日本の場合、1月の誕生花はスイートピー、2月の誕生花はチューリップ、3月の誕生花はフリージア……などのように定められています。一方で、アメリカの誕生花は以下のとおりです。

・1月　カーネーション
「無垢で深い愛」「母への愛（赤）」「純粋な愛（白）」「感謝の心（ピンク）」
幾重もの花びらがドレスのようにかわいらしい花・カーネーション。「聖母マリアが流した涙の跡から生まれた花」、「冠作りの名人である美しい娘・ソニクスが姿を変えた花」などの伝承が残っています。母の日に贈る花としても人気です。

・2月　プリムラ
「青春の恋」「幸福感（オブコニカ）」「永続する愛情（ジュリアン）」「可憐（ポリアンサ）」
丸みを帯びた花びらが5～6枚重なった、ポップな色彩の花・プリムラ。サクラソウ属の花の総称で、いろいろな花があります。バラのように美しい花を咲かせることから、英名では「Primrose（最初のバラ）」という呼び名です。

・3月　スミレ
「小さな幸せ」「愛（紫）」「あどけない恋（白）」「つつましい喜び（黄色）」
薄く紫がかった花びらと、小さくて可憐な雰囲気が特徴の花・スミレ。パンジーやビオラなどを除くスミレ科スミレ属の花をまとめてスミレと呼びます。西洋では、ユリ・バラと合わせて聖母に捧げる花のひとつです。

・4月　デイジー
「美人」「平和」「あなたと同じ気持ちです」「希望」
パッと開いた花びらの中心に金色の花芯を持つ、ポンポンのようにかわいらしい花・デイジー。太陽の光を浴びると開花し、夜になると花をすぼめる性質があります。花を咲かせる期間が長く、フラワーギフトにぴったりです。

・5月　スズラン
「幸福の再来」「純粋」「純愛」「意識しない美しさ」
緑色の花茎に、複数の小さなベル（鈴）型の白花を下向きに咲かせる花・スズラン。スズランという名前は、「連なる花が鈴のように見えること」に由来します。フランスでは、贈った相手に幸せが訪れる花として愛されています。

・6月　バラ
「愛情」「あなたを愛します（赤）」「深い尊敬（白）」「温かい心（ピンク）」
花だけでなく、つぼみやトゲにも花言葉を持ち、「愛と美の象徴」とされる花・バラ。花びらの色や本数によっても花言葉が異なるため、贈る相手に合わせて選ぶことができます。

・7月　スイートピー
「ほのかな喜び」「優しい思い出」「私を覚えていて」「優美」
飛び立つ蝶のような姿と、ほのかに放つ甘い香りが魅力的な花・スイートピー。イギリスのアレクサンドラ王妃にも愛された花で、ヨーロッパでは寝室に飾る花として高い人気があります。

・8月　グラジオラス
「思い出」「勝利」「華やかな恋」「愛の祈り」
剣のような形状の葉が特徴的な花・グラジオラス。英名の「Sword lily（剣のユリ）」も、その特徴的な姿が由来です。花色はもちろん、花びらの種類や花の大きさにも豊富なバリエーションがあります。

・9月　アサガオ
「愛情の絆」「固い約束」「結束」「明日もさわやかに」
パッと鮮やかで大きめの花びらがかわいらしい花・アサガオ。朝に咲いて昼に花を閉じる性質があり、花名や「はかない恋」という花言葉はこの性質に由来しています。日本で最も好まれている園芸植物のひとつです。

・10月　ダリア
「優雅」「気品」「感謝」「豊かな愛情」
小さな花びらが密集した、豪華で可憐な雰囲気を持つ花・ダリア。姿形がボタンと似ていることから、「天竺牡丹（テンジクボタン）」と呼ばれることもあります。品種改良により、多くの園芸品種が開発されています。

・11月　キク
「高貴」「あなたを愛します（赤）」「誠実（白）」「甘い夢（ピンク）」
中心に向かってくるっと巻き込むような形状をした花・キク。しっとりと気品のある見た目で、日本では平安時代から観賞用の植物として親しまれています。

・12月　ヒイラギ
「歓迎」「先見の明」「保護」「剛直」
キンモクセイに似た甘い香りを放つ花・ヒイラギ。ギザギザの葉と白い小ぶりの花びらが特徴的で、古くから魔除けとしても使われてきた花です。

日本とアメリカだけでなく、フランス、中国、ヨーロッパなど国ごとに定められている誕生花はさまざま。日本で定めている誕生花を選ぶのもよいですが、海外の方へ贈る場合、よりなじみのあるほうを選ぶのがおすすめです。
花言葉の意味を考慮しながら、贈る相手のイメージに合った誕生花のフラワーギフトを選びましょう。