観葉植物
グリーンが癒しをくれる! おすすめの観葉植物
部屋に観葉植物を置くと、それだけで落ち着いた空間になります。
緑色には心と体をリラックスさせたり、疲れた目を休ませる作用があります。
今回の花だよりでは、おすすめの観葉植物3選をご紹介します。
■パキラ
たまご型の大きな葉が、傘をさしているように広がるパキラ。
幹を三つ編みにしたものが多く出回っており、おしゃれなインテリアとして人気です。
寒さや乾燥に強く枯れにくいので、初心者でも簡単に育てることができます。
その生命力が由来となり「快活」という花言葉がつけられるほどです。
日陰にも強いため、あまり日当たりの良くない場所でも比較的元気に育ちます。
ただし日当たりが悪すぎると、光を求めて枝が伸びていき、形が悪くなるので気を付けましょう。
別名「発財樹」とも呼ばれており、金運を運んでくるというジンクスがあります。
葉をグングンと上に伸ばす姿は、良い気を呼んで運気を上げると言われています。
お祝い事でよく贈られる、縁起が良い観葉植物です。
■モンステラ
迫力のある大きな葉が特徴的なモンステラは、存在感抜群な観葉植物です。
深い切れ込みが入ったトロピカルな葉は、小物のモチーフにもよく用いられています。
手のひらのような葉の形から、ラテン語で怪物を意味する「モンストラム」にちなんで名付けられました。
南米が原産の植物で、暑さや乾燥に強い特性があります。
反面寒さには弱いため、冬場は5度以下にならないよう注意しましょう。
程よく光を当てると良く育つので、置き場所はカーテン越しの窓辺などがおすすめです。
ハワイでは、葉の切れ込みから差し込む光の様子が「希望の光を導く」と語られています。
花言葉は「うれしい便り」「壮大な計画」。
幸せを運んでくることや、希望に満ちた未来を連想させます。
■サンセベリア
サンセベリアは茎が地中に埋まっており、厚みのある葉だけが地上に出ているのが特徴です。
葉が広がりすぎず、上へ伸びていくため、場所を選ばずに飾ることができます。
一番の特徴は、空気を綺麗にする力があることです。
空気清浄効果の高い植物として「エコ・プラント」に分類され、NASAにも認定されています。
空気中に漂っている有害物質を吸収・分解してくれるほか、マイナスイオンの放出量が多いことでも知られます。
また、風水の観点では、尖った葉には悪い気をはらう作用があると言われています。
花言葉は「永久」「不滅」。
サンセベリアの和名である千歳蘭にちなんで、長い年月を意味する花言葉がつけられました。
開店祝いや引越し祝いなど「長く続くように」という思いを込めて贈られる観葉植物です。
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鮮やかなハート形が可愛い「アンスリウム」
カラフルな色と光沢のある葉が人気のアンスリウム。
元々は熱帯アメリカなどに自生しており、部屋をトロピカルな雰囲気にしてくれます。
今回の花だよりでは、夏にぴったりな観葉植物「アンスリウム」について詳しくご紹介します。
■アンスリウムの花の仕組みと花言葉
アンスリウムといえば、鮮やかなハート形の花が有名ですね。
ハワイでは、バレンタインデーのプレゼントとしても親しまれています。
実は一般的に花とされている部分は、葉が変形して色づいたものなんです。
ハート形から伸びている黄色の突起が、実際のアンスリウムの花にあたります。
突起をよく見ると、小さな花がいくつも並んでいるのが分かります。
ハート形の葉の色は赤が有名ですが、他にも白やピンクなど、様々な色の品種があります。
花言葉も色によって違いますが、どれも贈り物にぴったりな言葉です。夏のご挨拶や、開店祝い・引っ越し祝いなどにおすすめです。
赤:「情熱」
白:「熱心」
ピンク:「飾らない美しさ」
緑色:「無垢な心」
■湿った土・薄暗い場所・寒い季節が苦手
【水やり】
まず土の表面が乾いているのを確認し、鉢の底から流れ出るくらい与えてください。
土が乾きにくくなるのを防ぐため、受け皿の水は必ず捨てましょう。
湿った土が苦手な反面、空気中の湿度は高い方が適しているので、毎日霧吹きなどで葉に水をかけてあげると良いです。
【置き場所】
やわらかい日光が差し込む室内に置きましょう。
アンスリウムの成長には日光が必要不可欠です。日の当たらない場所では株が弱ってしまい、花が咲きにくくなります。
ですが、葉が焼けてしまう直射日光には注意してください。レースのカーテン越しの窓際などがおすすめです。
熱帯地方の植物なので、10℃以上の環境が理想的とされています。
10℃以上が難しい場合でも、5℃以下にはならないよう置き場所に気を付けましょう。
冬場は暖かい室内に移動させて、加湿器で湿度を保ってください。
新たなスタートにエールを込めて ~開店・開業に贈るお花~
かかわる方にとって、人生の新しいスタートといっても過言ではない開店や開業、開院の日。応援の気持ちを込めたお花の贈りもので、場を華々しく飾りたてるのが一般的です。
今回の花キューピットでは、開店・開業祝いのお花についてお伝えします。
■開店・開業祝いのお花の選び方
開店や開業のお祝いに贈るお花は、スタンド花や胡蝶蘭が最もポピュラーです。ご友人であれば5,000円~15,000円、身内の方やお取引先様であれば10,000円~30,000円、特に親しい方であれば20,000円~50,000円程度のご予算がいいでしょう。
スタンド花は彩りも華やかで、人目をひくので宣伝効果もあり、新たなスタートをおおいに盛り上げてくれることでしょう。開店・開業セレモニーが行われる場合は、場を華々しくしてくれるため、特にスタンド花が重宝されます。
対して胡蝶蘭は上品なイメージを与えてくれ、また花もちもよいので、長期間にわたってインテリアとして活躍します。胡蝶蘭は花粉や香りなどもほとんどないため、食品をあつかうお店や病院などに贈ってもいいですね。
ご友人や身内の方がレストランやショップを開く場合は、お店の雰囲気に合わせたアレンジメントや観葉植物を贈っても喜ばれます。あらかじめお店の雰囲気や内装などを聞いておくと、スムーズにお花を選べます。
オープン当日はお相手様も忙しく、設置などが手間となってしまうおそれもあるため、極力オープン前日にお届けするように手配しましょう。オープン日を間違えることがないように、確認は忘れずに。
■名札とメッセージカードのマナー
スタンド花や胡蝶蘭には、お名札をつけるのが一般的です。贈られた方もお礼などを考えたときに、「誰から贈られてきたのか」が分からないと困ってしまいますよね。
そのため、お名札にはお祝いの言葉と贈り主=ご自分のお名前を書くようにします。ビジネスとして贈る場合は、会社名と役職名も忘れずにつけましょう。名札のスペースはあまり広くはないので、贈り先様のお名前は省略してもかまいません。
お祝いの言葉は、お店→「祝御開店」、会社→「祝御開業」、病院→「祝御開院」など、いくつか種類がありますが、迷ったときは「祝」「御祝」であればどんなシーンにもお使いいただけます。開店・開業後に贈る場合は「祈御発展」と書くようにします。
親しい方にアレンジメントを贈るときは、お名札ではなくメッセージカードをお付けしても大丈夫です。多少くだけた文章でも、かえってより親しみが込められた贈りものとして喜ばれます。ただし、否定的な文章や、「倒れる」「つぶれる」など倒産をイメージさせる言葉、「赤」「紅」など、火(火事)をイメージさせる言葉は避けるようにしてください。
■お祝いのお花は花キューピットで
開店・開業祝いのお花は、全国の花キューピットのお花屋さんがおすすめ。たとえば、スタンド花は地域の風習に合わせたものをお届けし、設置や撤去もお花屋さんにお任せすることができます。
また、胡蝶蘭や観葉植物はお花屋さんが直接手渡しでお届けするため、お受け取りになる方が梱包材の片づけなどをする手間がかかりません。インターネット花キューピットで取り扱っている産直の胡蝶蘭・観葉植物はあまり流通しない珍しいものもあるため、こだわり派のお店への贈りものにぴったりです。
開店・開業の日は一生の思い出にのこる大切な日。贈るお花に応援の気持ちを込めて、ご友人やお取引先様の新しいスタートを華やかに盛り上げましょう。
観葉植物の冬越し ~お花*あれこれ事典~
秋も終わりに近づいてくると植物は本格的に冬越しの準備を行います。山が赤や黄に色づく見事な紅葉と、その後におこる落葉も、植物にとっては冬越しの準備のひとつといわれています。
しかし、室内や庭を緑でいろどる観葉植物は、もともと冬のない熱帯地域などが出身地であることが多いです。そのため、冬越しの準備を手助けする必要があります。
今回の花だよりでは、観葉植物の冬越しについてお伝えいたします。
■観葉植物に厳しい季節・冬
前述のとおり、観葉植物は熱帯などのあたたかい地域で育つ植物が多いので、秋の終わりから春の初めまでは観葉植物にとって寒すぎる季節といえます。特に、真冬の寒さは多くの観葉植物が本来経験しないものとなります。
寒くなると風邪をひく方が多くなりますが、観葉植物にとっても寒さは体調を崩す原因となり、最悪の場合は枯れてしまいます。なので、寒さで観葉植物が枯れてしまわないように、しっかりと冬越しの準備をしてあげるのが重要なんですね。
しかし、植物の種類によってどの程度までの寒さに耐えられるかは変わります。これを耐寒性と呼びます。寒さに強い、つまり耐寒性が高い観葉植物もあれば、たとえ室内でも設置場所が悪いと枯れることがある耐寒性の低い観葉植物もあるので、自分が育てている観葉植物の耐寒性を事前に調べておきましょう。
■観葉植物の冬越しの方法
~ 設置場所 ~
植物にとって生きるために必要なエネルギーは光合成によってつくられます。たとえ冬でもそれは変わらないので、よく晴れた日は外に出して日光浴をさせてあげるといいでしょう。最高気温が10度を超えない地域にお住まいの方や、何らかの事情で外に出せない方は南向きの窓際に置くようにします。
夜はたとえ室内といえども外の気温の影響を受けとても寒くなります。とくに窓際は外の寒気の影響によりもっとも冷え込む場所なので、部屋の中央に移動させます。夜の間は浴室に移動させると、湯船に張ったお湯のおかげで適度な湿度と室温があるのでおすすめです。
耐寒性の低い観葉植物は、夜間は発泡スチロールの箱などをかぶせると保温機能があり、冬越ししやすくなります。発泡スチロールの箱がかぶせられないような大きな観葉植物は、ビニールをかぶせたり新聞紙や段ボールでおおうといいでしょう。
~ 水やり・肥料 ~
冬越しを失敗する原因としてもっともおおいのが、間違った水やりにあるといわれています。水のあげすぎは根腐れの原因となるので、土はつねに乾燥気味でもかまいません。水やりの目安は土の表面が乾いてから、更に3~5日経過したあととなります。
また、秋から春にかけてはもっとも観葉植物の成長がにぶる時期であり、水だけでなく肥料も不要となります。何らかの病気にかかり必要になった場合をのぞき、肥料を与えるのも避けたほうが無難です。
寒さだけではなく、乾燥した空気も観葉植物には大敵となります。冬は空気が乾燥しがちなので、加湿器を使うか、または葉や葉の周囲に向けて霧吹きで水をかけてあげてください。寒いからといって、暖房の風が直接あたるような位置に置くのは厳禁。乾燥がすすみ葉焼けし、やがて枯れてしまう原因となります。
毎日実践するのは難しいこともあるかもしれませんが、一度冬を乗り越えた観葉植物は耐寒性があがり冬越ししやすくなるといわれています。また、すこし葉が傷んでも根が元気であれば春から夏にかけての時期で回復することも多いので、根気強く取り組みましょう。
■冬に強い観葉植物
観葉植物の冬越しって大変そう…という方は、耐寒性の高い観葉植物を育てるのもいいでしょう。
耐寒性の高い観葉植物の中でも、オーガスタはとくにおすすめです。いかにも熱帯植物のような幅広の葉をもっていますが、霜が降りなければ、冬でも外で育てることができるほど、耐寒性がとても高い植物です。また、日陰にも強く、室内でも十分に育てることができるので、霜が降りるほど寒い地域の方でも安心して育てることができます。
大きな葉からたくさんの水分が空気中に放出されるため、生きている加湿器の役割も果たします。ただでさえ乾燥しがちな冬には嬉しい植物ですね。とはいえ、暖房をつけている部屋ではオーガスタ自体が弱ってしまうので、ほかの手段での加湿も併用してください。
春をむかえたら・・・普段の観葉植物のお手入れについてはこちら
観葉植物のお手入れ入門 その3 植え替え ~お花*あれこれ事典~
観葉植物のお手入れ入門もいよいよ3回目となりました。今回お伝えするのは、頻繁におこなうわけではありませんがとても大事な「観葉植物の植え替え」についてです。
観葉植物にとってベストな置き場所を見つけ、時間をかけて正しい水やりの仕方を身につけたのに、根づまりに気づかず枯れてしまった…なんてことにならないためにもぜひとも覚えて実践してみてくださいね。
>観葉植物のお手入れ入門①はこちらから
>観葉植物のお手入れ入門②はこちらから
■なぜ植え替えが必要なの? 植え替えの基本
観葉植物が大きくなってきたら植え替えが必要となってきます。ずっと同じ鉢で育てていると、根が鉢の中でつまり観葉植物の生育が悪くなる、土の中の養分が消費しつくされてしまうなど、問題が多々あるからです。どんなに期間をあけても2年に1回ほどはおこなうようにしてください。
ただし、土から腐臭がしたり、鉢から根が何本も飛び出したり、根ぐされを起こしているときはできる限り早めに植え替えます。そのまま置いておくと観葉植物が枯れてしまうことも少なくありません。
植え替えをする時期は1年のうちでもっとも観葉植物が元気な5~6月ごろが最適です。真夏は熱帯原産の観葉植物といえども暑さで弱りがちなので避けたほうが無難です。また、真冬の植え替えは致命的なストレスになりかねないので厳禁です。秋のうちから観葉植物は冬を越す準備をはじめるので、遅くとも9月が限度となります。
■植え替えの実践
まずは観葉植物を鉢から引き抜きます。観葉植物が大きくなりすぎ、根がつまっているときはなかなか抜けませんので、足で鉢の側面を蹴って隙間をつくりながら抜きます。どうしても無理であれば鉢をハンマーなどで叩き割る方法もあります。
鉢から観葉植物が抜けたら古い土を根からふるい落とします。だいたい3分の1ほど落とせばじゅうぶんです。きれいに落とそうと頑張りすぎたあまり根を傷つけてしまった、ということがないように気をつけましょう。
1回り大きな鉢の底に、水はけをよくするためと土が流れ出ないために石を敷き詰めます。更にその上から新しい土を半分ほど入れ、その上に観葉植物を植えかえます。新しい土は観葉植物用のものがホームセンターなどで販売されているので、それを使えば問題ありません。
植え替え後は観葉植物も根にダメージを負っているため、2週間ほどは肥料をやらず、水やりも控えめにしましょう。直射日光や風があたらない穏やかな環境で観葉植物を休ませてあげると◎です。
■おすすめ観葉植物③ オーガスタ
今回おすすめする観葉植物はオーガスタです。非常に寒さにつよく、5℃程度なら越冬できます。室内で育てるなら気温はまず問題ないでしょう。
根がよく成長する観葉植物なので、植え替えは鉢から根が出ていたら必ずおこないます。そのまま置いておくと、枯れるどころか鉢を壊してしまうこともあります。
観葉植物のお手入れ入門は今回が3回目となります。すでに何度かお伝えしているとおり、観葉植物の種類によってはことなるお手入れ方法が必要となります。
まずは花だよりでも紹介した手軽に育てることのできる観葉植物からチャレンジし、慣れてきたら様々な観葉植物を育ててみてください。
お部屋を緑でいろどり、素敵な毎日をおくってくださいね。
観葉植物のお手入れ入門 その2 水やり ~お花*あれこれ事典~
観葉植物のお手入れ入門、2回目のポイントは「正しい水やりのしかた」についてです。
「え、水やりに正しいなんてあるの?毎日欠かさずやれば大丈夫でしょ」なんて思っている方は大間違い。水やり3年という言葉があるくらいとても難しいものなんですよ。
観葉植物と末長く付き合っていくためにも、正しい水やりの基礎を学んでいってくださいね。
>観葉植物のお手入れ入門①はこちらから
>観葉植物のお手入れ入門③はこちらから
■水やりは土が乾いてから
間違った水やりの方法は観葉植物を枯らしてしまう最も多い原因といわれています。枯れてしまうのをおそれ1日に何回も観葉植物に水をあげる人がいますが、これはNG。わたしたちが喉がかわいていない時に水をむりやり飲むと苦しくなるのと一緒です。
観葉植物に水をあげる時のポイントとして、タイミングは土がかわいてからがいいでしょう。土の中に第一関節のあたりまで指を入れてみて、水気を感じられるようであればあげなくても大丈夫です。特に冬場はあまり水を与えすぎると観葉植物は寒さに対して弱くなってしまうので、土がかわいて2~3日置いてから水を与える程度でもOKです。
水をあたえる時は、観葉植物の鉢の底から水が出てくるまでたっぷりとあたえるようにしてください。土の中の隙間を水が流れると空気の入れ替えをすることができ、観葉植物の根が元気になります。なお、鉢皿にたまった水は根ぐされの原因となってしまうためきちんと捨てましょう。
水やりは基本的に日中を避け、朝におこなうようにします。特に夏は日光で水が温められ、観葉植物の根が煮えてしまうおそれがあります。観葉植物の葉がしおれているなど見るからに元気がない場合を除き、土が乾いていても夕方まで待ちましょう。
■もう1つの水やりの方法・葉水
植物は根だけでなく葉からも水を吸収することができるので、ときおり観葉植物の葉に霧吹きで水をかけ湿らせてあげます。これを葉水(はみず)といい、観葉植物を育てるときにとても役立つテクニックのひとつです。
葉水の効果は乾燥によるしおれを防ぐだけでなく、観葉植物にとって大敵であるハダニやうどんこ病などの病害虫の予防にもなります。また、ホコリなどの汚れを落とすことで観葉植物にとって大事な見栄えもよくなります。
サボテンなど本来乾燥している地域が原産の観葉植物ならあまり必要はありませんが、その他の観葉植物では葉水をおこなうことが必須です。室内の湿度が60度を下回っている場合や、観葉植物を戸外で育てている場合は積極的におこないましょう。
先述のとおり冬場は水やりの頻度を少なくした方が観葉植物は寒さに対して強くなりますが、空気が乾燥しがちな季節なので1日に1回程度は葉水をおこなってください。
なお、葉水の一番の目的は観葉植物の周囲の湿度をあげることにあるので、葉の上に水滴ができるほど水をかける必要はありません。
観葉植物の水やりの基本は以上になります。冒頭でもお伝えしたとおり、水やり3年と呼ばれるほど水やりは非常に難しいものです。まずは基本をしっかりと身につけたうえで、観葉植物の種類や状況に応じた水やりの仕方を実践してみてください。
■おすすめ観葉植物② モンステラ
今回おすすめする観葉植物はモンステラです。不規則な切れ目が入る独特な葉が人気の観葉植物ですね。日陰を好むので、室内でそだてるには最適の観葉植物です。また耐寒性も高いので水やりに気をつければ冬を越すのは難しくありません。
基本どおり春から秋にかけては水をたっぷりとあげ、冬は土を乾燥気味にしましょう。高い湿度を好む観葉植物なので、こまめな葉水も忘れずに。
次回は数年に1度の大仕事、「観葉植物の植え替え」についてお伝えします。
観葉植物のお手入れ入門 その1 設置場所 ~お花*あれこれ事典~
部屋の中に緑を取り入れるために観葉植物を育ててみたのはいいけれど、育て方が分からずすぐ枯らしてしまう…なんて経験をした方は意外と多いのではないでしょうか。中には「もう観葉植物なんて育てない」とさじを投げてしまった方もいるかもしれません。でも、実はちょっとしたポイントさえ押さえれば観葉植物を育てることはさほど難しくありません。
今回からは観葉植物のお手入れ入門として、全部で3回にわたってポイントをお伝えします。1回目のポイントは「観葉植物を設置する場所について」です。観葉植物が枯れた時は不幸を吸ってくれた時なんてウワサもありますが、育て方のコツさえ覚えれば観葉植物もあなたも末長く幸せになれますよ。
>観葉植物のお手入れ入門②はこちらから
>観葉植物のお手入れ入門③はこちらから
■できるだけ明るいところに置く
観葉植物を置く場所はできるだけ明るいところにしましょう。観葉植物の種類によって日ざしを好むもの、日陰を好むものがありますが、成長には光が不可欠ということはどの観葉植物にも変わりがありません。南向きの窓ぎわなどが好ましいですね。
ただし、日当たりがいいところを好む観葉植物でも、真夏の強い日差しでは葉焼けしてしまうおそれがあります。また、購入したばかりの観葉植物は直射日光に慣れていないことも多いです。室内でも、レースのカーテンごしの光をあてて育てる程度がちょうどいいでしょう。
観葉植物を戸外で育てる場合は、夏の間は遮光ネットをかけるのも1つの手です。遮光率30~50%程度のものを使うだけで観葉植物の葉焼けを防ぐことができます。
葉や新芽は光があるほうへ伸びようとするので、窓際に置いていると片側だけが成長してしまい不格好になってしまいます。時々鉢を回してまんべんなく光をあてるようにすると観葉植物はきれいな形に成長します。
■風通しのいいところに置く
空気の流れがわるいと病気がおこりやすいので、観葉植物を風通しのいいところに置いてあげるのもポイントの1つです。ですが、冷暖房の風のような人工的な風が観葉植物にあたるところは避けたほうが無難です。
特に観葉植物は熱帯原産のものが多いので、寒い時期は観葉植物のために暖房の風を直接あてて暖める…ということをする方もいると思いますが、これは厳禁。葉が乾燥で弱ってしまいます。葉が常に揺れ動いているような場所に置くのは避けてください。
観葉植物が元気に育ちすぎ、見事に生い茂った葉のせいで風通しが悪くなってしまうということもあります。観葉植物がもっとも勢いよく育つ5~7月の間に、剪定(余分な葉や枝を切り落とすこと)してあげるといいでしょう。
■頻繁に動かさない
観葉植物にかぎらず、植物とは本来根を張った場所からは動かないもの。頻繁に置く場所を変えると環境変化によるストレスで弱ってしまいます。ちょうどいい場所がきまったらなるべくそこから観葉植物を動かさないようにしましょう。
とはいえ、戸外で観葉植物を育てている場合は話は別。冬の間は戸外に置いたままだと寒さで枯れてしまいます。耐寒性の高い観葉植物も中にはありますが、寒くなる前に、具体的には気温が15℃を下回らないうちに室内に入れてあげます。
すでにお伝えしたとおり、室内では観葉植物を日当たりがよく風通しもいいところに置いてあげてくださいね。
■おすすめ観葉植物① パキラ
いかがでしたでしょうか。観葉植物も生き物、置く場所1つで元気になることもあれば枯れてしまうこともあります。特に大きな観葉植物は、購入する前に置き場所をつくっておいたほうがスムーズに観葉植物をむかえることができるでしょう。
最後になりましたが、今回おすすめする観葉植物はパキラです。丈夫な観葉植物であるパキラは、観葉植物にはじめてふれる方でも安心して育てることができます。耐寒性も比較的高いので、あまり細かいことを気にせず日当たりのいい窓辺に置いてあげれば元気にすくすくと成長するでしょう。葉が過度に生い茂ってしまいがちなので、剪定は忘れずに。
次回は意外と知らない、「正しい水やりのしかた」についてお伝えします。ご期待ください。
お花*あれこれ事典 お手入れ方法 ~観葉植物~
お花*あれこれ事典 お手入れ方法 ~観葉植物~
居住空間やオフィス空間を、明るいイメージにしてくれる観葉植物。
植物の癒し・リラックス効果や、室内空気浄化作用によって、緑が豊富な空間では、殺風景な環境よりも疲労回復が早く、精神の安定を得られ、職場なら作業効率があがるという副産物も!
様々な効果が期待できる観葉植物は、購入する前に窓の向きや日当たり、風通しなど、置き場所の環境を考慮して植物を選ぶことが長く付き合うコツ。
観葉植物の種類や用土、季節・天候、鉢の素材や置き場所など、状況によって必要な手入れは異なってきますが、やはり基本は適切な水やり。
水やりの方法が適切でないと、植物が弱ってしまったり(植物にも病気がいろいろあるのです!)、お水をあげているのに枯れてしまう、なんてことに。
一般的には、土の表面が白く乾いたら、鉢の底から水が流れでてくるくらい、たっぷりお水を与えます。鉢カバーを二重にしていたり、鉢皿を設置しているときは、底にお水がたまりますので、たまったお水を必ず捨てましょう。