プリザーブドフラワーの
香りの付け方!
正しい方法と、
おすすめの香りを紹介
枯れずに長持ちする、プリザーブドフラワー。
生花と変わらない美しい見た目をしていますが、実は香りがありません。
そこで今回は、プリザーブドフラワーに香りを付ける方法をご紹介します。
間違った方法で香りを付けると、カビが生えたり色が抜けたりしてしまうことも。
「プリザーブドフラワーと一緒に香りも楽しみたい」と思っている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
プリザーブドフラワーには香りがない
生花は見た目の美しさや質感、香りなどで私たちを楽しませてくれます。
そのため、花を見るとそっと鼻を近づけてクンクンと、その花の香りを確認する方も多いかと思います。
しかし先に紹介したように、プリザーブドフラワーには香りがありません。
生花と見間違えるほど、みずみずしく色鮮やかな見た目をしているプリザーブドフラワーですが、長持ちするための加工を行う過程で香りがなくなってしまいます。
香りがないことは良さでもありますが、きれいで飾る環境によって数年も長持ちするプリザーブドフラワーのマイナス面でもあります。
良い香りがしそうに見えるバラやカーネーションのプリザーブドフラワーに鼻を近づけても、良い香りもしなければ植物の独特な葉の香りもしません。
プリザーブドフラワーは無臭なのです。
プリザーブドフラワーでも香りを楽しみたいという方は、この後の香りの付け方を参考にしてみてください。
プリザーブドフラワーそのものについてもっと知りたい方は、こちらをあわせてチェックしてください。
プリザーブドフラワーってそもそも何?
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プリザーブドフラワーの香りの付け方
ここからは、プリザーブドフラワーの香りの付け方についてご紹介します。
● 香り付きのコットンを使う方法
プリザーブドフラワーに香りをつける際は、コットンやティッシュなどにアロマオイルを染み込ませたものを使うのがいいでしょう。
アロマオイルを染み込ませたコットンやティッシュを、プリザーブドフラワーが生けられている足元(吸水性スポンジの近く)に忍ばせるようにします。
カゴや陶器などプリザーブドフラワーが生けられている花器と、吸水性スポンジのすき間を見つけて、そっと香り付きのコットンを入れてみてください。
花器が深く、1度入れたらコットンが取れなくなってしまいそうな時は、ワイヤーで吸水性スポンジにコットンを止めるのがおすすめです。
ワイヤーがない時は、Uピンやクリップを伸ばして代用するのもよさそう。
花がきれいに見える方向が決まっているワンサイドデザインの場合は、比較的裏側がコットンを忍ばせやすいかと思います。
ワンサイドの場合は裏側は花が少なく、葉で覆われていることが多いです。
正面だけではなく、くるくるとプリザーブドフラワーを回して、コットンが忍ばせやすく目立ちにくい場所を見つけてみてください。
● 香りを感じにくくなった時は?
香りを付けていたコットンを取り出して、あらためてアロマオイルを含ませるようにするのがおすすめです。
香りを足す際に、新しいコットン・ティッシュにするのも良いでしょう。
● 額(フレーム)に入ったデザイン・リースデザインの時は?
フラワーアレンジメントのように、花器の中にプリザーブドフラワーが生けられているデザインもありますが、他にも額縁の中に生けられていたり、リース状になっていたりするデザインもあるかと思います。
額縁(フレーム)の中にプリザーブドフラワーが生けられているデザインの時は、額の裏に香り付きのコットンをそっと隠す方法がおすすめです。
飾っている時にコットンやティッシュが見えてしまうのは、格好が悪いので額の裏側にアロマオイルを染み込ませたコットンやティッシュを忍ばせるようにしましょう。
他に、初めにお伝えしたフラワーアレンジメントの形と同じように、額と吸水性スポンジの間に香りを染み込ませたコットンを入れる方法もあります。
プリザーブドフラワーで作られたリースに香りをつけたい場合は、花が飾られている裏側(花の装飾がない側)に、アロマオイルを染み込ませたコットンやティッシュを付けることで対応できます。
花がきれいに見える正面からはコットンやティッシュが見えないため、見栄えよく好きな香りを楽しむことができるのです。
● 花器に香水やルームスプレーをかける
初めにご紹介した香りを染み込ませたコットンを花器の中に入れる方がおすすめですが、花器に香りを付ける方法もあります。
プリザーブドフラワーが生けられている花器に、香水やルームスプレーをかける方法です。
ただし、プリザーブドフラワー(花や葉の部分)にかからないよう、細心の注意を払って行ってください。
プリザーブドフラワーにかからないように、花の部分を新聞紙やクリアファイルなどでカバーし、花器の下の方をめがけてシュッとひと吹きするのもよさそう。
また花器がツルッとしたプラスチックや陶器などの素材の場合は、液体を弾いてしまうためおすすめできません。
紐で編まれたバスケットやカゴなど液体が染み込みそうな素材なら、花器に香りを直接付けることができそうです。
プリザーブドフラワーには絶対に直接香りを付けない
プリザーブドフラワーには、絶対に直接香水やルームスプレー、アロマオイルなどをかけてはいけません。
そもそもプリザーブドフラワーに、水なども含めた液体はかけない方がいいのです。
プリザーブドフラワーに香水やルームスプレー、アロマオイルなどの液体をかけると、色が透けてしまったり、色移りしてしまったりします。
また濡れてしまったことをきっかけに、カビてしまうことも……。
良い香りになったとしても、きれいな見た目でなくなってしまうのは避けたいですよね。
ちなみにプリザーブドフラワーと一緒に、造花(アーティフィシャルフラワー)やリボンなどプリザーブドフラワー以外を使っているデザインも多くあります。
プリザーブドフラワーではなく「造花や装飾のリボンに直接香りを付ければいいのでは……?」と考える方もいらっしゃるかと思います。
しかし造花やリボンも、香水やアロマスプレーなどに含まれるアルコールなどの成分で色が落ちてしまうこともあります。
色移りや滲みなどが心配な方は、やはり直接香りを吹き付けるのは控えた方が良さそうです。
プリザーブドフラワーに
液体をかけてしまったら?
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香りはどう選ぶ?おすすめの香り
「プリザーブドフラワーにどんな香りを付けようか、悩んでしまう」という方もいらっしゃるのでは。
そこでここからは選び方別に、おすすめの香りをご紹介します。
● 使われている花の種類から選ぶ
バラなどプリザーブドフラワーに使われている花をイメージして、フローラル系の香りを選ぶのもおすすめ。
香りで悩んでしまった時は、使われている花の種類に合わせることで、生花を飾っている時のように自然な香りを楽しめるでしょう。
また、プリザーブドフラワーにはオレンジやレモンなどのドライフルーツなどが使われていることもあります。
その場合は、柑橘系の香りに合わせるのもイメージと合ってよさそうです。
● 自分の好きな香り
プリザーブドフラワーでどんな香りを付けるのかは、ルールで決まっているわけではありません。
いつも自分が使っているお気に入りのアロマオイルを選ぶことも、プリザーブドフラワーに使われていないヒノキやユリなどの香りを選ぶのもOKです。
自分の落ち着ける香りや、リフレッシュできる香りを調合してプリザーブドフラワーに忍ばせるのもいいでしょう。
飾る部屋に合わせて香りを決めて、自分の気分を調節できるようにするのも良さそうです。
● 香りの効果から選ぶ
香りのないプリザーブドフラワーに、せっかく香りをつけるなら効果を考えて種類を選ぶのも良さそう。
香りには、それぞれ効果があるとされています。
「リラックスしたい」や「やる気を出したい」など、香りで気分を切り替える手助けをしてもらうのはいかがでしょうか。
香りを選ぶ方法として、好きな香りだけではなく効果をチェックするのもおすすめです。
香りの効果
今回はプリザーブドフラワーに相性の良さそうな、花の香り(フローラル系)や柑橘系の香りの効果を簡単にご紹介します。
香りを選ぶ参考にしてみてください。
● ローズ(バラ)
一般的にローズ(バラ)の香りは、身体や心の緊張をほぐすリラックス効果があるといわれています。
ストレスなどによる神経の緊張や、不安な気持ちを解消してくれるのだそう。
バラの優雅で甘い香りは、アロマオイルだけではなくハンドクリームや香水、柔軟剤などでも使われています。
そのため、さまざまな香りがありますが、バラの香りは多くの方が感じたことがあるのではないでしょうか。
初めての香りよりも、知っている香りの方が安心できるという方も、ローズ(バラ)の香りを選ぶとよさそうです。
● ネロリ
ネロリの香りは、ストレスを解消してくれるといわれています。
「天然の精神安定剤」とも呼ばれているのだそう。
落ち込んだ気持ちを元気にしたいという方や、心配事があるという方はネロリの香りを選ぶといいかもしれません。
ネロリは、ミカン科の植物です。
ネロリの香りは爽やかな香りで、オレンジに似ています。
明るい印象でありながら、すっきりとしているので甘い香りが苦手という方にもおすすめです。
● ラベンダー
ラベンダーはリラックス効果があり、不眠なども緩和する効果があるといわれています。
ラベンダーの香りは、寝室に飾るプリザーブドフラワーへ香りを付けたい時にぴったり。
ラベンダーの語源は「洗う」という意味がある、ラテン語の「Lavare」からとされています。
これは昔、ローマの人々が洗濯や入浴する際にラベンダーを使用していたから。
香りが良いラベンダーは、名前の由来も香りからだったのですね。
バラと同じように、ラベンダーの香りはアロマオイルだけではなく、ルームフレグランスや香り付きのアイマスクなどにも使われているため、ラベンダーの香りを感じたことがあるという方も多いはず。
そのため、知っている香りで試してみたいという方にも、ラベンダーの香りがおすすめです。
● スイートオレンジ
スイートオレンジは、鎮静作用があると一般的にいわれています。
イライラした気持ちを沈めたり、マイナスな気持ちを気分転換してくれたりするのだそう。
気持ちを静めるだけではなく、高揚させてくれる効果もあるため、リラックスと一緒にリフレッシュもできる香りとして知られています。
テレワークの方は仕事をするスペースに、試験が近い時は勉強机にスイートオレンジの香りを付けたプリザーブドフラワーを飾るのもよさそうです。
香りの効果で集中しやすい環境を作り、花(プリザーブドフラワー)で頑張っている自分を癒すようにするのもいいでしょう。
● レモンバーム(メリッサ)
レモンバーム(メリッサ)の香りは、ストレスなどによる神経の緊張を緩めるのだそう。
心を落ちつかせたり、夜は眠りやすくしたりする効果があるといわれています。
アロマオイルや精油だけではなく、ハーブティーとして飲まれたり、ポプリにして部屋に置いたりすることも。
いろいろな方法でレモンバームの香りが、楽しまれているのですね。
レモンバーム(メリッサ)は、爽やかなレモンに似たような香りです。
ベッドのサイドテーブルにレモンバームの香りを付けたプリザーブドフラワーを飾って、リラックスできる寝室を作るのもよさそう。
睡眠は疲労回復するために重要なこと。
忙しい時は特に意識することを忘れてしまいがちですが、睡眠は生きていく中で大切なことです。
良い睡眠をとることで、生活リズムを整えていきましょう。
プリザーブドフラワーで香りも楽しもう
今回は、本来は香りのないプリザーブドフラワーでも香りを楽しめる方法と、プリザーブドフラワーに使うおすすめの香りについてご紹介しました。
プリザーブドフラワーは、生花よりも長持ちする花ギフト。
プリザーブドフラワーとアロマオイルをセットにして視覚と嗅覚から楽しめるインテリアとしてプレゼントしたり、香りをつけて自宅に飾るのもおすすめです。
好きな香りと美しいプリザーブドフラワーで、毎日の生活の癒しの1つになれば幸いです。
プリザーブドフラワーをみてみる
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