お花を贈る前に
要チェック!
誕生日におすすめの
色・花言葉・予算
【マナー基礎知識】
誕生日祝いのプレゼント候補として、多くの方がフラワーギフトを思い浮かべるのではないでしょうか。しかし、お花は品種や色が豊富なだけに、誕生日祝いとしてどのようなお花を選べばいいか悩まれている方もきっといらっしゃるでしょう。
そこで今回は、誕生日祝いに贈るお花の選び方、おすすめの色や花言葉、プレゼントの予算相場などについて、マナー講師・カラー講師の馬上 久恵さんに詳しく教えていただきました。
今回お話してくださった先生
馬上 久恵 さん
ジュエリーコーディネーターを経て、マナー&カラー講師。マナーとカラー、2つのアプローチの相乗効果で、個人はもとより企業セミナーでも絶大な信頼を得て、個人向けコンサルタント、スクール専任講師、専門学校講師として幅広く活躍中。
※以下内容は、馬上先生のインタビューをもとに、編集チームが執筆したコンテンツです
目次
誕生日祝いの予算相場
誕生日祝いの予算相場は、3,000円をスタートとして考えるのが一般的です。贈る相手との関係性によって相場は変わりますので、以下を参考にしてください。
家族(親・義父母・兄弟・親戚) |
3,000円~10,000円 |
---|---|
子供(甥や姪なども含む) |
|
会社の上司など目上の方 |
3,000円~20,000円 |
同世代の友達 |
3,000円~5,000円 |
後輩や部下 |
3,000円~5,000円 |
予算を考えるうえで、誕生日祝いを贈る側、そして贈られる側の年齢も考慮すべきポイントです。例えば高校生が50代の叔母へ誕生日祝いを贈る場合、先に紹介した予算相場より金額が低くても全く問題ありません。
誕生祝いを贈る際は、相手との関係性や双方の年齢を考慮しつつ、上記の相場を参考に予算を決めるといいですね。
誕生日祝いにおすすめなお花の選び方
誕生日祝いのお花は、贈る相手にふさわしい花言葉やイメージカラーを参考にして選びましょう。
1.花言葉で選ぶ
誕生日にふさわしい花言葉としては、「祝福」「感謝」などがあります。誕生日を祝うシーンにおすすめのお花と花言葉をご紹介します。
- カサブランカ(白):祝福・純粋
- カスミソウ:幸福
- 胡蝶蘭:幸福が飛んでくる・純粋な愛
- ガーベラ(ピンク):感謝
- バラ(ピンク):感謝
2.色で選ぶ
■ 相手の持つイメージカラーで選ぶ
誕生日を迎える相手のイメージや雰囲気に合った色のお花は、贈る側が選びやすいことに加え、お花を受け取った側も「私の好きな色を選んでくれた!」と嬉しくなります。贈る相手が普段着ているお洋服や小物の色を思い浮かべ、その方のイメージに合う色でお花を選んでみてはいかかでしょうか。
■ 色の持つ効果やメッセージで選ぶ
色にはそれぞれイメージがあり、見た方が受け取る効果も異なります。「最近落ち込み気味だったので元気になってほしい」「仕事が忙しそうなのでリフレッシュして欲しい」といった、誕生日祝いのお花を贈る相手への想いやメッセージが伝わる色のお花を選ぶのはおすすめです。
オレンジ:楽しさ、暖かさ、健康
黄色の明るさと赤の情熱を兼ね備えたオレンジは人を前向きにするパワーがあるので、元気になってほしい相手へ贈りたい色です。
赤:エネルギー、パワフル、愛情
決断力を発揮したいときにパワーをくれる色です。新しいことへチャレンジされる方や、やる気を引き出したい方へのプレゼントにおすすめです。
ピンク:優しさ、思いやり、母性
幸福感やかわいらしさ、優しい安心感を覚える色です。ご両親やお子様へのプレゼントとしておすすめです。
白:新たな出発、幸福、希望
白は全ての光を反射し、さまざまな色の波長を含んだ、あらゆる色の中で最も明るい色です。全ての色の可能性を秘めた白は可能性やスタートをイメージさせるので、新しいことを始める方におすすめです。
緑:爽やか、癒し、安らぎ
植物や自然を感じさせる色です。心身のバランスを整え、リラックスしてもらいたい方におすすめです。
誕生日がわかれば、プレゼントを贈る相手のラッキーカラーを九星気学で調べることができます。お花の色選びに迷ったら、占いの結果をヒントにしてはいかがでしょうか。
【九星気学で見る】ラッキーカラーと
吉方位・おすすめのお花もチェック!
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■ 長寿のお祝いは年齢ごとのテーマカラーで選ぶ
60歳の還暦祝いといえば赤のイメージがありますが、70歳や77歳など長寿の節目となるお祝いにも、それぞれテーマカラーが決まっています。
・還暦(61歳(満60歳)):赤
・古希(70歳):紫
・喜寿(77歳):紫
・傘寿(80歳):黄色・金茶色
(※地域によっては
紫色の場合も)
・米寿(88歳):黄色・金茶色
・卒寿(90歳):白
しかし、70歳・77歳のテーマカラーである紫一色のアレンジメントには、実は不祝儀の際に使われるお花のイメージも強くあります。卒寿(90歳)以降のテーマカラーである白もおめでたい色ではあるのですが、白一色でまとめた花束にはやや寂しい印象が伴います。
長寿のテーマカラーでお花を選ぶ際は、年齢ごとのテーマカラーをベースに明るい色のお花を組み合わせて、お祝いの席にふさわしい華やかなアレンジにしましょう。
記念すべき節目である還暦祝い・長寿祝いに
ふさわしいフラワーギフトはこちら
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長寿祝いの種類とその意味、
おすすめのプレゼントをこちらで紹介
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季節のお花や誕生花から選ぶ
春のチューリップやバラ、夏のひまわりなど季節を感じられるお花を選ぶと、より印象的な誕生日の贈り物になります。
また、毎月の誕生花を選ぶのもおすすめです。誕生花は開花時期から選ばれている他、「〇月に咲く花には、その月の神からのメッセージが込められているのではないか」というギリシァ・ローマ人の考え方が込められていますので、大切な方の誕生日をお祝いするお花としてもぴったりです。
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鉢植えのおすすめは胡蝶蘭
誕生日祝いとして鉢植えを贈るなら、胡蝶蘭がおすすめです。「幸福が飛んでくる」というポジティブな花言葉を持ち、見た目も華やかなことから、あらゆるお祝い事で選ばれているお花のひとつです。比較的お手入れが簡単で、お花の香りが苦手な方にとっては香りが少ないことも嬉しいですし、花持ちがいいのもポイントです。
お花のスタイルは生花を使った花束・ブーケ・アレンジメントで
お花は、その色彩や香り、手触りなどから強い生命力を感じられるものです。よって、大切な方が生まれた日である誕生日のお祝いには、フレッシュな生花を束ねた花束、茎を短めに切って丸いフォルムで束ねたブーケ、カゴなどに生けられたアレンジメントをおすすめします。
ただし、贈る相手の好みやライフスタイルに合わせて、ドライフラワーやプリザーブドフラワーを選ぶのももちろんOKです。
誕生日祝いには観葉植物も喜ばれる!
お誕生日を迎える方が植物好きであれば、誕生日祝いとして観葉植物を贈っても喜ばれます。観葉植物そのものはシンプルかもしれませんので、ラッピングや鉢カバーに趣向を凝らしてその方の個性や華やかさをプラスすると、より誕生日祝いらしい贈り物となります。
観葉植物は贈る相手の暮らしに寄り添うものですので、その方のライフスタイルや好みのインテリアテイストを考慮することが大切です。キュート・クラシック・エレガントなど、誕生日を迎える方の好みに合わせたデザインの鉢カバーを一緒にプレゼントするのも素敵です。
- キュート:明るめの色で、曲線的な楽しいデザイン
- クラシック:落ち着いた色で、直線的でしっかりした厚みを感じるデザイン
- エレガント:明るくソフトな色で、曲線的なデザイン
なお観葉植物は少なからずお手入れが必要であり、大きなサイズになると置き場所の確保が必要です。誕生日祝いに観葉植物を贈ろうと計画されている方は、あらかじめ観葉植物を贈ってもいいかご本人に確認を取ることをおすすめします。
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誕生日祝いで選ばない方がいいお花は?
お祝いで贈るお花のマナー全般に言えることですが、花びらが散りやすい品種を避ける他、仏花に見える伝統的な古典菊を誕生日祝いとして選ぶことは控えましょう。
ただし菊そのものは格調の高いお花であり、「長寿」という誕生日祝いにふさわしい花言葉を持っています。そこで誕生日祝いのフラワーギフトとしては、丸いフォルムの洋菊を他のお花とミックスして花束・ブーケに使うのがおすすめです。
誕生日祝いに贈りたいメッセージ例文
誕生日祝いのお花へ添えるメッセージには、次の4つの要素を盛り込みましょう。
- 1. 誕生日をお祝いする言葉
- 2. 相手が生まれてきてくれたことへの感謝の気持ち
- 3. これからの幸せを祈る締めの言葉
- 4. お祝いを贈った日の日付
この要素をふまえたメッセージの例文をご紹介します。お花を贈る相手に合わせて参考にしてください。
● お世話になっている方へ
お誕生日おめでとうございます
いつも支えていただき感謝いたします
○○さんにとって素敵な1年となりますように
2022.12.01
● 両親へ
お父さん、お誕生日おめでとう
いつも家族のためにがんばってくれて、本当にありがとう
いつまでも健康で長生きしてください
2022.12.01
● お子さまへ
〇〇ちゃん、6さいのおたんじょうびおめでとう!
パパとママのところにうまれてきてくれてありがとう
いつまでもやさしい〇〇ちゃんでいてね
2022.12.01
基本的に誕生日祝いのメッセージに年齢を書く必要はありませんが、一部例外もあります。お誕生日を迎える方が子供、または長寿のお祝いであれば、年齢を書いたほうが記念になり、相手にも喜ばれるでしょう。
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知っておきたい!花束やアレンジメントの渡し方
お誕生日祝いに限らず、お花を渡す際のマナーは、渡すお花のスタイルの違いによってそれぞれ所作が変わります。
- ①生花を束ねた花束・茎を短く切り丸く束ねたブーケ
-
- 1.お花を渡す側から見て、右手で花束の結び目、左手にお花がくるようにして持つ
- 2.祝福のメッセージを伝える
- 3.花束やブーケの向きをくるりと180度回転させ、受け取る側の右手に花束の結び目がくるような形で渡す
- 【POINT】
-
お花を持つ方の利き手側に花束の結び目が来るよう意識することで、お花が安定します。
- ②カゴなどに生けられたアレンジメント
-
- 1.お花の正面を相手に向け、両手を使って胸のあたりの位置で水平に持つ
- 2.祝福のメッセージを伝える
- 3.アレンジメントが傾かないよう気を付けながら、両手で渡す
- 【POINT】
-
フラワーアレンジメントは生花を吸水性スポンジに挿しているため、傾けると水がこぼれる可能性があります。水平を保ち傾かないように気を付け、胸のあたりの高い位置で渡しましょう。
いずれにしても、フラワーギフトを直接渡すときはお誕生日を迎えた方へ「お誕生日おめでとう(ございます)」と祝福のメッセージを伝えてから、お花を渡しましょう。
メッセージを伝えた方がより、祝福の気持ちが伝わると思いますよ。
年齢に合わせたお花のラッピング
誕生日祝いのフラワーギフトとしては、贈る相手の年齢も意識したいポイントです。その際、贈る相手の年齢に合わせてラッピングなどに工夫をするといいですね。
● 子供にお花を贈る場合
誕生日会などで子供がお花を持ったときの「写真映え」を意識してみるのも楽しいですね。
- プリンセスやヒーローなど、子供が好きなキャラクターのイメージに合うラッピングをする
- 誕生日会で着るドレスなどの衣裳に合わせた色の花を選ぶ
- ブーケを持った手元が映えるよう、大きなリボンをかける
● ご高齢の方にお花を贈る場合
ご年齢を重ねた方にふさわしい、「落ち着き」「高級感」などが感じられるアレンジメントを意識しましょう。
- しっかりした風合いの和紙や、金の装飾が施されたラッピングペーパーでお花を包む
- 質感や手触りがよく、落ち着いた色味のリボンをかける
誕生日祝いを贈るタイミングについて
誕生日祝いを贈るタイミングは当日がベストですが、それが叶わないこともあるでしょう。お祝いを誕生日当日より先に渡すか、後で渡すかについて迷われている方は、こちらを参考にしてみてください。
● 誕生日のお祝いは当日を含めてなるべく早く渡す
「誕生日の数日前にお祝いを渡すと、サプライズ要素もあって、贈る相手にも喜んでもらえるのでは?」と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、「誕生日の前祝いは縁起が良くない」という昔からの風習を気にされる方もいらっしゃいます。
当日が無理な場合は、お誕生日の前と後はどちらがいいかを確認するといいですね。誕生日当日にプレゼントを渡せなかった場合は、なるべく早く届けるようにしましょう。
もちろん、誕生日を迎える方の都合で渡す日が前後することは問題ありません。特に、お花を郵送するケースであれば、贈る相手が受け取れるタイミングにお届けすることが重要です。新鮮なお花を受け取っていただけるよう、誕生日を迎える方の予定をしっかり確認しましょう。
もしお祝いを渡すのが誕生日より数日後になる場合も、メールやSNSを使って誕生日当日に「おめでとう」のメッセージを伝えることをおすすめします。
● 誕生日パーティーの会場にお花を郵送する場合
誕生日パーティーの会場にお花を郵送する場合、理想は開催日の前日、遅くても当日の午前中に届くように手配しましょう。そうすれば、会場スタッフや幹事役の方が時間・場所に合わせて計画的にお花を飾ることができます。その際「〇日の〇時指定でお花を郵送します」と、会場や幹事役の方へあらかじめ伝えておくことも重要です。
誕生日祝いのお花に添えて贈るプレゼント、おすすめは何?
お誕生日を迎える方の趣味・嗜好について詳しくない場合は、贈るお花の色や香りと合わせたハンドクリームやミニソープをお花に添えてプレゼントしてみるのはいかがでしょうか。
これらは自分ではわざわざ買わないけれどもらうと嬉しいアイテムのひとつで、プレゼントに適しています。誕生日祝いを贈る相手が男性の場合、無香料や微香性のもの、香りのタイプとしては爽やかな柑橘系は男女問わず人気があります。また、パソコン作業が多い方へのプレゼントとしては、さらりとしてべたつかないタイプのハンドクリームがおすすめです。
お花とパッケージのカラーコーディネートにも気を配ると「おめでとう」の気持ちが、さらに伝わります。
誕生日祝いで避けるべきプレゼント
誕生祝いとして何をプレゼントすべきか悩む場合は、縁起が悪い品物を知っておくと選ぶ際に役立ちます。
- 縁起が悪い品物の一例
-
- 包丁、ハサミ、ナイフ:縁が「切れる」ことを連想させるため
- ハンカチ:漢字で「手巾(てぎれ)」と書き、縁が切れることを連想させるため
- ガラス製品:「割れる」イメージは縁起が悪いため
- 櫛:「苦」「死」を連想させるため
- 日本茶、海苔:香典返しの定番アイテムであり、イメージが良くないため
- ルーペ、老眼鏡など:(ご高齢の方に対して)相手の年齢を際立たせるため
上記の縁起が悪いとされている品物について、誕生日を迎える方が欲しいと思っているもの、好きなものであれば、誕生日祝いのプレゼントとして選んでも問題ありません。
お祝いを渡す際に「ガラスの器を集めていると仰っていたので」「日本茶が好きだとお聞きしたので」などと言葉を添えると、贈る相手の方も喜んでくださるでしょう。
誕生日プレゼントに「のし」は必要?
誕生日祝いであれば、プレゼントへ「のし」をつける必要はありません。贈る相手のイメージに合った色のリボンをかけて、華やかにラッピングしましょう。
ただし、誕生日祝いとして贈る品物によっては「のし」がふさわしいケースもあります。例えば目上の方に贈るお盆など、和の高級感ある品物には「のし」をつけてもいいでしょう。「のし」が必要かどうか判断に迷う場合は、品物を購入する際に販売員の方へ相談すると安心です。
まとめ
- 誕生日祝いの予算は特に決まりがないため、相手との関係性や年齢などを考慮して決める
- 誕生日祝いにぴったりなお花は、花言葉や相手のイメージカラー、誕生花などを参考に選ぶ
- 誕生日祝いを贈るのは当日がベストだが、遅くなる場合はなるべく早く届ける
- 誕生日祝いを渡すのが、数日遅れる場合でも「おめでとう」のメッセージは当日に伝える
以上のポイントを押さえて、誕生日祝いのお花やプレゼントを選んでくださいね。
誕生日のお花は「色」に想いを
乗せてマナー講師にインタビュー
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