、メッセージカードを添えて渡すことがおすすめなのです。特にイエローのバラには「嫉妬・薄らぐ愛・別れ」といった花言葉もあるので、「友情」という花言葉で選んだことを伝えるのが良いでしょう。

バラは、花の種類に詳しくない方でも知っているほど有名な花。古くから世界中で人々を魅了し、今でも多くの人から愛され続けています。

花の大きさ・色・花びらの形など咲き方のバリエーションが多いため、贈る相手や好みに合ったフラワーギフトを作ることができます。また品種によりますが、香水などにも使われる良い香りもバラの魅力ですね。

ちなみに、バラはドライフラワーにしやすい花でもあります。ドライフラワーに興味がある方へ誕生日プレゼントを贈る際は、バラを選ぶのがおすすめです。

バラは、贈る本数によって意味が変わるのをご存知ですか？どんな思いをこめて相手へ花を贈りたいのかに合わせて、バラの本数を決めるのもおすすめです。そこで、贈る相手別の本数と花言葉、そしておすすめの花色をご紹介します。

花言葉よりも本数の意味は知られていないため、バラの本数で気持ちを伝えたい方はメッセージカードに書いたり直接言葉で伝えたりするのがおすすめです。直接本数の意味を伝えたくないという方は「貴方のことを想って○本のバラを贈ります」と、一言添えてはいかがでしょうか。

バラの歴史はとても古く、2,000年以上前から人類と関わりがあったと言われています。絶世の美女と謳われるプトレマイオス王朝最後の女王・クレオパトラも、バラを愛していたと伝えられています。

クレオパトラは、バラを飾るだけでなく、バラの花びらを食べたりお風呂に浮かべたりローズオイルを肌に塗ったりしていたとか。また、夜はベッドへバラの花を敷き詰めて眠っていたともいわれています。

いまでもバラ風呂や、バラの香りが楽しめるボディークリームやアロマディフューザーに使えるバラの精油が販売されています。クレオパトラも現代の私たちのようにバラの香りを楽しんできたのかもしれませんね。

季節を感じさせるフラワーギフトにしたいとき、バラと合わせたい花を紹介します。オレンジ・イエロー・赤の花で紅葉のイメージを演出したり、温かみのある色や彩度が低く深みのある色を取り入れたりすると、秋らしい雰囲気になります。

誕生日祝いにバラの花束をお渡しするとき、生け方のワンポイントアドバイスをお伝えすると喜ばれます。普段あまり花を飾り慣れていない方でも簡単に真似できる、バラの飾り方やお手入れのポイントをご紹介します。

お花屋さんに行くと、いろいろな咲き方のバラが並んでいますよね。バラは品種が非常に多く、その咲き方も品種によって異なることで知られています。ここでは、代表的なバラの咲き方と品種を写真でご紹介します。

● カップ咲き

花を横から見るとティーカップのような形をしているものを、「カップ咲き」といいます。

・薫乃（かおるの）

「薫乃（かおるの）」は、淡いピンク〜ベージュ・白のような柔らかい色合いのバラです。甘く強い香りがするのも特徴です。

・ジュビレ　デュ　プリンセス　ドゥ　モナコ

「ジュビレ　デュ　プリンセス　ドゥ　モナコ」は、白い花びらにビビットな赤色のグラデーションが美しい品種です。

● ロゼット咲き

花を横から見ると平たく、花びらが中心にいくほど小さくなる咲き方をするのが「ロゼット咲き」です。

・るる

「るる」は、コーラルピンクや黄色みがかったピンクや黄色みがかったピンクの花びらが重なって広がる、ドレスのように美しいバラです。秋に花を咲かせるものは、春咲きのものよりも色が濃くなります。

● 一重咲き

5枚の花びらが一重に咲くのが「一重咲き」です。

・かざぐるま

「かざぐるま」は、鮮やかな赤が目をひく一重咲きのバラです。一般的なバラのイメージと異なるため、一見するとバラのように見えないかもしれませんね。

● 八重咲き

花びらが20枚以上あり、重なり合いながら咲くものを、「八重咲き」といいます。「バラ」と聞いたとき多くの人が想像するのは、この「八重咲き」か、次にご紹介する「高芯咲き」ではないでしょうか。

・アシュラム

「アシュラム」は、落ち着いたオレンジ色が美しい丸弁八重咲きのバラです。ふわっと重なり合う花びらがゴージャスで高貴な印象です。

● 高芯咲き

花の中心が高くなっていて、花びらが外側に反り返るように広がる咲き方を、「高芯咲き」と言います。切り花のバラの多くが「高芯咲き」に分類されます。

・熱情

真っ赤なバラの花束をイメージするとき、多くの人が思い浮かべるのが「熱情」かもしれません。その名にふさわしい鮮やかな赤色と、バランスの良い花姿が魅力です。

● ポンポン咲き

花びらが細かくふわふわしていて球体のように見えるのが、ポンポン咲きです。ミニバラに多い咲き方です。

・グリーンアイス

蕾のときはピンク色が見えますが、花が開くと白、咲き進むと緑になるミニバラです。色調変化が美しいグリーンアイス。小ぶりな花ですが、たくさんの花びらがあることで華やかな印象になります。

● フリル咲き

花びらが波打ってフリルのように見える咲き方を、「フリル咲き」と言います。「フリル咲き」は「波状弁咲き」とも呼ばれています。花びらの枚数が少ないバラでも、咲き方がフリル咲きの場合は、豪華なドレスで踊っているような優雅でゴージャスな印象になります。

・シャインオン

フリルのような個性的な花びらがたくさん付いているため、ぎゅっと詰まっているようにみえます。シャインオンという名前は「輝き続ける」や「光であたりを照らす」という意味があります。その前の通り豪華で輝いて見えますよね。

バラをいつもとは違う方法で楽しみたい方へ、花瓶に生ける以外のアイデアをご紹介します。

※肌が弱い方やアレルギーがある方は、バラについた農薬やバラそのものが肌刺激となることがあります。バラ風呂やバスボムを楽しむ際は予めご注意ください。

バラはドライフラワーに向いている花です。ドライフラワーにすれば、より長く花を飾ることができますね。

バラを乾燥させるタイミングは、「花を贈ってすぐ・貰ってすぐ」がベスト！バラは新鮮なうちから乾燥させた方が、色鮮やかなドライフラワーを作ることができます。ドライフラワーの簡単な作り方をご紹介します。

誕生日プレゼントにバラのフラワーギフトを贈る際は、ぜひメッセージカードを添えて渡しましょう。言葉ではなかなか伝えにくい感謝や愛の言葉も、カードなら素直に表せるものです。バラの花言葉を添えたおすすめメッセージ例をご紹介します。

なお、メッセージカードには、「〇〇より」と自分の名前を入れたり、フラワーギフトを渡す日の日付を入れたりするのがおすすめです。

花は咲き終わってしまうため、雑貨のようにずっと残して置けるものではありません。しかし、花と一緒に渡したメッセージカードは花が咲き終わった後も残ります。名前や日付を入れておくと、後から見返したときに嬉しさが何度もよみがえるでしょう。

数年経っていても、メッセージカードを読めばもらった花束やアレンジメントを思い出すこともできそうですね。

今回は10月の誕生花であるバラをご紹介しましたが、実は月だけでなく日ごとの誕生花もあることを知っていますか？今回は誕生日におすすめな言葉を持った花をいくつかご紹介します。

ちなみに、上の写真は10月7日の誕生花であるエキナセアです。

ただ、これらの誕生花は花束やアレンジメントで使われる切り花で流通していないものが多くあります。そういった背景もあるので、大切な誰かにフラワーギフトを贈るなら、日ごとの誕生花にこだわらず10月の誕生花であるバラを選ぶのもおすすめです。

• 10月の誕生日花はバラ！
• バラは一年中手に入るが、秋に咲くバラは色が濃く香りが長く続きしやすい
• バラは誰もが知っている美しい花で、贈る相手を選ばない
• バラの花言葉は「愛・美」などで、色ごとや贈る本数ごとにも意味がある
• 部屋に飾ると良い香りを楽しめる
• ドライフラワーやバスボムなど花瓶で飾る以外にも楽しめる
• 秋色の花と合わせて季節のフラワーギフトにおすすめ
• 花言葉の意味や本数の意味を添えたメッセージカードをつけるとより丁寧！

今回は、10月の誕生日花であるバラについてご紹介しました。10月生まれの方のお誕生日に、ぜひ素敵なバラのフラワーギフトを贈りましょう。