カーネーションが
人気の理由は?
特長や名前の由来・
イラストの
描き方など
カーネーションについて、知りたいことをまとめました。
カーネーションの花言葉や人気の理由、品種、日本に来る歴史などの豆知識は、意外と知らないことも多いかも。
さらに母の日のメッセージカードに書き添えたい、簡単なカーネーションの描き方も紹介しています。
目次
カーネーションの特長
まずは、カーネーションがどんな花なのか基礎情報から見ていきましょう。
- 学名:Dianthus caryophyllus
- 和名:オランダセキチク・オランダナデシコ
- 科・属:ナデシコ科・ナデシコ属(ダイアンサス属)
- 育ち方・形態:多年草
- 原産地:南ヨーロッパ、西アジア
- 花色:赤・ピンク・オレンジ・黄色・紫・青・グリーン・ブラウン・複色
母の日のプレゼントによく選ばれる花であり、母の日以外にも1年を通してお花屋さんでみることのできるカーネーション。
フリルのような花びらがかわいらしく、おしとやかでキュートな印象の花の1つです。
母の日の代表的なギフトとして有名ですが、母の日以外の贈り物に選ばれることも多く、他の花とも相性がいいです。
そのため「もらった花束をよく見たらカーネーションが使われていた!」ということもあるかと思います。
カーネーションは、フラワーギフトのメインになることも、脇役として使われることもあります。
そんな親しみのあるカーネーションは、ヨーロッパなどで古くから愛されてきた花の1つで、日本以外の国でもポピュラーな花の1つとして好まれています。
赤いカーネーションが最も有名ですが、他にもさまざまなカラーがあり、プレゼントする相手(お母さん)の好みに合わせることができます。
●カーネーションの鉢植えは何度も咲く?
カーネーションは、多年草の植物です。
多年草とは簡単に言うと、来年も花を咲かせる植物のこと。
そのため、カーネーションの鉢植えはお手入れすれば、毎年花を咲かせることができます。
「来年もカーネーションを咲かせたい」という方は、カーネーションの鉢植えの育てる時のポイントをまとめたコラムも併せて読んでみてください。
鉢植えのカーネーションの育て方
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●カーネーションを英語で言うと?
カーネーションの英名は「carnation(カーネーション)」です。
英語でもカーネーションは「carnation(カーネーション)」と呼ばれています。
ちなみに、カーネーションの花束は「 a bouquet of carnations」と書きます。
またカーネーションを使ったフラワーアレンジメントは「 a flower arrangement with carnations」と書きます。
母の日に贈るメッセージカードへ書き添えても良さそうですね。
●カーネーションの旬(開花時期)はいつ?
地域にもよりますが、カーネーションの開花時期は4月~6月、10月~11月です。
母の日にカーネーションの鉢植えをプレゼントしたいという方は、ちょうどきれいに咲いている状態で贈ることができそうです。
ちなみに春から初夏にかけて花を咲かせるカーネーションの種まきは9月の地域が多く、寒冷地では3月〜5月ごろに行います。
カーネーションをプレゼントする際は、花束やフラワーアレンジメントなどに使われる切り花や鉢植えが多いかと思いますが、種も流通しているので興味のある方は種から育ててみてください。
たくさんお世話をして手間をかけた分、思い出に残るのではないでしょうか。
●カーネーションの産地
日本のカーネーションの産地として、長野県は有名です。
長野県の中でも主に、佐久・諏訪・上伊那・下伊那・松本などが産地になっています。
カーネーションの出荷量(生産量)で、長野県は1位。
2位は愛知県で、3位が北海道と続きます。
世界で見るとカーネーションの生産が最も多いのは、コロンビアです。
世界のカーネーション生産量をみると、1位がコロンビア、2位が中国、3位ベトナムと続きます。
日本で流通している50%以上が輸入したカーネーションであり、その約70%がコロンビア産だといわれています。
お花屋さんで手に取ったカーネーションが、どこで育ったものなのかも注目してみるのも面白いかもしれませんね。
カーネーションを含め、花を選ぶときは色や咲き方にこだわることはあっても、産地にこだわることは少ないのではないでしょうか。
産地について考えると、新たな気付きがありそうです。
花言葉
花をプレゼントする時に気になるのが、花言葉。
カーネーションの花言葉をみていきましょう。
●日本語のカーネーションの花言葉
色に関わらず、カーネーションの全体の花言葉は「無垢で深い愛・感謝・純粋な愛情」などです。
母の日に伝えたい気持ちを、カーネーションの花言葉が伝えてくれそうですね。
- 赤のカーネーションの花言葉:
母への愛・愛を信じる - ピンクのカーネーションの花言葉:
感謝・気品・上品・温かい心
母の日に人気のある赤いカーネーションは「母への愛・愛を信じる」などの花言葉があり、「母の日は赤いカーネーション」というイメージが強いのも納得ですね。
そしてピンクのカーネーションには「感謝」という花言葉があります。
お母さんへ「ありがとう」の気持ちをピンクのカーネーションで伝えるのもおすすめです。
他にも紫や青、オレンジなど色ごとのカーネーションの花言葉を紹介しています。
もっと他にも知りたい方は、こちらも併せてご覧ください。
カーネーションの花言葉を色ごとに紹介
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●英語のカーネーションの花言葉
英語でカーネーションの花言葉は「love(愛)・fascination(魅力)」などがあります。
母の日にカーネーションをプレゼントする時に「英語でカーネーションの花言葉は”love”だよ」と伝えるのもよさそう。
お母さんにあらためて「大好き」といわなくても、「love」の花言葉を持つカーネーションを渡せば気持ちが伝わるかもしれません。
- 赤いカーネーションの花言葉:
「deep love(深い愛)」 - ピンクのカーネーションの花言葉:
「a mother’s love(母の愛)」
メッセージカードに「赤いカーネーションの花言葉:deep love」だけを書いて渡すのもおしゃれですね。
恥ずかしくて気持ちを伝えられないという方は、花言葉と一緒にカーネーションを渡してみてください。
きっと、思いがお母さんに伝わるはずです。
●避けた方がいい色
カーネーションはカラーバリエーションが豊富で、相手の好きな色を選んでプレゼントすることも、部屋の雰囲気に合った色を選んで自宅に飾ることもできます。
好きな色やインテリアに合わせて選ぶ場合は問題ないですが、花言葉を考えるとあえて贈らない方がいい色もあります。
カーネーションの色ごとの花言葉にはポジティブな物のほか、捉え方によってはネガティブに感じる花言葉もあります。
- 濃い赤色のカーネーションの花言葉:
「欲望・心の哀しみ」など - 白いカーネーションの花言葉:
「亡き母を偲ぶ花・尊敬・純潔の愛」など
また白のカーネーションは、亡くなったお母さんへの贈り物とされています。
母の日には、ご存命のお母さんには赤のカーネーションを、亡くなったお母さんには白のカーネーションを贈るという文化もあります。
もし「お母さんの好きな色だから、白いカーネーションを贈ろうと思っていたけど、花言葉が気になる……」という方は、花言葉で選んでいないことを一緒に伝えると安心です。
プレゼントを渡すときに言葉で伝えたり、一緒に渡すメッセージカードにどんな理由でその色のカーネーションを選んだのか書いたりするようにしましょう。
「好きな色だから選んだよ」や「よく使っている花瓶の色に合わせたんだ!」など、理由を伝えておけば、良い意味で選んだことがしっかり伝わるかと思います。
色ごとのカーネーションの花言葉をチェック
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ちなみに、選んだ意味を伝えなかったとしても、メインのカーネーションの色が濃い赤色・白でない場合はそこまで気にする必要はないかと思います。
花言葉で気持ちを込めるのも良いと思いますが、素敵な見た目(色・デザイン)なら気になる方は少ないかと思います。
育て方
「カーネーションの鉢植えを母の日にプレゼントしたい」と思っている方や、母の日にカーネーションをもらって「これから育てたい」と思っている方は、育て方もチェックしておきましょう。
ここでは育てる時のポイントを絞って、簡単にお伝えします。
- 育てる場所は日光がよくあたり、風通しが良いところを選ぶ
- 夏の直射日光は避ける
- 水やりは土が乾燥したらたっぷりあげる
- 高温多湿が苦手のため、水はけが良い土を選ぶ
- 根が成長して鉢植えの中でいっぱいになったら植え替えをする
もっと詳しいカーネーションの育て方はこちらにまとめています。
併せてご覧ください。
鉢植えのカーネーションの育て方
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カーネーションは、なぜ母の日に人気?人気の理由とは
カーネーションは母の日のプレゼントとして、最もイメージの強い贈り物であり、人気もあります。
お母さんはもちろん、男性・女性問わずたくさんの人から好まれている理由はいくつもありますが、ここではその理由を5つご紹介します。
- 「母の日といえば」というほど有名
- 花言葉が母の日にぴったり
- カラーバリエーションが豊富
- 比較的長持ちする
- 切り花や鉢植え、プリザーブドフラワーなどスタイルが多い
●「母の日といえば」というほど有名
母の日といえば「カーネーション」が最も初めに思い付きますよね。
お花屋さんでなくても、母の日のシーズンになるとカーネーションのモチーフがたくさん使われています。
初めて母の日にプレゼントをするという方は、王道ギフトのカーネーションがおすすめです。
ちなみに「母の日=カーネーション」となったのはアメリカで行われた、お母さんのためのミサでカーネーションを献花したことが由来とされています。
「日本で母の日が始まったのはいつ?」や「母の日の由来をもっと詳しく知りたい!」など、母の日とカーネーションの関係について知りたい方はこちらを併せてご覧ください。
なぜカーネーションを贈るの?
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●花言葉が母の日にぴったり
先にご紹介したように、お母さんに贈りたい素敵な花言葉を持っていることもカーネーションが人気の理由の1つ。
色ごとのカーネーションの花言葉をチェック
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●カラーバリエーションが豊富
カーネーションには、たくさんの色があります。
母の日のイメージカラーである赤やピンク以外にも、グリーンやオレンジ、青(ムーンダスト)など、さまざまな色の中から好きなものを選ぶことができます。
同じピンクでもショッキングピンクのような鮮やかなピンク、くすみピンク、淡いほんのり色づいたピンクなど明度や彩度も豊富で、見ているだけで楽しくなってくるかと思います。
加えて花びらがグラデーションになっているものや、柄のようになっているもの、花びらの縁だけ色が付いているものなども。
お母さんのイメージにあった色のカーネーションを探してみてください。
●比較的長持ちする
カーネーションは他の花に比べて、長持ちです。
お手入れや飾っている部屋の環境にもよりますが、2週間以上きれいな姿を楽しませてくれることも。
カーネーションなどの花をなるべく長く飾っておきたい時は、以下のことを取り入れてみてください。
- 花束は十分水を吸い上げられるように、水切りをする
- 乾燥を避けるため、エアコンや直射日光の当たる場所に置かない
- 花が吸い上げる水を清潔に保つため、水を交換する際に花瓶を洗う
- 延命剤を使うのもおすすめ
- 花瓶の水を清潔に保つため、水に浸かっている葉がある時は取り除く
もっと詳しく知りたい方や、水切りの方法を知りたい方はこちらを併せてご覧ください。
花束やフラワーアレンジメントを
より長く楽しむには?
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●切り花や鉢植え、プリザーブドフラワーなどスタイルが多い
カーネーションは切り花だけでなく、鉢植えもお花屋さんなどで販売されています。
花の種類によっては鉢植えが一般的で、切り花は流通していないため、花束やフラワーアレンジメントではなかなかプレゼントできないこともあります。
反対に、切り花で販売されていることが多く鉢植えではめったに売っていないという花の種類も。
しかしカーネーションは鉢植えも切り花も販売されており、特に母の日が近付くとお花屋さんでは、たくさんの種類のカーネーションが揃えられることが多いです。
お母さんの好きな花のスタイル(花束やフラワーアレンジメント、鉢植え)を選ぶことができるのです。
また、生花だけでなくプリザーブドフラワーやドライフラワーなどもお花屋さんや雑貨屋さんなどで購入することもできます。
花の香りが苦手なお母さんや、花のお世話をする時間が取れないというお母さんには、プリザーブドフラワーやドライフラワーなど、水やりなどのお世話をしなくてもいいカーネーションを贈るのもいいでしょう。
プリザーブドフラワーって何?
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カーネーションのスタイルは花束以外に何がある?
カーネーションは花束などで使われる切り花以外に鉢植えやドライフラワー、プリザーブドフラワーなどさまざまなスタイルで販売されています。
ここではスタイルの特長と、どんなお母さんにおすすめなのかをご紹介します。
●王道のフラワーギフト!花束
花ギフトと聞いて、初めにイメージされることの多い花束。
花束は、切り花を束ねたスタイルです。
花束やブーケをプレゼントするなら、以下のようなお母さんが特におすすめです。
- 花瓶を持っている
- 普段から水切りなどの花のお手入れをしている
- 部屋のいろいろな所に分けて花を飾りたい
花束を飾るには、花瓶が必要になります。
そのため、花束を選ぶときは花瓶がお母さんの自宅にあることを確認してからが良いでしょう。
「普段から花を花瓶で生けている」というお母さんには、花の扱いなどにも慣れているため、特に花束がおすすめです。
先にご紹介したように花束は切り花を束ねたギフトのため、自宅で飾る時に花を分けて飾ることもできます。
1つの花束をプレゼントすれば、リビングや玄関、寝室などいくつかの場所に分けて花を飾ることができるのです。
いくつかの花瓶に分けて飾ったり、茎をカットして好きな高さに変えたりもできます。
また、花束は水切りなどのお手入れ・お世話ができるため、フラワーアレンジメントに比べて長く楽しめることも多いです。
母の日に花束を贈りたい
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●すぐに飾れる!フラワーアレンジメント
フラワーアレンジメントは花器と呼ばれる容器に吸水性スポンジを入れ、花を生けたスタイルです。
バスケットやボックス、カップなどに生けられている花ギフトは、フラワーアレンジメントになります。
フラワーアレンジメントをプレゼントするなら、以下のようなお母さんが特におすすめです。
- もらってすぐに花を飾りたい
- あまり花のお手入れをしたことがない
- 花瓶を持っていない
- お花屋さんが作った立体的なデザインを自宅でも楽しみたい
フラワーアレンジメントは、初めから容器に花が生けられた状態でプレゼントできるため、花瓶を持っていないお母さんでも安心です。
そして、花束の場合は自分で花瓶に花を生け直すため、受け取った時のデザインを残しておくのは難しいことが多いです。
しかし、フラワーアレンジメントは吸水性スポンジに花が生けられているため、そのまま置くだけで飾ることができ、デザインを崩さず楽しめます。
母の日にアレンジメントを贈りたい
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●長く花を観賞できる!鉢植え
先に紹介した花束やフラワーアレンジメントは切り花を使ったギフトですが、鉢植えは根がついた状態の(土に植えられた)ギフトです。
鉢植えをプレゼントするなら、以下のようなお母さんが特におすすめです。
- 花を育てるのが好き
- 新しい趣味を探している
- 来年もカーネーションを楽しみたい
つぼみだった花が開花したり、草丈が伸びたり花の成長を感じることができるため、植物を育てることが趣味になることも。
ガーデニングが趣味というお母さんにも、鉢植えはおすすめです。
一般的に切り花のカーネーションよりも、鉢植えのカーネーションの方が長持ちします。
切り花になると茎から水分や栄養を吸収しないといけませんが、鉢植えの場合は植物本来の状態である根から水分・栄養を吸収できるため、花を長く楽しめることが多いのです。
ちなみに、カーネーションは多年草のため、お世話をすれば来年も花を楽しめます。
母の日に鉢植えを贈りたい
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●水色のカーネーション⁉プリザーブドフラワーもおすすめ
プリザーブドフラワーをプレゼントするなら、以下のようなお母さんが特におすすめです。
- 花のお世話をする時間が取れない
- インテリアのように長く花を飾りたい
- 花の香りが苦手
- 水色や青など自然界に少ない色が好き
プリザーブドフラワーとは、生花に保存加工を施した長く楽しめるギフトです。
生花ではないため、水やりなどのお世話はいりません。
忙しいお母さんだけでなく、水やりがないため入院中や老人ホームなどの施設にいるお母さんに贈るのもよさそうです。
また、生花に保存加工を行う際に香りや花粉がなくなるため、花の香りが苦手なお母さんや花粉症のお母さんにもおすすめです。
さらにプリザーブドフラワーは生花の色を抜き、あらためて着色するため青や水色などのブルー系の色も流通しています。
プリザーブドフラワーについて、もっと知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
プリザーブドフラワーって何?
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カーネーションの名前の由来・語源
現在では子供から大人まで幅広い年代の方から愛され、母の日の代表的な花の1つになった、カーネーション。
日本で呼ばれているカーネーションは、英名の「carnation(カーネーション)」に由来しています。
そんな「カーネーション」の名前の由来には諸説ありますが、ここでは2つの説をご紹介したいと思います。
・花の色が由来している説
現在のカーネーションは赤やピンク、黄色などさまざまなカラーバリエーションがありますが、原種は赤色でした。
その花びらの色から「肉色の」という意味があるラテン語の「Carneus(カルニス)」または「肉色・肉体化」という意味がある「Incarnation(インカーネーション)」からカーネーションは名づけられたとされています。
・冠飾りに使われていたことに由来している説
シェイクスピア時代(1564年~1616年)のイギリスで、カーネーションが花冠として使われたことから「戴冠式・戴冠」を意味する「Coronation(コロネーション)」に由来しているともされています。
カーネーションという名前の由来は、他にもさまざまあるため、調べてみるのも面白いかもしれません。
カーネーションの品種(種類)
カーネーションは、日本で1,000種類以上の品種が流通しているといわれています。
ここでは、カーネーションの品種5つを紹介しようと思います。
●キュイン
淡いピンクのカーネーションの「キュイン」。
キュインはお花屋さんでは1つの茎から複数の花が咲いている、スプレーカーネーション(省略してSPカーネーションとも呼ばれている)で販売されていることが多いようです。
濃い色のピンクのカーネーションと合わせて、ピンクのグラデーションを楽しめるデザインも良さそうです。
●いちごホイップ
かわいい名前のカーネーションである、「いちごホイップ」。
このカーネーションは、主に鉢植えのカーネーションとして販売されています。
花の中心が赤く、花びらに入る模様の1つである覆輪(花びらの周りだけ色が異なること)があります。
いちごホイップは、はっきりと赤と白が分かれていて、色のコントラストが楽しめそうです。
●ホワイトキャンドル
ピンクと白の組み合わせがかわいらしい、「ホワイトキャンドル」。
このカーネーションは、主にスプレーカーネーションとしてお花屋さんで販売されています。
また、鉢植えで流通することもあるのだそう。
たくさんの品種があるカーネーションですが、このホワイトキャンドルは定番品種の1つでもあるのだそう。
花びらの縁がピンク色で、つぼみも華やか。
ホワイトキャンドルのつぼみは、花束やフラワーアレンジメントのアクセントになりそう。
●シータ
紫色が上品な雰囲気を作り出す「シータ」。
このカーネーションは、主にスプレーカーネーションとして販売されています。
シックな色合いをしているため赤バラなどと合わせ、高級感のあるデザインにすることもできそうです。
「母の日には、いつも赤いカーネーションを贈っている」という方は、雰囲気を変えて他の色のカーネーションをプレゼントするのもおすすめ。
●ドリーミーアニム
黄色の花びらに、鮮やかなピンクの縁取りがキュートな「ドリーミーアニム」。
このカーネーションは、主にスプレーカーネーションとして流通しています。
母の日のイメージカラーは赤やピンクが強いかと思いますが、イエローでまとめたり、ポイントで黄色のカーネーションを入れるのも素敵な贈り物になりそうです。
ちなみに品種名に「ドリーミー」と付くのは、優しいピンクの「ドリーミーブロッサム」や「ドリーミーピンク」、鮮やかなピンクの「ドリーミーチェリー」などがあります。
カーネーションはどこから日本に来た?
カーネーションは、享保年間に出版された植物の種類などをまとめた「地錦抄録」に、オランダからカーネーションが伝来したと記載されています。
※享保は日本の年号の1つで、享保年間は1716年~1736年の期間のこと
この時、日本は江戸幕府将軍は徳川家光で江戸時代でした。
しかし、当時は日本でカーネーションが盛んに育てられることはなかったようです。
ちなみに、カーネーションは江戸時代以前にも輸入され、カーネーションではなくアンジャベルなどとも呼ばれていたのだそう。
日本でカーネーションを栽培するために持ち込まれたのは、1990年とされています。
これはアメリカのシアトルに住んでいた澤田氏が「ホワイト・エンチャントレス」などの数品種のカーネーションの種をもって帰国したことがきっかけでした。
ただ、まだ栽培方法に詳しくなかったため、日本での生産化には至らなかったのだそう。
その後、土倉氏が日本で近代的栽培技術や体制を整え構築し、日本の気候に適した新しい品種を作り出したことでカーネーションが日本で育てられるようになり、定着していきました。
土倉氏が日本でカーネーションを育てる方法を公開し、多くの人が使えるようにしたことで、日本でのカーネーションの栽培が広まったといわれています。
その功績がたたえられ、土倉龍治郎氏は「カーネーションの父」と呼ばれるようになりました。
カーネーションについてもっと知りたい
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カーネーションの簡単なイラストの描き方
ここからは母の日のメッセージカードや、手紙などで使える簡単なカーネーションの描き方をご紹介します。
「カーネーションは複雑で描きにくそう」と、思う方もいらっしゃるかと思います。
しかし、カーネーションらしく見えるポイントを押さえれば、意外と簡単に「カーネーションっぽく」見えるはず。
- 花の形は、潰れた丸(だ円形)に描くと、カーネーションらしく見えます。
- 花びらは四角をイメージして、端になみなみを描くことで、カーネーションのレースっぽい雰囲気を表現できます。
- 花びらを重ねるように描く時は、枚数を変えるのもよさそうです。上の画像では、1段目が3枚、2段目が4枚、3段目が3枚、4段目を2枚にしました。
- がくに少し書き足すと、よりカーネーションっぽくなります。
- 先に描いた花びらよりも小さなサイズで描くことで、ちらっと見えるようなイメージになります。
- カーネーションの葉は、スッと細長いです。細い三日月のように描くとよさそうです。
カーネーションっぽく描けたでしょうか?
カーネーションの花を赤やピンクで色を塗ると、よりカーネーションらしく見えるかと思います。
花びらが重なっているところを濃い色で塗ったり、花びらごとに色を変えて塗ったりしてもよさそうです。
母の日にプレゼントを渡すときは、ぜひカーネーションを描いたメッセージカードを添えてみてください。
感謝の気持ちがより伝わりそうです。
母の日のメッセージ例文も知りたい
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母の日にはカーネーションを贈ろう
今回は母の日に欠かせない、カーネーションについてご紹介しました。
身近な花ではあるものの「意外と知らなかった」ということもあったのでは。
カーネーションのことをあらためて知って、感謝を込めて母の日にカーネーションを贈りましょう。
カーネーションについて知っていることが増えたら、お母さんへのギフトを選ぶのがより楽しくなりそう。
ここでご紹介したことは、母の日のプレゼントを渡した時の会話の1つにしても良さそうです。