9月の誕生花はリンドウ。
花言葉・色・切り花を
長持ちさせる方法など
9月の誕生花は「リンドウ」です。花言葉は「勝利・正義感・誠実」などで、凛とした美しさが魅力。今回は9月の誕生花で秋の訪れを感じさせてくれる花でもあるリンドウの花言葉・青や紫など色ごとの意味などをご紹介します。
目次
9月の誕生花は「リンドウ」
9月の誕生花としてご紹介するのはリンドウ。開花時期は8月~11月頃で、秋らしい雰囲気のフラワーギフトを作りたい時に多く選ばれる花です。いけばなでも「秋の野山」を表現する花として親しまれ、長さ5cm程度の筒状の花を数輪咲かせます。
いけばなで飾られることの多いリンドウには和風のイメージがあるかもしれませんが、鮮やかな色を活かした洋風のフラワーギフトと相性がいい花です。また、リンドウと言えば青い花という印象が強いかもしれませんが、白・淡い水色・ピンクなどの色も多く流通しています。
リンドウの花言葉は「正義・勝利・誠実」など
9月の誕生花リンドウの花言葉には、「正義・勝利・誠実」など凛とした花姿にピッタリな内容が並びます。ポジティブなメッセージが多いので、9月生まれの方のお誕生日プレゼントや、敬老の日などのお祝いシーンにおすすめです。
なお、花の種類によっては本数で花言葉が変わることがありますが、リンドウの場合は花言葉は変わりません。花束やアレンジメントを作る際、リンドウの本数は気にしなくて大丈夫です。
●リンドウの花言葉
「正義・勝利・誠実」など
また、リンドウの花言葉は色によって意味が異なります。
●色ごとの花言葉
- ピンク…「愛らしい」
- 白…「貞操」
- 青紫、青…「満ちた自信」
リンドウに怖い意味の花言葉はありませんが、リンドウ全体の花言葉に「悲しむあなたを愛する」、青のリンドウに「寂しい愛情」といった切ない花言葉があります。これは、群れることなく1本ずつ咲く花姿、そして青紫色が呼び起す哀愁のイメージに由来すると言われています。
そのため、花を贈る相手へ誤解を与えないよう、伝えたい花言葉やメッセージをカードに書いて、フラワーギフトと一緒に渡すのもよいでしょう。
リンドウの花言葉「勝利」の由来について
リンドウの花言葉の一つ「勝利」は、リンドウのある特徴に由来しています。
古くからリンドウは、日本をはじめ中国などで「根」が漢方薬として利用されていました(上の写真は乾燥したリンドウの根の部分です)。
そのため、昔の人々はリンドウに「病気に打ち勝つ力がある」と考えていました。そこから「打ち勝つ」=「勝利」という花言葉がついたと言われています。
この花言葉にちなんで、リンドウはいつまでも元気に長生きしてほしいおじいちゃん・おばあちゃんへ贈る敬老の日のフラワーギフトとしても選ばれています。
リンドウは竜の担の味!?
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リンドウの魅力は凛とした高級感と鮮やかな発色
リンドウの魅力は、なんといっても高級感があって凛とした花姿。青やピンクをはじめ濃く鮮やかな発色のものが多く、釣鐘型の花姿も印象的です。リンドウを花束やアレンジメントに加えるだけでフラワーギフトのアクセントになり、一緒に秋らしさも演出できます。
リンドウは和の雰囲気がありかわいらしすぎないので、男女や年齢を問わず誰にでも贈りやすいのも良いところです。比較的少ない「青い色の花」として、ブルー系のフラワーギフトを作る際にも重宝します。また、切り花として扱いやすく日持ちがよいことから、美しい姿を長く楽しめるのも喜ばれるポイントです。
●リンドウの魅力
- 凛とした花姿と鮮やかな発色で、高級感と秋らしさを演出できる
- かわいらしすぎないので、男性にも贈りやすい
- 花色が豊富なので、好みの雰囲気でフラワーギフトが作れる
- 青いリンドウはブルー系のフラワーギフトを作る際に重宝する
- 花持ちが良いので、長く飾って観賞できる
花が開くリンドウと開かないリンドウがある?
実はリンドウには、花が開く系統と開かない系統があります。
● エゾリンドウ系:花が開かない系統
エゾリンドウ系は、花が開かない系統です。リンドウと聞いて多くの人がイメージするのは、こちらのエゾリンドウ系の花かもしれませんね。すらっと真っ直ぐな茎に複数の花がつきますが、蕾のような状態から開花することはありません。
● ササリンドウ系:花が開く系統
ササリンドウ系は、花びらがクルっとそり返ったように開花する系統です。エゾリンドウ系と比べるとかわいらしい印象があります。
花屋さんで手に入りやすい!リンドウと合わせたい花って?
リンドウのみで花束やアレンジメントを作るのもすてきですが、他の花と組み合わせることで釣鐘型の花姿が際立ち、よりオリジナリティあふれるフラワーギフトになります。一年中花屋さんで手に入るものの中から、リンドウと合わせたい花をご紹介します。
● ユリ
まずおすすめしたいのが、リンドウとユリを組み合わせたフラワーギフト。リンドウと合わせるのに特におすすめなのが、真っ白なユリです。リンドウの鮮やかな発色が良いアクセントとなり、ユリの白さとのコントラストがとてもきれいです。
ユリはゴージャスな印象があり、「威厳」という花言葉を持つので、花束にして目上の方へ贈るのがおすすめ。リンドウの持つ端正な雰囲気と相まって、高級感たっぷりのギフトになります。敬老の日のプレゼントにも良いですね。
- ユリの花言葉…「純粋・無垢・威厳」など
● トルコキキョウ
リンドウとトルコキキョウを組み合わせるのもおすすめです。トルコキキョウはフリルのような花びらが高級感たっぷりで、凛とした雰囲気のリンドウと相性抜群です。
リンドウは切り花の分類の中で「ラインフラワー」になります。「ラインフラワー」とは、花束などのフラワーギフトの高さや横幅を決める骨格部分(アウトライン)に適した花です。
一方トルコキキョウは、切り花の分類の中で「マスフラワー」となることが多い花です。「マスフラワー」とは、大きく丸い形の花や、花びらが多く集まってできた花を指します。花束やアレンジメントで主役に選ばれることが多い花です。
このように、花の形が異なるリンドウとトルコキキョウを使えば、バランスの取れたまとまりのあるデザインを作ることができます。
また、トルコキキョウは紫・ピンク・白・黄・薄緑などカラーバリエーションが豊富な花。作りたいイメージのフラワーギフトに合わせて、色を選べるのも良いところです。コンパクトなブーケにして、優美な雰囲気を好む方への誕生日プレゼントに贈ってみてくださいね。
- トルコキキョウの花言葉…「優美・清々しい美しさ」など
● カーネーション
9月生まれのお母さまへのプレゼントや、敬老の日を兼ねた誕生日ギフトを贈りたい方には、リンドウと赤いカーネーションの組み合わせがおすすめです。赤いカーネーションには「母への愛」などの花言葉が、リンドウには「誠実」などの花言葉があるので、お母さんやおばあちゃんへの感謝や愛を伝えるのにふさわしいのではないでしょうか。また、赤いカーネーションと青いリンドウを組み合わせると、色鮮やかで印象的なギフトになりますよ。
カゴのまま飾ることができるアレンジメントスタイルで贈ると、花を生け直す手間が省けるので喜ばれます。そのため、花を飾り慣れていない方へのお誕生日プレゼントにおすすめです。
- 赤色のカーネーションの花言葉…「母への愛・愛を信じる」など
上記にておすすめの花を紹介しましたが、リンドウはさまざまな花と合わせやすいので、相手の好きな色を思い浮かべながらフラワーギフトを選ぶのはおすすめです。
秋らしいフラワーギフトにしたい時、リンドウに合わせるとよい花は?
秋らしさを予感させるフラワーギフトにしたいとき、リンドウと合わせたい花を紹介します。季節感のあるデザインは、秋らしくなってくる9月に生まれた特別な方への贈りものにぴったりです。
● ワレモコウ
秋らしさ満点のフラワーギフトを作りたい方には、ワレモコウとリンドウを組み合わせるのがおすすめです。ワレモコウは、日本の秋を代表する花としていけばなにも用いられています。リンドウも日本の秋を象徴する花なので、リンドウとワレモコウで和をテーマにしたフラワーギフトにしても素敵ですね。
花束にして、落ち着いたテイストが好きな方への誕生日プレゼントや、ご年配の方への贈り物にすると喜ばれるでしょう。ちなみにワレモコウも花持ちが良い花の1つなので、リンドウとワレモコウを合わせれば長くきれいな姿を楽しめます。
- ワレモコウの花言葉…「変化・明日への期待・憧れ」など
● ケイトウ
珊瑚のようなモコモコしたフォルムが印象的なケイトウ。サンゴにも例えられるユニークな花姿のケイトウと、すらっとしたリンドウの花を合わせると、意外性があって楽しいフラワーギフトになります。
大きなケイトウは存在感があります。そして、温かそうな見た目でベロアのような触り心地と、オレンジ・赤・イエローなどの秋らしい色を使って、季節感あふれるデザインを作ることができます。
先にお伝えしたように花色がカラフルなので、リンドウと合わせて思いっきり派手なアレンジにもできそうですね。秋らしさいっぱいのアレンジメントにして、おしゃれが好きな人への個性的なフラワーギフトにおすすめです。
- ケイトウの花言葉…「おしゃれ・個性・色褪せぬ恋」など
● ダリア
秋になると花屋さんでよく見かけるようになるダリア。鮮やかな色合いと存在感のある花姿で、フラワーギフトをパッと華やかにしてくれます。丸く咲くダリアと釣鐘型に咲くリンドウを組み合わせると、それぞれの花姿が互いの美しさを引き立てあうギフトが作れます。
豪華な印象になるので、フォーマルな場面でのプレゼントに適しています。花束にして、ホテルやレストランで開かれるような誕生日パーティー・お祝いの席でお贈りするのがおすすめです。
- ダリアの花言葉…「華麗・優雅・気品・感謝」など
リンドウを漢字で書くと「竜胆」
ここから、リンドウにまつわるエピソードをいくつかご紹介します。
リンドウは、漢字では「竜胆」と書きます。これは、リンドウの中国での名前が「竜胆 / リュウタン」だからです。中国名の「竜胆」の由来は、リンドウの根の味が「竜の胆のように苦い」と表現されるからだそう。そのことから「竜胆」と名づけられたという説があります。
ちなみに、平安時代までは日本での呼び方・表記は「りむたう・りんたう・りんだう」などバラつきがあったそうですが、時と共に「リンドウ」という名前になったと言われています。
リンドウは「万葉集」に登場する花
日本古来より愛されている秋の花・リンドウは、「万葉集」「枕草子」「源氏物語」にも登場しています。万葉集では「想い草」として歌われており、源氏物語では「枯れたる下草の中に、竜胆、撫子などの咲き出でたるをおらせ給て(意訳:源氏は枯草の中に竜胆や撫子が咲いているのを見て折らせた)」と記されています。
また上向きに花が咲くことから、縁起が良い花とされるリンドウ。梅・桜・フジ・キキョウなどと並んで吉凶を表現するモチーフとして、家紋にも使われています。古くは源義経や木曽義仲、江戸時代には清和源氏ゆかりの武家がリンドウを家紋として用いたと言われています。今でも鎌倉市は市章にリンドウを使用しています。
リンドウを使ったフラワーギフトを贈る際、「リンドウにはこんなエピソードがあるんですよ」と一言添えて渡すと、より記憶に残るフラワーギフトになりますよ。
贈る相手に伝えたい!リンドウの生け方・飾り方
誕生日祝いにリンドウの花を贈るとき、生け方のワンポイントアドバイスをお伝えすると喜ばれます。普段あまり花を飾り慣れていない方でも簡単に真似できる、リンドウの飾り方やお手入れのポイントをご紹介します。
①花に付いた水気は優しく下向きに振って落とす
リンドウは、蕾の下に水分がたまりやすい花です。リンドウを下向きにして優しく振って水気を落としましょう。こうすることで長持ちしやすくなります。
②水の中で茎を折る
リンドウが萎れていたり水気が足りなくて元気がなくなったりしているときは、水の中で茎を手で折る「水折り」をしてあげましょう。こうすると茎が水を吸収しやすくなるので、花持ちがアップします。
ちなみに、ハサミで切るのではなく手で折った方が良い理由は、リンドウの茎が硬く繊維が細かいから。ハサミでカットすると茎の繊維を傷つけ、水上がりが悪くなってしまうことがあるためです。
③茎にぬめりが出たらカットする
リンドウの茎にぬめりが出てきたら、流水で洗い流してぬめりを取り除きましょう。それでもぬめりが取れない場合は、その部分の茎は「水折り」してください。こうすることで水の吸収が良くなり、ぬめりが解消されます。
④定期的に花瓶の水は交換する
何日間も同じ水に生けていると、茎にぬめりや傷みが出やすくなります。定期的に水を交換しましょう。
⑤咲ききった花はすぐに取り除く
リンドウは一つの茎に複数の花をつけます。咲ききった花をそのままにしていると、まだ元気な花も傷みやすくなってしまいます。萎れてきた花はすぐに取り除くようにしましょう。
リンドウの花言葉を使ったメッセージ例
誕生日プレゼントにリンドウのフラワーギフトを贈る際は、ぜひメッセージカードを添えて渡しましょう。言葉ではなかなか伝えにくい感謝や愛の言葉も、カードなら素直に表せるものです。リンドウの花言葉を添えたおすすめメッセージ例をご紹介します。
・友達へ
誕生日おめでとう♪いつもかわいくて優しい〇〇ちゃんは、私の自慢の友達です。『愛らしい』の花言葉を持つピンクのリンドウを贈ります!
・恋人やパートナーへ
『誠実』の花言葉を持つリンドウの花束が似合うあなたへ。その真面目さと誠実さに、私はいつも救われています。
・おじいちゃん・おばあちゃんへ
いつも温かく見守ってくれてありがとう。リンドウには『勝利』という花言葉があって、病気や悪いことを跳ねのけると言われています。『いつまでも元気に長生きしてね』の願いを込めて、この花を贈ります。
なお、メッセージカードには、「〇〇より」と自分の名前を入れたり、フラワーギフトを渡す日の日付を入れたりするのがおすすめです。
花は咲き終わってしまうため、雑貨のようにずっと残して置けるものではありません。しかし、花と一緒に渡したメッセージカードは花が咲き終わった後も残ります。名前や日付を入れておくと、後から見返したときに嬉しさが何度もよみがえるでしょう。
数年経っていても、メッセージカードを読めばもらった花束やアレンジメントを思い出すこともできそうですね。
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9月の毎日の誕生花・あなたの誕生花を調べよう!
今回は9月の誕生花であるリンドウをご紹介しましたが、実は月だけでなく日ごとの誕生花もあることを知っていますか?今回は誕生日におすすめな言葉を持った花をいくつかご紹介します。
- 9月4日:ソリダスター(花言葉:振り向いてください)
- 9月11日:サフラン(花言葉:喜びあふれる笑顔)
- 9月29日:ポーチュラカ(花言葉:無邪気)
ちなみに上の写真は、9月11日の誕生花であり香辛料としてもおなじみのサフランです。
ただ、これらの誕生花は花束やアレンジメントで使われる切り花で流通していないものが多くあります。そういった背景もあるので、大切な誰かにフラワーギフトを贈るなら、日ごとの誕生花にこだわらず9月の誕生花であるリンドウを選ぶのもおすすめです。
自分や大切な人の誕生花は何?
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まとめ
- 9月の誕生日花はリンドウ!
- リンドウは鮮やかな花色が印象的で、定番のブルー以外にも紫・ピンクなどがある
- リンドウの花言葉は「正義・勝利・誠実」など
- 和のイメージがあるが、鮮やかな花色は洋風のアレンジメントとも相性◎
- リンドウの根は、古くから薬や漢方として利用されていた
- 花言葉を伝えたい時は意味を添えたメッセージカードをつけるのがおすすめ
今回は、9月の誕生日花であるリンドウについてご紹介しました。9月生まれの方のお誕生日に、ぜひ素敵なリンドウのフラワーギフトを贈りましょう。
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