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  3. バレンタインの海外の習慣・文化~世界では何をしている?~

バレンタインの
海外の習慣・文化
~世界では何をしている?~

2月14日は、大切な人に気持ちを伝えるバレンタインデーです。
2月のイベントの1つとして定着しているバレンタインデーですが、日本と海外ではバレンタインデーの一般的な文化や習慣が異なることをご存知ですか。
今回はイギリスやアメリカなど、海外でのバレンタインデーの習慣や文化についてご紹介したいと思います。

日本

皆さまご存知の通り、日本では2月14日のバレンタインデーは、女性から男性に気持ちを伝える日とされています。
バレンタインデーは、好きな男性へ気持ちを伝えるために、チョコレートをプレゼントするということが多いのではないでしょうか。
好きな人に告白するために、こっそりチョコレートを渡すのが恥ずかしかった、という思い出がある方もいらっしゃるかもしれませんね。

また日本では意中の男性だけではなく、友達にチョコレートをプレゼントしたり、自分へのご褒美として自分用のチョコレートを購入したり、会社や上司のプレゼントとして義理チョコを用意したりすることもあると思います。
お世話になっている人や仲のいい人にチョコレートを配る習慣は、大人から子供まで浸透しているように思いますよね。

日本のバレンタインデーの始まりは諸説ありますが、どの説もお菓子メーカーがバレンタインデーを盛り上げようと「バレンタインデーにチョコレートを贈る」という広告などを出したことからと言われています。
1950年代頃には、チョコレートを女性から男性に贈ることが徐々に盛んになっていたのだそう。
さまざまな説がありますがバレンタインデーと聞いて想像される、現在のイメージである「女性が好きな男性にチョコレートで気持ちを伝える」という習慣は、少なくとも1970年代頃にはすでに定着していたようです。

イギリス

イギリスではバレンタインデーである2月14日に、男性が女性を喜ばせるためロマンチックなデートや食事、花のプレゼントを用意することが多いのだそう。
特にバレンタインデーはディナーの予約がどのレストランでも、いっぱいになってしまうほど人気が高いと言われています。
イギリスではバレンタインデーを恋人同士で過ごす素敵な1日になるように、男性は事前に準備することがたくさんあるのですね。
女性から男性へプレゼントを贈ることが多い日本のバレンタインデーと比較すると、イギリスは男性から女性にプレゼントすることが多く、対照的なイメージがあります。

バレンタインデー当日のイギリスでは、男性が素敵なレストランを予約し、当日は花束を持って現れるのだそうです。
抱えた花束に使われてる花の種類は、バラが多いと言われています。
プレゼントされることの多いバラの色は、ロマンチックな赤色。
一輪の赤いバラをプレゼントすることや、12本のバラを束ねたダズンローズをプレゼントすることもポピュラーなのだそうです。
また、両手に抱えるほどの大きな花束をバレンタインデーに贈る方も多いそうで、赤バラに限らずさまざまな花をプレゼントすることもあると言われています。

加えてイギリスでは花束に、バレンタインカードと言われるメッセージカードが添えられていることが一般的です。
イギリスではメッセージカードで気持ちを伝えることが文化の1つになっており、バレンタインデーだけではなくクリスマスや、誕生日などにもメッセージカードをプレゼントすることが多いのだそう。
赤バラとメッセージカードで、改めて気持ちを伝えることができるイギリスのバレンタインデーは素敵ですね。
まさにバレンタインデーは、愛を伝え合える日として定着しているようです。

アメリカ

アメリカには、もともとイギリスのバレンタインデーの習慣が伝わったといわれています。
しかしアメリカは、誰が誰にプレゼントするということは、あまりこだわりがないと言われています。
そのため男性から女性にプレゼントを贈ることや、女性から男性にプレゼントを贈るなどの、性別にこだわることはあまりないのだそうです。
ただ、基本的には男性から女性に贈られることが多いと言われています。

アメリカでバレンタインデーのプレゼントといえば、花束やフラワーアレンジメントが主流。
花のプレゼントはバレンタインデーで重要なものの1つと考えられているため、バレンタインデーには花が欠かせないのだそう。
花は直接手渡しでプレゼントされるだけではなく、相手が働いている場合は職場に届けられることも。
働いていたら職場に愛する人から花束が届けられる様子を想像すると、ドラマや映画のワンシーンにもなりそうですよね。

バレンタインデーにプレゼントされる花は、イギリスと同じくバラが多いようですが、相手に好きな花がある際は、その花の種類を贈る人も多いのだそうです。
ちなみに花のプレゼントに加えてバルーンやスイーツ、カード、アクセサリー、ぬいぐるみなどもプレゼントされることがあるのだそう。
そのためバレンタインデーが近づくと、テレビではアクセサリーやぬいぐるみなどのCMが流れ、お店のディスプレイもお花屋さん以外も含めて、バレンタインデー仕様になるところが多いそうです。
町中がバレンタインムードになっているのは、とても楽しそうですね。

ちなみにアメリカのバレンタインデーは、日本の「告白のチャンス」という考えはあまりないようで、恋人同士や夫婦で愛を確かめ合う記念日の1つとして考えられていることが一般的。
日本ではバレンタインデーに告白した、甘酸っぱい思い出がある方も多いと思いますが、アメリカはそうではないのですね。
そして日本で渡すことの多い義理チョコですが、アメリカではその考えもないようです。
ただし友達や家族には普段の感謝の気持ちを込めて、バレンタインデーにプレゼントを贈り合ったり、バレンタインデーにパーティーを開くという人も多いと言われています。

フランス

フランス語では、バレンタインのことを「La Saint Valentin(ラ サン ヴァロンタン)」とと呼んでいます。
そしてフランスでは「La fête des amoureux(ラ フェットゥ デザムルー)」としてバレンタインデーは、「恋人たちの日(恋人たちのお祭り)」として、親しまれているそうです。

プレゼントは一般的に先にご紹介した国と同じように、赤バラが人気のようです。
美しい赤バラの花言葉には「あなたのことを愛しています」や「愛」という花言葉があるように、愛する2人の象徴と言ってもいいのかもしれません。

フランスでは男性から妻や彼女に赤バラを贈り、バレンタインデーにデートをしたり、ディナーをすることが一般的のようです。
特にフランスのバレンタインデーは、女性が主役になることが多いのだそう。
ただし、プレゼントをする性別はあまり関係がなく、男性からプレゼントする場合も女性からプレゼントする場合もあるのだそうです。

ちなみにフランスにも義理チョコのように、上司や同僚などにバレンタインデーでプレゼントをすることは少ないようです。
加えて日本ではデパートやお花屋さんで、ポスターが掲載されるほど親しまれているホワイトデーですが、フランスにはホワイトデー自体がありません
バレンタインデーに赤バラをもらったとしても、特定の記念日に贈り物を返すという文化はないようですね。

イタリア

日常から愛を表現するロマンチストな男性が多いイメージのある、イタリア。
イタリアのバレンタインは、夫婦や恋人同士がお互いに気持ちを深め合う日とされているようです。
イタリアも、先に紹介した国と同じく、日本のように義理で上司や同僚にバレンタインデーにプレゼントすることはなく、告白をするという習慣もないようです。
妻や恋人、パートナーと一緒に日頃の感謝の気持ちや改めて愛情を伝える日として定着しているのだそうです。

そしてバレンタインデーのプレゼントは他の国と同じように、男性から女性へ赤バラを贈ることが一般的なのだそう。
やはり、どの国でもバレンタインデーに、赤バラは人気のプレゼントなのですね。
ただイタリアでは、バレンタインデーのプレゼントにバラの他に、チョコレートをセットで贈られることもあるのだそうです。
日本のように、チョコレートがバレンタインの一般的な贈り物としては定着していないようですが、バラと一緒にチョコレートを贈る人もいるようです。

イタリアでのバレンタインデー当日は、デートをしてロマンチックなディナーを楽しむことが多いと言われています。
イギリスなどの他の国と同じく、バレンタインデーの日はレストランがどこも満席になってしまうほど人気だそう。
もし2月14日のバレンタインにイタリアやフランスなどを旅行して、レストランに入りたいと思うなら事前に予約をしておくほうが良さそうですね。

ちなみにイタリアには、2月15日に「San Faustino(サン・ファウスティーノ)」という、聖ファウスティーノの日があります。
この記念日は恋人のいない人々が集まって、一緒にディナーを食べたりホームパーティーを開いたりする日なのだそうです。
日本にはこのような記念日はありませんが、シングルの人はこの聖ファウスティーノの日に恋人を探したり、恋人がいないことを楽しんだりするのだそう。

韓国

韓国のバレンタインデーは、日本と同じく女性から男性にチョコレートをプレゼントするというのが一般的なようです。
またお世話になっている上司や同僚などに、義理チョコを配るという文化も根付いているのだそうです。
加えてバレンタインデーに告白をするという方も多いそうで、チョコレートに気持ちを託して女性から男性に告白をするということもあるのだそう。
韓国のバレンタインは、比較的日本と似ているのかもしれませんね。

ちなみに韓国には2月14日のバレンタインデーと、3月14日のホワイトデーの他に、4月14日ブラックデーというものがあります。
ブラックデーは日本では聞きなじみがありませんが、恋人のいないシングルが、黒い服を着て黒いソースがかかったジャージャー麺を食べるのが定番なのだそう。
イタリアの聖ファウスティーノと少し似ているかもしれませんね。
恋人がいない友達同士で集まって、ジャージャー麺を食べることも多いのだそうです。

ベトナム

ベトナム語でバレンタインデーは「Ngày lễ tình yêu(ンガイレーティンイエウ)」といい、「愛の日」という意味があります。
プレゼントは基本的に、男性から女性へ贈ることが多数派のようです。
ベトナムで男性から贈られるプレゼントは、どこの国でも人気な赤いバラ
赤バラを一輪プレゼントすることもあれば、花束を男性からプレゼントすることもあるのだそうです。
公園などでバレンタインデー当日になるとバラをすぐに購入できるよう、自転車にバラなどの花をたくさん積んで販売している様子を見かけることができるのだそうです。

ベトナムでのバレンタインデーの過ごし方は、先にご紹介した国々のようにディナーをレストランで一緒に食べるというよりは、恋人たちが公園やカフェでゆっくりと話し合うという方が一般的なのだそう。
愛する人と一緒にゆったりとしたバレンタインデーを過ごすのも、なんだか素敵ですね。

ちなみにベトナムにも、日本の義理チョコのようなものも存在するようです。
上司や同僚にプレゼントするものはバラを贈るということもあるそうですが、チョコレートを贈ることも多いのだそうです。

日本と世界のバレンタインはこんなに違う!

今回は、7つの国のバレンタインデーの様子をご紹介しました。
国によってそれぞれバレンタインデーに根付いている、文化や習慣は異なるのですね。
日本にいると女性から男性へチョコレートを渡すということが多数派のように思いますが、世界で見ると男性から女性へ花をプレゼントすることが多数派だということに、驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
プレゼントする花は、世界で見ると恋人たちにぴったりな赤バラが多いようですね。

日本でも、近年フラワーバレンタインという言葉を耳にすることが多くなったように、男性から女性に花を贈ったり、友達同士で花を贈ったりするということも多くなってきたように思います。
今年のバレンタインデーはチョコレートではなく、赤バラをはじめとする花をプレゼントして日頃の感謝や愛情を伝えてみませんか。

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