【お祝い花の
マナー総まとめ】
色は?種類は?
タブーは?
シーン別選び方
フラワーギフトはさまざまなお祝いのシーンで定番の贈り物ですが、花を選ぶ際の気をつけるべきポイントをご存知でしょうか?お祝いシーンにおける花選びでは、実はシーンごとにさまざまなタブーやマナーがあるのです。
この記事では、誕生日・結婚・出産・引越し・開店開業など、お祝いのシーンごとの花の色や種類の選び方、そしてお見舞い花を贈る際に気をつけたいポイントなどについて詳しく解説します。
今回お話してくださった先生
小原悦子 さん
エアライン就職指導33年、客室乗務員CA合格率1~2%の採用試験に合格者を多数輩出する「ESA人材プロデュース」を主宰。客室乗務員時代に培った接客・サービス経験や、好感度アップ法を生かした実践的指導を行っている。
※以下内容は、小原さんへのインタビューをもとに、編集チームが執筆したコンテンツです
目次
【全シーン共通】お祝い花全般のマナーとタブー!?
まずは、お祝いの場で贈る花について、全般的に言えるマナーやタブーを知っておきましょう。
●弔事をイメージさせる花はNG
日本菊や彼岸花は、葬儀などの弔事をイメージさせるので避けた方が無難です。ただし、カラフルで種類の多い洋菊(マム)は可愛い花姿のものが多く、フラワーギフトの中でアクセントとして使うのはOKです。
●白系でまとめた花はNG
花束やアレンジメントを白系の色だけでまとめるのも、弔事をイメージさせるので避けてください。白系の花に薄紫や淡いブルーを足しても寂しい印象となります。また、1本の白ユリは「死者に手向ける花」という意味を持つので、ユリを贈る際は数本の白ユリとユリ以外の色味のある花を組み合わせるようにしましょう。
●ネガティブな花言葉を持つ花はNG
「嫉妬」「軽蔑」などネガティブな花言葉を持つ花は、相手に思わぬ誤解を与える可能性があるので避けた方が安心です。どうしてもその花を贈りたいときは、選んだ理由をメッセージカードなどで相手へ伝え、誤解が生まれないようにしましょう。
- 【嫉妬の花言葉を持つ花】
-
- 赤いシクラメン
- 黄色のバラ
- マリーゴールド
- 赤いヒヤシンス
- 【軽蔑の花言葉を持つ花】
-
- 黄色のカーネーション
●縁起が悪い名前の花はNG
シクラメン(死と苦を連想させる)やボケの花など、名前の語呂から縁起が悪いとされる花も、お祝いシーンにおいては避けることが一般的です。ただシクラメンは冬の花として人気があるため、要望があった時などは贈ってもいいでしょう。
●トゲのある花はNG
相手を傷つけることをイメージさせる花もNGです。トゲのある花というと、真っ先にバラを思い浮かべる方が多いかと思います。「バラの花はプレゼントの定番なのにダメなの?」と思うかもしれませんが、バラがダメなのではなく、トゲがついたままのバラは良くないということです。
花屋さんで購入できるバラのほとんどは、トゲが事前に取り除かれています。しかし店によってはトゲが未処理のケースもあるので、購入時に確認した方が良いでしょう。
【全シーン共通】お祝い向きの花ってどんな花?
お祝いのシーンでは、一輪が大きくて存在感のある「メインとなる花」を据えて、その周りにメインの花と合う花を組み合わせるのがおすすめです。一目で「おめでとう!」の気持ちを感じられるような、華やかなフラワーギフトが良いでしょう。
メインの花としては、バラ・ユリ・胡蝶蘭・ダリア・ひまわりなどが向いています。このほか、色合いが明るくて長持ちするガーベラやカーネーションも、お祝い花の定番です。
【全シーン共通】選び方や組み合わせ次第でOKな花
NG花としてご紹介した花も、他の花との組み合わせ方次第ではお祝い向きのフラワーギフトとなります。例をご紹介します。
- ● 「白系の花」は組み合わせやラッピングで華やかに
-
「白系の花」でまとめたフラワーギフトは弔事を連想させますが、グリーン(葉物)を組み合わせるとスタイリッシュでモダンな贈り物となります。また、ラッピングを華やかにすることで寂しい印象にはなりません。組み合わせやラッピングを変えることで、お祝い向きのフラワーギフトにすることができます。また真っ白ではなく、クリーム色など白に変化を付けるとよりお祝いの雰囲気を作ることもできるでしょう。
- ● 白ユリは花首がまっすぐなものを
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西洋では弔事に用いられることが多い白ユリ(カサブランカ)ですが、日本において弔事のイメージは少なく、花首がまっすぐな白ユリはお祝いのシーンでよく選ばれています。一輪が大きく映える花姿をしているので、カサブランカをメインに据える豪華なフラワーギフトとなります。
- ● あじさいはボリュームを出す
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あじさいの花言葉は「移り気」であることから、お祝い事において避けることがあります。しかしあじさいの中でも、カラフルでボリューム感がある豪華な花姿をした種類であれば、お祝いのシーンで選んでOKです。あじさいが旬を迎える6月前後のお祝いでメインの花として用いると、季節感が演出できるのでおすすめです。
- ● 単体だと寂しい花は、存在感のある花と
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例えば、ユリ科の花で多く見られるラッパ型で先細りタイプの花のように、単体だとやや寂しいイメージの花もあります。お祝いのフラワーギフトとして選ぶ際は、他の存在感のある花と組み合わせると良いでしょう。
●お祝い花の本数にタブーはある?
半分に割ることができる偶数本の花は、「別れ=葬儀や喪失」をイメージさせるので、お祝いのシーンでは避けるのが一般的とされています。しかし、さまざまな花を組み合わせたブーケやアレンジメントに使われている花の本数を数える人は少ないため、そこまで本数について気にする必要はありません。花を贈る方がどうしても気になるのであれば、奇数にするのが良いでしょう。
ただしバラやトルコキキョウなど1種類の花だけで仕上げた花束などは、花の本数がどうしても目立ってしまいます。そういった本数が目立つシーンでは、花の本数を3本・5本・7本など奇数にしましょう。
一方でバラは本数によって贈る意味が付けられていることや、年齢分の本数の花を贈りたいということもあるかと思います。
その場合は、偶数であっても気に入った意味を持つ本数や、年齢の数に合わせて問題ありません。
●お祝い花に関するタブーは、シーンによって異なる
お祝い花に関するタブーやNG事項は、花を贈るシーンによって異なります。例えば、「根付く」イメージを持つ観葉植物は引越し祝いに適していますが、新たな人生を切り拓こうとする方を応援する退職祝いでは避けることが一般的です。それぞれのタブーやNGについては、次項から解説します。
お祝いの花を贈りたい!
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【誕生日祝いの花】注意点と選び方
●【注意点】誕生日祝いのNG花
誕生日祝いに適さない花は、冒頭でご紹介した「お祝いには適さないNG花」を参考にしてください。
●【選び方】誕生日祝いのおすすめ花
誕生日祝いは「あなたの存在を祝う気持ち」を表現する贈り物なので、明るく元気な色合いを意識してフラワーギフトを選ぶと良いでしょう。おすすめは季節の花、相手の好みや雰囲気・似合いそうな色に合わせた花。また、相手の誕生日に合わせた誕生花を入れるのも素敵ですね。
大切な方の誕生花を調べよう!
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誕生日におすすめの色・花言葉・予算って?
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誕生花を使ったギフトを贈りたい
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誕生日の花ギフトを贈りたい!
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【結婚祝いの花】注意点と選び方
冒頭でご紹介した「お祝いには適さないNG花」へ加えて、結婚祝いには適さない花を解説します。
●【注意点】結婚祝いのNG花
- ● シンプルすぎるフラワーギフト
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結婚祝いの花は、二人の門出を華やかに祝う気持ちを伝える目的で贈るもの。そのため、あまりにもシンプルで地味なデザインや、暗くて寂しげな色合いは避けた方が良いでしょう。
白い花もOKですが、お祝いなのでグリーンをたっぷり入れたり、明るく淡い色の花を加えたりしましょう。また、はっきりした白の花とアイボリーに近い花を組み合わせるのもいいですね。
●【選び方】結婚祝いのおすすめ花
結婚は人生の中でも大きなイベントの一つ。そのお祝いなので、小花を組み合わせるよりも、メインとなる存在感のある花を据えた華やかなアレンジメントがおすすめです。バラ・カサブランカ・胡蝶蘭・トルコキキョウ・カラーなどが定番で人気があります。
●【選び方】パーティ会場に花を出す際のポイント
個人へ直接渡すのではなく式場やパーティ会場へ花を出したいのであれば、結婚する当人に「色合いやイメージはどうしたいか」などの要望を聞いてから用意することをおすすめします。
これは、結婚式の飾り付けや会場演出と、フラワーギフトの雰囲気を合わせた方が良いからです。色やテイストの違う花が1つだけあると、そこだけ違和感が生まれて、せっかくの贈り物が会場の雰囲気を壊してしまう可能性があります。
また、サプライズで花を贈るのは避けましょう。結婚式や二次会は、新郎新婦や関係者が事前に何度も打ち合わせをして、スタートからエンディングまでの演出が全て決まっています。雰囲気や演出を崩してしまう可能性があるだけでなく、サプライズの花という予定外の出来事が入ると対処が必要になり、さまざまな方の迷惑になってしまいかねません。
結婚祝いの予算相場やおすすめの花について
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結婚祝いの花ギフトを贈りたい!
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【出産祝いの花】注意点と選び方
●【注意点】出産祝いのNG花
冒頭でご紹介した「お祝いには適さないNG花」へ加えて、出産祝いには適さない花を解説します。
- ● 白いユリ
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白いユリの花言葉には「無邪気」「純潔」などがあり、その美しい花姿から、お祝いシーンでも人気です。ただ、花言葉の1つが「清浄」であり、故人が安らかに眠れるようにとお供え花としても多く選ばれています。その印象から、新しい生命を祝う場面にはあまり適していません。
また、ユリは香りが強く花粉が多い花なので、赤ちゃんや体が敏感になっているお母さんにとっても避けた方が良いでしょう。 - ● トゲがある花・葉っぱが硬くて尖ったような花
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「傷つける」という意味合いが感じられるトゲのある花や、葉が硬く尖っている花は避けましょう。例えばアザミなどがあります。ただ、バラは先ほど紹介したようにトゲが取り除かれていれば問題ありません。
- ● 大人っぽい印象のある花やフラワーギフト
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NGという程ではありませんが、花が垂れて咲くような花は優雅さや大人っぽさを演出するため、出産祝いにはやや雰囲気が合わないかもしれません。種類にもよりますが、バラも単体では大人っぽいイメージがあるので、丸くて可愛らしい印象の花と組み合わせるのが良いでしょう。美しく大人っぽいデザインよりも、キュートで明るいデザインにするのがおすすめです。
●【注意点】出産直後は郵送が親切
出産直後の家庭はバタバタしています。子どもが生まれたお知らせを聞いてすぐにフラワーギフトを贈りたい場合は、必ず花を贈る相手の都合を確かめてから郵送で贈りましょう。少し落ち着いてからご自宅へ訪問する機会があれば、その時に持参するのもOKです。
●【選び方】出産祝いのおすすめ花
赤ちゃんが生まれたことを祝うためのギフトであることを考えると、オレンジ・黄色・赤・ピンク・白などの明るい色調で柔らかな雰囲気のフラワーギフトがおすすめです。「可愛い」をテーマにして、丸い花を選ぶのも良いでしょう。具体的にはひまわりやガーベラなどが適しています。
このほか、動物などのマスコットが付いているフラワーギフトや、コンパクトでかわいらしいデザインのアレンジメントなども喜ばれるでしょう。
出産祝いで本当に嬉しいものって?
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出産祝いの花ギフトを贈りたい!
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【退職祝いの花】注意点と選び方
冒頭でご紹介した「お祝いには適さないNG花」へ加えて、退職祝いには適さない花を解説します。
●【注意点】退職祝いのNG花
- ● 観葉植物
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花ではないのですが、観葉植物は避けた方が良いケースがあります。観葉植物は自分で育てながら長く楽しめるのが魅力ですが、一方で新しい人生を切り拓こうとしている方の目の届くところに、前職を思い出させる存在があり続けるのはあまり好ましいことではないという考え方もあります。相手との関係性や退職に至る事情などにもよりますが、観葉植物は避けた方が無難だと言えます。
●【選び方】退職祝いのおすすめ花
今までの感謝や「お疲れ様でした」の気持ちを込めて贈るのが、退職祝いのフラワーギフトです。受け取った本人も、花束贈呈から始まって自宅に持ち帰るまで、花を通してさまざまなシーンを思い出せるでしょう。また、自宅へ帰りその花を見たご家族も「皆さんの気持ちをいただいたんだな」「お疲れ様でした」という気持ちになれるものです。
こういった事情を考えると、退職祝いとして贈る花は、見た目に豪華で華やかなものがおすすめです。定番は、ユリ・バラ・ひまわり・オンシジウム・トルコキキョウなど。退職する方の雰囲気や好みの色に合わせたフラワーギフトを選びましょう。
●【選び方】華やかでコンパクトなサイズがおすすめ
退職日に職場からご本人が持って帰る場合は、大きすぎる・かさばる花は迷惑になってしまうことも。華やかさは重視しながら、ギフトの大きさはなるべくコンパクトにまとめましょう。また、花屋さんで専用の持ち帰り袋が売られているので、花と一緒に渡すと親切です。
ちなみに、退職日(最終出社日)よりも送別会が先にある場合、「花は退職日と送別会どちらで渡すべき?」と迷うことがあるかもしれません。こういったケースでは、門出を祝う日に贈るのが自然ですので、送別会では「みんなからの気持ちです」と記念品やギフトを渡し、そして退職日に花を渡すと良いでしょう。このように、送別会の日と退職日(最終出勤日)のどちらにも贈り物をすることができると良いですね。
花贈りに関するビジネスマナーをチェック!
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退職・送別会の花ギフトを贈りたい!
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【引越し・新築祝いの花】注意点と選び方
●【注意点】引越し・新築祝いのNG花
冒頭でご紹介した「お祝いには適さないNG花」へ加えて、引越し・新築祝いには適さない花を解説します。
- ● 赤い花
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赤い花は火や火事を連想させるので、一般的に引越しや新築祝いにはNGとされています。
ただし、赤い花をメインではなくアクセント的にあしらったフラワーギフトであれば問題ありません。花を渡す際は、贈る相手に「こういう想いで、この花を選びました」と一言添えると良いでしょう。
●【選び方】引越し・新築祝いのおすすめ花
引越し・新築祝いには、季節の花を使ったアレンジメントがおすすめです。春ならチューリップやカーネーション、夏ならひまわりやデンファレなど、旬の花を贈りましょう。
また、植物を育てるのが好きな方であれば、ポトス・カポック・ベンジャミンなどの観葉植物の鉢植えも喜ばれるでしょう。家の中にグリーンがあると気が休まり、癒しにもなります。「幸福が飛んでくる」という花言葉を持つ胡蝶蘭の鉢植えもおすすめです。
●【選び方】そのまま飾れるアレンジメントが親切
引越し後というのは、なかなか荷物が片付かないもの。そういった時期に手間のかかる花を贈るとかえって迷惑になってしまう可能性も。花瓶に生け直す必要のある花束は、花瓶を探したり生けるのに時間がかかって締まったりすることもあります。引っ越し祝いには、受け取って置くだけでそのまま飾れるアレンジメントが親切かもしれません。
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【開店・開業祝いの花】注意点と選び方
●【注意点】開業・開店祝いのNG花
冒頭でご紹介した「お祝いには適さないNG花」へ加えて、開業・開店祝いには適さない花を解説します。
- ● 赤い花
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引越し・新居祝いと同様に赤い花は火や火事を連想させるので、一般的に開業・開店祝いにはNGとされています。
ただし、会社やお店のイメージカラーが赤であったり、贈る相手の好きな色が赤であったりするなどの理由があれば、赤い花を贈っても問題はありません。花を渡す際は、贈る相手に「こういう想いで、この花を選びました」と一言添えると良いでしょう。
●【注意点】花を贈っていいか事前に確認する
開業・開店祝いは、サプライズで勝手に贈るべきではありません。置き場所の都合などもあるので、事前に「お花を贈りたい」の旨を伝え、どんなものを用意するか相談した方が良いでしょう。また、花を贈る際は、相手に受け取り可能な日時を確認しておきましょう。
●【選び方】開業・開店祝いのおすすめ花
開業・開店祝いの花は、「おめでとうございます」の気持ちを伝えるだけのものではありません。花が飾られていると、「開店しました!」という周囲へのアピールにもなります。また、花を見た人は「このお店はたくさんの人から祝われて開店したんだな」と感じます。
こういった事情を考えると、開業・開店祝いには、存在感のあるゴージャスな花が向いています。定番なのは胡蝶蘭の鉢植えやフラワースタンド(スタンド花)です。胡蝶蘭には「幸福が飛んでくる」という花言葉があり、見た目も豪華なのでお祝いにぴったり。このほか、バラ・ユリ・ダリア・ひまわりなども存在感があるのでおすすめです。
開店祝い・開業祝いの
予算相場やおすすめの花
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開店祝い・開業祝いの花ギフトを贈りたい!
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【公演祝いの花】注意点と選び方
●【注意点】公演祝いのNG花
公演祝いに適さない花は、冒頭でご紹介した「お祝いには適さないNG花」を参考にしてください。
●【注意点】花を贈っていいか会場や主催者に確認する
公演祝いを贈りたい場合、まずは会場や主催者に「花を贈っていいのか」「いつ配送したらいいのか」などを確認することが大切です。勝手に花を届けても受け取ってもらえなかったり、お相手に余計な迷惑をかけたりしてしまいます。
また、スタンド花を贈るのであれば、公演終了後にスタンドを回収してくれるかどうかを花屋さんへ確認しておきましょう。回収まで引き受けてくれる店であれば、贈り先が後片付けへ時間や手間をかけずに済みます。
- 【MEMO】
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花キューピットで取り扱っているスタンド花については、お届けする花屋さんがスタンド回収のタイミングをお届け先様と相談して対応しています。
●【選び方】公演祝いのおすすめ花
公演祝いは、「おめでとう」「頑張ってね」の気持ちを届けるための贈り物であると同時に、「どれだけ応援されているか」を出演者や公演を見にきた人に示すもの。そのため、通常は会場の入口や廊下などに花を設置できるスペースを設け、贈られた花が飾れるようになっています。
このことから、公演祝いには名札をつけたフラワースタンド(スタンド花)や、ボリューム感のあるフラワーアレンジメントが適しています。祝祭感が強く、パッと目を引く胡蝶蘭もおすすめです。
予算相場・お名札・シーンごとの注意点など
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お祝いのスタンド花(フラワースタンド)を
贈りたい!
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【お見舞いの花】注意点と選び方
●【注意点】お見舞いのNG花
お見舞いはもちろんお祝いの席ではありませんが、避けるべき花は「お祝いには適さないNG花」を参考にしてください。加えて、お見舞いには適さない花を解説します。
- ● 鉢植えの花
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鉢植えは「根付く=病気が長引く」のイメージがあるので、お見舞いでは避けましょう。
- ● 香りが強い花
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病院内では香りの強い花は避けましょう。病状によっては全ての感覚が敏感になっていることや長く同じ部屋(病室)にいることで、普段であれば好きな香りでも不快に感じることもあります。
- ● プリサーブドフラワー
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枯れることのないプリザーブドフラワーですが、「ずっと同じ状態が続く」ことから、お見舞いの贈り物には適しません。ただし、生花の持ち込みを禁じている病院であれば、「生花の贈り物ができないと聞いたので、プリザーブドフラワーを選んだよ」と一言添えると良いでしょう。
- ● 花束やブーケ
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花束やブーケはなるべく避けた方が良いでしょう。その理由として、病室には花瓶を用意していない方もいらっしゃいます。病状によっては洗面所へ移動して花を生けたり、水換えをしたりできる体力がないかもしれないから。また、花の世話を頼める付き添いの方が、毎日病院へ来るとも限らないからです。
●【選び方】お見舞いのおすすめ花
花瓶があるかどうか心配する必要がなく、花束よりもお世話が簡単なアレンジメントがおすすめです。花屋さんでオーダーする際は、眺めているだけで明るい気持ちになれるような色合いの花をお願いすると良いでしょう。
●【選び方】華やかでコンパクトなサイズがおすすめ
お見舞いには大きくてゴージャスなものよりも、華やかでコンパクトな花が適しています。その理由は、病室で花を飾れるスペースは限られているから。また、入院中で身体の自由が効かないときに豪華かつ高価な花が贈られると、治療中の方が恐縮して申し訳なく思われる可能性もあるからです。
お見舞いのお花のマナー完全版!
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お見舞いのお花を贈りたい!
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【退院祝いの花】注意点と選び方
●【注意点】退院祝いのNG花
上でご紹介した「お見舞いのNG花」を参考にしてください。ただし花束やブーケについては、退院して自宅に帰るため、贈り先の方が花を生けたり飾ったりするのが好きな方であれば贈っても良いでしょう。
●【注意点】花を贈っていいか事前に確認する
退院祝いとして花を贈るのであれば、退院後にご自宅へ郵送するのがおすすめです。受け取るタイミングや飾る場所の都合もあるので、花を贈るなら必ず事前に連絡を取りましょう。その際はまず「退院おめでとう」とお祝いの気持ち、そして花を贈りたい旨を伝え、受け取り可能な日時を確認してください。
●【選び方】退院祝いのおすすめ花
退院される方の好みをイメージした、その方に相応しい花がおすすめです。受け取った側も「私のために選んでくれたんだな」と、きっと喜んでくださいます。迷ったら、イエロー・オレンジなど元気が出るビタミンカラーの花を選びましょう。また、かわいらしいピンクでまとめるのも喜ばれそうです。
花のスタイルは、ラッピングを外して置くだけで飾れ、手入れも簡単なアレンジメントがおすすめです。ただ、先に紹介したように花を生けるのが好きという方には、ブーケや花束のスタイルを選ぶのもいいでしょう。
お祝い花は郵送してOK?注意点とマナー
基本的に、贈り物は直接手渡しする方が丁寧になります。しかし、自分で持って行くのは難しいボリューム感のある花束やフラワースタンド(スタンド花)、胡蝶蘭や観葉植物を贈るとき、お祝い前後に直接会えないときなどは、ぜひ郵送サービスを活用してください。花を贈る側・贈られる側の双方にとって持ち運びの負担が減るのも、郵送サービスを使うメリットのひとつです。
- 【MEMO】
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花キューピットでは、お届け先近くの加盟店からフラワーギフトをお届けしています。お届け先の近くからお届けすることで段ボールなどの梱包材の使用が最小限となり、贈り先の方にとって後片付けの手間が減るのも、花キューピットを利用するメリットのひとつといえるでしょう。
●贈り先の予定を確認する
花はできるだけ鮮度の良い状態でお届けしたいもの。よって、贈り先が確実に受け取れる日時を把握するために、花を手配する前に電話やメールなどで予定を確認してください。贈り先の方へ直接連絡する際、まずは「この度は〇〇おめでとうございます」などお祝いの言葉を伝えると良いでしょう。
●メッセージカードはなるべく付ける
花を手渡しではなく郵送で贈る際は、なるべくメッセージカードを付けましょう。直接お祝いの気持ちが伝えられない時でも、カードに一言添えることで、よりお祝いの気持ちが届きやすくなります。
- 【MEMO】
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花キューピットでは、無料で30文字程度のメッセージカードをお付けできます。花束やアレンジメントをご注文の際にはぜひご活用ください。
お祝い花を贈る際に配慮したいこと
●ラッピングも抜かりなく!より素敵なフラワーギフトに
花の魅力をより引き立ててくれるのがラッピングです。ぜひラッピングにもこだわって、より素敵なフラワーギフトを作ってください。花を贈る相手のイメージにあった色・デザインのラッピングアイテムを選ぶと、特別感が増します。
また、花に足りない色をラッピングの色で補うのもおすすめです。例えば、鮮やかな花にベージュやブラウンのラッピングペーパー、淡い色味の花に鮮やかな色のリボンを合わせると、色のバランスが良くなります。そして花はブルー系の色味の種類が少ないため、水色などのブルー系の色を足したい時はラッピングで調節するのも良いでしょう。
ラッピングを自分で選ぶのが難しい場合は、花屋さんで「こういう関係性の方に、こういう目的で花を贈りたい」とイメージを伝えてお任せしてください。
ただ、近年は環境へ配慮してラッピングを簡略化するケースもあります。花を贈る相手が環境問題に関心の高い方であれば、包装紙やリボンを控えめなものにする配慮をしてもいいでしょう。
●ペットがいるお家に花を贈る際は、花に中毒性がないか注意
ワンちゃんや猫ちゃんなどペットがいるご家庭へフラワーギフトを贈る際は、花選びに特別な注意を払いましょう。特に、ユリ科の花は中毒を引き起こすのでNGです。ユリは花びらのみならず、葉っぱ・茎・花粉・根など、少量の誤食でも強い中毒症状を起こし、命を落とすケースがあります。
●花の大きさ・予算は、相手への負担も考慮して
花を贈る際は、相手の負担を考えることも忘れずに。何か贈り物をいただいた側は、お返しのことを考えなければなりません。お返しの相場はもらったもの価格の1/2~1/3程度が一般的なので、高額な花を贈ると相手も相応のお返しをしなければならなくなります。贈り先との関係性の程度を考慮して、相手の負担にならない程度の予算でフラワーギフトを選ぶことが重要です。
お祝いのお花を贈りたい!
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まとめ
今回は、誕生日・結婚・出産・退職・引越し・お見舞いなど、シーンごとのお祝い花の選び方やポイント、NG事項などについてご紹介しました。せっかくのお祝いの席ですので、贈る相手に誤解を与えたり、良かれと思ってやったことで気を悪くさせたりしないよう、マナーやタブーを知っておきたいですね。
もっとお祝い事のマナーを知りたい方は、こちらもチェックしてみてください。
お祝いの場面に合わせたマナーや
ルールをチェック
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ぴったりなお祝いのお花を贈りたい!
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