飾りかた
花束のケイトウの長持ち方法。おすすめなお手入れとは?ドライフラワーにするコツも紹介
個性的な花姿が魅力的なケイトウ。
ケイトウは、夏から秋にかけてお花屋さんで多く流通している花です。
今回は花束などで使われている切り花のケイトウを、長持ちさせるお手入れのポイントと、ドライフラワーにするときのコツをご紹介します。
プレゼントでケイトウをもらったときや、自宅用として購入した際は、この記事をチェックしてみてください。
ケイトウの花はどんな花?基本情報
まずは、ケイトウがどんな花なのかをご紹介します。
他の花にはないような、個性的な花姿をしているケイトウ。
「ケイトウ」という名前を知らなかったとしても、お花屋さんで見かけたことや、もらった花束などで見たことがあるという方も多いのではないでしょうか。
他の花とは違った花姿は、印象に残りやすいかと思います。
ケイトウがお花屋さんで多く販売されている時期は、8月~9月頃。
ケイトウは主に夏~秋にかけて流通しています。
そのため、夏や秋にある誕生日や結婚記念日のプレゼントとして贈られる花束や、フラワーアレンジメントに使われることも多いです。
加えて独特な花姿をしていることと、秋に多く流通していることからハロウィンをイメージしたデザインなどでは多く活用されているようです。
一方でケイトウはお祝いだけではなく、お供えの花としても選ばれています。
お盆や秋のお彼岸などでは、菊やトルコキキョウと合わせてお供えの花として贈られることもあるようです。
ケイトウの花言葉
ケイトウは、たくさんの花言葉を持っています。
- おしゃれ
- 個性
- 風変わり
- 気取り屋
ケイトウの名前の由来
ケイトウの名前の由来は、花姿からといわれています。
ケイトウは漢字で書くと「鶏頭」となります。
赤いケイトウの花を見た時に、鶏のトサカに似ているということで、名前が付いたとされています。
ちなみに、学名の「Celosia」もケイトウの花姿が由来になっています。
しかし、学名はトサカが由来ではありません。
気になった方は、こちらも併せてチェックしてみてください。
ケイトウの学名の由来を紹介しています。
ケイトウの学名の由来は? ケイトウの花が何に見えた?学名はケイトウの花姿から付けられました。 |
ケイトウは暑さに強い
ケイトウは、他の花よりも比較的暑さに強い花です。
そのため、先にご紹介したようにお盆の花としてもよく選ばれています。
ケイトウの花は残暑の時期である8月にも、プレゼントやお供えにおすすめです。
ケイトウは花びらがない。これが花持ちのいい理由?
ケイトウは、他の花に比べて比較的花持ちの良い花です。
花束でケイトウ以外の花がしおれてしまっても、ケイトウはまだきれいに咲いているということもあります。
ケイトウが花持ちの良い理由は、ケイトウの花のように見えるベロアのような素材のフサフサした部分は、実は茎が変形したものだからです。
花のように見える部分(鶏のトサカやサンゴ、炎のように見える部分)は「花序(かじょ)・花穂(かすい)」と呼ばれ、実際には花ではありません。
ケイトウの花は、サンゴのような部分の下にあります。
写真でわかるように、ケイトウの花には細かい毛のようなものが付いているだけで、花びらはありません。
花束などで使われている切り花は、花びらが傷んでしまうことが多いです。
そのため、花びらを持たないケイトウは比較的長持ちしやすいのです。
ケイトウの長持ち方法・おすすめのお手入れ
ここからは、ケイトウを長持ちさせる方法についてご紹介したいと思います。
自宅でケイトウを飾っているという方は、ぜひチェックしてみてください。
花瓶に飾る前に葉を取り除く
ケイトウの葉は傷みやすいため、花瓶に飾る前に取り除くことがおすすめです。
ケイトウの葉はお花屋さんで取り除かれていないと、意外とたくさん付いています。
特に葉がしんなりとして元気がなくなっているものは、飾る前に事前に取り除くと良さそうです。
またデザインなどに影響しないときは、茎に付いている葉を全て先に取ってしまいましょう。
飾る前に水揚げする
花束を花瓶に飾る前に、水の中でケイトウの茎をカットするのがおすすめです。
バケツや深い花瓶、洗面器などに溜めた水の中に、ケイトウの茎を入れて下から1~3センチくらいのところを、園芸ばさみやカッターでカットしましょう。
茎をカットする時は、斜めに刃を入れるようにできるとより良いです。
茎を斜めにカットすることで、水と触れる茎の断面が大きくなり水をより吸い上げることができます。
茎を水の中で切る理由は、茎の中に空気が入らないようにするため。
茎の中に空気が入ってしまうと、ケイトウの吸い上げる力が弱くなり、十分な水を花まで届けにくくなるのです。
ちなみに茎をカットする園芸ばさみやカッターは、切れ味が良いものを選んでください。
切れ味が悪いものを使うと、茎の中の水を運ぶ管が潰れて水を吸い上げにくくなってしまいます。
この水の中で茎をカットする方法は、ケイトウ以外にも使うことができます。
また、花瓶に飾る前だけではなく定期的にカットしたり、花の元気がなくなったときにカットしたりするのも効果的です。
Q1.お花を買った、いただいた。まず最初にすべきことは? A:水揚げして吸水力をアップさせよう。方法を解説! |
花瓶の水は浅くする
ケイトウを花瓶で飾るときは、水の量を少なくしてください。
浅水で飾るようにしましょう。
水に浸かっていると、茎が腐りやすくなります。
どの花でも水に浸かっていると、茎は腐りやすくなりますが、ケイトウは他の花に比べるとやや茎が腐りやすい傾向にあります。
茎が腐ると花まで水を吸い上げることが難しくなり、しおれる原因になることも。
花を花瓶に飾るときは水をたっぷり入れたくなりますが、切り花は少しの量でも水を吸い上げることができるので安心してください。
風通しの良い涼しいところで飾る
湿度が高い場所に置いておくと、ケイトウがカビてしまう可能性があります。
風通しがよく、涼しい場所に花瓶を置くようにしましょう。
比較的暑さに強いケイトウですが、涼しい場所の方がより長持ちします。
具体的には、玄関や冷房が効いているリビングなどがおすすめ。
ただしエアコンの風に直接当たる場所に置くと、花が乾燥しすぎてしまうため避けるようにしましょう。
また植物を育てるときは日の光が必要なため、窓際など直射日光が当たる場所に切り花を飾る方がいらっしゃいます。
しかし、切り花の場合は葉・花から水分が抜けてしまうことや、日の光で花瓶の水が温まってしまう可能性も。
花瓶を置くなら、直射日光の当たらない場所がおすすめです。
輪ゴムを取って花と花の間隔を空ける
花束はラッピングを取ると、輪ゴムや麻ひもなどでまとめられていることが多いかと思います。
自宅でケイトウを飾る際は、輪ゴムや麻ひもを取り除くのがおすすめです。
「きれいにデザインされている花束の輪ゴムを取りたくない」という方も、いらっしゃるかもしれません。
しかし輪ゴムをそのままにしておくと、輪ゴムで止まっている部分からケイトウの茎が腐ってしまうこともあります。
また輪ゴムを取り除くことで、花と花の間隔を広くすることができます。
花と花の間にスペースがあると風通しが良くなるため、より長持ちさせることができるのです。
花瓶の水は毎日取り換える
ケイトウの茎は、他の花に比べてやや腐りやすいため花瓶の水が汚れやすいことも。
そのため花瓶の水は、こまめに取り替えるようにしましょう。
特に夏など気温が高く暑い日は、毎日花瓶の水を取り替えられると良さそうです。
花瓶の水は、ケイトウなどの切り花が吸い上げる水。
水が汚れていると茎の中に汚れが詰まって、花まで十分に水が吸い上げられなくなることもあります。
花瓶の水を清潔に保つことによって、花持ちも変わってくるので、気が付いた時に水を交換するようにしましょう。
花瓶は洗剤で洗う
花瓶の水を取り替える時に、花瓶の中を洗剤で洗うようにするのがおすすめです。
水を取り替えても花瓶が汚れていると、すぐに水が汚れてしまいます。
洗わずに使い続けた花瓶の内側(水が入っていた側)を指で触ると、ヌルっとすることも……。
ぬめりをしっかりと取り除くように、洗剤を使って洗うのがおすすめです。
ブログ担当はケイトウを含めた切り花を花瓶で飾っていた際に、水を替えたり花瓶を洗ったりするのが面倒で、そのままにしていたことがありました。
8月初めのころでしたが、水を交換しないで3日が経ったとき(4日目)に水が濁っていることに気が付き、水を替える際に花瓶の内側を指で触ると、ぬめりを感じました……。
その後、食器用の洗剤を使って花瓶を洗い、花は水揚げをしました。個人的な体感ですが、他の花を飾っているときよりも水が汚れるのが早いように思いました。
※花瓶にはケイトウ以外も飾っていたため、すべてがケイトウの影響ではありません。水を交換したり花瓶を洗ったりするのは少し手間ですが、きれいな花を長持ちさせるためにお世話してあげてください。
毎回水を交換するのが難しいという方は、延命剤を水と一緒に入れるのもおすすめです。
延命剤の種類にもよりますが、水が濁ってきたと思うまで交換は不要です。
元気がないときは湯揚げする
花瓶で飾っている際にケイトウの元気がなくなった時は、熱湯を使って湯揚げするのがおすすめです。
湯揚げすることで、茎の中から空気を取り除き、細菌を少なくできます。
湯揚げの方法は、ケイトウの花まで覆うように新聞紙などで包み、茎の先端を1~3センチの深さがある80度以上のお湯に10秒~40秒ほど浸けます。
お湯に浸けていると、茎からブクブクと細かい泡が出てきます。
泡が止まるまでお湯に浸けておくようにするのが良いですが、浸けておく時間が長すぎると茎が傷んでしまうので注意してください。
湯揚げした後は、お湯に浸かっていた部分の茎をカットしてから、花瓶に戻すようにします。
ちなみに新聞紙で花を包むのは、湯気などで花を傷めないようにする効果があります。
ケイトウはドライフラワーにも向いている
ケイトウは生花として花瓶に飾るだけではなく、ドライフラワーにも向いている花の一つです。
ドライフラワーにするときのおすすめをまとめました。
- 色:濃い色(特に赤がおすすめ)
- 種類:久留米ケイトウ・トサカケイトウ
自宅でドライフラワー作りに挑戦したいという方は、比較的作りやすいケイトウやバラ、かすみ草、スターチスなどの花を選んでみてください。
ちなみにケイトウのドライフラワーを作りたいという方は、赤やピンク、オレンジなど濃い色を選ぶのがおすすめ。
理由はドライフラワーにする際に、水分と一緒に色が抜けてしまうことがあるため。
ケイトウらしいドライフラワーを作りたいときは、特にイメージの強い赤い色を選ぶとよさそうです。
またケイトウにはいくつかの種類がありますが、ドライフラワーにするなら久留米ケイトウやトサカケイトウが特におすすめです。
ケイトウの種類をもっと詳しく知りたいという方は、こちらを併せてご覧ください。
ケイトウの種類 トサカケイトウ・久留米ケイトウ・羽毛ケイトウ(フサゲイトウ)・ノゲイトウ(セロシア)についてご紹介します。 |
ドライフラワーにするときのポイント
ケイトウは花を下にした状態で吊るしておくだけで、ドライフラワーにすることができます。
簡単にドライフラワーにできますが、いくつかポイントがあるのでご紹介します。
ドライフラワーにする時は、すぐに吊るす
花瓶に飾り、元気がなくなってからドライフラワーにしようとする方がいらっしゃいます。
しかしドライフラワーは購入した時・もらった時すぐに乾燥を始める方が、きれいに仕上がります。
そのためドライフラワーを作りたいと思っている方は、自宅で花瓶に飾ってからではなく、すぐに乾燥させられるように吊るすのがおすすめです。
葉は先に取り除く
ドライフラワーでケイトウの葉を使わないとき(デザイン的に必要がないとき)は、先に取り除くことがおすすめです。
ドライフラワーにしている最中(乾燥させている間)に、葉がポロポロと落ちてしまうことがあります。
葉が落ちてしまうと、掃除をするのも大変なので事前に取っておくのが良いでしょう。
トサカ・サンゴのような下の部分(本当の花)は先に取り除く
先にご紹介したように、ケイトウの本当の花は、花のように見えている部分の下にあります。
細かな毛が生えている本当の花の部分は種がたくさんあり、乾燥させている間にポロポロと落ちてきてしまうことがあります。
そのため、先に取り除いておくことがおすすめです。
本当の花の部分を取り除いたとしても、ケイトウを象徴するようなサンゴ・トサカのような形(脳とも表現される)の部分は残るため、印象はそれほど変わりません。
茎に針で穴を開ける
やらなくてもいいのですが、何もしないよりも茎に針で穴を開ける方が、早く乾燥させることができます。
先にご紹介した通り早く乾燥させることによって、花が持っている色をより美しく保つことができます。
ケイトウの茎が太いときは、それだけ水分を多く含んでいます。
水を早く蒸発させられるように、茎に針で穴を開けるのも良いでしょう。
風通しが良いところに吊るす
できるだけ早く乾燥させた方が、きれいな色を残すことができます。
複数の本数を一気にドライフラワーにするときは、ケイトウの花と花が重ならないように吊るすことがおすすめです。
間隔をあけて乾燥させるのを、意識してください。
またケイトウの花を吊るす場所は、風通しがよい場所を選びましょう。
吊るす場所は、早く乾燥できる場所を意識するとよさそうです。
ちなみに湿度の低い秋~冬にかけては、ドライフラワーが作りやすい時期でもあります。
初めてドライフラワーに挑戦しようと思っている方は、湿度の低い時期に試してみてください。
直射日光が当たらないところに吊るす
直射日光に当たっていると、花の色が薄くなったり劣化が早くなってしまったりします。
太陽の光が当たる、窓際などで乾燥させるのは控えましょう。
吊るすときは床と垂直にする
ケイトウの花をどうやって吊るすのか、迷ってしまう方もいらっしゃるかと思います。
花の吊るし方は、いろいろあり、絶対的な正解はありません。
例えば、茎の先端を洗濯物を干す時に使っている、ピンチハンガーの洗濯バサミ部分で挟んでもOKです。
また茎の先端に麻紐を結び、そこにS字フックを取り付け、どこかに引っ掛けるようにしても問題ありません。
他には室内に紐をピンと張って、茎の先端と紐を洗濯バサミで固定するのもいいでしょう。
ブログ担当は、スズランテープでハンガーに茎の先端を括り付けていることもありました。
どんな吊るし方であっても、吊るすときのポイントは、茎を斜めに固定しないことです。
茎が斜めになっていると、ドライフラワーとして完成したときに茎が曲がっていることもあります。
茎が斜めになっていると花の重みで茎が曲がり、そのまま曲がった形で乾燥してしまうことがあるのです。
ドライフラワーになると、曲がった茎を直すことは難しいです。
花を吊るすときは、床と垂直になるように「まっすぐ」を意識して乾燥させてみてください。
鉢植えのケイトウの育て方
ここまで花束などで使われる切り花のケイトウについてご紹介してきましたが、ケイトウは鉢植えとしても流通しています。
寄せ植えになっていたり、花壇に植えるようにポットに植わっていたり、ケイトウはお花屋さんや園芸店、ホームセンターなどで購入できます。
ケイトウは比較的育てやすく、ガーデニング初心者の方でも安心して育てられる花です。
開花時期は7月~11月で、夏~秋にかけてケイトウの花を楽しむことができます。
鉢植えのケイトウを育てる時は、日当たりが良く風通しの良い場所で、たっぷりと水やりをするようにしましょう。
そして花が終われば種を取り、その種を使って来年もケイトウの花を楽しむこともできます。
もっとケイトウの育て方を知りたいという方は、こちらを併せてご覧ください。
ケイトウのかかりやすい病気や被害にあいやすい害虫について、さらに水やりの頻度なども掲載しています。
ケイトウの育て方 ケイトウの花は初心者の方でも育てやすく暑さに強い植物です。これからガーデニングを始めたいという方は、この記事をチェックしてみてください。 |
まとめ
今回は切り花のケイトウの長持ち方法と、ドライフラワーにするときのポイントをご紹介しました。
もともとケイトウは他の花に比べて、比較的長くきれいな姿を見せてくれる花ですが、お手入れをすることでより長く観賞することができます。
長持ちさせるときのポイント
- 飾る前に葉や輪ゴムは取り除く
- 花瓶の水は浅水で毎日取り替え、花瓶は洗剤で洗う
- 風通しがよく直射日光の当たらない場所に飾る
- 水揚げや湯揚げをして水を吸い上げやすくする
またケイトウはドライフラワーに向いている花で、初めてドライフラワーに挑戦する方にもおすすめです。
ドライフラワーにするときのポイント
- 新鮮な花をドライフラワーにする
- 葉や細かい毛が出ている部分(本当の花)は取り除く
- 風通しがよく直射日光の当たらない場所で作る
- 乾燥させるときに茎が曲がらないように注意する
ケイトウは個性的な花姿で、花束に使えばボリュームがあり、ゴージャスな雰囲気のデザインを作ることもできます。
炎を思わせるような形やサンゴのような形、もこもことした形など他の花にはない見た目が花束全体のアクセントになるでしょう。
そしてケイトウはひまわりのように、花の表と裏がはっきりわかる花ではありません。
そのためどこから見てもきれいな姿を楽しめ、テーブルの中心に飾るのもおすすめです。
ケイトウは、ブーケやオールラウンドのフラワーアレンジメントにもよく活用されています。
お花屋さんでケイトウの花を購入できるのは、夏~秋にかけてがメインです。
「季節の花を飾りたい」と思っている方は、ぜひケイトウの花を手に取ってみてください。
また夏生まれの方への誕生日プレゼントや、ハロウィンパーティーに持っていく手土産をお探しの方にもケイトウはおすすめ。
ビビッドなケイトウの色が夏にぴったりで、個性的な花姿と暖かそうなケイトウの質感がハロウィンの雰囲気にも合いそうです。
切り花の長持ち方法|簡単な工夫と水あげの仕方・日々のお手入れ
今回は花束をもらった時に知りたい、切り花の長持ち方法をご紹介します。
簡単な工夫で長くきれいな状態を保つことができる方法や、元気がなくなってきた花にしたい水あげ(水揚げ)についても掲載しているので、ぜひ参考にしてみてください。
花を長持ちさせる簡単な工夫
まずは、簡単に毎日やらなくていい方法からご紹介します。
自宅で花を飾っている方は、今からでも試してみてください。
フロストシュガーを入れる
花瓶の水にフロストシュガーを入れてみてください。
「花に砂糖をあげるとよい」ということを、聞いたことはありませんか。
実は、砂糖は花にとっても栄養になります。
そのため、ひとつまみほど花瓶に加えるとよいでしょう。
ただし、普通の砂糖は吸収できませんので、フロストシュガーを使うことがポイントです。
フロストシュガーとは、グラニュー糖や白ザラ糖などのザラメ糖を加工して作られている砂糖のこと。
水に溶けやすいように加工されているので、冷たい飲み物に入れることもできます。
酢またはアルコールを混ぜる・十円玉を入れる
酢やアルコールには殺菌効果があります。
そのため、酢やアルコールを入れることで水の腐りを遅くしてくれます。
また、10円玉を入れておくと、水中の有機物質が10円玉に付着するため、酢やアルコールと同じ効果を得ることができます。
ちなみに10円玉はキラキラのもの(きれいなもの)でないと効果が得られないので、10円玉を入れる際は注意してください。
液体せっけんを数滴入れる
液体せっけんには、界面活性剤という水の粘り気を弱くし、植物が水を吸い上げる力を強める働きがあります。
十分に水を吸い上げることができれば、花は長持ちします。
日々のお手入れ方法
次に花を飾っているときに気を付けたい、日々のお手入れについて紹介します。
先に紹介した、ちょっとした工夫と合わせて実施してみてください。
花瓶の水は毎日取り換える
花は生き物なので、新鮮な水が何より1番大切です。
花瓶の水が清潔に保てるように、毎日の水の交換はおすすめです。
また、茎から出される有機物によって、花が枯れていくスピードが早まります。
白く濁ったり、とろとろとした状態になる前にこまめに水を取り替えてあげましょう。
水に葉が浸かっていると葉が傷み水を汚してしまうので、水に浸かる位置に葉がついていた時は取り除くようにしてください。
そして水を換える時に、茎がぬるぬるしてきたら流水で洗ってあげましょう。
水を新しくしても茎が汚れていると、水が汚くなってしまいます。
少し手間ですが、水を換える際に花瓶も洗うこともおすすめです。
切り戻しをする
花に元気がなくなりかけてきたら、茎を少し切り直します。
水を吸い込む部分(茎の断面)を新しくすることで、水を吸い上げやすくすることができるのです。
この茎をカットすることを「切り戻し」と呼びます。
切り戻しをするときは、茎の中に空気が入らないように水の中でできるとより良いと言われています。
難しいときは空中でカット(普通にカット)して、すぐに水に茎を浸けるようにしてもいいと思います。
涼しい場所に置く
花はできるだけ涼しい場所に飾る方が、長持ちします。
ただし、涼しいからといってエアコンの風が当たる場所はいけません。
花を傷めてしまったり、乾燥して葉や花の水分が不足してしまいます。
そのため、玄関などに花を飾るのがおすすめです。
ちなみに直射日光の当たるところやテレビやガス・レンジなど、周辺の温度が変化しやすいところも避けた方がよいでしょう。
水あげ(水揚げ)の方法
ここからは切り花の元気がなくなってきたらやりたい、水あげについてご紹介します。
水あげ(水揚げ)とは
「花の水揚げ」という言葉は聞いたことがあるかもしれませんが、具体的にどんなことを意味するのかは意外と知らないもの。
花の水揚げとは、水が不足して元気がなくなってきている花に水を吸わせる方法です。
花壇など地面に生えている花は、根から水分を吸い上げていますが、花束などで使われる切り花は茎の切り口(断面)から水を吸い上げなければいけません。
茎の中に汚れが詰まるなどで、上手く水を吸い上げられなくなったら水あげをする必要があります。
茎を切り直したりショックを与えたりして、花全体に十分な水分を行き渡らせ元気にさせましょう。
だいたいの花に有効!基本的な水切り
有効な花の種類:花全般
大体の切り花は、これだけでOKです。
水の中で2~5cmくらい茎を斜めに切ります。
このとき水から上げずに30分~1時間くらい水中に置き、休ませてあげます。
花から手を放しても茎が自ら出てこないように、大きめのバケツや深い容器を使ってできるとやりやすいです。
ポイントは、前もって水に浸かる部分の葉を取っておくこと。
葉は水を汚したり、花を腐らせる成分を分泌させるものがありますので、葉を水に浸さないようにします。
茎が固い枝物に有効!割り目を入れる
有効な花の種類:コデマリ、テッセン、アカシア、シュウメイギク
根元から5cmくらいを木槌などで、砕いて水に浸けます。
ただし、砕きすぎて切り口をつぶさないように気をつけてください。
吸水面積を広くすることが目的なので、茎の内側の水に触れる範囲を広げるイメージです。
また茎が固い枝ものは、ナイフやハサミで切り口に縦横十文字の切り込みをいれてから、水に浸けるという方法もあります。
叩いても茎(枝)が砕けない時は、切込みを入れてみてください。
枝の下から5cmくらいの皮をナイフで削っておくと、さらに水が揚がりやすくなります。
バラにも有効!焼いて強いショックを与える
有効な花の種類:アザミ、シャクヤク、アスチルベ、バラ
今までご紹介してきたカットする方法とは少し違い、強力なショック療法の1つです。
やり方は切り口から2~5cmくらいをガスの火などで炭化するまで焼き、すぐに水に浸けます。
この時、花や葉に熱気があたらないよう、ぬらした新聞紙などで根元(茎の先端)以外はガードします。
ポイントは焼き終わったらすぐに水に浸けた方が良いので、水を入れたバケツなどを用意しておくこと。
水に浸ける時、新聞ごと水に浸けてしまってOKです。
茎が固い花・細い枝ものに有効!手折り方法
有効な花の種類:菊やリンドウ・コデマリやユキヤナギ
菊やリンドウなどの茎が固いもの・コデマリやユキヤナギなどの細い枝ものは、茎の根元から5cmくらいのところを手で折って水に浸けます。
できるなら、水の中で折るともっと効果的です。
ちなみに折ることに一生懸命になって、花が水に浸からないように注意です。
花びらは、水に濡らさない方が良いと言われています。
葉が乾燥した時に有効!熱湯あげ方法
有効な花の種類:ひまわり、マーガレット、かすみ草、ストック
切り口から5cmくらいを20~60秒ほど熱湯に浸け、すぐに水に移します。
熱湯につける時間は、茎の太さや強さによって調整します。
花がたくさん付いているカスミソウやストック、葉が乾燥しやすいひまわり、マーガレットなどはこの方法で元気になることが多いです。
萎れかけている時に有効!
花を逆さまに持って茎の切り口の方から水をかけます。
そのあと新聞紙にくるみ、水切り(水の中で茎を切る)をします。
ちょっと工夫して長く花を楽しもう
今回は、切り花の長持ち方法・水あげの方法をご紹介しました。
誕生日や結婚記念日など特別なお祝いで花束をもらった時はもちろん、お花屋さんで運命的な出会いを果たしてかわいらしい花を飾っている時など……どんな時でも花は長持ちしてほしいものですよね。
日々のちょっとしたお手入れで、花持ちはかなり変わります。
「長持ちして欲しい!」と思う方は、今回ご紹介した方法をぜひ試してみてください。
コスモスの花束を長持ちさせる方法|色ごと・英語の花言葉も一緒に紹介
秋の花の代表といえば、コスモス。
今回はコスモスの花の基本情報と、長持ちさせる方法についてご紹介したいと思います。
コスモスの花束やブーケをもらった時や自宅用に購入した際は、なるべくきれいな状態を長く保ちたいですよね。
長持ちさせるコツを簡単に紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
コスモスはどんな花?
まずはコスモスの基本情報から見ていきましょう。
- 科・属:キク科・コスモス属
- 和名:秋桜(あきざくら)・大春車菊
- 学名:Cosmos
- 原産地:メキシコ
- 開花期:6月~11月頃
- 出回り時期(お花屋さんで見かける時期):6月~10月・特に9月~10月
- 花色:赤・ピンク・オレンジ・黄色・白・茶色
ピンク色のイメージが強いコスモスですが、実はオレンジ色や黄色の花を咲かせる品種もあります。
黄色のコスモスで有名なのは、キバナコスモスという品種です。
名前の通りオレンジに近い黄色の花を咲かせます。
コスモスはお花屋さんでも見ることができますが、コスモス畑や花壇などでも植えられていることが多いです。
自宅の庭や学校にコスモスが植えられていたという方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
そのため、コスモスは身近に見ることができ、親しみを持ちやすい花の1つでもあります。
風にそよそよと揺れるコスモスはかわいらしく、見ていると秋らしさを感じられるように思います。
9月のカレンダーのイラストやデパートなどの秋のポスターに描かれているところを、見たことがある方も多いかもしれません。
それだけコスモスは秋を感じさせてくれたり、連想させたりする花として多くの方から認識されているのですね。
コスモスの名前の由来
コスモスという花の由来は、ギリシャ語の「Kosmos」だと言われています。
「Kosmos」は「秩序・調和・飾り・美しい」 という意味があります。
英語で宇宙のことを「universe」の他に「cosmos」ともいい、宇宙が星々により秩序が保たれているように、コスモスの花びらが規則正しく外側に向かって咲いていることから「宇宙」と同じ「コスモス」と名付けられたそうです。
上の写真からも、花びらが均一に並び秩序があるように見えますよね。
一見すると宇宙とは関係なさそうに見えるコスモスの花ですが、均一にパッと咲いた花びらの様子は宇宙の星々を思わせたのかもしれません。
コスモスの語源が宇宙であると聞くと、コスモス畑に行った際は広がる宇宙を感じることができるかもしれませんね。
コスモスの花言葉
コスモス全体の花言葉は「調和・謙虚・乙女の純真」などを持っています。
この花言葉はコスモスの名前の由来にもなった、ギリシャ語の「kosmos」 が「秩序・調和」などの意味があることから付けられたと言われています。
加えてかわいらしい花と細くて柔らかな印象の葉が風に揺らぎ、ゆらゆらと揺れる様子は女性的なイメージがあるのかもしれません。
ちなみにコスモスは先にご紹介したように、赤やピンク、オレンジ、黄色など様々なカラーバリエーションがあります。
そんなコスモスは、色ごとに花言葉が付けられています。
花びらの色ごとの花言葉は、こちらにまとめています。
- 赤のコスモス:愛情・調和・乙女の愛情
- ピンクのコスモス:乙女の純潔
- オレンジ・黄色のコスモス:野生の美しさ ・自然美
- 白のコスモス:優美・美麗・純潔
- 茶色のコスモス:恋の終わり・恋の思い出
かわいらしいピンクのコスモスは「乙女の純潔」という花言葉が似合っていますよね。
また花言葉は同じ花でも国によってそれぞれ違った、花言葉がつけられています。
西洋(英語)のコスモスの花言葉は「harmony(調和)・beautiful(美しい)・modesty(謙虚)」などがあります。
コスモスは英名でも「Cosmos(コスモス)」です。
花言葉は、やはり宇宙を意味する「cosmos」から付けられたのかもしれませんね。
コスモスの長持ち方法
ここからは、コスモスの花束やブーケをもらった時に知りたい長持ち方法についてご紹介します。
コスモスは他の花に比べて、少し元気がなくなってしまうまでの日数が短い花でもあります。
お手入れをしてあげることによって、なるべく長くきれいな様子を見られるようにしましょう。
余計な葉を取る
まず花束やブーケを花瓶に飾る際は、下の方についている葉を取ってしまいましょう。
葉が水に浸かっていると、そこが痛んで水を汚す原因になってしまいます。
水が汚れていると、きれいな水を花まで吸い上げることができなくなるため、日持ちしなくなってしまうのです。
コスモスは思っているよりも、茎の下の方まで葉がついていることがあるので注意して見てあげてください。
特にコスモスは葉が傷みやすいので、なるべく余分な部分をカットしてから生けると良いかと思います。
ちなみにコスモスと一緒に飾る花がある場合は、同じように葉が水に浸からないよう、下に付いている葉がある場合はカットするのがおすすめです。
湯あげをして元気に
花まで十分に水が吸い上がらないことでコスモスの元気がなくなってきたら、湯あげをすることがおすすめです。
湯あげとは、水あげの方法の1つです。
花がうまく水を吸えなくなってきた時にする方法で、水あげの種類は様々ありますがコスモスには湯あげが効果的と言われています。
具体的な方法は、以下の通りです。
- コスモスの花と葉に湯気が当たらないように、新聞紙を巻きます。
- 茎の先端から2~3センチの所を斜めに切ります。
- カットしたらすぐに、茎の先端付近を60°以上のお湯に浸けます。
浸ける時間は、15~20秒が目安とされています。
お湯につけた時、少し分かりにくいかもしれませんが茎の中から空気が押し出されて、小さな泡が上がってくることもあります。
茎の中に空気が入っていると水を吸い上げる邪魔になってしまうのです。
このお湯に浸けている時には、先にお伝えしたようにコスモスを新聞紙などで包んで葉や花に湯気が当たらないように注意しましょう。- お湯に浸けた後は、すぐに常温(冷たい)の水に茎を浸けます。
- 常温の水にコスモスを入れている時は、なるべくコスモスを垂直に立たせておくことがおすすめです。
花(茎)が斜めになった状態で水に浸かっていると、まっすぐ立てている時よりも水の吸い上げが悪くなります。
そのため、たっぷり水が吸い上げられるように、立てるようにしておくことが良いでしょう。
茎を割って塩もみも効果的
塩を使って、コスモスを元気にすることもできます。
コスモスがぐったりとしてしまった時は、塩を使って水あげをすることもコスモスにとって有効です。
先に紹介した湯あげは「難しそう……」という方は、こちらの方法を試してみてください。
具体的な方法は以下の通りです。
- コスモスの茎の先端1~2センチを叩いて砕くように割きます。
茎の先端を割いていく時は、花をカットするハサミの持ち手の方を使って叩くと、やりやすいかもしれません。
茎を割いて、水を吸い込ませやすくする狙いがあります。- その部分に塩をたっぷりと揉み込みます。
塩を揉み込んだ後は5~10分程度おきます。
塩を茎に揉み込む理由は、茎の中の塩分濃度を高くするためです。
水は濃度が低いところから高いところへ移動しようとする性質があるため、一時的に茎の中の濃度を高くすることで、水を吸い上げやすくすることができるのです。- コスモスを新聞紙で包みます
新聞紙で包む理由は、花がくたっとお辞儀をしたような形にならないようにサポートするためです。
少しきつめに新聞紙を巻き、茎がまっすぐになるように意識しましょう。
きつく巻きすぎると花がつぶれてしまうので、そこは注意が必要です。- その後にたっぷりと溜めた水に浸けます
水の深さは、葉がつからないぎりぎりのところまで用意することがおすすめです。
水圧を活用して、花まで水を吸い上げられるようにします。
ちなみに、新聞紙は濡れてしまっても問題ありません。
元気になったコスモスを花瓶に飾る際は叩いた茎の部分をカットしてくださいね。
定期的に水を取り替える
誰もが一度は聞いたことがあるかもしれませんが、定期的に水を取り替えると花持ちが良くなります。
これはコスモスに限らず、切り花を花瓶に生ける際は取り組んで欲しい長持ち方法のひとつです。
花瓶の水を清潔に保つということが、花を長持ちさせることでのポイントとなります。
またコスモスは、茎の先端部分(切り口の部分)が、茶色く変色していることがあります。
水を交換する際に気がついた時は、この部分をカットしてから生け直すと良いでしょう。
花瓶をきれいにする
コスモスに限りませんが花束やブーケなど生花を飾る際は、花瓶を清潔に保つことが重要です。
花瓶が汚いと入れている水が汚くなり、汚い水を花が吸い上げることになります。
花瓶は、食器用洗剤で洗ってから使うようにすることがおすすめ。
さらに生ける前だけではなく、水を替えるタイミングで花瓶を洗うとより良いとされています。
水を替える時に毎回、花瓶を洗うのは少し面倒ですが花持ちが良くなるので、ぜひ実践してみてください。
暖房が直接当たらないところに飾る
涼しくなってくる秋。
暖房を使っているというご家庭も、多いのではないでしょうか。
コスモスを飾る際は、暖房が直接当たらないところに置くようにしましょう。
エアコンの風などが花や葉に当たっていると、そこから水分が抜け花持ちが悪くなってしまいます。
コスモスの花束やブーケ、フラワーアレンジメントなどを自宅に飾る際は、なるべく涼しく暖房の風が当たらないところに飾るようにすることがおすすめです。
直射日光を避ける
花束やフラワーアレンジメントを飾る際は、直射日光の当たるところを避けるとよりよいとされています。
植物は日光が好きなイメージがありますが、切花の場合は直接日が当たらないところに置く方が良いです。
日光が当たる事によって、暖房が当たっているのと同じく水分が抜け、元気がなくなってしまうことがあります。
秋の花であるコスモスを楽しもう
飾るだけで秋らしさを演出することができる、コスモス。
繊細でかわいらしいその姿は、大人から子供まで幅広い年代の方から、愛されています。
コスモスを自宅で飾る際は、今回ご紹介したお手入れ方法を実践してみてくださいね。
コスモスをお花屋さんで見ることができるのは、主に6月~10月。
特に9月~10月はコスモスが多く販売されているように思います。
花はプレゼントというイメージがある方もいらっしゃるかもしれませんが、自宅用にコスモスを購入して季節を感じてみるのも良いかと思います。
この機会に、ぜひお試しください。
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秋の花束・ブーケに使う花といえば?秋に咲くおすすめの花を写真付きで紹介 コスモス以外にも秋の花を紹介中です |
自宅に花を飾ってる?花を飾ることについての意識調査
「自宅に花を飾る人って多いのかな?」
「みんな、どんなときに花を飾っているんだろう」
「花を飾ると癒されそうだけど、実際のところどうなのかな?」
花は、色や香りで私たちを楽しませてくれるもの。部屋に花があるだけで華やかな気分になりますよね。実際、花を自宅に飾っている人はどれくらいいるのでしょうか。今回は、「自宅に花を飾ること」について、20歳以上の男女にアンケートを実施しました。
花を飾るようになったきっかけや飾る理由、花を飾って感じる効果など、花との関わりについて調査結果をもとに解説します。
【アンケート対象】
20代以上男女
【サンプル数】
110名
自宅に花を飾ることについての本音。飾らない理由も見えてきた
花を飾ることは一般的に好ましいイメージがありますが、好意的に感じない人もいるのでしょうか?花を飾る人の割合や花を飾る頻度、自宅に花を飾らない理由など、みんなの本音を紹介します。
8割近くの人が花を飾ることに好意的!
質問1.あなたは自宅に花を飾ることに対して好意的ですか?
「はい」との回答が8割近くを占めました。「いいえ」は1割強と、自宅に花を飾ることについて否定的な見方をする人は少ないことがわかります。
男女で差があり、女性に限ると8割以上の人が「はい」を選択しています。女性のほうが花を飾ることに対してより好意的に捉えているようです。
花を飾る頻度、コロナ禍はそれほど影響せず
質問2.コロナウイルス流行(2020年4月頃)前と後で、自宅に花を飾る機会に変化はありましたか?
半数以上が「変わらない」を選択。コロナウイルスが流行し、自宅にいる時間が長くなりましたが、このことが自宅に花を飾る頻度に与えた影響はそれほど大きくないようです。
なお、この質問でも男女に差がありました。女性でも「変わらない」が過半数を占めましたが、3割以上の人が「コロナ禍前より花を飾るようになった」と回答。一方男性では、「変わらない」が7割以上の半面、「コロナ禍前より花を飾るようになった」人は2割未満という結果に。男性よりも女性のほうが、コロナ禍によって花に対する意識が高まったことが感じられます。
最多は「年に数回飾る」も、「飾らない」も多い
質問3.あなたは自宅に花を飾っていますか?
最も多かった回答は「年に数回飾る」で3割以上を占めました。「月1回くらい飾る」「週1回くらい飾る」がどちらも1割強程度ですので、約7割の人が1年に数回以上花を飾っていることがわかります。ただ、「飾らない」を選択した人も約3割いました。
花を飾らない理由「手入れが面倒」「花に興味がない」
どのような理由で花を飾らないのでしょうか。飾らない人がどのように考えているのか見てみましょう。
質問4.自宅に花を飾らない理由は何ですか?
・花は枯れるので面倒くさいのと、高いのに一時的でもったいないから。手入れが面倒くさいから。(35歳 専業主婦)
・虫が入ってくるから。(22歳 事務系会社員)
・特に飾る理由がないから。(34歳 無職)
・他にお金を使わないといけないものがあるから。(47歳 自営業・自由業)
比較的多かった回答は「手入れが大変」という理由。「すぐ枯れる」「手間がかかる。花粉が出る」といった回答も見られました。「花に対して興味がない」「特に飾る理由がない」など、そもそも花に興味がないという意見も。また、「子どもが産まれて、そこまで気が回らない」「お金がかかる」「飾るスペースがない」など時間やお金、場所に余裕がないことを理由に挙げる人もいました。
「花を飾りたいけど、手入れが大変」という方には、比較的にお手入れが簡単なアレンジメントがおすすめです。
花瓶に生ける花束とは違い、水切りや水の交換が必要ありません。
アレンジメントは、花が生けられている吸水性スポンジ乾かないように水を注ぐだけ。
花束よりも、アレンジメントは簡単に生花を楽しむことができます。
また水やりなどの手入れがいらない、プリザーブドフラワーもおすすめです。
生花に特殊な加工を加え、美しい花の様子を数年間楽しむことができます。
加えて「飾るのにスペースがない」という声もありましたが、花は花束やアレンジメント、鉢植えによっても飾るスペースが変わってきます。自宅で飾るスペースを確認して合うサイズ感で花を購入するといいかもしれませんね。
花を飾る人に聞く!花の飾り方や花を飾る理由は?
頻度は異なるものの、7割くらいの人が自宅に花を飾っているということがアンケートからわかりました。続いて、花を飾っている人の花を飾るきっかけや飾り方、飾る理由などをご紹介します。
花を飾るきっかけは「インテリアとして飾っていたから」「人からもらってから」
質問5.自宅に花を飾るきっかけは何でしたか?
花を飾るきっかけとしては「インテリアとして飾っていたから」が最多で、4割近くを占めました。続いて「人から花をもらってから」が多く、3割強という結果に。その他は分散しており、「気づいたら……」「小さいころから花を飾る習慣があった」がそれぞれ1割強と続きます。男女とも似通った比率でしたが、「花には癒しがあると聞いてから」との回答は男性ではゼロの半面、女性では1割を超えました。
「花束を花瓶で」「鉢植えで」。自宅での花の飾り方
質問6.自宅ではどういう形の花を飾ることが多いですか?
花の飾り方についての回答は「花束(複数の花を花瓶で飾る)」が3割近くとなり、「鉢植え」が2割強、「一輪挿し」が2割近くなど、差はあまり大きくなく、人によって飾り方の好みが分かれる結果となりました。「ドライフラワー」「プリザーブドフラワー」を合わせると2割を超え、生花以外の花も一定の人気があることが見て取れます。「アレンジメント」が1割未満というのは少し意外でした。
また、男女で花の飾り方の好みに差があることも分かりました。
性別別で、好みの花のスタイル別に表をまとめました。
順位 | 女性 | 男性 |
---|---|---|
1 | 花束 | 鉢植え |
2 | 一輪挿し | 花束 |
3 | 鉢植え | 一輪挿し |
4 | アレンジメント | ドライフラワー |
5 | ドライフラワー | プリザーブドフラワー |
6 | プリザーブドフラワー | アレンジメント |
男性ではアレンジメントが最下位となりましたが、花に触れていないとアレンジメントがどんなスタイルなのか知らないということもあるのでは……?
ここでは、アレンジメントがどん花のスタイルなのかをご紹介します。
アレンジメントとは水を含ませた吸水性スポンジに、かごやプラスチック製の容器に入れ切花の生けたフラワーギフトです。
プレゼントされてすぐに飾ることができるのも、アレンジメントの良いポイント。
花瓶を持っていないという方に、お花をプレゼントする時はアレンジメントがおすすめです。
ちなみにフラワーアレンジメントが省略され、アレンジメントと呼ばれるようになりました。
花を飾る理由は「癒し」や「気分を良くするため」
自宅に花を飾る理由についても聞いてみました。
質問7.自宅に花を飾る理由を教えてください
・心身ともに癒されるため。ストレスの軽減につながっていると感じている。(22歳 その他)
・心を明るくするため。お花を飾っているとパワーをもらえるような気がしています!(24歳 技術系会社員)
・部屋の中が華やかになるし、空気もきれいになっていく気がします。気分が上がるので飾ります。(36歳 事務系会社員)
・幼い頃からの習慣でお花を飾ります。気持ちが洗われ、一日が素晴らしいと思えます。(22歳 営業系会社員)
回答の中で最も多かったのは「花に癒される」といった理由。また、「気分が前向きになる」「室内環境が良くなる」などの意見も多く見られました。花を飾ることで心に良い影響を感じている人が多いようです。
この結果を見ると、誕生日や結婚記念日などのお祝いで花をプレゼントするだけではなく、元気になってもらいたい時や応援したい時に花を贈るのも喜ばれそうですね。
花を飾るのは「店先で素敵な花を見つけたとき」
質問8.自宅に花を飾るときはどんなときが多いですか?
自宅に花を飾るのは「店先で素敵な花を見つけたとき」が最も多く、5割近くに上りました。続いて「誕生日や入学、卒業などのお祝いのとき」が2割強、「庭の花壇に花が咲いたとき」が2割近くとなっており、3つの選択肢で8割以上を占めます。その他では「人から頂いたとき」という回答もありました。
男女別で見てみると、女性では「店先で素敵な花を見つけたときの比率が全体よりも大きく、5割以上を占めています。男性でもこの選択肢が最多でしたが、比率は4割を切っており、差が大きいことがわかりました。
女性の方が、お花屋さんでのステキな花との出会いを楽しんでいる方が多いのかもしれませんね。
逆に「誕生日や入学、卒業などのお祝いのとき」は男性の比率が高くなっています。男性の場合は、何かのお祝いや記念日など、明確な理由があるときに花を飾ることが多いのかもしれません。
花はあるだけで部屋が明るくなったり、特別感が演出できたりするもの。
お祝いの雰囲気を演出できるアイテムの1つとして、花を捉えているとこともありそうですね。
花を飾って「癒しやリラックス効果」を感じる人が過半数
質問9.花を飾ることでどんな効果を感じますか?
花を飾ったときに感じる効果として、6割近くの人が「癒しやリラックス効果」を挙げました。「部屋がきれいになる」が2割近く、「元気になる、前向きになる」が1割強、「ストレスが緩和される」が1割近くという結果に。
この結果から、花を飾る理由としても回答されていた「癒し」の効果を感じている人が多いということがわかりました。「元気になる」「ストレスが緩和される」を合わせると8割近くに上ります。
花ギフトをもらったら「嬉しい!すぐに飾る!」が約7割
質問10.花ギフトをもらったら、自宅に花を飾りますか?
花ギフトをもらったときに「嬉しい!すぐに飾る」と回答した人が7割近くで最多となりました。「飾りたいけど場所がない」を選択した人が2割近くおり、合わせると、8割以上の人が「飾りたい」と考えていることがわかりました。
ただ、花ギフトをもらっても、飾る場所がないと困ってしまうことも。
そうした心配がある場合は、コンパクトな花束を選んだり、飾りやすいフラワーアレンジメントやボックスフラワーを選んだりするのも良いでしょう。
花は1輪からでも飾ることができる、季節感のある手ごろなインテリアです。
サイズ感は本数やデザインで調節することができますよ。
アレンジメントの場合は、使うカゴなど器の大きさをチェックしてみましょう。
また、1割以上の人は、「花ギフトはもらうより贈りたい」と回答しています。特に男性では比率がより高くなり、2割以上の人が選択しています。
プロポーズや結婚記念日に花束やアレンジメントをプレゼントするのは、ドラマなどでも演出されています。
もしかすると、花は特別な贈り物というイメージが強いのかもしれません。
まとめ
花についてのアンケート結果、いかがでしたでしょうか。花は部屋や気分を明るくしてくれるもの。実際、花を飾ることを好ましいと考えている人は8割を超え、癒しの効果や、部屋がきれいになると感じている人も多いことがわかりました。「最近、花を飾っていないな」と感じたら、自分好みの花を探して飾ってみてはいかがでしょうか。
仏壇に供えるダメな花と適した花、その理由|長持ちさせるコツ
お盆やお彼岸などで仏壇に花を供える時、「仏壇に供えてはいけないタブーな花はあるの……?」「夏の暑さに強く、なるべく長持ちするお供えの花はあるのかな?」と、疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
親戚の家で花を供える時や、弔問に行く時などのタイミングでしか、仏壇に花を供えないという方はどんな花を選んだらいいのか不安がありますよね。
今回は仏壇に供えてはいけない花と、夏の暑さにも丈夫なお供えの花、お供えの花を長持ちさせる方法についてご紹介します。
仏壇には供えない花(ダメ・タブーな花)
まずは、仏壇に供えてはいけない花の種類からご紹介します。
お供えの花には、絶対的なルールはありませんが控えた方がいい花の種類はあると言われています。
故人がものすごく好んでいた花や、遺族からリクエストがあった場合を除いて、これからお伝えする花の種類は避ける方が良いかと思います。
バラ
- 科名:バラ科
- 学名: Rosa
- 花言葉:愛・美
仏壇にお供えする際は、バラは避けた方がいいと言われています。
誕生日や結婚記念日などお祝いの場面で、バラはよく選ばれる花です。
数多くの花の種類がある中で、最も有名な花と言っても過言ではありませんが、バラはお供えするには向きません。
理由はトゲがあるためです。
トゲは死や怪我を連想させたり、殺生を連想させたりするため避けた方が良いと言われています。
そのためバラ以外にも、トゲがある花はお供えにはタブーです。
バラと同じく、トゲがあるアザミなども避けた方が良いでしょう。
彼岸花
- 科名:ヒガンバナ科
- 学名:Red spider lily
- 花言葉:悲しき思い出・独立・情熱
彼岸花は毒があるため、仏壇にお供えするのは避けた方が良いと言われています。
彼岸花と聞くと、なんとなく不吉なイメージがあるという方もいらっしゃるのでは。
この不吉のイメージは、彼岸花が墓地に植えられていることが多いことも関係しているかと思います。
彼岸花が墓地に植えられている理由は、もともと遺体を動物に荒らされないようにするためでした。
昔の日本は、現在と違い土葬が一般的でした。
そのため埋葬した遺体を動物が荒らしてしまう、ということが多かったのだそう。
そこで毒がある彼岸花を植え、動物を寄せ付けなくしていたのです。
遺体を動物から守るために植えられていた彼岸花が、時を経て墓地に植えられていることが多いイメージだけが先行し、少し不吉なイメージを持たれるようになったのかもしれません。
ちなみに夾竹桃 も毒があるため、供えない方が良いでしょう。
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お墓に供えてはいけない花がある?お墓参りの手順・マナー・タブー 仏壇と似ていますが、お墓にも供えない方が良い花があります。 |
仏壇にお供えする適した花
供えてはいけない花の種類を押さえたところで、次は仏壇に供えることの多い、1年を通して購入できる花の種類をご紹介します。
仏壇に供える花を選ぶときは、参考にしてみてください。
カーネーション
- 科名:ナデシコ科
- 学名:Dianthus caryophyllus
- 花言葉:無垢で深い愛
- お供えでよく使われる色:白・緑・赤・ピンク
誕生日や結婚記念日などのお祝いの花束や、フラワーアレンジメントとしても選ばれるカーネーションですが、実はお供えの花としてもよく活用されています。
1年を通して購入することができる、カーネーション。
季節を問わず、お供えすることができます。
フリルのような花がかわいらしく、花色はお供えでよく使われる白や赤、緑などだけではなく、くすんだピンクや鮮やかな紫、花では珍しい青色などもあります。
花びらの縁にだけ色がついているものもあり、思ったデザインにしやすいこともカーネーションの良いポイントです。
カーネーションはこのようにカラーバリエーションが豊富なことに加えて、花のサイズも種類が多いです。
そのため、仏壇にお供えする際は、カーネーションをメインにすることも、わき役としてプラスすることもできます。
そんなカーネーションは、花持ちが良いことでも知られている花の1つでもあります。
お供えした花は、長くきれいな姿を保って欲しいですよね。
お供えの花の種類に迷った時はカーネーションを選んでみてください。
カーネーションの花言葉は、「無垢で深い愛」です。
花言葉からも故人への深い愛情を伝えることができそうですね。
菊(マム)
- 科名:キク科
- 学名: Chrysanthemum
- 花言葉:高貴・高潔・高尚
- お供えでよく使われる色:白・緑・赤・ピンク・黄色
お供えの花と言って一番初めに思いつくのは、菊ではないでしょうか。
菊がお供えの花として選ばれる理由は、様々あります。
まず始めに菊は、花もちが良いということです。
丈夫で長くきれいな姿を楽しませてくれます。
加えて1年を通して購入することができるのも、選ばれるポイントの1つです。
旬はありますが、通年手に入れることができるのは、助かりますよね。
さらにお供えで選ばれる理由はまだまだあります。
- 菊の香りが御香に似ているため
- 国花としても選ばれているほど格式が高く品のある花であるため
- 長寿を願うほど縁起がいい花であるため
ちなみに菊は「菊を飾ると福が来る」や「菊を生ければいい子に育つ」などと言われてきました。
縁起のいい花として知られているため、お供えだけでなく結婚式などでも活躍しています。
冠婚葬祭に菊が活躍するのは、花言葉にもあるように「高貴」な花であり日本で大切にされている花だからです。
スターチス
- 科名:イソマツ科
- 学名:Limonium sinuatum
- 花言葉:変わらぬ心・永遠に変わらない
- お供えでよく使われる色:紫
仏壇にお供えする花束や、フラワーアレンジメントの差し色として使われることの多い、スターチス。
主に差し色としては、濃い紫色が使用されています。
紫色は、徳高い色と言われており、お供えの花でもよく選ばれる色です。
しかしスターチスがお供えに選ばれるのは、紫色だからというだけではありません。
スターチスは、とても花持ちの良い花の1つです。
植物全体に含まれる水分量が少なく、生花の状態から乾燥気味。
水がうまく吸い上げられなくなっても、すぐに萎れてしまうことがないのです。
ちなみに花言葉は「変わらぬ心・永遠に変わらない」などがあります。
これは先にご紹介した通り、スターチスが花もちが良いことから付けられたと言われています。
スターチスが色褪せることなく、長い期間飾ることができることに由来する花言葉は「故人のことを忘れない」という気持ちを託すことができそうです。
特に夏でも長持ちする花
ここからはお盆など、夏にお供えする際におすすめしたい花の種類をご紹介します。
夏の暑さにも強く、比較的花持ちが良い種類を選びました。
リンドウ
- 科名:リンドウ科
- 学名:Gentiana scabra
- 花言葉:あなたの悲しみに寄り添う・勝利・悲しんでいるあなたを愛する
- お供えでよく使われる色:紫・ピンク
リンドウは、季節の花としてお盆・お彼岸の時期に咲いていたため、昔からよくお供えとして活用されています。
凛とした紫色は、爽やかさと落ち着きがあり、夏のお供えにぴったりです。
加えてリンドウは、夏でも花もちが良いことが特徴です。
これは他の花よりも比較的に茎が硬くしっかりとしているため、茎が痛むことなく水が十分に吸い上げられるのです。
また花言葉も「あなたの悲しみに寄り添う・悲しんでいるあなたを愛する」などがあります。
この花言葉は故人のことを想う気持ちや、遺族の悲しみにそっと寄り添うことができるような気がしますよね。
トルコキキョウ
- 科名:リンドウ科
- 学名:Eustoma
- 花言葉: 優美・すがすがしい美しさ
- お供えでよく使われる色:紫・白・緑
上の写真のように花びらが幾層にも重なった八重咲きのトルコキキョウは、誕生日などのお祝いにも使われていますが、一重咲きのトルコキキョウと同じくお供えにも活用されています。
フリルのような八重咲きのトルコキキョウは、お供えの花束やフラワーアレンジメントに使用するとボリューム感があり豪華な雰囲気を演出することができます。
一方で下の写真のように一重咲きのカップのような形をしているトルコキキョウは、シンプルで凛とした美しいデザインのお供えを作ることができます。
咲き方に関わらずトルコキキョウは花持ちが良く、夏の暑さにも丈夫な花と言われています。
1年を通して購入することができますが、お盆やお彼岸などで仏壇にお供えの花を飾る時は、特にトルコキキョウを選ぶようにしても良いと思いますよ。
ちなみにトルコキキョウは、お花屋さんによってユーストマやリシアンサスと呼ばれています。
名前が違ったとしても、同じ花(トルコキキョウ)のことを指しています。
どの花がトルコキキョウか分からない時は、店員さんに声をかけてみてくださいね。
胡蝶蘭
- 科名:ラン科
- 学名: Phalaenopsis aphrodite
- 花言葉: 幸運が舞い込んで来る
- お供えでよく使われる色:白
今までご紹介していた花の種類は、主に花束やフラワーアレンジメントなどで活用される切り花の形として流通していました。
こちらでご紹介する胡蝶蘭は切り花としても流通していますが、鉢植えでお供えされることが多い花の種類です。
高級感があり、落ち着いた上品さを持つ胡蝶蘭。
法事などの特別なお供えを必要とする場合や、初盆や初七日などでお供えされることが多いです。
胡蝶蘭の鉢植えの場合、仏壇に供えるというよりは、仏壇の前や仏間にお供えされることが多いかと思います。
胡蝶蘭は、花持ちが良く長くきれいな花を保ってくれます。
加えて鉢植えの胡蝶蘭はお手入れも簡単。
夏場なら 1週間から10日に、コップ1杯分の水をあげる程度で十分です。
※気温が高い日が続くなら2~3日に1回程度水やりをすることもあります。
すぐに枯れることのない胡蝶蘭は、忙しい遺族の方に手間を取らせることがない花なのです。
▼お盆の花をお探しの方はこちら
お盆にふさわしい花を使った花束やアレンジメントをそろえています。
仏壇の花は何日持つ?
夏場なら一般的に、4~5日程度といわれています。
気温が高い夏場はお手入れや、花持ちしやすい環境を作ることが大切になります。
ちなみに、気温が比較的涼しい春や秋は1週間から10日ほど。
寒くなってくる冬の間は、10日から2週間ほど持つと言われています。
全ての花がそうというわけではなく、平均的にこれぐらいというイメージです。
もちろんお供えする環境や、お手入れの方法によって花持ちは長くなったり短くなったりもします。
なるべく花を長く持たせたいと思う方はぜひ、「長持ちさせるために何をする?」の項目をチェックしてみてください。
毎日水を換えるべき?
花瓶の水の取り替えは、毎日行うことがおすすめです。
暑いときは、朝晩2回取り換えても良いくらいです。
夏は水が腐りやすい季節になるので、なるべく清潔な水を保つように交換してあげてください。
花瓶の水を交換するのは正直手間ですが、花を長くお供えしたいなら絶対に行った方が良いことです。
長持ちさせるために何をする?
ここからは、花をなるべく長持ちさせるためにできることをご紹介します。
花瓶の水を替える以外にも、できることはいくつかあります。
切り花が弱りやすい夏だからこそ、できる対策もまとめましたので、ぜひチェックしてみてください。
10円玉を水に入れて雑菌繁殖を抑える
10円玉は銅でできているため、水の中に入れておくと銅イオンが溶け出し雑菌の繁殖を抑えることができます。
仏壇に供える花瓶の中には、10円玉を入れておけばより長持ちしそうですね。
ちなみにピカピカに磨いた10円の方が、花持ちをよくする効果があると言われています。
花瓶に10円玉を入れる時は、磨いてから入れてみてくださいね。
氷を入れて雑菌繁殖を防ぐ
温度が高いと、雑菌が発生しやすくなります。
そこでおすすめなのが、直接的に花瓶の水の温度を下げること。
花瓶の水に氷を入れて温度を下げることによって、雑菌が発生しづらくなります。
夏は仏壇が置いてある部屋も、クーラーがかかっているかと思います。
特にお盆など親戚やお坊さんが来るときは、部屋が涼しくなっていることも多いのでは。
氷を入れるという方法は、外出時などクーラーを一時的に切ってしまう時に使ってみるといいかもしれません。
風通しを良くして蒸れを防ぐ
湿度が高い時は、花瓶に生けられている花が蒸れやすくなります。
お供えの花を始め、花束やフラワーアレンジメントなどの切り花も生きているため呼吸をしています。
湿度が高くなると呼吸が上手くできなくなり花の元気がなくなったり、蒸れによって細菌が繁殖しやすくなったりしてしまいます。
そのため花瓶に花を生けた場合や、フラワーアレンジメントをお供えしている時は、風通しを良くするように心がけましょう。
小さな花瓶にたくさんの花を、ぎゅうぎゅうに生けないようすることが大切です。
エアコンの風を避けて乾燥を防ぐ
「切り花は涼しくさせておいた方が良いから」と思い、エアコンの風を直接当ててしまうのは良くありません。
エアコンの風が直接当たっていると、葉や花びらから水分が抜け、花持ちが悪くなってしまいます。
花を乾燥させないようにすることがポイントです。
そのため、直射日光に当てるのもあまり良くありません。
直射日光に当たっているとエアコンの風に当たっていた時のように、乾燥してしまうからです。
植物は太陽の光に当てた方が良いように思うかもしれませんが、切り花になってからは直射日光には当てないように気をつけましょう。
切り戻しをして水を吸いやすくする
植物が水を吸っている茎の先端部分を、ハサミやカッターなどでカットすることを、切り戻しと言います。
茎は水に浸かっていると、徐々に傷んできます。
水を吸い始める茎の先端が傷んだり腐ったりすると、水がそこから吸えなくなってしまいます。
花が水を吸い上げやすくするためにも、水を吸う切り口をカットすることで新しくすることがポイントです。
水の吸い口が新しくなれば、雑菌が繁殖しづらくなる効果もあります。
花瓶を洗って水を清潔に保つ
水を交換する際に花瓶も一緒に洗うことで、より清潔に保つことができます。
花瓶を洗う時は水でサッと流すだけではなく、食器用の洗剤を使ってしっかり洗うことがおすすめです。
水が入っていた部分を触った時に、滑りを感じた時は雑菌が発生している証拠です。
花瓶が汚いときれいな水を入れたとしても、またすぐに汚くなってしまいます。
少し面倒ですが水を交換するついでに、花瓶も洗うようにしてくださいね。
こちらも合わせてご覧ください
お供えに限らず、花束やアレンジメントなどの花を長く楽しみたい方は、合わせてご覧ください。花のプロであるお花屋さんが、長持ち方法をご紹介します。
最後に
今回は仏壇に供えてはいけない(タブーな)花の種類とその特徴、仏壇に供えることに適した季節の花と1年を通して購入できる花の種類についてご紹介しました。
さらに仏壇に供えた花の長持ち方法も、掲載しましたのでぜひ役立ててください。
特に夏場は、切り花の寿命が短くなる季節です。
気温が暑くなってきたら、花持ちを良くするための対策をとってあげてください。
おしゃれな観葉植物【モンステラ】の育て方・花言葉
今回は、大人気の観葉植物「モンステラ」についてご紹介します。
モンステラの育て方や特徴、花言葉などを掲載しています。
観葉植物を育ててみたいけれど、種類を検討中という方は、ぜひ参考にしてみてください。
◆モンステラはどんな観葉植物?
ハワイアンキルトのデザインとして使われていることや、アクセサリーのモチーフとしてデザインされていることもある、モンステラ。
モンステラという観葉植物をお花屋さんで直接見たことが無い方でも、先にご紹介した通り、「ハワイ風なデザインの小物などで見たことがある」という方もいらっしゃるかもしれません。
モンステラは、葉に切れ込みが入っていることが特徴的で、おしゃれな雰囲気であることからインテリアとして人気があります。
観葉植物の中でも有名な種類なので、結婚祝い・引っ越し祝いのお祝いとして、結婚記念日のプレゼントとしても選ばれることが多いです。
◆モンステラの花言葉
モンステラの花言葉は「嬉しい便り・壮大な計画」などがあります。
英語・西洋での花言葉は「 dedication(献身)」です。
この「嬉しい便り・壮大な計画」という素敵な花言葉の由来は、ハワイでモンステラの葉が「希望の光を導く」といわれていることから、といわれています。
なぜ「希望の光を導く」とされているのかというと、モンステラの葉の切れ込みから差し込む光の様子を見て付けられたのだそうです。
モンステラの葉が作った陰に、葉の切れこみから光がさしていたのかもしれませんね。
一方、「dedication(献身)」という花言葉は、モンステラの原産地であるハワイで人々の身近に根付き成長してきたモンステラは、人に寄り添った存在であるということから付けられたのだそうです。
原産地であるハワイでは先にご紹介したとおり、モンステラのモチーフが刺繍やアクセサリーで使われることが多いことから分かるように、親しみのある植物の1つなのかもしれませんね。
◆モンステラを育てる時の注意
モンステラは、成長が早い植物です。
どんどん大きくなってしまうので早いと、1年で初めに植わっていた鉢がパンパンになってしまったり、イメージしていたよりも葉が大きくなり過ぎてしまったりすることもあるようです。
ぐんぐん成長してくれるのは嬉しいですが、成長スピードが速すぎるというのも少し困りますよね。
モンステラは、大きくなりすぎてしまった葉などをカットしようとした時、特に注意が必要です。
何に注意するかと言うと、モンステラの樹液です。
モンステラの樹液には、シュウ酸カルシウムと言う物質が含まれています。
モンステラをカットした際に樹液が、皮膚に付いたり、目に入ってしまったりすると、毒になるので注意が必要です。
皮膚に付いたときは、かぶれや炎症を起こしたりします。
成長しすぎたモンステラをカットする時は、小さなお子さんやペット、カットしている時の手に触れないように気をつけてくださいね。
もし手についてしまった時は、しっかり水で洗い流すようにすることが大切です。
◆モンステラの剪定方法
モンステラがイメージ以上に成長してしまった時は、剪定を行うことがおすすめです。
「剪定の方法は、難しそう」と、思われる方が多いですが、モンステラの剪定方法は簡単。
葉の付け根から、園芸用のハサミやナイフを使ってカットしていくだけです。
カットする葉は新しいものではなく、古くなってきた葉や、少し邪魔だなと思う葉を選ぶと良いと思います。
土から出ているギリギリ・葉が分岐している元の部分から葉をカットしてしまうことは、なんだか切りすぎな気がしてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、中途半端に残ってしまうと、残した部分まで栄養を供給しなければいけないため、モンステラの株に無駄な負担がかかってしまうのです。
自宅の通路を塞いでしまったり、他の家具にぶつかってしまったりするという理由で、まだ元気なモンステラの葉をカットした場合は、切り花のように水を入れた花瓶に生けるのもいいと思いますよ。
モンステラは花束などでも使われることがあるように、切り花でも流通しているので、花瓶に飾っておけばすぐに枯れてしまうことなく、楽しむことができます。
リゾート感がでるので、他の花と一緒に花瓶に生けるのもおすすめです。
株にある全部の葉をカットしてしまうのはやりすぎ(光合成できなくなってしまう)ですが、モンステラは丈夫な観葉植物なので「少し邪魔だなぁ」と思う葉は、カットしてしまってもいいかもしれません。
意外と葉をすいてしまっても、モンステラの株自体の元気がなくなってしまうことはないようです。
この剪定作業を行う時は先にご紹介した通り、モンステラの樹液に注意して行なってくださいね。
◆モンステラの置き場
<置く場所>
モンステラを部屋で育てる時は、レースのカーテン越しに日が当たる窓際など、明るい日陰に置くことがおすすめです。
元々薄暗いジャングルで生育していた植物なので、モンステラは日陰でもしっかり成長してくれます。
ただし太陽の光が不足すると、葉の形が歪んでしまうこともあるので、日陰で育てる時はたまに日光浴をさせてあげるといいと思います。
強い直射日光には弱く、葉焼けを起こしてしまうこともあるので、日光浴をする場合もレースのカーテン越しに日を浴びさせてあげることがおすすめです。
<温度>
モンステラは、夏の暑さには強いですが、寒さには弱い観葉植物です。
そのため秋から冬にかけても、できるだけ15度を下回らないようにしてあげることが良いとされています。
ただし「冬に寒くならないように」と思って、暖房の風を直接当ててしまうと葉が乾燥してしまうので、 エアコンの風は直接モンステラに当たらないようにしてあげてください。
冬は、窓際が寒くなることもあるので、暖かいときと寒いときで場所を変えてあげることもいいかもしれません。
◆モンステラの水やり
<春~秋>
春~秋までは、モンステラの生育期です。
この時期は、モンステラの活動が活発的で、根から多くの水分を吸い上げます。
そのため、水やりは土の表面が乾燥してきたら、たっぷりあげるようにしてください。
1回にあげる水の目安は、鉢の底に開いている穴から水が出てくる程度です。
鉢の中の土全体に水を行き渡らせることで、モンステラがしっかり必要な分の水を根から吸い上げることができます。
ただし、水のやりすぎは根腐れやカビが発生してしまうこともあるので、注意が必要です。
春~秋にかけてでも、土の表面がまだ湿っているという場合は、水やりの必要はありません。
「毎日水をあげなければならない」というよりも、土の様子を見て水やりが必要かどうかを確認してみてください。
<冬>
冬場はなるべく、乾燥気味に育てることがおすすめです。
先にご紹介したとおり、モンステラは寒さが苦手。
そのため冬は、成長するスピードも活動も弱まります。
根から水を吸い上げる力も弱くなるため、冬場はそこまで水が必要ないのです。
水をあげるタイミングは、土の表面が乾燥していることを確認してから、3~4日後にあげることが良いと言われています。
ちなみに冬場は葉から乾燥してしまいやすいため、水やりとは別に葉に霧吹きなどで水を掛ける、葉水を行うことが良いとされています。
室内で育てていると、冬場は暖房を付けていることが多いので、モンステラが乾燥しすぎてしまうことがあります。
霧吹きでモンステラの葉に水をかけたり、湿らせたティッシュで拭いたりすることによって、乾燥しすぎることを防ぐことができるので、定期的に葉水をしてあげると良いと思いますよ。
◆最後に
今回は観葉植物の中でも、大人気の種類の1つ、モンステラについてご紹介しました。
観葉植物を自宅に飾りたいと思っている方や、プレゼントしたいと思っている方で、まだ種類が決まらないという時は、モンステラを検討してみてはいかがでしょうか。
ちなみに花キューピットでは、ご紹介したモンステラを含めさまざまな観葉植物の種類をご用意しております。
こだわりの産地から元気な観葉植物を直接お届けするので、気になった方はサイトをチェックしてみてください。
商品番号: 711259 |
観葉植物おしゃれな種類~オーガスタ・クワズイモ~
もうじき8月ですね。
「8月」と聞くと「夏」というイメージが強い方もいらっしゃるのでは?
暑い夏を少しでも、部屋で涼しく過ごしたいという方には、観葉植物がおすすめです。
観葉植物の涼しげな緑色は、夏場のムシムシとした暑い日も、爽やかさを演出してくれそうだと思いませんか。
近年、比較的お手入れが簡単で、ベランダや庭がなくても気軽に植物を育てられるということから、観葉植物を部屋に飾る人が増えてきているようです。
緑が部屋の中にあるだけで雰囲気は、大きく変わってくるもの。
そして、部屋に植物のグリーンがあれば、リラックスできそうですよね。
また窓際に観葉植物を飾れば、太陽の光を心地よくさえぎり、落ちつける空間になるような、木陰を作ってくれるかもしれません。
今回は、おしゃれで育てやすい観葉植物である「オーガスタ」と「クワズイモ」の育て方についてご紹介します。
花言葉も掲載しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
◆オーガスタ
<オーガスタの花言葉>
オーガスタの花言葉は「輝かしい未来・あたたかい心」です。
どちらも素敵な花言葉ですよね。
この花言葉から、自宅に飾るインテリアとしてはもちろん、結婚祝いや引っ越し祝いなどでもプレゼントされることがあるようです。
<オーガスタはどんな観葉植物?>
オーガスタは、大きな南国を思わす葉が特徴的な観葉植物です。
リゾート地にもよく飾られているため、部屋に置く・飾るだけで、トロピカルな気分にしてくれます。
他の観葉植物も大きな葉をしていることがありますが、オーガスタは比較的、自宅に飾っても圧迫感を感じないのだそうです。
大きく成長するにも関わらず、圧迫感を感じにくいオーガスタは、大きな植物を飾りたいと思っている方にもおすすめです。
植物園などでは、写真の大きさくらい大きくなったオーガスタの葉を見ることができるかもしれません。
ぜひ、植物園に行った際は、オーガスタがないか探してみてください。
思っているより、オーガスタを展示している植物園はあるようです。
ちなみに、オーガスタの学名は 「Strelitzia nicolai(ストレリチア=ニコライ)」で、由来は皇帝ニコライ一世の名前「nicolai(ニコライ)」からなのだそうです。
皇帝の名前が由来だなんて、すごいですよね。
<オーガスタの置き場>
太陽の光が当たった方がさらに丈夫で、健康な株になりますが、耐陰性があるので日陰でも育てることができます。
そして乾燥にも強く丈夫な植物なので、植物を育てることが初めてという方でも安心して育てていただけます。
部屋の中にオーガスタを置く場合は、エアコンの風と直射日光が当たらないところに置くことがおすすめです。
なぜなら、室内であっても直射日光が当たる場所にオーガスタを置いてしまうと、葉焼けを起こしてしまう可能性があります。
オーガスタを窓際に置く場合は、窓にレースのカーテンなどを付けてあげるといいかもしれません。
オーガスタをさらに健康な株にするために、日光を当ててあげようと思う時も、レースのカーテン越しに日の光を当ててあげるといいですよ。
また、エアコンの風が直接当たってしまうと、まれに葉が痛むことがあります。
そのため、エアコンをつけると風で葉が揺れてしまうようなところに、オーガスタを置くのは避ける方が良いでしょう。
<オーガスタの水やり>
オーガスタは春~秋の期間、土が乾いたらたっぷりと水をあげるようにします。
春~秋にかけては、オーガスタの生育期になるので土の様子を見て、成長に必要な分の水をあげるようにします。
水をあげる分量の目安は、鉢の下にある穴から水が染み出てくるまであげるようにすることです。
部屋の中で育てるときは、鉢植えの下に受け皿があるはず。
鉢の穴から出てきた水は受け皿に溜まるため、受け皿に水が染み出てくるまであげると良いと思いますよ。
受け皿に溜まった水は、捨てるようにすると、根腐れを防止することができます。
オーガスタの鉢が大きい時は、少し面倒かもしれませんが、なるべく受け皿に溜まった水はその都度、捨てるようにしてあげてください。
冬は、土の表面が乾燥してから2~3日後に水をあげることが良いとされています。
先にご紹介したとおり、オーガスタは乾燥に強い観葉植物なので、冬場は乾燥気味に育てることがおすすめです。
◆クワズイモ
<クワズイモの花言葉>
クワズイモの花言葉は「仲直り」です。
花言葉の由来は、葉がハートの形をしているからと言われています。
誕生日プレゼントや結婚祝いのプレゼントなどでクワズイモを贈るのも喜ばれますが、「ごめんね」という気持ちを込めてプレゼントするのもいいかもしれませんね。
クワズイモは、仲直りの印の贈り物としてもおすすめです。
<クワズイモはどんな観葉植物?>
クワズイモは、和室・洋室問わず飾ることができる観葉植物として人気の種類です。
大きく成長したハート形の葉は、自然と注目を集めてしまうような雰囲気を持っています。
さらに、寒さに強いので、育てていて冬越しが楽な観葉植物です。
「初めて観葉植物を育てる」という方へのプレゼントにもおすすめ。
そんなクワズイモは、サトイモ科クワズイモ属の植物です。
サトイモ科と聞くと、「食べることができそう」と思ってしまいますが、クワズイモという名前は「食わずイモ」という意味から、呼ばれるようになりました。
実は、クワズイモの根や茎にはシュウ酸カリウムという毒が含まれており、食べることができません。
もしクワズイモを食べてしまうと、吐き気や下痢などの中毒症状が起きてしまいます。
クワズイモをよく見てみると、里芋に少し似ているので、誤食されることもあるそうです。
インテリアとしてクワズイモを飾った時は、誤って食べないように注意が必要ですね。
<クワズイモの置き場>
クワズイモは、半日陰でも育てることができますが、置く場所があるなら直射日光が入る窓際に置いてあげる方が良いと思います。
あまり日が当たらない場所で育てる場合は、徒長してしまうことがあるので、たまに日光浴をさせてあげることがおすすめ。
徒長とは、植物の茎や枝部分が必要以上に成長しで、間延びしたように見えてしまうことです。
ちなみにエアコンの風が直接当たってしまうと、葉が乾燥してしまって徐々に痛んでしまったり枯れてしまったりするため、クワズイモはエアコンの風が直接当たらないところに置くようにしましょう。
<クワズイモの水やり>
春~夏にかけては土が乾燥していたら、鉢の底に開いている穴から水が染み出てくるぐらい水をたっぷりあげましょう。
このように、たっぷり水をあげると、受け皿に水が溜まってしまいます。
受け皿の水をそのままにしておくと、根腐れの原因につながるので、できるなら水やりの度に、受け皿の水は取り除いてあげてください。
秋~冬は成長をほとんどしないので水やりは、完全に土が乾いたことを確認してからあげるようにしましょう。
特に冬は、乾燥気味に育てると良いそうです。
ただし冬は水やりとは別に霧吹きで葉に水をかけてあげたり、ティッシュやガーゼを湿らせて葉を拭いてあげることがおすすめです。
こうすることで、クワズイモが乾燥しすぎることを防ぐことができます。
◆最後に
今回は、部屋を涼しくクリーンな雰囲気にさせてくれる観葉植物の中から、オーガスタとクワズイモをご紹介しました。
観葉植物をインテリアとして検討されている方や、結婚祝い・引っ越し祝いでプレゼントを探している方は、オーガスタとクワズイモも候補に入れてみてくださいね。
ちなみに花キューピットでは 、紹介したオーガスタとクワズイモに加えてさまざまな種類の観葉植物をご用意しています。
産地から元気な観葉植物を直接お届けしますので、ぜひサイトをチェックしてみてください。
7月の誕生花~花言葉もプレゼントに最適なひまわり~
7月に入りました。
7月にお誕生日を迎える皆さま、お誕生日おめでとうございます!
今回は、7月生まれの方にぴったりな7月の誕生花についてご紹介します。
誕生日プレゼントとして、また誕生日当日を彩る部屋の装飾として参考にしてみてください。
7月の誕生花は、花言葉も誕生日のプレゼント・ギフトに最適なひまわりです。
◆ひまわりはたくさんの花が集まった花?
7月の誕生花である、ひまわり。
花の種類があまり分からないという方でも、「ひまわりは知っている」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
幅広い年代の方から、親しまれているひまわり。
子供の頃に夏休みの宿題として、ひまわりを育てたという方もいらっしゃるかもしれません。
また、お花屋さんで見かける切り花だけではなく、「ひまわり畑に行った」という思い出がある方もいらっしゃると思います。
「夏の花」といえば「ひまわり」というように、夏を代表する花の1つです。
明るく鮮やかな黄色い花をパッと咲かせた様子は、見ているだけで私達に元気を与えてくれますよね。
花の色は黄色が有名ですが、黄色以外にも赤・茶色・オレンジ・クリーム色など……思っている以上にカラーバリエーションがあります。
お花屋さんに行った際は、チェックしてみてください。
そんな多くの人が知るひまわりですが、実は大きな花を1つ咲かせる花ではなく、小さな花をいくつも咲かせている花であることをご存知でしょうか。
太陽のように見えたり、イラストで描かれる花のようにも見えたりするひまわりですが、実は小さな花が集まってできている植物なのです。
ひまわりの外側は花びらを付けた舌状花、内側は花びらのない筒状花(管状花)という小さな花が、円盤状にたくさん並んで作られています。
このいくつかの花が集まって、1つの花のように見せる花の付き方は、頭状花序と呼ばれています。
頭状花序はひまわりと同じキク科の花に多く、タンポポ・菊・コスモスなども同じように小さな花が集まって1つの花を形成しているのです。
ひまわりを近くで見る時は、1つひとつの花を観察してみてもいいかもしれませんね。
◆ひまわりの花言葉
ひまわりは「あなただけを見つめる・憧れ・情熱」などの花言葉を持っています。
「あなただけを見つめる」という花言葉は、彼女・彼氏や妻・夫など大切なパートナーの方に贈るのにおすすめです。
花言葉に気持ちを込めて贈れば、いつまでも仲良く、変わらない愛情を伝えることができそう。
誕生日に、大好きな気持ちを伝えられるのは、幸せなことですよね。
また「憧れ」は、特に先輩や上司、目上の方などに贈る時に伝えたい花言葉です。
憧れている気持ちをストレートに表現できるほか、尊敬の気持ちを伝えるときにもぴったりです。
ご紹介したように、ひまわりにはさまざまな花言葉があります。
伝えたい花言葉をしっかり伝えるために、ひまわりの花言葉で伝えたいものがある場合は、相手へ渡す時に直接花言葉をお伝えするか、メッセージカードなどに花言葉を書いてプレゼントすることがおすすめです。
メッセージカードを書くのが恥ずかしいという方や、何を書いていいのか分からないという方は、「ひまわりの花言葉 あなただけを見つめる」だけを書いてもいいと思います。
きっと気持ちが伝わるはずです。
◆ひまわり長持ち方法
ここからは、花束などで使われる切り花のひまわりの長持ち方法を簡単にご紹介します。
<花瓶は清潔にする>
花瓶が汚れていると、花瓶の中に入れた水も汚くなってしまいます。
水が汚いと、ひまわりが水を吸い込む際に、異物が詰まってしまうことや茎が腐りやすくなる原因になります。
ひまわりを飾る際は、花瓶をしっかり洗ってから生けるようにすることがベストです。
<ひまわりの丈の長さに合わせた花瓶を使う>
飾る時の花瓶は、ひまわりの丈の長さに合わせて調節するとより良いと思います。
ひまわりは、背が高い(丈が長い)まま花束にすることも多いです。
茎を長くしたまま自宅で飾りたい場合は、花の重さで茎が折れないように、花瓶もある程度高さがあるものを選ぶといいと思いますよ。
ある程度重さがあり、ひまわりの花の重さで倒れない花瓶を選ぶようにしましょう。
<花瓶の水は毎日取り替える>
花瓶の水はできるだけ、毎日取り替えるようにしましょう。
ひまわりの茎には、細い毛が生えています。
ひまわりの細かい毛に注目したことがなかったという方は、ぜひひまわりの茎を触ってみてください。
茎を触ると、フサフサとした感覚があると思います。
その細かいフサフサとした毛があることによって、ひまわりは他の花に比べて、花瓶の水が汚れやすいという特徴があります。
花瓶の水が汚れていると、茎が腐ってしまったり、水を上手く吸い込めなかったりするので、毎日水を取り替えて清潔な状態を保ってあげることがおすすめです。
できるなら花瓶の水を交換する際に、ひまわりの茎も流水で洗ってあげると良いと思います。
花瓶の水に浸かっていた、ひまわりの茎を触った時にぬめりを感じたら、水でしっかりと洗い流すか、その部分を切ってしまうことがおすすめです。
<花瓶に入れる水の量は控えめにする>
花瓶に入れる水の量は少なめにして、ひまわりの茎と水が浸かる部分をなるべく少なくしてあげると、長く花を楽しむことができます。
ひまわりは、水に浸かっている部分の茎が傷みやすい花でもあります。
そのため、なるべくひまわりの茎と水が接触しないように、水の量も調節できるとより良いです。
ひまわりの茎の長さにもよりますが、花瓶には10センチぐらい水を入れることがおすすめです。
<傷んだ茎はカットする>
ひまわりの茎が茶色く変色していたり、ぐにゃぐにゃと柔らかくなっているときは、その部分より数センチ上でカットしてみましょう。
傷んでしまった茎では、ひまわりは上手く水を吸い込むことができません。
花の部分までしっかり水を吸い上げられるように、傷んだ茎の部分はカットしてあげてくださいね。
ちなみに、茎が長いよりも短い方が花に水が届きやすくなるので、ひまわりの花の元気がなくなってしまった時は、思い切って茎を短くしてみるといいかもしれません。
茎を短くしたことでしっかり水を吸い上げられれば、ひまわりは元気になってくれますよ。
◆最後に
今回は、7月の誕生花「ひまわり」についてご紹介しました。
夏らしさのあるひまわりは、季節感を感じることができるプレゼントになるほか、特別な気持ちを伝えられる花言葉も持っていました。
7月生まれの恋人・パートナー・上司など、大切な方の誕生日プレゼントはひまわりがおすすめです。
ちなみに花キューピットでは、ひまわりを使った花束・アレンジメントを種類豊富にご用意しています。
中でもおすすめは、ひまわりを使った7月のバースデーアレンジメントです。
7月の太陽と海をイメージしたイエロー×ブルーを中心にまとめた、トロピカルな色合いのアレンジメントになっています。
誕生日プレゼントで迷った時は、ぜひ参考にしてみてください。
6月の誕生花~初夏から夏が旬のユリ~
最近は、半袖でも過ごせそうな日が多くなってきましたね。
少しずつ夏が近づいてきているような気がします。
気づけば6月。
6月生まれの皆さま、お誕生日おめでとうございます。
今回は、6月の誕生花であるユリについてご紹介します。
蕾から開花するまでの様子を写真付きで掲載しているので、そちらもチェックしてみてください。
◆ユリはどんな花
6月の誕生花は、ユリです。
美しく魅力的な花、ユリ。
ユリはお花屋さんでよく見かけることができ、知名度が高い花の1つでもあります。
「花の名前をあまり知らない」という方でも、「ユリは見たことがある」という方は多いのではないでしょうか。
そんな多くの人に知られているユリは、1つの茎からいくつもの立派な花を咲かせます。
たくさんの花を楽しむことができるユリを、花束やアレンジメントにあしらえば、グンとフラワーギフト全体が豪華になります 。
加えてユリは和風なデザイン・洋風なデザイン、どちらでも活用されることの多い花でもあります。
和室・洋室どちらにも合う素敵な花なのですね。
また、振袖を着る成人式や、ウェディングドレスを着る結婚式の際にヘアアレンジメントの1つとして、ユリを使う方もいらっしゃいます。
ユリは、花束やアレンジメントなどのフラワーギフトに限らず髪飾りとしても好まれており、和風・洋風問わずさまざまな場面で選ばれているのですね。
そんなユリは、幅広い年代・性別問わず多くの方から愛されています。
多くの人を魅了するユリの魅力は、目を引く大きな花だけではありません。
魅力の1つには、香りがあります。
ユリは香りが強く部屋に一輪飾っているだけでも、部屋全体でふんわりとユリの良い香りを楽しませてくれます。
大きな花が印象的ですが、ユリが好きという方の中には「香りが良いから好き」という方も多いようです。
<花言葉>
ユリの花言葉は、純粋・無垢・威厳など。
どれも美しく、凛とした花に合った花言葉ですよね。
<旬>
1年を通してお花屋さんで見ることのできるユリですが、旬を迎えるのはちょうど今の時期、初夏から夏にかけてです。
6月生まれの方の誕生日プレゼントとして、フラワーギフトを贈るなら、ちょうど旬を迎えたユリの花がぴったりですね。
◆ユリの花が咲くまで
ここからは、ユリの花が咲くまでの様子を写真でお伝えしたいと思います。
先にご紹介したようにユリには、1つの茎からいくつもの花が付いています。
1つの茎でいくつもの花が楽しめるのは、嬉しいですよね。
そんなたくさんの花を付けているユリですが、花の咲き方には順番があり、茎の下の方に付いている蕾から徐々に咲いていきます。
同じ茎に付いている花が咲くタイミングは、同じだと思ってしまいがちですが、蕾が咲くタイミングには順番があるのですね。
この写真の一番下に付いている、もうじき咲きそうな蕾は玄関に飾ってから1日で花を咲かせました。
大体、1番下についているユリの蕾は、1~2日間で花を咲かせると言われています。
そして茎の上の方に付いている花は、一週間程度で開花すると言われています。
暖かい日が続くほど、ユリは早く開花します。
そのため、つぼみで購入したユリを早く花を楽しみたい(早く開花させたい)という場合はリビングなど、比較的に室温が暖かいところに飾ることがおすすめです。
1番下に付いていた蕾が、開花した様子が次の写真です。
ユリの蕾は他の花に比べて、比較的大きいように、開花した時も大きくて豪華な印象。
ユリは普段お部屋に花を飾るのもいいですが、お誕生日など特別なお祝いにもぴったりですね。
ちなみに、下から2番目の花も翌日のお昼頃には、開花していました。
パッと花を咲かせる様子はとても美しく、大きく堂々とした姿は部屋全体を上品で高級感のある雰囲気にしてくれます。
ぎゅっと硬くつぼんでいる時の蕾は緑色ですが、だんだん開花が近付くと色が次第に白っぽくなってきます。
こちらは1番上に付いていた蕾の様子です。
先に咲いた下に付いていた蕾の色と比べると、色や膨らみ方に違いがあることがわかると思います。
お花屋さんで蕾のユリを買った時は、蕾の色・膨らみを観察してみても面白いかもしれませんね。
◆ユリを飾る時の注意ポイント~飾る場所~
ユリが乾燥すると、なかなか開かなくなってしまったり、花が咲かないまま終わってしまうことがあるそうです。
そのため、直射日光が当たる窓際や、エアコンの風が直接当たるような場所には置かないようにしましょう。
そして、先ほどもご紹介したように気温が高いほど早く開花するので、ゆっくり花を楽しみたいという方は涼しい場所に飾ることがおすすめです。
涼しい場所に飾ることで、暖かいところに飾るよりも長く花を楽しむことができます。
暖かいところに飾ると咲くのも早くなりますが、萎れてしまうのも早くなってしまうのです。
◆ユリを飾る時の注意ポイント~葯(花粉)を早めに取る~
先ほどユリの蕾から開花までをご紹介した写真は、既に葯を取り除いてしまっているのですが、ユリには葯という部分があります。
葯とは、おしべの先端に付いている部分で、上の写真では焦げ茶色をしている細長い部分です。
この葯という部分は、時間がたつと徐々に裂けていき中から花粉が出てきます。
そのため葯は、花粉が出てくる前に取り除くようにしましょう。
咲き始めのユリはまだ葯が開いていない(裂けていない)ので、花粉も手に付けることなく取ることができます。
ユリを飾る時は、葯をなるべく早く取ることが大切なのですね。
ユリの花粉は、飾っている周りや手、服などに付いてしまうことが他の花に比べて多いです。
しかも、花びらや服などに花粉が付いてしまうと、きれいに取ることが難しい花でもあります。
そのため花が開いたら、すぐに葯を取り除くようにし、花粉が服などに付かないようにしましょう。
上の写真のように少し開花して、葯が見えるようになったら、すぐに取り除いてしまうのもおすすめです。
葯が開いてしまった後、取り除こうとすると手に花粉が付いてしまうので注意が必要です。
後で取ろうと思っていると「もう花粉が出てきている!」なんてこともよくあるもの。
そのため、度々お伝えしているように、早めに取り除くことが大切なのです。
ちなみに、葯が開いて花粉が出てから取り除く場合は、ティッシュで指を覆ったり、ピンセットで取ることがおすすめ。
素手で花粉を触ると、花粉が指に付いてしまいます。
指に付いてしまった花粉は、水洗いしても指に黄色い色が残ってしまうことがあるので、気を付けてくださいね。
◆最後に
今回は6月の誕生花「ユリ」についてご紹介しました。
誕生日でもらったユリに蕾があった時は、開花するまでの様子を観察してみてくださいね。
ちなみに、花キューピットでは6月生まれの方への誕生日プレゼントで贈りたい、ユリを使った花束やアレンジメントをご用意しています。
ぜひ気になった方は、チェックしてみてくださいね。