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クリスマスの海外の様子
~日本と違う世界のクリスマスの過ごし方~

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12月25日は子供から大人まで楽しむことのできる、記念日でありイベントの1つでもあるクリスマス。
日本では宗教的な意味は少なく、イベントとして多くの人の間で楽しまれていますが、日本以外の様々な国では、その国によってクリスマスの文化・習慣があります。
そのためクリスマスの過ごし方も、日本とは異なるのです。
そこで今回は、世界の国々のクリスマスと、日本のクリスマスの違いを発見してみましょう。

クリスマスの過ごし方は世界で違う?

12月の楽しいイベントであるクリスマス。
そんなクリスマスでは、日本では当たり前のように行われている文化・習慣を海外の人が見ると、びっくりすることもあるのだそう。
食文化が違うように、国によってクリスマスでも文化が異なります。
誰と過ごすか、どんなものを食べるか、そしてクリスマスの意味合いなども国によって異なってくるようです。
さらにサンタクロース、サンタさんのイメージも違うのだそう。
まずは、日本のクリスマスがどのようなものかを思い出しながら、世界のクリスマスの文化・習慣を見ていきましょう。

日本

日本でのクリスマスのイメージは、恋人と過ごすというものが強いのではないでしょうか。
「クリスマスデート」や「彼氏・彼女と過ごすクリスマス」というのは、12月が近付くとテレビなどでも取り上げられることが多く、カップルだけではなく、友達の間でも話題になることが多いと思います。
日本では、クリスマスがロマンチックなイベントの1つのように捉えられることもありますよね。

イルミネーションがキラキラと輝く街をカップルでデートしたり、イルミネーションを見に行ったり、プレゼント交換をしたりすることも多いと思います。
そしてクリスマスといえば七面鳥ですが、七面鳥の代わりにフライドチキンを食べるということもありますよね。
また日本のクリスマスでは、食べるケーキの種類は決まっておらず、チョコレートや生クリーム、タルトなどを食べることが一般的ではないでしょうか。
加えて年末という理由を除いてクリスマスが、特別お休みになる会社も少ないように思います。
特にレストランなどは、お客さんが多い日になりますよね。

次から海外のクリスマスの様子をご紹介するので、日本のクリスマスの様子と比べてどんなふうに違うのかをチェックしてみてください。

イギリス

イギリスでは、日本の大晦日の12月31日から元旦の1月1日と同じように、12月24日のクリスマスイブの夜から25日のクリスマスにかけては、家族みんなで過ごすことが一般的なのだそうです。
イギリスのクリスマスは実家に帰省するイメージが強く、基本的に家族と過ごします。
イギリスでは12月24日は早くに交通機関やレストランもお休みになり、25日はお店もレストランも完全休業ということが多いのだそうです。
これは郊外だけでなく、ロンドン中心部でも同じ状況で、街全体が静かになるのだそうです。

また日本やアメリカでは「サンタクロース」と呼んでいますが、イギリスでは「ファザークリスマス」と呼ばれます。
イギリスの家庭では、飾りつけをしたクリスマスツリーのそばに、ファザークリスマス(サンタクロース)用のクッキーなどのお菓子と、ソリを引くトナカイのための水とニンジンなどを置き、おもてなしをする習慣・文化もあるのだそう。
朝には水が飲まれていたり、クッキーやニンジンがかじられていたり、ファザークリスマスやトナカイが家に来た形跡を残すことが多いのだとか。
自分が用意したお菓子やニンジンを食べてくれたと思うと、子供も嬉しいですよね。

ちなみにイギリスの家族で親しまれているクリスマスケーキは、ドライフルーツなどが入った「クリスマスプディング」を準備するのが多いのだそうです。

アメリカ

アメリカのクリスマスは、国全体をあげての一大イベントとなります。
クリスマスを祝う期間も長く、アメリカでは11月最後の頃から1月までの期間がクリスマスのような雰囲気になるのだそう。
お祝いする期間をみると、アメリカにとってクリスマスが大切な日であることがわかりますね。

アメリカでは、イギリスと同じように恋人と過ごすのではなく、家族と過ごす方が一般的です。
12月24日のクリスマスイブは家族や親戚で集まり、クリスマスディナーを食べたり、キリスト教徒の家庭では、教会に行き祈りを捧げるのだそう。

子供たちは眠る前にツリーのそばにサンタクロースに感謝を伝える手紙と、ミルクやお菓子などを置いて、サンタクロースをもてなすのだそうです。
もちろん子供が起きるころには、イギリスと同じようにミルクが飲まれていたり、お菓子が食べられているのだそうです。
お菓子がたくさん用意され過ぎていると、サンタクロース(お母さん・お父さん)も少し大変かもしれませんね。

25日のクリスマス当日は、家族で自宅に飾ったツリーに集まり、プレゼントを開けていくことが一般的とされています。
プレゼントを一通り開けた後は、イギリスと同様に閉まっているお店が多いため、家族で会話をしたりしながらゆっくり過ごすことが定番なのだそう。

ドイツ

ドイツのクリスマスは、「アドベント」といわれるクリスマスの準備期間から、クリスマスをカウントダウンしていきます。
近年日本でも見かけるようになった、アドベントカレンダー発祥の国といわれていて、クリスマス当日を楽しみにしながら過ごすのだそうです。
このクリスマスの準備期間にはドイツのさまざまな都市でクリスマスマーケットが開催されるのだそう。
クリスマスマーケットでは、オーナメントやカード、ホットワインなどを販売している、にぎやかなクリスマスの飾り付けをした屋台が並ぶのだそう。
クリスマスの3大マーケットであるニュルンベルク・シュトゥットガルト・ドレスデンはドイツの都市であり、他のドイツの地域と同じようにアドベントからクリスマスマーケットが始まります。
クリスマスの3大マーケットは有名なため、旅行で行ったことがあるという方もいらっしゃるかもしれませんね。

また、ドイツではアドベントにドライフルーツなどと生地を一緒に練り上げて作られた、シュトーレンを食べるのが古くから習慣になっています。
シュトーレンは日持ちするように作られているため、クリスマスまでの間に、少しずつカットして食べていても、基本的に腐ってしまうことがないのだそうです。

フランス

フランス語でクリスマスは「ノエル(Noël)」と呼ばれています。
ノエルは、ラテン語の「誕生(natalis)」という意味が語源とされています。
他の宗教・宗派の方もいますが、フランスはカトリックが多い国でもあるため、クリスマスは大切なイベントの1つとされています。

フランスでもイギリス、アメリカと同じように24日のクリスマスイブは、家族と一緒に夕食をとったり、一緒に過ごしたりすることが主流のようです。
加えて、フランスでは24日の深夜のクリスマスのミサに行くことが多いのだそう。
なかなか協会に普段は行けていないという人も、クリスマスイブは特別にミサに行くこともあるようです。

ちなみにフランスのクリスマスでは七面鳥のほかに、フォアグラとチョコレート、ブッシュ・ド・ノエルを家庭で食べることが習慣・文化になっているのだそうです。
フォアグラは高級食材のため、クリスマスに特別に食べるという家庭もあると言われています。
「この日は特別なものを食べる」という考えは、日本のお正月に似ているのかもしれませんね。
また、切り株・薪をイメージしたケーキである、ブッシュ・ド・ノエルは家庭で手作りされることも多いのだそうです。

オーストラリア

オーストラリアは南半球にあるため、先に紹介した北半球とは季節が反対になります。
オーストラリアでは、クリスマスである12月25日は1年でもっとも日が長いころ。
そのためクリスマスパーティーは室内ではなく、ビーチやプールなどの屋外で開催されることも多いのだそうです。
クリスマス当日は、イギリスやアメリカ、ドイツのように家族で集まったり、友達と集まったりしながら、バーベキューをすることが多いのだそう。

夏服や水着を着て過ごすクリスマスは、日本にいるとイメージが付きにくいですが、オーストラリアではポピュラー。
ちなみに、クリスマスツリーの飾りは涼しげに見えるように、青や白などが多いといわれています。

ロシア

ロシアでは、クリスマスの時期が日本と異なります。
ユリウス歴という暦を使っていたため、クリスマスを13日遅れの1月7日にお祝いします。
現代の暦であるグレゴリオ歴をロシアでも使っていますが、ロシア正教の教会は古いユリウス歴を使って祝祭を行うので、民間行事はユリウス歴のままお祝いされるのです。

そしてロシアには、「サンタクロース」ではなく、代わりに新年を迎えるお祭りに現れる「ジェド・マロース」がいます。
「ジェド・マロース」は、日本語に直訳すると「霜のおじいさん」という意味になります。
ジェド・マロースは、白く長いひげを蓄えたおじいさんのような姿をしています。
ここまではサンタクロースと似ていますが、ジェド・マロースは青・赤・白どれかのコートを着ていて、長い魔法の杖を持っています。
サンタクロースはソリに乗って移動していますが、杖をついて歩いて移動するのだそうです。

国によって異なるクリスマスの文化

今回は、海外のクリスマスの過ごし方をご紹介しました。
海外には様々なクリスマスの文化・習慣があるのですね。
日本のクリスマスと比較すると、異なるところがたくさんあったかと思います。
国によって違う所を知ると、よりクリスマスを楽しく過ごすことができそうですね。

また、クリスマスに海外旅行をするという方は、旅行先がどんなクリスマスの文化を持っているのか観察してみるのも面白いかもしれません。
日本以外のクリスマスの文化も、ぜひ楽しんでみてください。

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