「ムーンダスト」とは?世界で唯一の青いカーネーションの魅力。
母の日に贈る花の定番といえば、カーネーションです。
赤やピンク、白、黄色などのカラーバリエーションがあるカーネーションですが、青いカーネーションがあることをご存じでしょうか。
1995年、世界で初めてバイオテクノロジーを駆使した品種開発が成功し、自然界には存在しない青いカーネーション「ムーンダスト」が誕生しました。
ここでは、そんなムーンダストの魅力や名前の由来、花言葉などをご紹介します。
今年の母の日には、ちょっとめずらしいムーンダストをプレゼントにしてみませんか。
目次
まるで青いドレスの貴婦人。「ムーンダスト」の魅力とは
世界で唯一の花である、青いカーネーション「ムーンダスト」。
ムーンダストは、日本の企業である「SUNTORY FLOWERS(サントリーフラワーズ)」と、オーストラリアの植物工学企業である「Florigene(フロリジン社)」との共同研究によって開発されました。
青いカーネーションの研究開発が始まったのは、1990年のこと。
ペチュニアなどの青い花から採取した「青系の色素を作る遺伝子」を、カーネーションの遺伝子に組み込むことで、カーネーションに今まで存在しなかった見事な青系の発色を実現しました。
この青色系カーネーションが誕生するまでには、5年もの歳月がかかったのだそうです。
生み出されるまでに5年かかったと聞くと、青色系カーネーションの誕生は、簡単ではなかったことが伝わってきますよね。
青色系カーネーションは「ムーンダスト」と名付けられ、1997年に日本で販売が開始されました。
バイオテクノロジーによって生み出された花の商業化は、ムーンダストが世界初。
現在、ムーンダストは温暖な気候のコロンビア・エクアドルで生産されており、日本のみならず欧米でも販売しています。
青色というめずらしい色から、ギフトとしても世界中で活用されています。
加えて、ムーンダストの特徴は、色だけではありません。
実は、ムーンダストは日持ちが抜群によく、通常のカーネーションに比べて1.5倍は日持ちするといわれています。
ムーンダストは、お花屋さんでよく見るカーネーションよりも長く、きれいな姿を楽しむことができるのですね。
青色というめずらしい花の色と、きれいな姿を長く楽しめることから、母の日ギフトとしてムーンダストを贈る方も少なくありません。
美しいめずらしい色の花が、長く楽しめるのなら、いつもお世話になっている義母にもぴったりの贈り物になりますよね。
そんなムーンダストには、1本の茎に大きな花をつけるスタンダードタイプと、1本の茎が枝分かれしその先に小さな花を複数つけるスプレータイプがあります。
スタンダードタイプは、「アクアブルー」「ライラックブルー」「プリンセスブルー」「ベルベットブルー」の4色で、色の濃さに違いがあります。
一方、スプレータイプは「サファイア」「アクアマリン」の2色で、サファイアのほうが深みのある濃い色をしています。
タイプや色の深みが異なる全6種のムーンダストは、母の日だけではなく、結婚式や入学式などの行事のお祝い品として、また誕生日や記念日などに贈るギフトとしても多くの方から選ばれています。
ちなみにムーンダストを見て「青ではなく紫」と感じる方もいるかもしれませんが、花の世界では一般的な水色~紫色までが青として扱われるため、ムーンダストは青系と認識されています。
ムーンダストの名前の由来と花言葉
その姿のみならず、名前の響きまで美しいムーンダストは、すべてを優しく包み込む月の光をイメージして作られたお花です。
ブランドコンセプトは、「幸せを願う青い花」。
月の光のような穏やかさ・優しさ・やわらかさを持つムーンダストが、母の日や誕生日などの人生の節目を祝う記念日にそっと彩りを加えます。
ムーンダストという名前は、「月の光のようにやわらかな包容力のある花に」という思いから名付けられました。
名前の由来となった月は、豊穣・生産の象徴であり、母性や優しさ、包容力を表すシンボルとして知られています。
夜をそっと照らす月の光が、きらきらと舞う結晶のように私たちの頭上に降り注ぐ。
ムーンダストを見ていると、ふとそんな光景が浮かんでくるような不思議なパワーを感じることができるかもしれません。
ムーンダストの花言葉は「永遠の幸福」であり、母の日のギフトとしても人気ですがこの花言葉と青い色から、結婚式をイメージする方も多いかもしれません。
「結婚式に青いものを身につけた花嫁は幸せになれる」という、サムシングブルーを連想された方もいらっしゃるのでは。
サムシングブルーは、聖母マリアのシンボルカラーが青であったことが由来となっており、花嫁の純潔と清純さを象徴していると言われています。
青い花がブーケに使用されることが多いのも、このサムシングブルーが理由となっているのです。
新たに生まれた幸せの象徴、ムーンダスト。
サムシングブルーのように幸せだと思えるシーンを演出するアイテムとして、母の日のみならず、結婚式や誕生日のギフトとして活躍します。
ムーンダストは花束とアレンジメント、どちらのスタイルを選ぶ?
母の日ギフトに花を選ぶ方は多く、中でもカーネーションは「母の日の花」と表現しても過言ではないほどの人気があります。
今までに贈ったことのない母の日ギフトをプレゼントしたいという方も、毎年母の日には花を贈ると決めているという方も、母の日ギフトにはムーンダストがおすすめです。
日本におけるムーンダストはまだ歴史が浅く、その存在を知らない方も少なくありません。
そのため、お母さんに、ムーンダストをギフトにすることでちょっとしたサプライズを演出できるかもしれませんよ。
お母さんにムーンダストを贈れば、初めて見るめずらしい花の色に驚いてくれるかも!
ムーンダストを母の日ギフトにするなら、花束とアレンジメントのそれぞれの魅力を押さえておき、より喜んでもらえるようなスタイルを選びましょう。
●花束
花束は生花をちょうどよい長さに切りそろえ、ひとつに束ねたもの。
発表会や送迎会など、花を手渡しする華やかなシーンで主役を引き立てる、定番のギフトです。
花束を渡すシーンは、表彰式などでも見ることができるかもしれません。
花が束ねられているため、手渡ししやすいスタイルです。
花束は、母の日に直接花を渡したいと考えている方におすすめです。
飾るときは花瓶に移し替え、好みの活け方を楽しむことができます。
一輪ずつ活けたり、茎を短くカットして活けたりと、お母さんと一緒に花束を自宅でアレンジして楽しみましょう。
●アレンジメント
アレンジメントとは、生花をバスケットや箱などに入れ、彩りよくアレンジしたものです。
アレンジメントのバスケットや箱の中には専用の吸水性スポンジが入っており、そこに花が活けられているのです。
プレゼントした花を美しく長く咲かせるためには、定期的にスポンジに水を含ませることが大切です。
1度スポンジが乾いてしまうと、水を吸わなくなってしまうので、自宅に飾っている間はスポンジが湿っているか確認するようにするといいですね。
バスケットなどの花器に入っているため、アレンジメントはプレゼントしてすぐに飾ることができます。
そのため、アレンジメントは花瓶に活ける必要がなく、飾るまでに手間がかからないという魅力があります。
このように、スタイルごとに長所や楽しみ方が異なります。
ムーンダストなどの花を母の日ギフトにする際は、デザインの美しさや値段だけではなく、それぞれの魅力をよくチェックしておくと良いかもしれませんね。