誕生花
7月の誕生花『ひまわり』の特徴と花言葉は?
本格的な夏が近づいてくると見ごろを迎える花はいくつかありますが、その中でも特に人気の高い花のひとつがひまわり。小さいころから慣れ親しんだ方も多いのでは。
7月の誕生花は、太陽のような見た目で世代を問わず愛される花、ひまわりです。
■東を向くひまわり
太陽の方向を向いてくるくると回ることから名付けられたひまわり。ひまわり畑などではほとんどのひまわりが同じ方向を向いていますが、その方角はどの方角になるのでしょうか。
ひまわりが太陽の方向へ向くのは、大きくなるために太陽の日差しをいっぱいに浴びる必要がある若い苗のうちとされています。そのため、あまり生長する必要がなくなる花が開いて以降は、ほとんど動くことはありません。
それとは別に、夜になると自然と東の方を向く動きも持っています。花が開くと、太陽を追いかける動きがほとんどなくなり、かつ東を向く性質は残るため、ひまわり畑で一斉にひまわりが咲いている方向は、東になります。
■ひまわりの花と種
ひまわりの花は大きな一輪の花が咲いているように見えますが、実はたくさんの花が集まったものです。
花びらに見える黄色い部分は「舌状花(ぜつじょうか)」、その内側の茶色や緑の丸い部分は「筒状花(とうじょうか)」という花の集まりです。花びらに見える舌状花も、実際にはそれぞれ一輪の花であり、ひまわりは無数の花が集まってできていることが分かります。
筒状花は種をつけることができ、ひとつの筒状花からひとつの種ができます。ひまわりの花が終わった後に非常に多くの種が取れるのはこのためです。一方、舌状花は虫を呼ぶための飾りであり、筒状花の受粉を助けます。
ひまわりの種は葉酸・ビタミンE・リノール酸・カリウムなどの栄養を豊富に含み、健康や美容を保つ食品としても注目されています。外側の堅い皮を取り除いた食用のひまわりの種が流通していますが、一輪のひまわりから多くの種が収穫できるため、自分で育ててみてもいいですね。
■ひまわりの花言葉
太陽に恋い焦がれじっと見続けるように動くひまわり。その習性から「あなただけを見つめる」「愛慕」という花言葉を持っています。
夏の輝く太陽を連想させる明るい見た目から、気心の知れた仲の良い友人に贈られることが多いひまわりですが、その花言葉から、ご夫婦や恋人同士の間で贈りあっても素敵です。
また、太陽のような見た目から、「あこがれ」「光輝」という花言葉も持っているひまわり。お世話になった方が還暦など、人生の節目を迎える日に贈ってもいいでしょう。
総じて老若男女を問わず贈ることができるひまわり。もっとも美しく咲き誇る季節である7月生まれの方の誕生日には、ひまわりのフラワーギフトでお祝いしたいですね。
6月の誕生花・ユリ ~その花言葉や特徴は?~
6月になると見ごろを迎える花がユリ。一年を通してお花屋さんなどでは見かけることができますが、自然に花を咲かせるのはこの時期です。
6月の誕生花は、大きな美しい花で多くの人の目をひきつけるユリです。
■様々な種類があるユリ
古くは神話の時代から親しまれているユリ。様々な品種が世界各地で栽培され、冠婚葬祭などの人生の節目にも飾られることが多い花です。
ユリの花はいくつかの品種群があります。日本ではアジアティック系、オリエンタル系、トランペット系、ロンギフローラム系という品種群が人気です。
長い名称なので、これらの品種群はアルファベット一文字でそれぞれA、O、T、Lと略されることもあります。最近では各品種群を掛け合わせたLAユリやLOユリ、OTユリなど、盛んに新しい品種が生み出されています。
■日本とユリ
「ユリ」という言葉の語源は、大きな花が風に揺れる様子から「揺り(ゆり)」が転訛したものと考えられています。このほかには、球根が何層にも寄り重なっていることから「八重括根(やえくくりね)」が略されたとも、「寄り(より)」が訛ったともいわれています。
江戸時代以前の日本では、ユリは根を食用や薬用にするために親しまれていました。和歌や屏風絵などにユリの花が描かれることもありましたが、古くから日本人に親しまれていた梅や桜、菊に比べるとその数は多くありません。
江戸時代に入ると、日本でもユリの育種が行われるようになります。江戸時代の終わりごろには、日本は美しいユリの宝庫であることがシーボルトなどによって欧米に伝えられています。そのため、鎖国が終わった明治以降は、絹に次ぐ日本の主要な輸出品としてユリの球根が数多く輸出されました。
日本のユリを数多く輸入した欧米では、日本原産のヤマユリやカノコユリなどをもちいて熱心に品種改良がおこなわれました。オリエンタル系は日本原産のユリを掛け合わせた品種群であり、世界中で人気のユリ「カサブランカ」も、実は日本のユリから生まれました。
■6月生まれの女性にユリを
その人気から、一年を通して栽培されているユリ。ですが、一番の見ごろを迎えるのは、6月~7月にかけてです。
ユリの花言葉は「純潔」「無垢」などがあてられています。これは、古代ギリシアでは主神ゼウスの妻であり、母性と貞操を司る女神ヘラの象徴としてユリが使われ、またキリスト教では聖母マリアの象徴に白百合が用いられたことからきています。
日本でもユリは女性の美しさにたとえられるなど、東西を問わず女性と深い関係を持つユリ。6月生まれの女性に贈るにはぴったりの花です。
6月生まれの方の女性には、ユリのフラワーギフトでお祝いしませんか。
やわらかな色合いが人気の花 ~5月誕生花 ピンクバラ~
5月に旬を迎える花は多くありますが、そのひとつがバラ。さまざまな色の花があるバラですが、なかでも多くの方から人気を集めるのは、やわらかな色合いのピンクバラです。
バラの季節である5月の誕生花は、カジュアルな贈りものからロマンチックなシーンまで活躍する花、ピンクバラです。
■バラの季節、5月
花の中でも特に根強い人気を持つバラ。季節を問わず、様々なお祝いやイベントで活躍する花です。
現在流通しているバラの多くは「四季咲き性」といって、冬を除き一年中ずっと花を咲かせる性質を持ちます。また、温室などで栽培すれば冬でも花を咲かせることができるため、現代のお花屋さんでは一年中バラを見かけることができます。
そんなバラがもっとも見ごろを迎える季節は、実は5月を中心とする初夏。一年に一回しか咲かないバラはもちろん、四季咲き性を持つバラも5月ごろから花をつけはじめるため、この時期にはとても多くの種類のバラを楽しむことができます。
各地で見ごろを迎えるバラのお祭りが開かれるほか、バラを育てている方にとってもっとも楽しみな季節。初夏のさわやかな風に誘われてお出かけした先で、なんとも見事なバラを見ることができるかもしれませんね。
■プロポーズに12本のバラを
結婚式や結婚記念日、告白のときなど、ロマンチックなシーンで贈ることが多いバラ。古くは数千年前のメソポタミア(現在のイラクなど)から栽培が始まったともいわれており、時代や地域にかかわらず人々の心を惹きつけています。
その美しさから、ギリシャ神話のアフロディーテをはじめとして、世界各地の愛と美の女神と結び付けられ、その象徴ともなったバラ。プロポーズの言葉とともにバラを差し出す、というシーンは、小説やドラマなどでの定番と言っても過言ではありません。
プロポーズのときには、男性から女性に向け、ダズンローズ(12本のバラ)を贈る、というならわしがヨーロッパにはあります。
ダズンローズにはその1本1本にそれぞれ「感謝、誠実、幸福、信頼、希望、愛情、情熱、真実、尊敬、栄光、努力、永遠」の意味が込められており、それら全てを捧げるという意思表示となります。女性はその中から1本を選び、男性の胸元に挿すことでプロポーズを受ける返事とします。
12本であればどの色のバラでも大丈夫とされていますが、やはり人気なのは赤やピンクのバラ。特にピンクバラは、その愛らしさから女性からの人気も非常に高いです。
結婚式のブーケ、ブートニアの起源ともいわれているこのならわし。忘れられない素敵なプロポーズになること間違いなしですね。
■誕生日にもピンクバラを
ロマンチックなシーンがぴったりなピンクバラですが、実は友達同士での誕生日のお祝いにも人気。女性から根強い人気があり、やわらかい印象を与えてくれる色合いが、カジュアルな贈りものとしても贈りやすいためです。
また、「上品」「暖かい心」「感謝」という、前向きで明るい気持ちになれる花言葉を数多く持っていることも、誕生日の贈りものとして人気の秘訣です。
愛の告白にも、友達同士でのプレゼントにも活躍するピンクバラ。バラが最も美しいこの季節に生まれたあの人に、贈ってみてはいかがですか。
4月生まれのあの人に ~4月誕生花・アルストロメリア~
4月になると進学や就職、転職など、新しい生活を始める方が多くなります。この時期に見ごろを迎えるアルストロメリアは、「未来への憧れ」という、新生活にぴったりな花言葉を持っています。
今月の誕生花は、独特な模様と鮮やかな色合いが美しい花、アルストロメリアです。
■アルストロメリアの特徴
鮮やかな色合いと、他の花にはなかなか見られない斑点もようが特徴的な花、アルストロメリア。チリやペルー、アルゼンチンを中心とした南アメリカが原産です。
和名ではユリズイセン(百合水仙)といい、ユリと同じく球根で育つ植物です。アルストロメリアの球根は細長い形をしており、チューリップなどの球根と比べるとやせているような印象がありますが、葉や花などが枯れてしまっても生き続ける強さを持っています。
南アメリカは非常に暑いイメージがありますが、かなりの標高がある高山地帯では涼しい気候になります。アルストロメリアも原種が育っていた環境に合わせ、暑さに強い品種と寒さに強い品種とに分かれています。
■切り花に人気のアルストロメリア
ユリズイセンの和名が示す通り、アルストロメリアの花の形はユリとよく似ています。
黄色やピンクなどの春らしい色はもちろん、赤、オレンジ、白といった豊富な色があり、また特徴的な斑点がある品種とない品種があるなど、一口にアルストロメリアといっても多様な花を楽しむことができます。
そのため、アルストロメリアだけの花束でも美しく、また他の多くの花と合わせても見栄えよく映えます。
切り花にしても長持ちする傾向があるのもアルストロメリアの魅力の一つ。アレンジメントやブーケに使うと、比較的長い間楽しむことができるでしょう。
■4月生まれのあの人にはアルストロメリアを
アルストロメリアの花言葉は「未来への憧れ」となっています。新しい年度となり、これまでの生活とはまた違う毎日を迎える方も多い4月の誕生花としてはぴったりの花言葉といえます。
特に引っ越しなどをした方には、花瓶などがなくても飾ることができるアレンジメントがおすすめです。新居に彩りを与えてくれ、またお花があることで、新しい環境に対するストレスを軽減してくれることでしょう。
お花を飾るのが好きな方へ贈る場合は、花束が喜ばれます。豊富な種類が楽しめるアルストロメリアは飾り方も自由自在。様々な方法で楽しめます。
4月生まれのあの人にはアルストロメリアのフラワーギフトを贈って、誕生日のお祝いと新生活の応援をしませんか。
春の陽射しのようにあたたかな花 ~3月生まれの方に特におすすめフリージア~
3月になると陽射しのあたたかさが増し、春のお花が最も旬な時期を迎えます。春の陽光を思わせるフリージアも、そんな春の花のひとつ。甘い香りで人気も高く、春のお庭やお花屋さんを彩る、この時期には欠かせない花です。
今回の花だよりでは、3月生まれの方のプレゼントに特におすすめしたい季節の花『フリージア』についてお伝えいたします。
■フリージアの原種
フリージアの原種は18世紀ごろ、デンマークの植物学者エクロンが南アフリカのケープで発見しました。10種程度ある原種はそのすべてがアフリカ大陸に自生しており、特に南アフリカに集中しています。
もともとは南アフリカの厳しい環境で育つ植物のため、夏の乾燥には強く、また霜のあたらない場所であれば屋外でも冬越しができます。環境がよいときには種をつくり、厳しい環境のときには球根をふやして子孫をふやします。
原種のフリージアはあまり大きくならず、フリージアの特徴ともいえる香りがない種もあります。清楚で可憐な花を楽しむことができるため、園芸品種とはまた違う趣きがあります。
■様々な花を楽しめるフリージア
フリージアの園芸品種は、主にオランダを中心としたヨーロッパで品種改良がすすめられています。原種では50cmほどの草丈におさまるフリージアですが、切り花用に改良されたフリージアは1mを超えるボリュームに育ちます。
オランダでは花が重いほど価値があるとされ、花の大きさも大輪のものがより好まれます。ピンクや赤、紫など花の色もさまざまであり、一重咲きや八重咲きなど、一口にフリージアといっても多様な花を楽しむことができます。
一方で、日本で切り花として流通しているフリージアは原種に近く丈夫な白や黄色のフリージアが大半を占めます。ピンクや赤のフリージアはなかなか見かけることのできない珍しい花なので、お花屋さんで見つけたときは買ってみてくださいね。
■フリージアの花言葉
フリージアには「あどけなさ」という花言葉がありますが、これとは別に、色ごとの花言葉があります。フリージアにとってもっともポピュラーな色である黄色は「無邪気」、赤い色のフリージアは「純潔」、紫は「憧れ」です。
見ている人をどこかほっとさせるようなほのぼのとした花や、甘い香りが特徴的なフリージア。春の花らしく、明るい色合いの花は、心を和ませてくれることでしょう。女性へのプレゼントはもちろん、お子さまへの贈りものとしてもぴったりです。
早春生まれの方には、春の陽射しをいっぱいに浴びて咲きほこるフリージアを贈りませんか。
大切な方への贈りもの ~2月の誕生花・チューリップ~
2月になると立春をむかえ、日の長さも延びてくるなど、徐々に春が近づきます。春を告げる花であるチューリップは、お花屋さんなどでは早くも見かけることができます。
今回の花だよりでは、2月の誕生花、チューリップについてお伝えします。
■球根から育てるチューリップ
ちいさな子どもからお年寄りの方々まで、幅広い年代から人気のあるチューリップ。童謡としても歌われ、幼稚園や保育園、小学校で育てた思い出がある方も多いのではないでしょうか。
原産地はトルコであり、現在最も栽培が盛んなオランダをはじめとするヨーロッパへ渡ったのは16世紀の半ばといわれています。日本へは19世紀に持ち込まれました。
チューリップを育てるときには、他の多くの花とは異なり、球根から育てます。種から育てた場合、品種にもよりますが、花が咲くまで育つのに5年程度かかるためです。また、種から育てた場合には、親となったチューリップとは異なる花を咲かせます。
そのため、花を楽しむときには球根から、新しい品種を生み出すときには種から育てるのが一般的です。
■チューリップの咲き方
一口にチューリップといっても、色はもちろん、咲き方にも様々な種類があります。
チューリップ、と聞いて多くの方が思い浮かべる咲き方は一重咲きです。花びらがほとんど重なり合わず、スタンダードな形をしています。一方、花びらの数が多く幾重にも重なり合っている咲き方を八重咲きといい、ボタンやバラのようにも見える花はとてもゴージャスです。
ユリ咲きと王冠咲きは、花びらの形によって分類される咲き方です。ユリ咲きは花びらの先端が細くとがり、大きく外側に開きます。その名の通りユリの花にも似ています。王冠咲きは花びらが大きくウェーブしており、また反り返っていることで王冠のように見えます。
花びらのふちに飾りがある品種もあり、これらの品種はフリンジ咲きやパーロット咲きという名前で分類されます。フリンジ咲きはギザギザの切り込みが入っており、レースの編みこみのようにも見え人気があります。パーロット咲きの「パーロット」は英語でオウムのことをさし、花びらのふちにオウムの巻き毛のようなフリルがあることから呼ばれています。
■チューリップの花言葉
チューリップの一般的な花言葉は「思いやり」ですが、花の色が豊富なチューリップには、花の色別に花言葉があります。たとえば、赤いチューリップであれば「恋の告白」、ピンクのチューリップは「愛の芽生え」、白いチューリップは「新しい愛」、紫のチューリップは「不滅の愛」となっています。
そのどれもが恋愛に関係する花言葉ですが、ふんわりとした愛らしい見た目によって、いつの時代も数多くのロマンティックなシーンで活躍していたからなのかもしれません。
大切な方が2月に誕生日を迎えるなら、想いをつづったメッセージを添えて、チューリップのフラワーギフトを贈りませんか。
春をいろどる門出の花 ~1月誕生花 スイートピー~
まだまだ寒い日が続きますが、お正月のことを「新春」と呼ぶように、1月は春の足音が少しずつ近づく季節でもあります。新たな1年のはじまりに、期待で胸を膨らませる時期ですね。
1月の誕生花は春の訪れを告げる花のひとつ、スイートピーです。
■春の花、スイートピー
「sweet pea(あまいマメ)」の名前が示す通り、マメの仲間であるスイートピー。多くのマメ科の植物と同じように、ほかの植物や支柱などに巻きひげを絡みつかせて成長します。大きくなる品種のものだと、その長さは3メートルになるものも。
今にも蝶が飛びたつような、あるいは妖精が踊っているような可愛らしい花の形から、春を代表する花のひとつとして多くの方に親しまれています。また、近年では品種改良により、夏や冬に花を咲かせる品種もあります。
原産地はイタリアのシチリア島といわれ、17世紀ごろに発見されました。イギリスを中心としたヨーロッパで品種改良がすすめられ、日本に渡来したのは19世紀ごろといわれています。
花からはほのかな甘い香りが漂うため、ヨーロッパでは寝室などによく飾られているそうです。
■庭で楽しむスイートピー
スイートピーはピンク色や紫色、白、赤、青、花びらの根元と先端で色が異なる複色など、非常に豊富な色がそろっています。ほかの花ともよく合うため、春になるとお花屋さんで見かけるだけでなく、庭いっぱいにスイートピーを咲かせているお宅も多いようです。
花を咲かせる時期には、次から次へと新しい花をつけるスイートピー。最初の花を皮きりに、長い間花を楽しむことができます。
しぼんだ花のあとにはエンドウマメに似た豆さやをつけますが、この豆さやを生み出すのはスイートピーにとって大仕事。非常にエネルギーを使い、花を楽しめる期間が短くなってしまうため、花を楽しむのであればしぼんだ花は摘み取るようにするといいですね。
スイートピーは基本的に一年草のため、花のシーズンが終わったあとは、次のシーズンに向けて新たに種をまく必要があります。春咲きのものであれば、10月ごろが種まきの時期となります。
■1年のはじまりにはスイートピーを
スイートピーの花言葉は「門出」。蝶がはばたく瞬間をとらえたような花の形からつけられた花言葉だといいます。1年が始まる1月生まれの方には、ぴったりな花言葉だといえるでしょう。
豊富な色合いから、アレンジメント・花束のどちらに用いても見栄えよく、また優しい色合いで春らしいフラワーギフトとして楽しめます。
新たな1年のはじまりに誕生日を迎える方には、「門出」の花言葉を持つスイートピーでお祝いしませんか。
世代を超えて愛される花 ~12月の誕生花 赤バラ~
一年も残りひと月ほどとなりました。年末年始が近づくこの時期には、イルミネーションやイベントなどで、どこか心が弾んできます。
12月の誕生花は、街中の輝きにも負けない鮮やかな美しさと存在感を持つ花の女王、赤バラです。
■バラと慣用句
プレゼント用のお花としてもっとも人気の花がバラ。特に、真っ赤なバラは女性を中心に強い人気を誇ります。
英語でバラを意味する「rose」という単語は、ケルト語で赤を意味する言葉が語源になったという説もあり、古来からバラといえば赤、というイメージは広く浸透していたようです。
古くは紀元前から栽培されているバラは、慣用句としても多く使われています。たとえば「under the rose」(バラの下)という言葉は「秘密に」という意味。これは、古代ローマでは天井からバラの花をつりさげた部屋で交わした会話は秘密とする、という慣習から生まれた言葉です。
「a blue rose」は長い間生み出すことは不可能だ、とされていた青バラのことですが、そこから転じて「不可能なこと」「出来ない相談」をさす言葉としても使われます。
「a bed of rose」(バラのベッド)は「安楽な境遇」というやや否定的なニュアンスで使われる言葉ですが、日本で「バラ色の人生」といえば、美しい輝きと彩りに満ちたポジティブな意味で用いられますね。
地域や年代によって様々な意味で用いられるバラ。古くから愛され、強く人間の文化に結びついていることがわかります。
■バラの野生種 ワイルドローズ
通常、お花屋さんや庭園で見ることができるバラは、その多くが品種改良によって生み出された園芸種です。バラの野生種は一般的にワイルドローズと呼ばれ、野生種らしく凛とした力強い美しさから愛好家も多いです。
このワイルドローズ、北半球に150~200種類ほどがありますが、園芸種の親となったのはなんと8~9種しかありません。意外なことに、その原種の多くはアジアが原産地となっています。
バラの園芸種の多くは寒さの厳しい冬を除き、一年中花を咲かせる四季咲き性という性質を持っていますが、この四季咲き性は中国原産のコウシンバラから取り入れられた性質です。また、品種改良の中心であったヨーロッパには黄バラはありませんでしたが、西アジアに自生していた黄バラ「ロサ・フェティダ」が親となり、1900年ごろに園芸種の黄バラは生み出されました。
日本に自生しているバラの中でも、特にノイバラは房状に花をつける房咲き性という性質を園芸種のバラに与えた原種として有名です。また、ノイバラは病気に強いため、接ぎ木のときの台木としても使われます。
■12月生まれの方に赤バラを
赤バラの花言葉は「愛情」「美」「熱烈な恋」。大切な方へ贈るにはぴったりの花言葉ですね。特に女性へのプレゼントとして贈れば、特別感のある贈りものとして強く印象に残ることでしょう。
赤バラの緑の葉と真っ赤な花は、クリスマスカラーとして楽しむことができます。季節感を演出するギフトとしても、12月うまれの方へ贈るにはぴったりですね。
12月に誕生日を迎える方には、赤バラをつかったフラワーギフトで「おめでとう」を伝えませんか。
多くの表情を持つ花 ~11月の誕生花・ガーベラ~
1年も残すところ約2か月となりました。秋から冬へと移り変わり、日増しに風が冷たくなってくる季節です。同時に、年末年始にかけてお祝いごとやイベントごとも多い時期でもあります。
11月の誕生花は、多様な印象から様々なイベントで活躍する花、ガーベラです。
■お祝い・記念日に人気のガーベラ
ガーベラはキク科の花で、アジアとアフリカに約40種が分布します。現在、園芸種として出回っているものは、南アフリカ原産の品種にいくつかの品種をかけ合わせて生まれたものが主流となっています。
1878年、南アフリカで発見されヨーロッパに持ち込まれて以降、オランダやフランス、ドイツなどのヨーロッパ諸国で特に品種改良が盛んとなっていますが、日本生まれの品種も世界で高い評価を得ています。
親しみやすい花の形と、色の豊富さから、切り花としての需要が高いガーベラ。アレンジメントや花束を彩る重要な花として、多くのシーンでつかわれます。
もちろん、誕生日のお祝いにも大活躍。可愛らしい花の形から女性からの人気が高いですが、黄色やオレンジ色のガーベラは男性向けのフラワーギフトにも重宝します。
■ガーベラの咲き方あれこれ
ガーベラの魅力は、なんといってもその花姿。幼いこどもが絵に描いたような、いかにも花らしい花の形は、大人な方にこそ愛されるのかもしれません。
近年では品種改良が進み多くの花が個性的な花を咲かせるようになりましたが、実はガーベラもその花のひとつ。ガーベラのちょっと変わった咲き方をご紹介します。
・スパイダー咲き
細長くとがった花びらが無数についている咲き方。柔らかな印象を与える通常のガーベラと比べ、シャープな印象となります。花束やアレンジメントに使えば全体をシックに引き締めてくれるため、普通のガーベラではちょっと可愛すぎる、という男性にも人気です。
・カール咲き
花びらの先端がゆるくカールを描きます。この咲き方をするガーベラには、淡いクリーム色で、まるでパスタのフェットチーネのように見える「パスタ」という品種もあります。独特な存在感があり、目をひくこと間違いなしです。
・変わり咲き
約2,000品種ともいわれるガーベラの品種。なかには細長い筒状の花びらをつける、花びらが幾重にも重なって咲くなど、不思議な花をつける変わり咲きのガーベラもあります。スパイダー咲き、カール咲きを変わり咲きに含めることもあります。お花屋さんでもなかなか見かけるのは難しいですが、一度目にしたらなかなか忘れられないものとなるでしょう。
■誕生日にはガーベラを
様々な色、咲き方で多くの人を魅了するガーベラ。可愛らしいブーケから、シックなアレンジメントまで、多くの表情を見せてくれることでしょう。
贈る相手の性別や年齢、好みやタイプは色々ありますが、多種多様な印象をもつガーベラは、どんな相手に贈るにもぴったりの花といえます。
赤のガーベラは「神秘」、ピンクのガーベラは「崇高な愛」、オレンジガーベラは「冒険心」…など、色によって花言葉が変わるのもポイント。相手の印象に合わせて選んだ花言葉から、ガーベラの色を決めてもいいかもしれませんね。
11月に誕生日を迎えるあの人には、あの人にぴったりなガーベラのフラワーギフトでお祝いしませんか。