花言葉
~5月の誕生花・ピンクバラ~ 前向きな花言葉はプレゼントに最適
桜の季節が過ぎ、新緑がまぶしい初夏がやってきました。花の季節はまだまだ続きますが、色とりどりの花の中でも、5月にもっとも美しく咲きほこる花があります。いつの時代も、性別や国境にかかわらず多くの人々を虜にしてきたバラです。
バラの季節と呼ぶのにふさわしい5月の誕生花は、多くの色があるバラの中でも屈指の人気をほこる、ピンクバラです。
■バラの歴史を変えたピンクバラ
一年中花をつける四季咲き性を持ち、大輪の一輪咲きのバラは主に「ハイブリッド・ティー」という品種群に属します。近年では他の品種群も人気が高まりつつありますが、ハイブリッド・ティーはまさに「花の女王」にふさわしい見栄えの良さなどから、依然として高い人気を持っています。
バラといえば赤色を思い浮かべる方が多いと思いますが、初のハイブリッド・ティーとされるバラは、実はピンクバラ。1867年に生み出された「ラ・フランス」という品種のバラが、ハイブリッド・ティーの元祖といわれています。
強いダマスク香をもち、幾重にも花びらが重なるおおきな花、さらに四季咲き性で多くの花をつけるラ・フランスは文字どおりバラの歴史の転換点とされ、ラ・フランス以前の品種は「オールド・ガーデン・ローズ」、ラ・フランス以降の品種は「モダン・ローズ」と呼び分けられています。
■前向きなピンクバラの花言葉
品種の違いはもちろん、見る角度や時期の違いによって、上品とも可憐とも見て取れるピンクバラ。様々な印象をあわせ持つためか、ピンクバラの花言葉は非常に数が多くなっています。
有名なものだけでも、「上品」「気品」「しとやか」「暖かい心」「恋の誓い」の5つ。これに加え、ピンクはピンクでも色の濃淡によって花言葉が変わります。たとえば、桜のような薄いピンクのバラなら「誇り」、濃いピンクであれば「感謝」という花言葉になります。
数多くの花言葉をもつピンクバラですが、そのすべてがポジティブな意味の花言葉となっています。柔らかな色合いで、見る人の気持ちをやさしく包み込むピンクバラ。花言葉から、ピンクバラがいかに多くの人から愛されているかが分かりますね。
■女性に人気のピンクバラ
多くの花の中でも屈指の人気をほこるピンクバラ。とはいえ、可愛らしい花の姿から、男性よりも女性からの方が人気が高いです。赤バラは色味が強すぎて苦手、という女性も、見た目にも柔らかなピンクバラは好きという方が多いようです。
前向きな花言葉を数多くもつピンクバラは、恋人だけでなく友人や家族に贈るときにもぴったりの花。お花好きな女性の誕生日に贈れば、喜ばれること間違いなし、ですよ。
ピンクバラのフラワーギフトに言葉では表しきれない気持ちをこめて、5月生まれのあの人の誕生日をお祝いしましょう。
4月誕生花・アルストロメリア ~特徴と魅力をご紹介~
4月には学校や会社の多くで、新しい年度を迎えます。進学や就職などで、新生活が始まる方も多いのではないでしょうか。
多くの地域で桜が咲き誇り、新緑が芽吹く中を歩いていると、街全体が未来への希望とわずかな不安に満たされているような感覚につつまれますね。
未来に思いをはせるこの季節。4月の誕生花は、「未来への憧れ」を花言葉に持つ花、アルストロメリアです。
■アルストロメリアってどんな花
近年、豊かな色と独特の模様で人気を集めるアルストロメリア。アルストロメリアは南アメリカ原産の花で、かつてインカ帝国が栄えていた地域に自生していることから「インカのユリ」と呼ばれることもあります。
南アメリカと聞くと暖かな地域であると想像する方も多いかもしれませんが、アルストロメリアは品種によって暑さに強かったり、寒さに強かったりと、性質が大きく変わります。これは、砂漠や砂丘に咲く品種もあれば、高地のような涼しい地域に咲く品種もあるからです。
ほとんどの種で共通しているのは、日当たりと水はけが良い場所を好む、ということです。また、葉や花などの地上部が枯れてしまっても、やや細長い球根が生きていれば、再び花を咲かせることも多いです。
日本に入ってきた時期は意外と古く、大正時代末~昭和時代初期にはすでに日本で栽培が始まっていたようです。ですが、当時はあまり人気が出ず、本格的な栽培が始まるのは1980年代に入って以降となります。
現在では日本でも盛んに品種改良がおこなわれており、日本の気候に合ったアルストロメリアが次々と生まれています。
■アルストロメリアの人気の秘訣
アルストロメリアの花の形はユリとよく似ています。花の色は赤やピンク、オレンジ、黄色、白など、豊富な種類があり、切り花にしても長持ちする傾向があります。
また、1本の茎に複数の花をつけるスプレー咲きという咲き方をするため、見た目にもボリュームがあります。このため、アレンジメントやブーケに使われることも多いですね。
アルストロメリアの特徴といえば、花びらに浮かび上がった斑点にあります。少し細長い筋のようなこの斑点は、受粉の助けとなる昆虫を呼び寄せるためについている、といわれています。
ですが、品種によってはこの斑点がない花を咲かせるものもあり、一口にアルストロメリアといっても様々な花を楽しむことができます。この多様性が、アルストロメリアの人気につながっているんですね。
■新生活の始まりにはアルストロメリアを
4月の誕生花であるアルストロメリアの花言葉は「未来への憧れ」。学校や会社では新しい年度を迎え、新生活が始まる方も多い4月という時期に生まれた方にはぴったりの花言葉ですね。
4月からは新しく一人暮らしを始める、という方には、そのまま飾れるアレンジメントを贈るといいでしょう。花瓶がなくても楽しむことができ、新居に彩りとぬくもりを与えてくれます。
インテリアにこだわる人には、花束もおすすめです。たとえ花瓶がなくても、食器などの水を溜めておける器があれば、花を飾ることはできます。自分のオリジナリティを活かした飾り方が楽しめる花束は、こだわりが深い人ほど喜ばれるでしょう。
春本番を迎え、新しい日々が始まる4月。アルストロメリアのフラワーギフトで、誕生日のお祝いと新生活の応援をしませんか。
3月生まれのあの人に ~季節の花であるフリージア~
3月に入り、暖かい日が増えてきました。春は花だけでなく、多くの命が芽吹く季節。暖かさに誘われて、ふらりと散歩に出たくなりますね。
3月生まれの方のプレゼントにおすすめしたいのは穏やかな春の訪れを告げる花、フリージアです。
■香りが豊かなフリージア
フリージアは南アフリカのケープ地方原産の花で、チューリップなどと同じく球根で育てる花です。暖かいところが原産地ではありますが、霜が降りなければ露地でも冬越しできる程度の耐寒性はあります。
フリージアという名前は、発見者であるデンマークの植物学者が、友人であったドイツ人医師「フレーゼ」に敬意を表して付けられた名前だといわれています。
フリージアの特徴はなんといっても香り。品種にもよりますが、黄色や白のフリージアからはとても強い甘い香りが漂ってきます。オレンジやピンク、紫などの色をしたフリージアは、やや甘酸っぱい香りがしてきます。
香雪蘭という名前で呼ばれることもあるように、香りが人気の花であるフリージア。ぜひ一度、花屋さんに寄って香りを楽しんでみてくださいね。
■フリージアの花言葉
フリージアは色が多い花なので、色別に花言葉があります。
- 黄色いフリージア…「無邪気」
- 白いフリージア…「あどけなさ」
- 赤いフリージア…「純潔」
- 紫のフリージア…「あこがれ」
色によって様々ですが、どれも明るい意味の花言葉となっています。春のお花にふさわしい、見ているだけでほのぼのとした気分になれるフリージアにはぴったりの花言葉です。
フリージアは主にオランダで品種改良がすすめられ、色だけでなく一重咲き・八重咲きなどの咲き方や大きさなども異なる品種が毎年生み出されています。10年後には、フリージアの花言葉はもっと増えているかもしれませんね。
■春に生まれたあの人に
朗らかな花姿と甘い香りで多くの方々から愛されるフリージア。香りが好きな花という質問では、キンモクセイやバラと並んで、もっとも人気を集める花のひとつです。
明るく可憐なフリージアは、春に生まれた明るく元気な方にぴったりの花。お花好きな方はもちろん、普段はお花を飾らない方でも、可愛らしい見た目と甘い香りで虜にしてしまうでしょう。
3月に生まれたあの人に、可憐で香りが豊かなフリージアのフラワーギフトを贈りませんか?
母の日ミニコラム ~カーネーションの花言葉~
母の日に贈る花といえば、やっぱり赤いカーネーション。近年では他の花の人気も高くなってきているとはいえ、まだまだ母の日にもらいたい花・贈りたい花のどちらも赤いカーネーションが根強い人気を誇っています。
カーネーションは色が豊富なため、花言葉は色によって変わります。赤もいいけれど、違う色も贈りたい、というときは、花言葉を参考にしてカーネーションの色を選んでみてもいいかもしれませんね。
カーネーション共通の花言葉・・・「女性の愛」「純粋な愛情」
赤いカーネーションの花言葉・・・「母への愛」「愛を信じる」
ピンクのカーネーションの花言葉・・・「感謝の心」「あたたかい心」
オレンジ色のカーネーションの花言葉・・・「純粋な愛」「感動」
白いカーネーションの花言葉・・・「あなたへの愛は生きている」「尊敬」
ただし、基本的に白いカーネーションは天国のお母さんに贈る花です。白いカーネーションが好き、白に対する思い入れが強い、などの場合を除いて、ご存命中のお母さんに贈るのは避けましょう。
2月生まれのあの人に ~2月誕生花・チューリップ~
2月はまだまだ寒い時期が続きますが、暖かな地域では梅も咲き始め、徐々に気温も上がってきますね。
2月の誕生花は、多くの花が咲き誇る春の中でも、親しみやすく人気も高いチューリップです。
■親しみやすく人気も高いチューリップ
「さいた さいた チューリップのはなが~♪」の童謡でも有名なチューリップ。子どもから大人まで、広く愛される花ですね。小学校で、チューリップの球根を植えた思い出があるかたも多いのでは。
チューリップも植物なので、花が咲いたあとは種ができます。花びらが落ちたあと、中心に残っている部分(子房)が膨らめば、中で種が作られている証拠です。ではなぜ、チューリップは種ではなく球根で育てるのでしょうか。
理由のひとつに、チューリップを種から育てると花が咲くまで数年かかるということがあります。また、そもそも種から発芽する確率が、チューリップはあまり高くありません。
もうひとつの理由として、種から育ったチューリップは親と同じような花を咲かせるとは限らない、ということがあげられます。種から数年かけて育てた結果、あまり綺麗な花が咲かなかった、という結果になることも。
新しく球根を分けた場合は、親となった球根と同じ花が咲きますので、株を増やす場合でも球根をつかったほうが都合がいいことになります。ですが、球根をつかった分け方は種とは違い、あまり数を増やすことができません。
身近でありながら、意外と自分で増やすのが難しいチューリップ。そのアンバランスさが、チューリップの魅力のひとつなのかもしれませんね。
■金よりも高価だったチューリップ
世界でもっともチューリップをつくっている国がオランダ。風車が建ち並び、チューリップ畑が広がる光景はあまりに有名です。そのオランダでは、なんとチューリップの球根が金より高値で取引されていた時代がありました。これには、チューリップのある特性も影響しているといわれています。
チューリップにある種のウィルスが感染すると、花びらの色素がまだらに抜け、斑入りの花が咲くことがあります。この斑入りの花はたとえ球根で増やしたとしてもふたつとして同じものはできないため、美しい斑入りの花をもつ球根は非常に希少価値が高いものとなります。
原産地であるトルコから、チューリップがもたらされたばかりであった16世紀から17世紀ごろでは、王族や貴族が斑入りのチューリップのような珍しい球根をこぞって買い求めていました。
これに目を付けた投機家の多くは、球根の転売を繰り返し値段を吊り上げ、莫大な利益を得始めました。世界初のバブル景気といわれている、チューリップバブルです。
チューリップバブルに突入すると珍しい球根だけでなく、いたって普通の球根まで転売が繰り返され価格が暴騰します。自分の庭先で育てられるチューリップが多くの利益をもたらすことができるため、球根の売買にはやがて一般市民も参入し、チューリップバブルは一挙にふくれ上がりました。
あまりに値段が上がりすぎ、まったく買い手がつかなくなったことから突然バブルははじけます。経済を混乱させるきっかけとなったチューリップ、現代の私たちを魅了し続けるのも納得の美しさですね。
■愛するあの人の誕生日にチューリップを
トルコでは「非の打ちどころのない恋人」を意味するラーレという言葉で呼ばれるチューリップ。赤いチューリップは「愛の告白」、ピンクは「真実の愛」、紫は「不滅の愛」など、恋愛に関する多くの花言葉をもっています。
育てやすく親しみ深いチューリップは、非常に人気の高い春のフラワーギフト。立春をむかえ、春が始まる2月に生まれた愛する方へ贈れば、きっと喜ばれることでしょう。
チューリップ全般の花言葉として「思いやり」や「博愛」という言葉ももっているので、友人や家族に贈っても素敵ですね。
2月生まれのあの人に、溢れんばかりの愛情をこめて。世界中で愛されるチューリップのフラワーギフトを贈りませんか?
花言葉のイロハ
有名な花から、道端に咲くような花、あまり知られていない花にまで付けられている花言葉。特にギフトとしてお花を贈るときは、受け取る方へのメッセージとして、気にしている方も多いのではないでしょうか。
今回の花だよりでは、花言葉についてお伝えいたします。
■花言葉の起源
花言葉がいつ、どのように生まれたのか、ということははっきりと分かっていません。一説には、美しい花々は世界各地の神話などで重要なアイテムとして登場することが多くあり、自然とその花が象徴する言葉が定着したと考えられています。
19世紀ごろのヨーロッパでは、貴族たちの間で恋人をはじめとする他者への想いを草花にたとえた詩をつづり、サロンで回覧することが流行っていました。
そうした流行の中、フランスのシャルロット・ラトゥールという女性が200以上もの花言葉をまとめた図鑑を刊行します。彼女はその図鑑の中で、花言葉がつけられた由来なども紹介しています。
これを契機として花言葉に関する多くの本が刊行されることとなり、花言葉という慣習が定着することとなりました。
日本に花言葉が入ってきたのは明治ごろだとされています。当初はヨーロッパで考案された花言葉がそのまま用いられていました。その後、花に対する習慣や考え方の違い、日本で栽培・自生している花の種類の違いなどから、独自の花言葉も多くつけられています。
また、現代では品種改良などで数多くの花が新しく生まれていますが、これらの花は開発者や輸入者、日本花普及センターが花言葉を決めているそうです。
■花言葉に込められた意味
古くから人々に親しまれていた花は、神話や伝承などをもとにして花言葉がつけられています。たとえばバラは、愛や美の象徴であるヴィーナスとともに生まれた花として「愛情」「美しさ」などの花言葉がつけられました。
また、美しい青色の花、ワスレナグサは恋人のために川面を流れるワスレナグサを取ろうと川へ飛び込み、命を落とした騎士が最後に叫んだ「私を忘れないで」という言葉がそのまま花言葉として使われました。
一方で、ネガティブな花言葉をもつ花も多くあります。たとえばダリアは「移り気」、黄色いバラには「嫉妬」という花言葉があります。
では贈りものに向かないのか、といわれるとそうでもありません。ダリアには「気品」「優雅」、黄色いバラには「友情」「何をしても可愛らしい」というポジティブな花言葉もあるからです。
1つの花には様々な花言葉がつけられています。その中にはネガティブな意味も、ポジティブな意味もあります。花を贈るときには、自分の気持ちを伝える際のアクセントとして取り入れるくらいの気持ちで贈るといいですね。
また、ネガティブな花言葉をもつ花を受け取ったときには、ほかにどんな花言葉があるのかを調べてみてもいいでしょう。あなたに伝えたい本当の気持ちに気づけるかもしれませんよ。
■出会いと別れのシーズンにぴったりな花言葉
1月生まれのあの人に ~1月の誕生花・スイートピー~
年が明け、新しい1年が始まりました。気持ちも新たに、幸せな年になるよう今年の目標や計画を立てた方も多いのではないでしょうか。
1月の誕生花は、新たな1年にふさわしい「門出」の花ことばをもつ、スイートピーです。
■スイートピーってどんな花

スイートピーは17世紀の末ごろ、イタリアのシチリア島で発見されたあと、まずイギリスに運ばれ、その後ヨーロッパ各地で品種改良がすすめられました。日本には少なくとも19世紀中ごろくらいには伝来していたようです。
もともとの野生種は鮮やかな青色や赤紫色の花をつけます。これだけでも美しい花ですが、栽培種はさらに色彩豊かとなり、ピンクや紫、白、赤などの色があります。
しかし、黄色だけはつくりだすのが非常に困難とされており、黄色のスイートピーとして流通しているものの多くは白いスイートピーを染めたものとなっています。
■スイートピーの名前の由来

スイートピーは日本語に訳すと「甘いマメ」「香りのいいマメ」という名前です。マメ科の植物なので、スイートピーもサヤに入ったマメをつけます。このマメはサヤエンドウに、細かい毛がたくさんついたような見た目をしています。
「甘いマメ」という名前に加え、見た目にも美味しそうではありますが、実はスイートピーのマメは有毒。神経系や、血管に害をおよぼすといわれているので、決して口にしてはいけません。
なお、和名ではジャコウレンリソウ(麝香連理草)という難しい名前を持っています。ジャコウはご存じの方も多い、香水などの原料となる独特の香りをもつ香料・生薬です。
また、レンリソウはスイートピーの仲間の花で、日本をはじめとする東アジアに自生しています。「ジャコウのように香り高いレンリソウ」なので、ジャコウレンリソウという名前がつきました。
ほとんどこの名前で呼ばれることはないので、一度聞いただけではスイートピーの可愛らしい姿とは結びつきませんね。
■1月生まれの方にはスイートピーのギフトを
スイートピーの花ことばは「門出」「優しい思い出」となっています。これまでの思い出を胸に、新天地へと旅立つ人にふさわしい花といえるでしょう。
また、マメ科の花らしく上へ上へとのびる習性も、縁起のよい花として喜ばれます。新しい一年と、新しい歳を一度にむかえる1月生まれの方への最高のプレゼントとなるでしょう。
新年となってすぐにむかえるあの人の誕生日、可愛らしく縁起もよいスイートピーのフラワーギフトで、晴れやかにお祝いしませんか。
12月生まれのあの人に ~12月の誕生花・赤バラ~
12月に入り、冬が到来しました。クリスマスや大みそかなど、忙しくもにぎやかな月ですね。イルミネーションが輝く町並みは、歩いているだけで心が弾んできそうです。
にぎやかで楽しい12月にふさわしい今月の誕生花は、花の女王「赤バラ」です。
■愛と美の象徴の花 バラ
バラは色によって花ことばが変わりますが、赤バラの花ことばは「情熱」「愛」「美」となっています。情熱的な恋の告白のため。大切な人へ愛情を伝えるため。お部屋や庭を美しく彩るため……様々な形で活躍する赤バラにはふさわしい花ことばですね。
数多くの花の中でも圧倒的な知名度と人気をほこるバラは、しばしば「愛」や「美しさ」の象徴として使われます。これは現代人だけの感覚ではなく、古代ギリシャの時代にはすでにバラ=愛・美の象徴として扱われていました。
ギリシャ神話には、愛や美のシンボルであるアフロディーテという女神がいます。アフロディーテは海から生まれたとても美しい女神でしたが、このとき大地がアフロディーテに負けないくらい美しいものとしてつくったのがバラであるとされています。
最高峰の美しさをもつアフロディーテと同じくらい美しいもの、と神話の時代から語り継がれたバラ。今でも多くの人を魅了し続けるのにも納得です。
■バラの香り「ダマスク香」
バラは豊かな香りをもつ花ですが、いわゆる「バラの香り」は「ダマスク香」と呼ばれます。バラの香りとして流通している香水や化粧品、芳香剤などの香りなどをイメージしてください。
ダマスク香はその名の通り、ダマスクローズという系統のバラの香りです。最高級のバラの精油を生産していることで有名なブルガリアでは、このダマスクローズを栽培し、ローズオイルやローズウォーターを精製しています。
ダマスク香には鎮静作用があり、疲れたり、落ち込んだときに嗅ぐと心が安らぎ元気が出るとされています。特に女性には非常に有用であるとされます。
強いダマスク香をもつ赤バラの代表格には、1935年にドイツでつくられた「クリムゾングローリー」という品種のバラがあります。戦前につくられた品種ではありますが、今でも赤バラの代表格としてあげられるほど非の打ちどころがない美しいバラです。
クリムゾングローリーが咲きほこり、ダマスク香がただよう庭園は今も昔も憧れの的ですね。
■大切な方の誕生日には赤バラを
赤バラの花ことばは「愛」。心から大切に想っている方への誕生日ギフトにはうってつけの花ことばです。花の女王と呼ばれることもあるほど人気の高い赤バラは、受け取った方をたちまち笑顔にさせることでしょう。
美しく咲きほこる真っ赤なバラは、アレンジメントにしても、花束にしても存在感があります。直接手渡しするのであれば花束を、遠くに住む方へ贈るのであればアレンジメントを選ぶといいですね。
いつも大切に想っているあの人へ、愛情と感謝の気持ちをこめて。誕生日に赤バラのフラワーギフトを贈りませんか?
11月生まれのあの人に ~11月の誕生花・ガーベラ~
秋もすっかり深まり、今年も残すところ2か月となりました。日の長さも短くなり風も冷たくなってきたため、太陽の日ざしが恋しくなる時期でもありますね。
11月の誕生花は太陽のような形で、見る人を元気づけるガーベラです。
■ガーベラの歴史
切り花として利用されることが多く、アレンジメントや花束でよく見かけることから、身近な花のひとつといえるガーベラ。ですが、意外と歴史は浅く、発見から約150年しか経過しておりません。
現在、園芸用品種として出回っているガーベラは、19世紀末に南アフリカのトランスヴァールにて発見されたものがルーツとされています。イギリスの採集家によってヨーロッパに持ち帰られたガーベラは、イギリスとフランスを中心として品種改良がすすめられました。
日本に入ってきたのは明治末、1910年代とされています。当時は花の姿から「花車(はなぐるま)」「花千本槍(はなせんぼんやり)」などと呼ばれ、もてはやされました。
現在では主にオランダで品種の開発が行われているほか、日本でも高品質なガーベラが数多く生み出されています。
■ガーベラの花言葉
赤いガーベラ・・・「神秘」「燃える神秘の愛」
情熱的な赤色のガーベラは愛の告白にはもってこいの花ことばを持っています。ガーベラは根強い人気をほこるため、大切な方へのプレゼントにはぴったりです。
ピンクガーベラ・・・「崇高な愛」「熱愛」「童心にかえる」
可愛らしいピンクのガーベラも愛と結びついた花ことばです。結婚祝いや結婚記念日のフラワーギフトとして使われることが多いのも納得です。
オレンジガーベラ・・・「冒険心」「我慢強さ」「神秘」
太陽を連想させるオレンジ色のガーベラは何かに挑戦する方にふさわしい色といえます。明るいオレンジ色は元気にさせてくれるので、誰かを励ましたい時には活躍してくれるでしょう。
白いガーベラ・・・「希望」「律儀」「純粋」
白いガーベラの花ことばはどんなシチュエーションの贈りものとしても合うものです。新しい結婚生活を象徴するような花ことばでもあるので、結婚式のブーケにも人気ですね。
■誕生日に贈るガーベラのギフト
あたたかみのある色合いとどこか懐かしい花姿から、年齢や性別を問わず多くの方が「もらうと嬉しい」と答えるガーベラは誕生花にぴったり。
色によって花ことばが変わるのは前述のとおりですが、贈る方のことをイメージしてガーベラの色を決めるのはもちろん、相手が好きな色からガーベラを選ぶのもいいですね。贈る相手のことを想って選んだフラワーギフトなら、受け取った方の喜びもきっと倍増です。
今年の誕生日は、大切な方の印象や好みに合わせたガーベラのギフトを贈ってみませんか。