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  3. スタンド花の贈り方値段や相場・お名札・シーンごとの注意点など【マナー講師監修】

スタンド花の贈り方
値段や相場・お名札・
シーンごとの
注意点など
【マナー講師監修】

お店の新規オープンや会社の開業・コンサート・舞台・発表会など、お祝いの場を彩る贈り物として人気の高いスタンド花。しかし、「値段はいくらぐらいが一般的?」「どのようなシーンで贈るべき?」など、わからないことが多いのではないでしょうか。

そこで今回は、マナー講師の山木理代先生に、スタンド花を贈るにふさわしいシーンやメリット、予算相場、お名札をつける際の注意点などについて詳しく教えていただきました。

今回お話してくださった先生

山木 理代 さん

山木 理代 さん

都内企業数社にて秘書として勤務した後、2008年よりマナー講師としての活動を開始し、2013年より「サロン・ド・エサンシエル」を主宰。暮らしを豊かに彩るマナー講座と良好な人間関係を築くビジネスマナー講座を開催。企業の新入社員研修、ビジネスマナー研修、接遇マナー研修、大学での講義や雑誌のマナー監修・執筆など活動の場を広げている。

※以下内容は、山木先生へのインタビューをもとに、編集チームが執筆したコンテンツです

スタンド花とは?

たくさんのスタンド花

スタンド花とは、花器の中へ入れた吸水性スポンジにお花をアレンジし、専用のスタンドに乗せた大型のアレンジメントを指します。

● 一般的なスタンド花のサイズ

大きなもの:高さ1.5〜1.8m、幅1〜1.5m程度

小さなもの:高さ1m、幅0.5m程度

スタンド花はどのようなシーンで贈るもの?

お店の開店日

スタンド花には、おしゃれで華やかなお祝い用のものから故人を偲ぶお供え用のものまであります。以下のような幅広いシーンで活用されています。

● お祝いのシーン

開店祝いや開業祝い・周年祝い・楽屋祝い・公演祝い・個展祝いなど

● お悔やみのシーン

通夜や葬儀・告別式など

上記が主なシーンですがお祝いの場合なら、多くの方が集まる場面を想像したときに「スタンド花があるとその場が華やぐだろうな」とイメージできるのであれば、それはスタンド花を贈るのにふさわしいシーンと言えるでしょう。

【スタンド花の豆知識①】SNSで情報を知ったとき、お花を贈ってOK?

最近はSNSの普及により、相手から直接連絡をもらわなくても、自然とお祝いやお悔みの情報が入ることがあります。その場合は「日頃からリアルにお付き合いがあるかどうか」でスタンド花を贈るかどうかを判断されると良いでしょう。

あまり近しくない間柄の場合、贈り先の方もスタンド花が贈られてきたら驚かれてしまうかもしれません。ですので、SNS上だけでのお付き合いであれば、投稿へコメントするだけで十分喜んでもらえるのではないでしょうか。

スタンド花のメリットとは?

ピアノの発表会

●【贈る側のメリット】お祝いや応援の気持ちを表現できる

スタンド花は、お祝いの気持ちやエールを形にするのにおすすめです。例えばコンサートや舞台などのイベント時であれば、応援の気持ちを具現化した贈り物として、演者の方へのエールになるでしょう。また、開店や開業時には「これから頑張ってね」の気持ちを華やかに表してくれます。

●【受け取る側のメリット①】目立つので宣伝につながる

スタンド花は遠くからでも目立ちます。例えばカフェの開店祝いであれば、スタンド花が店舗前に並んでいることで、近隣の方に対してお店がオープンしたと宣伝できるでしょう。また、スタンド花が並んでいると、「多くの人に応援されている・支えられているお店ですよ」といったアピールにもなります。

●【受け取る側のメリット②】目の高さに花が来るから場が華やぐ

スタンド花は目の高さにお花が来るので、会場を訪れた方の目につきやすく、場の華やぎが一気に増します。また、来場者の目も楽しませることができるのも良いところです。

スタンド花の値段(予算相場)は?

スタンド花の予算相場は、1段のものだと18,000円~、2段のものだと24,000円~。
一段よりも二段の方が予算は上がります。また、お花のボリュームによっても値段は上下するのが一般的です。

スタンド花1段と2段
花キューピットのスタンド花は
1段22,000 円(税込)~
2段33,000 円(税込)~

スタンド花はどこで注文できるの?

お花屋さんによっては、スタンド花の注文を受け付けていないケースがあります。直接お花屋さんへ足を運ぶ前に、電話やインターネットでスタンド花の注文が可能かどうか調べておくことをおすすめします。

また、贈り先から比較的近いエリアにあるお花屋さんへオーダーすると、会場の規模や雰囲気を前もって把握してくれているケースも多く、お花を贈りたい場におすすめのスタンド花を提案してくれるでしょう。

花キューピットのスタンド花は
会場近くのお花屋さんがアレンジします!

スタンド花の選び方

店先のスタンド花

スタンド花を注文する際は、まずはお祝いなのか・お供えなのかをまず選択し、そのうえで予算やサイズ・カラーなどを選んでください。

● スタンド花の色の選び方

お祝い用・お供え用として一般的なお花の色は以下です。

【お祝い】華やかな色・明るい色など

【お供え】ホワイト・グリーン・ブルーなど

● スタンド花のサイズや段数の選び方

スタンド花には、一段のものと二段のものがあります。もちろん二段の方が豪華にはなりますが値段も上がりますので、ご自身の予算内で選びましょう。無理をして気疲れしてしまっては、せっかくお祝いの気持ちを表すものなのに、本末転倒になってしまうかもしれません。

「おしゃれで豪華な二段スタンドを贈りたいけれど予算が……」という場合は、複数人で費用を出し合って大きなお花を選ぶのもよいでしょう。

【スタンド花の豆知識②】色やサイズは会場へ確認すると安心!

コンサートやイベント・葬儀・告別式などの場合、色や大きさに指定があるケースもあるので、運営や主催者・会場などに確認することをおすすめします。
また、あらかじめ会場の規模や設置場所などを確認しておくと、「もっと大きな(コンパクトな)お花にすれば良かった」などのミスを防ぎやすくなります。

スタンド花に適さないお花もある!

● お祝いの場合

赤色は火や火事を連想させるため、開店祝い・開業祝いの贈り物として赤色のお花を避ける風習があります。しかし、近年はこの風習を気にされる方も少なくなっていることから、華やかさや活気を表現できる赤色のお花を選ぶことがあります。

スタンド花を贈る相手の好きな色が赤色であったり、お店や企業のイメージカラーが赤色であったりする場合は、赤いスタンド花を贈ることで喜んでいただけるでしょう。

● お供えの場合

お供え用のスタンド花の場合、宗派や故人の意向によって、使用するお花・使用を控えるお花が異なります。お供え用のスタンドを出す際は、葬儀会社や会場に確認するようにしましょう。

マナー講師の先生直伝!
個人でスタンド花を贈るときの心得って?

スタンド花にはお名札(立札)をつけよう!書き方ルール完全版

スタンド花のお名札(立札)

スタンド花を贈る際はお名札(立札)をつけるのが一般的です。お名札には、飾り文字と贈り主の名前を記載します。お名札は基本的にはお花屋さんが書いてくれますが、ご自身でも書き方のルールを知っておきましょう。

1.飾り文字の書き方(マナー)

飾り文字は、お名札の一番上の部分に書きます。飾り文字は「頭書き(とうがき)」とも呼ばれます。以下の3つのポイントを抑えて、準備をしましょう。

①飾り文字は全て漢字で書く

「御祝」「御供」「祝〜〜展開催」など、飾り文字は全て漢字で書くのが正式なマナーです。

②お祝いの場合は朱色で、お悔やみの場合は黒色で書く

お祝いの場合は朱色で書くのが一般的です。お悔やみの場合は黒色で書きます。
(お悔やみの飾り文字の色は、墨文字もしくは銀文字と呼びます)

③4文字を避ける

飾り文字は合計4文字にならないように注意しましょう。4(死)や9(苦)など、ネガティブな事柄を連想させる数字は使わないことをおすすめします。
例えば「開店御祝」「開業御祝」ではなく、「御開店御祝」「御開業御祝」のように、二重敬語ですが、合計5文字にすると丁寧な印象になります。ただし、頑なにこだわりすぎる必要はありません。

2.贈り主の名前の書き方

会社名や団体名などを名前の前に小さく入れ、その後に名前を書きます。連名で贈る場合は、目上の人の名前が右側に来るようにしましょう。

スタンド花の名札の書き方

【スタンド花の豆知識③】飾り文字にオリジナル文言はダメ?

親しい友人の開店祝いとしてスタンド花を贈るようなシーンの場合、飾り文字の部分に「頑張って!」などのオリジナルの言葉を入れてもいいのでしょうか?

この答えは、「お気持ちはわかりますが、避けた方が良い」です。その理由は、お名札は他の人の目にも触れるものであるから。贈り主との関係性に微笑ましく感じる人もいれば、違和感を覚える方もいらっしゃるかもしれません。スタンド花を贈る相手へ特別伝えたいメッセージがあるならば、お花に託すのではなく、別途お手紙をお渡しするのも一案です。

ただし、コンサート会場の入り口へ飾るための、ファンが応援しているアイドルなどへ贈る「推し活」としてのスタンド花であれば、おしゃれでユニークな飾り文字は喜ばれそうですね。マナーは時代そしてシチュエーションによって変わりますので、その良さも踏まえつつ臨機応変に対応しましょう。

スタンド花を贈る・回収する際の注意点

スタンド花

● 【重要】贈り先にスタンド花を贈る許可を得る

スタンド花を贈る際はサプライズではなく、事前に会場や贈り先へお花を届けることについて了承をとることをおすすめします。

その理由は、お店の開店時やコンサート・イベント・葬儀などの当日、準備が何かと大変なときに突然大きなスタンド花が届くと、「このお花はどこに置く?」「受付スペースを空けて置こうか?」など、混乱を与えてしまう恐れがあるからです。場合によっては、スタンド花を置く場所がないことが考えられます。

贈り物の基本的なマナーとして、お花を贈る相手へ迷惑をかけないことが大前提です。事前に「お贈りしてもよろしいですか?」「配達はいつがいいですか?」「前日までの方がよろしいですか?」など、詳細を確認しましょう。

● スタンド花を贈るタイミング

スタンド花をお届けする日取りや時間は贈り先と相談するのがよいですが、一般的には以下のタイミングがおすすめです。

● 開店祝いや開業祝いの場合

できるだけ前日にお届けするよう手配しましょう。前日に間に合わない場合は、スタート時間を考慮し、お店や仕事が始まるまでにはお花が設置できるよう余裕を持って届けましょう。

● 楽屋祝いや公演祝いの場合

楽屋祝いや公演祝いの場合、会場の搬入可能時間が決められていることもあるので、会場や運営・主催者などへ確認を。その上で、イベントの開始時にお花が揃っている状態となるよう調整しましょう。

● 通夜や葬儀の場合

通夜や葬儀の場合も、開始時間の3時間前くらいまでが一般的ではありますが、会場の搬入時間によって異なります。葬儀会社や会場へ必ず確認しましょう。

● スタンド花を回収するタイミング

スタンド花を手配する際は、イベント終了後でスタンドや花材を回収してもらえるのかも確認しましょう。イベント終了後に贈り先でお花を分けて持ち帰ることもありますが、お花が多すぎると分ける作業に時間がかかったり、葉物が残ってしまったりするため、処分に手間や負担をかけてしまいかねません。

花キューピットで取り扱っているスタンド花については、スタンド台はレンタルとなるため、回収のタイミングを贈り先様と相談しています。

まとめ

  • スタンド花は開店・開業祝い、公演祝い、発表会、葬儀・告別式など、さまざまなシーンに◎
  • 独自のルールがある場合も考慮して、贈る際は相手や会場・主催者に詳細を確認する
  • お名札は正式なマナーで書くのがベター
  • 終了後、スタンドや花材を回収してくれるお花屋さんが便利

以上を心がけて、お祝いやお悔やみの気持ちをスタンド花に託してお贈りしましょう。

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