誕生日のお花を
「色彩心理学」で
選ぶ方法!
【カラー講師監修】
誕生日祝いのお花の色、みなさんはどうやって決めていますか?
色は、それぞれに私たちの心理状態へ影響を与える力を持っています。例えばオレンジ色のお花を見ると元気を分けてもらえたり、水色のお花を見ると気分が落ち着いたり!
今回は、マナー講師・カラー講師の馬上久恵さんに、色彩心理学をもとにした誕生日祝いのお花の選び方や贈る際のポイントについて教えていただきました。
今回お話してくださった先生
馬上 久恵 さん
ジュエリーコーディネーターを経て、マナー&カラー講師。マナーとカラー、2つのアプローチの相乗効果で、個人はもとより企業セミナーでも絶大な信頼を得て、個人向けコンサルタント、スクール専任講師、専門学校講師として幅広く活躍中。
【お花の色の選び方】頑張りすぎているあの人には何色がいい?
――まず、お花の色は何を基準に選ぶのがよいでしょうか?
お花の色選びでまずおすすめしたいのは、相手の好みやイメージに合わせること。その方が普段着ているお洋服や、愛用品などの色を参考にしてみてください。
また、色が及ぼす心理効果を利用して、贈る相手へ伝えたいメッセージをお花の色やラッピングへ込めてみてはいかがでしょうか。一例を紹介します。
- のんびりしてほしい…落ち着きや、安らぎを感じさせる緑
- 元気づけたい…ビタミンカラーの黄色やオレンジ
- 頑張りすぎているからリラックスしてほしい…気持ちを落ち着かせる青
- 新しい出発を祝いたい…希望や可能性を感じさせる白
色ごとのおすすめのお花について
もっと深く知りたい方はこちら!
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「年齢と同じ本数の赤いバラ」は高い…!違う色のお花でもOK?
――年齢と同じ本数の真っ赤なバラの花束…とても憧れますが予算オーバーしてしまうケースも多そうです。代替する良い方法はありますか?
たしかに年齢と同じ本数の赤いバラは、パートナーの誕生日祝いとして人気があります。ただ、本数によってはプレゼントの予算を超えてしまうケースがあるかもしれません。
バラは贈る本数によってメッセージの意味が変わりますので、年齢に合わせた本数にこだわらず、伝えたい気持ち、メッセージに合わせた本数を贈るのも素敵ですね。例えば5本のバラは「あなたに出会えて心から嬉しいです」という意味があります。
また、本数にはこだわらないで、花言葉に注目するのもよさそうです。バラは色によってそれぞれの花言葉が決められています。例えば、オレンジ色のバラには「絆・幸多かれ・信頼・熱望・健やか」という花言葉がありますので、お友達やご家族へのプレゼントにはそちらもおすすめです。
色ごとのおすすめのお花について
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他にも、バラに代わるお花を考えてみても良いですね。年齢と同じ本数を贈りたいのであれば、誕生日をイメージさせるお花を選ぶのがおすすめです。
誕生月のお花や、春はチューリップや桜、夏はひまわりなど季節感のあるお花から選ぶと、誕生日を迎える相手にとってより印象深い贈り物になりますよ。
大切なあの方の誕生花を調べてみよう!
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プレゼントを贈るなら
各月の誕生花がおすすめ
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誕生日パーティーのお花の選び方って?
――誕生日パーティーを企画する際、飾ったり贈ったりするお花は何を意識して選べばよいでしょうか?
主役に合ったパーティーのテーマを決め、そのテーマにあった色のお花を選ぶのがおすすめです。ご紹介する3つのステップに沿って、お花選びを進めてみてください。
- <お花選びの流れ>
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- STEP1. テーマ(イメージ)を決める
- STEP2. カラーの組み合わせを決める
- STEP3. 配色バランスを考える(お花をアクセントカラーに!)
STEP1. テーマ(イメージ)を決める
まずは、主役になる方(お誕生日を迎える方)の印象や、その方が好きなもの・大切にしているものを思い出しましょう。
そこから「どんなテーマ(イメージ)の誕生日パーティーにするのか」という大きな方向性を考えます。
(例)子供が主役の誕生日パーティー
その子が好きな色、お気に入りのキャラクターの色は共にブルー
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「ブルーを中心に、明るく楽しくみんなで元気にお祝い!」がテーマ
(例)お世話になっている先生をお招きしての誕生日パーティー
いつも優しくエレガントな先生のイメージは淡いパープル
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「パープルを中心に、落ち着いた雰囲気」がテーマ
なお、お誕生日パーティーの軸を「お祝いする側の想い」にする場合は、感謝の気持ちを伝える色をテーマにしても素敵です。感謝をメインのテーマにする際は、ピンクやオレンジなど明るく心が温まるような色がおすすめです。
- (参考)お祝いする側の想いの例
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- 生まれてきてくれてありがとう
- 長生きしてくれてありがとう
- 今日一緒にお祝いできて嬉しい
STEP2. カラーの組み合わせを決める
STEP2では、STEP1で決めた誕生日のテーマ(イメージ)をベースに、色の組み合わせを決めましょう。
誕生日パーティーをどのように演出するかは、色の組み合わせで変わります。素敵な色の組み合わせのヒントとして、パーティー会場のイメージを大きく5つのテーマに分けてご紹介します。
- テーマ:エレガント
-
イメージ:優しい、気品がある
明るくソフトな色を選び、「統一感」「まとまり」を感じる配色で。(※)
<おすすめの組み合わせ>
ラベンダー・パープル・ピンク
- テーマ:キュート
-
イメージ:活発、華やか
鮮やかな色やトーンを使い、「変化」「きわだち」を感じる配色で。(※2)
<おすすめの組み合わせ>
オレンジ・イエロー・ブルー・グリーン
- テーマ:クラッシック
-
イメージ:落ち着き、伝統的
温かみのある落ち着いた色を選び、「統一感」「まとまり」を感じる配色で。
<おすすめの組み合わせ>
ブラウン・オレンジ・深みのある赤
- テーマ:ダイナミック
-
イメージ:強い、はっきりしている
鮮やかではっきりした色とコントラストを生む黒を使うことで、メリハリを感じる印象に。「変化」「きわだち」を感じる配色で。
<おすすめの組み合わせ>
レッド・ブラック・ゴールド・シルバー
- テーマ:ナチュラル
-
イメージ:穏やかな、素朴
グリーン系の組み合わせはフレッシュなイメージのナチュラルに、ブラウン系の組み合わせは穏やかで温もりを感じるナチュラルに。「統一感」「まとまり」を感じる配色で。
グリーンとオフホワイトの組み合わせをおすすめとして紹介しますが、オフホワイトの代わりにオレンジ色を使うのもいいと思いますよ。
<おすすめの組み合わせ(グリーン系ナチュラル)>
グリーン・ イエローグリーン ・ベージュ、オフホワイト
上記を参考に、STEP1で決めた色とテーマをベースに、落ち着いた雰囲気(エレガント/クラッシック/ナチュラル)にしたいのか、楽しく動きのある雰囲気(キュート/ダイナミック)にしたいのかで組み合わせる色を変え、イメージに合う配色を決めましょう。
※:「統一感」「まとまり」を感じる配色:色みやトーン(色の濃淡や明暗などの調子)が同じ、あるいは近い色
※2:「変化」「きわだち」を感じる配色:色みやトーンの位置が離れた色(例:赤と緑)
STEP3. 配色バランスを考える(お花をアクセントカラーに!)
最後に、配色バランスを「ベースカラー・アソートカラー・アクセントカラー」の3色で考えてみましょう。アクセントカラーをお花で取り入れると、全体の調和を壊すことなく美しいインパクトが加わります。
- (1) ベースカラー(基調色):70%
-
一番大きい面積の色
<使用アイテム>
テーブルクロス・お部屋全体の色
- (2) アソートカラー(配合色):25%
-
メインカラーの次に面積の大きい色
<使用アイテム>
ランチョンマット・ナプキン・食器などの飾りつけの色
- (3) アクセントカラー(強調色):5%
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変化をつける、その部分を目立たせる色
<使用アイテム>
お花・ポイントとなる飾りつけの色・小物の色
(参考)テーマごとの色選びの例
エレガント:パープルやピンクの優しい色のグラデーションで演出。
ラベンダーカラーのテーブルクロスに明るいピンクのランチョンマットなど同系色でまとめると統一感が生まれ、上品な仕上がりに。
- 【アクセントカラーのお花】
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同系色でアクセントを作る場合は、色の鮮やかさでコントラストをつけます。丸いフォルムのデザインだと、さらにエレガントなイメージに。
ダイナミック:鮮やかな赤と黒の対比で、コントラストのある華やかさを演出します。
- 【アクセントカラーのお花】
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赤いバラでスタイリッシュに
両親へ感謝を伝える色って?「逆プレゼント」におすすめのお花
――ちなみに、自分の誕生日に両親へ贈り物をする「逆プレゼント」というイベントが広がりつつあるようです。両親へ感謝の気持ちを表せる色や、おすすめのお花はありますか?
ご両親のお好きなお花や、お2人にとって思い出のある品種を選ばれるといいですね。
もしお花が思いつかなければ、ご両親が好きな色や家族の思い出を感じさせる色、また自分から見たご両親のイメージの色でお花を選んでみてはいかがでしょうか。
感謝の気持ちを表せる色として、ご両親からの愛情を感じさせるピンク、楽しい家族団らんを感じさせるオレンジ色のお花を選ぶのもおすすめです。
フラワーギフトは「オーダーメイド」!だから誕生日祝いにピッタリ!
――誕生日祝いの贈り物としてよくお花が選ばれますが、なぜでしょうか?
相手への想いや、伝えたいメッセージに合ったお花が豊富にあることが、誕生日祝いの贈り物にお花が選ばれる理由ではないでしょうか。
お花は種類や色が豊富で、花言葉もさまざまですので、オーダーメイドの贈り物としてぴったりですね。
また、贈り物を受け取った方が、美しい色彩、優しい香りなど強い生命力をお花から感じることができるのも、ギフトに選ばれる理由だと思います。
誕生日はその方が生まれた年に一度の特別な日ですので、大切な日を一緒に迎えられた喜びや、生まれてきてくれたことへの感謝を込めてお花を贈りたいですね。
おすすめのフラワーギフトがわかる!
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相手へ想いを寄せ、誕生日祝いについて考える時間を楽しもう
――相手のことを思い浮かべて、「どんなお祝いが良いか」とあれこれ考える時間は楽しそうですね。
そうなんです!誕生日祝いを考えるときには、その方の普段の言動を思い返すこともヒントになりますよ。
「ピンクの服が好きだから、お花もピンクにしよう」「お母さんの飾らない自然体な人柄に合わせて、ナチュラルなイメージで誕生日パーティーを開こう」など、相手に合ったプレゼントやパーティープランを計画しやすいでしょう。
――最後に、先生が色の専門家として「誕生日のお花選び」において大切にしていることをお聞かせいただけますか?
誕生日とは、大切な方がこの世へ生まれてきてくれた特別な日です。だからこそお誕生日のお祝いでは、今年も一緒にお誕生日を迎えられた喜びや、生まれてきてくれたことへの感謝の気持ちを色に込めて伝えたいですね。
お祝いする相手のことを想い、その方へ気持ちを寄せながら似合う色のお花を贈る。
それは誕生日を迎えるご本人だけでなく、お祝いをする側にとっても幸せなことです。そして多くの方をお祝いできれば、それだけ幸せの数が増えていきます。
最初にお話したように、お花は生命力にあふれ、相手の五感に訴えかけるエネルギーを持っています。
贈る相手へ伝えたいメッセージをお花の色や花言葉へ込めた、とっておきのフラワーギフトを選んでくださいね。
誕生日祝いのマナーって?
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