父の日の由来・歴史とは?
誰かに伝えたくなる豆知識
母の日に比べると、「何となく印象が薄い」と考えられがちな父の日。
しかし父の日は、お父さんに日ごろの感謝を伝える大切な日であることに変わりはありません。
そこで今回は、もっと父の日について知ってもらい、父の日を忘れないようにしてもらうために、父の日の由来や贈る花やギフト・イメージカラーといった豆知識をご紹介します。
父の日は毎年、6月の第3日曜日です。
父の日のことを知って、今年は「うっかりしていた」ということがないようにしましょう。
目次
今年、2024年の父の日はいつ?
父の日は、毎年6月の第3日曜日です。
そのため、毎年父の日の日付は変わってしまいます。
今年、2024年の父の日は6月16日(日)です。
父の日よりも先にある母の日が5月の第2日曜日のため、父の日も第2日曜日と思ってしまう方が多いので、気を付けてくださいね。
6月16日は6月の下旬。
日差しが強くなり、夏らしい暑さも感じ始めるころです。
一方で梅雨が始まり湿度が高いことが多く、ムシムシとした空気になることも。
そのため父の日のプレゼントには季節感のある花や涼しげな観葉植物、冷たくておいしいアイスクリーム、汗をぬぐうためのハンカチなどを贈る方も多いようです。
2024年から2033年までの父の日の日程一覧
父の日は、先にお伝えしたように毎年6月の第3日曜日です。
「来年の父の日はいつ?」や「5年後の父の日は何日なんだろう」と思った方のために、2024年から2033年までの父の日10年分の日程一覧を掲載しておきます。
- 2024年6月16日(日)
- 2025年6月15日(日)
- 2026年6月21日(日)
- 2027年6月20日(日)
- 2028年6月18日(日)
- 2029年6月17日(日)
- 2030年6月16日(日)
- 2031年6月15日(日)
- 2032年6月20日(日)
- 2033年6月19日(日)
来年、2025年の父の日は6月15日(日)のため、大きく日付がずれることはありません。
しかし、2026年の父の日は6月21日になります。
毎年6月の第3日曜日ですが、このように年によって日付で見ると6日間変わることもあります。
そのため先に父の日の日程は、確認しておくことがおすすめです。
父の日当日に会えないときは?
「父の日当日は、仕事で会いに行けない」という方もいらっしゃるのでは。
一方で、お父さんの方が父の日に「その日はまたまたゴルフに行く予定がある……」や「仕事で家に帰るのが遅くなる」ということもあるかもしれません。
父の日の日程が事前に分かっていても、いろいろな理由で父の日当日にお父さんと会えないこともあるかと思います。
その際は、父の日の前にプレゼントを渡したり、顔を見せに行ったりするのがおすすめ。
父の日を過ぎてしまうと「父の日を忘れているのかな?」と、お父さんが寂しい気持ちになることがあるかもしれません。
父の日前に、お互いのタイミングがいいときを見つけてみてくださいね。
もちろん、父の日前に会うのが難しいとなれば、父の日後にあらためて会いに行く約束をしておくのもいいでしょう。
ポイントは、お父さんに「父の日を忘れている」と思われないようにすることです。
意外に知られていない?父の日の由来
父の日は、家族を支えてくれるお父さんに日ごろの感謝を伝える大切な日ですが、ついつい「その日を忘れてしまった」という方もいらっしゃるかもしれません。
母の日に比べて何となく影が薄くなってしまう父の日ですが、まずはなぜ父の日が誕生したかをご紹介したいと思います。
父の日は、母の日と同じくアメリカ発祥の祝日です。
誕生したきっかけは、ソノラ・スマート・ドッドという女性の嘆願によるもの。
ソノラの父親は軍人で、南北戦争から復員した後に男手ひとつで6人の子どもたちを育て上げたのだそうです。
6人兄弟の末っ子だったソノラは、ある日教会で行われていた説教を聴き、母の日があることを知りました。
そこで、「母をたたえる日があるならば、父をたたえる日があるべきだ」と思い、父の偉業を称えようと1909年に牧師協会へ「父親へ感謝する日も作ってほしい」と嘆願しました。
そしてその思いによって1910年6月19日に、初めて父の日の式典が開催されたのだそうです。
ちなみに、なぜ式典が開催されたのが6月だったのかというと、ソノマの父の誕生月だったからといわれています。
父の日の由来は育ててくれた自分の父親に対して、「感謝を伝えたい」という気持ちからだったのですね。
しかし、この父の日の式典が一般に浸透するまでには、実に6年もの年月がかかったといわれています。
なかなか多くの人に浸透することのなかった父の日を、たくさんの人が知るきっかけになったのは、 1916年の式典で第28代アメリカ大統領であるウッドロー・ウィルソンが、演説を行ったことなのだそうです。
その後、多くの人が認知するようになった父の日は、1966年には第36代大統領リンドン・ジョンソンが「父の日」を称賛する大統領告示をだして、6月の第3日曜日を「父の日」と定めたのです。
そしてついに1972年、父の日が6月第3日曜日にある国の記念日として正式に制定されたのでした。
日本で父の日が始まったのはいつ?
父の日の発祥の地であるアメリカでは、先に紹介したように1972年に父の日が国の記念日となりましたが、日本に父の日が導入され始めたのは1950年代ごろのことでした。
当時はまだまだ認知度が低く、現在のように一般的な行事として広まったのは1980年代に入ってからだといわれています。
デパートなどの商業施設が販売戦略の一環として父の日を取り上げたことや、有名人の中から「素敵なお父さん」を選ぶベスト・ファーザー賞が始まったことから一般に広く浸透していったのだそうです。
父の日は日本で多くの人に認知されるようになるまで、約30年の年月がかかったようです。
父の日はお父さんに改めて感謝を伝える、大切な日。
しかし父の日が一般的になった現代でも、5月の第2日曜日にある母の日よりも、父の日は忘れられやすいことも。
お父さんはお母さんに比べて話す機会が少なかったり、お父さんの欲しいものが分からなかったりすることが、原因の1つになっているのかもしれません。
年に1回の記念日には、お父さんに感謝を伝えるようにしましょう。
どうして黄色のバラの花を贈るの?理由は?
母の日に贈るギフトといえば、カーネーションやあじさいなどの花が定番です。
特に赤のカーネーションは、母の日を代表する花のイメージが強いのではないでしょうか。
実は母の日と同じく父の日のギフトにも、父の日の象徴とされている定番の花があるのです。
父の日発祥の地であるアメリカでは、父の日にはバラを贈ることが一般的だとされています。
これは、先にご紹介した父の日を作ろうと牧師協会に嘆願した女性(ソノラ)が、亡き父親のお墓に白いバラを供えたことが由来です。
母の日に贈るカーネーションは、お母さんが健在の場合は赤のカーネーションを贈り、亡くなっている場合は白のカーネーションを贈ることが一般的とされています。
アメリカでは父の日も母の日と同じように、お父さんが健在であれば赤いバラを、亡くなっていれば白いバラを贈るのだそうです。
日本では黄色のバラやひまわりを贈ることが一般的ですが、国によって父の日に贈るプレゼントは違いがあるのですね。
海外でどんなふうに父の日をお祝いするのか気になった方は、こちらを併せてご覧ください。
世界で父の日のプレゼントは違う?
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日本で黄色のバラやひまわりを贈る理由
先ほど父の日の発祥の地であるアメリカでは、父の日に赤バラを贈るとお伝えしました。
一方で日本では父の日に贈る花は、黄色のバラが一般的です。
父の日のポスターやイベントなどで、黄色のバラが使われているのを見たことがある方も多いのでは。
プレゼントする花の種類はアメリカと同じバラですが、なぜ赤バラではなく黄色のバラなのでしょうか。
これは、日本ファーザーズ・デイ委員会が開催する「父の日黄色いリボンキャンペーン」が影響していると言われています。
このイベントでは、幸福や喜びの象徴であり「愛する人の無事を願う」という意味が込められている黄色を、父の日のイメージカラーとしたのです。
このことから、日本では父の日には黄色のバラをギフトとして贈ることが定着しました。
黄色のバラには「献身・さわやか」といった花言葉があり、お父さんへ感謝の気持ちを伝えるのにぴったり。
ただし、一方で黄色のバラは「嫉妬」など、ネガティブな花言葉も持っています。
そのためネガティブな花言葉が気になる時や、花言葉にこだわって父の日に花を贈りたい方は、黄色のバラの伝えたい花言葉をメッセージカードに書いて一緒に渡ましょう。または、他の伝えたい花言葉を持った花と組み合わせるといいかもしれませんね。
「感謝」という花言葉を持つかすみ草や、「威厳」という花言葉を持つユリなどを黄色いバラと組み合わせるのも素敵なプレゼントになりそうです。
父の日に贈る花の長持ち方法や飾り方をチェック
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黄色のバラ以外は何を贈る?人気はひまわり?
日本で黄色のバラのギフトと並んで人気なのが、ひまわりを使った花束やアレンジメントです。
ひまわりといえば、夏を象徴する花の1つ。
太陽を思わせる黄色い花びらがきれいに並んだ丸い花の様子は、見ているだけでも元気になることができそうです。
先ほど、「太陽を思わせる黄色い花びら」とお伝えしたように、ひまわりは日本の父の日のテーマカラーである黄色の花です。
そして、夏らしくなってくる父の日に贈る花としては季節もぴったりで、いつも家族を明るく照らしてくれるようなお父さんのイメージにもあっていますよね。
さらにひまわりは、父の日に渡したい素敵な花言葉も持っています。
ひまわりの花言葉は「憧れ・輝き・敬慕・あなただけを見つめる」などです。
「憧れ」や「あなただけを見つめる」という花言葉は、お父さんへの尊敬の気持ちを表現することができそう。
父の日にぴったりな
ひまわりを使ったギフト
父の日にひまわりをもらったら、どう飾る?
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オレンジのバラも父の日のプレゼント?花言葉がぴったり
父の日には黄色い花が贈られることが一般的でしたが、近年はオレンジのバラもよく父の日にプレゼントされています。
父の日にオレンジ色のバラが贈られる理由は、大きく分けて3つあります。
- 高級感がある
- 黄色の花とも相性がいい
- 花言葉が「絆」
1つ目は、黄色のバラと同じく高級感があることです。
花びらが重なりあって咲くバラは豪華な見た目をしているため、レストランなどフォーマルな場でお父さんに渡すときもおすすめです。
上品なバラの雰囲気が、お父さんへ感謝を伝えてくれます。
オレンジのバラは高級感があるため、義父への贈り物などにも選ばれているようです。
2つ目はオレンジ色がかわいらしすぎず、男性にも人気な色だからです。
黄色と同じくオレンジ色は、男性・女性問わず好まれている色の1つ。
他に合わせる花やラッピングの色によって、男性らしい落ち着いたデザインにすることもできます。
加えて黄色のバラやひまわりなどの黄色の花と相性がいいことも、人気の理由になっています。
オレンジのバラだけを束ねた花束も素敵なプレゼントになりますが、父の日らしさも表現したいなら、ひまわりや黄色のバラも合わせてフラワーギフトにするのがおすすめです。
3つ目はオレンジのバラの花言葉に「絆」があり、家族の絆を表現できることです。
オレンジのバラは「絆」以外に「幸多かれ・信頼・熱望・健やか」などの花言葉を持っています。
ポジティブな花言葉が多く、「絆」以外の花言葉に気持ちを託すこともできそう。
「お父さんにこれからも幸せなことがたくさんありますように」という気持ちを込めて「幸多かれ」という花言葉を贈ったり、「いつも頼りにしているよ」という思いを込めて「信頼」という花言葉を贈ったりしてもいいでしょう。
伝えたい花言葉があるときは、メッセージカードに書いたり直接口頭で伝えるのがおすすめです。
特にオレンジのバラのように複数の花言葉を持っている花を贈るときは、意図がしっかり伝わるようにしてくださいね。
父の日にぴったりな
オレンジバラを使ったギフト
父の日にプレゼントを贈るときのマナー
父の日にプレゼントを贈ろうと思っている方の中で「マナーやルールが心配」という方もいらっしゃるのでは。
義父に父の日ギフトを贈るときや、頻繁に会えていない厳格なお父さんに父の日のプレゼントを渡すときは、心配になってしまうこともあるかと思います。
実は、父の日には絶対的なルールや、父の日ならではのマナーはありません。
しかし、お祝いの贈り物をするときは一般的なマナーがあります。
ここでは、一般的に意識されるお祝いの贈り物を贈るときのマナー・ルールをご紹介します。
贈らない方がいいもの
縁起の悪いことを連想させるものは、贈らない方がいいといわれています。
一般的にお祝いで贈らない方がいいとされているのは、こちらです。
- 櫛
- ハンカチ、ハンドタオル、手ぬぐい
- お茶
- 包丁
- 靴、靴下、スリッパ
- ペンなど仕事道具
櫛(くし)は、「く=苦」「し=死」を連想させるため、お祝いのプレゼントでは贈らない方がいいとされています。
また、ハンカチは漢字で書くと「手巾」と書き「てぎれ」と読めるため、縁切りを連想させるためタブーといわれています。
ハンカチと同じく、ハンドタオル・手ぬぐいなども同じく贈らない方がいいとされています。
そして包丁は「切るもの」であり「縁が切れる」イメージができてしまうため、ハンカチなど同じように控えたほうがいいのだそう。
他には、香典返しの定番で葬儀などをイメージしてしまうお茶や、靴など踏みつけるものも、目上の方に贈るのは控えたほうがいいとされています。
加えてペンなどの仕事道具をプレゼントされると「もっと仕事をしろ」といわれているように感じることがあるため、あえて選ばない方がいいといわれています。
ここまでタブーの贈り物をご紹介しましたが、もちろんお父さんが「ほしい」といっていた時はプレゼントして問題ありません。
またお父さんにぴったりな贈り物だと思った理由がある場合は、プレゼントしても問題ないでしょう。
父の日の贈り物を渡すときは、プレゼントに選んだ理由を伝えるのがおすすめです。
「ジョギング中に汗を拭いてほしいから、タオルにしたよ」や「書き味がすごく良かったから、お父さんにぴったりだと思って」などプレゼントしたいと思った理由を伝えるようにするのがいいでしょう。
父の日に贈らない方がいい花の種類
葬儀や弔事を連想させる和菊は、メインの花としては贈らない方がいいでしょう。
悪意がなくても、お父さんが「葬式の花を贈られた」と感じてしまうこともあるかもしれません。
また、父の日のシーズンにはあまり流通していませんが、シクラメンはお祝いで贈るのは避けたほうがいいとされています。
理由は、シクラメンは「シ=死」や「ク=苦」などを連想してしまうからとされています。
ただ、洋菊(マム)などは、贈っても問題ないとされています。
菊には品種が多くあり、カラフルでお供えのイメージが付かない種類も多いです。
菊の品種を選べば、父の日を含めお祝いで贈っても問題ありません。
また、シクラメンはお歳暮やクリスマスプレゼントなどでよく贈られている花でもあります。
縁起の悪い花や贈ってはいけない花とされている種類もありますが、見た目がお供えのようにならなければそこまで気にする必要はないように思います。
義父にマナー的に贈らない方がいい花はある?
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メッセージの書き方は?
父の日のプレゼントを用意した方の中には、メッセージカードや手紙を一緒に渡そうとしている方もいらっしゃるのでは。
父の日に贈るメッセージに、ぜひ書いてもらいたい内容をまとめました。
- 日付
- ストレートな感謝の気持ち
- 次会う予定
- プレゼントを選んだ理由
父の日は6月の第3日曜日です。
毎年日付が変わることと、何年にもらったメッセージカードなのかが分かるように日付を書いておくのがおすすめ。
取っておいたメッセージカードを見て、思い出を振り返る際、日付・年号が書いてあるとよりよさそうです。
そして父の日には、いつもは恥ずかしくていえない感謝の気持ちをストレートに表現しましょう。
お父さんにあらめて「ありがとう」や「感謝しています」と、素直な気持ちを伝えられるといいですね。
口頭では照れて伝えられないという方こそ、手紙やメッセージカードで伝えるのがおすすめです。
また「なかなかお父さんと会えていない」という方は、次に会える予定を書くのもおすすめです。
子供(お父さんから見て孫)がいる方は「○○(子供の名前)とお盆にお父さんに会いに行くね」と書くのもいいでしょう。
メッセージを読んだときに嬉しくなるような、予定が書いてあると思い出に残るメッセージになりそうですね。
そして、せっかくお父さんを思って選んだプレゼントなら、どうしてそのプレゼントを選んだのかもメッセージにいれるとよさそうです。
お父さんに「自分のことをたくさん考えてくれたんだ」ということが伝わり、きっと幸せな気持ちになるでしょう。
ウォーキングシューズなど、先にご紹介した一般的に縁起が悪いとされている贈り物を贈る際もメッセージに選んだ理由を書けば、悪意を込めて贈っているわけではないことがしっかり伝わるはずです。
父の日にメッセージを書く時の参考に!例文も掲載中
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花のギフトで「ありがとう」を伝えよう
父の日は、家族のためにいつも頑張っているお父さんに感謝の気持ちを伝える大切な日です。
その由来を知っておくことは、ギフトを選ぶ際にも役立つはず。
「今まで父の日をあまりお祝いできていなかった」という方は、黄色のバラやひまわりを贈って、お父さんに「いつもありがとう」を伝えてみてくださいね。
お父さんに花を贈るのはあまりないことかもしれませんが、花束やアレンジメント、花鉢は誰もが喜んでくれるギフトの1つです。
そのため女性に限らず、男性も花をもらって喜んでもらえることがほとんど。
花の写真を撮ることが趣味の方や、盆栽を育てることが好きな方がいらっしゃるように、思っている以上に男性も花が好きなのかもしれませんね。
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