バラ
初夏の花の花言葉
様々な花を楽しむことができる季節、初夏。さわやかな新緑と色とりどりの花のコントラストを思い浮かべると、特に用がなくても外に出たくなってしまいますね。
今回の花だよりでは、初夏に楽しむことができるお花の花言葉についてお伝えします。
■芍薬
牡丹の仲間であり、大きく華やかな印象の花が人気の花です。中国やモンゴル原産の花であり、日本には根を鎮痛剤などの薬とするために、平安時代までに持ち込まれたといわれています。
その豪華な見た目から海外でも人気があり、品種改良がとても進んでいます。ピンク系の花が多いですが、斑入りや縞模様などの一風変わった花を楽しむことができる品種も多くあります。
芍薬の花言葉は「はにかみ」「恥じらい」「謙遜」です。はにかみ屋の妖精が芍薬の花に隠れた、というイギリスの民話や、夕方になると花を閉じてしまう性質からつけられたとされています。
■あじさい
初夏から梅雨にかけての季節を代表する花です。桜や椿などと並んで日本を代表する花であり、海外での人気も高い花です。
「がくあじさい」や「てまりあじさい」といった咲き方の違いや、豊富な花びらの色などから一口にあじさいといっても様々な花を楽しむことができます。
あじさいの花言葉は「元気な女性」「強い愛情」「一家団欒」「仲良し」。家族に、特にお母さんやおばあちゃんへの贈りものにはぴったりですね。梅雨の憂鬱な季節でも庭を鮮やかに彩ることから、ガーデニングが好きな方への贈りものとしても人気があります。
■デルフィニウム
青色の花を咲かせる数少ない花のひとつがデルフィニウム。5~6月にかけて花を咲かせます。
青いものを身に着けた花嫁は幸せになる、というおまじない(サムシングブルー)があり、また6月に結婚した夫婦は幸福につつまれるというジューンブライドの言い伝えがあるため、6月に咲く青い花であるデルフィニウムは結婚式でのブーケや髪飾りに使われることも多いです。
デルフィニウムの花言葉はさわやかな青色から連想される「清明」。また、結婚式のブーケなどに使われることから、「あなたは幸福をふりまく」という花言葉があります。
■バラ
一年を通して楽しむことができるバラ。クリスマスやバレンタインなどのイメージから冬の花と思われがちですが、一番の見ごろを迎えるのは、初夏となっています。
バラの花言葉は色によって変わりますが、どの色のバラでも「愛」と「美」という花言葉を共通して持っています。
世界各地の神話では、愛と美を象徴する女神と結び付けられることが多いバラ。古の時代から現代にいたるまで人々を魅了し続ける、贈りものとしても人気のお花です。
やわらかな色合いが人気の花 ~5月誕生花 ピンクバラ~
5月に旬を迎える花は多くありますが、そのひとつがバラ。さまざまな色の花があるバラですが、なかでも多くの方から人気を集めるのは、やわらかな色合いのピンクバラです。
バラの季節である5月の誕生花は、カジュアルな贈りものからロマンチックなシーンまで活躍する花、ピンクバラです。
■バラの季節、5月
花の中でも特に根強い人気を持つバラ。季節を問わず、様々なお祝いやイベントで活躍する花です。
現在流通しているバラの多くは「四季咲き性」といって、冬を除き一年中ずっと花を咲かせる性質を持ちます。また、温室などで栽培すれば冬でも花を咲かせることができるため、現代のお花屋さんでは一年中バラを見かけることができます。
そんなバラがもっとも見ごろを迎える季節は、実は5月を中心とする初夏。一年に一回しか咲かないバラはもちろん、四季咲き性を持つバラも5月ごろから花をつけはじめるため、この時期にはとても多くの種類のバラを楽しむことができます。
各地で見ごろを迎えるバラのお祭りが開かれるほか、バラを育てている方にとってもっとも楽しみな季節。初夏のさわやかな風に誘われてお出かけした先で、なんとも見事なバラを見ることができるかもしれませんね。
■プロポーズに12本のバラを
結婚式や結婚記念日、告白のときなど、ロマンチックなシーンで贈ることが多いバラ。古くは数千年前のメソポタミア(現在のイラクなど)から栽培が始まったともいわれており、時代や地域にかかわらず人々の心を惹きつけています。
その美しさから、ギリシャ神話のアフロディーテをはじめとして、世界各地の愛と美の女神と結び付けられ、その象徴ともなったバラ。プロポーズの言葉とともにバラを差し出す、というシーンは、小説やドラマなどでの定番と言っても過言ではありません。
プロポーズのときには、男性から女性に向け、ダズンローズ(12本のバラ)を贈る、というならわしがヨーロッパにはあります。
ダズンローズにはその1本1本にそれぞれ「感謝、誠実、幸福、信頼、希望、愛情、情熱、真実、尊敬、栄光、努力、永遠」の意味が込められており、それら全てを捧げるという意思表示となります。女性はその中から1本を選び、男性の胸元に挿すことでプロポーズを受ける返事とします。
12本であればどの色のバラでも大丈夫とされていますが、やはり人気なのは赤やピンクのバラ。特にピンクバラは、その愛らしさから女性からの人気も非常に高いです。
結婚式のブーケ、ブートニアの起源ともいわれているこのならわし。忘れられない素敵なプロポーズになること間違いなしですね。
■誕生日にもピンクバラを
ロマンチックなシーンがぴったりなピンクバラですが、実は友達同士での誕生日のお祝いにも人気。女性から根強い人気があり、やわらかい印象を与えてくれる色合いが、カジュアルな贈りものとしても贈りやすいためです。
また、「上品」「暖かい心」「感謝」という、前向きで明るい気持ちになれる花言葉を数多く持っていることも、誕生日の贈りものとして人気の秘訣です。
愛の告白にも、友達同士でのプレゼントにも活躍するピンクバラ。バラが最も美しいこの季節に生まれたあの人に、贈ってみてはいかがですか。
バレンタインの花贈り
2月14日はバレンタインデー。日本ではチョコレートの印象が強い記念日ですが、世界的にみると実はお花が主役となる一日です。
今回の花だよりでは、バレンタインとお花の関係についてお伝えします。
■バレンタインの起源
バレンタインが記念日になった起源は、3世紀ごろのローマにまでさかのぼります。当時、ローマ帝国では、「家族を故郷に残していくと国のために闘い抜くことができなくなる」として、若い兵士が結婚することは禁止されていました。
キリスト教の司祭であった聖バレンタインは恋をする若者たちを哀れに思い、ひそかに結婚式を行っていました。そのことが発覚すると、当時キリスト教は迫害の対象であったこともあり、聖バレンタインは処刑されてしまいます。
この処刑された日が2月14日であり、やがてキリスト教がローマの国教となると、2月14日は恋人たちの守護聖人バレンタインの日、とされたといわれています。
■お花が主役のバレンタイン
バレンタイン発祥の地であるヨーロッパや、ヨーロッパの風習を色濃く受け継ぐアメリカでは、今でも2月14日は恋人たちの記念日として重要視されています。
意中の人へメッセージカードを送ったり、いつもとは一味違うデートを過ごしたりなど、思い思いに一日を過ごします。また、日本と大きく異なり「男性から、女性に」プレゼントを贈ることが主流です。
プレゼントの中でも人気を集めるのがお花。特に赤バラは定番中の定番で、バレンタインのお花屋さんは赤バラを求める男性たちで、朝から長蛇の列がつくられるとか。
特にアメリカではこの傾向が強く、1年で最もお花が買われる日はバレンタインなんだそう。映画やドラマなどでバレンタインが描かれる場合は、必ずお花がセットで出てきます。
また、「愛」という意味を広くとらえ、日ごろからお世話になっている方へ感謝の気持ちをこめて贈りものをすることも一般的なようです。
■バレンタインにはお花を
日本ではバレンタイン=チョコとなって久しいですが、近年ではもともとのバレンタインにならって、お花を贈ろうと考える男性が徐々に増えてきています。
やはり日本でも一番の人気なお花はバラ。「愛」の花言葉を持つ赤バラは、大切な方への贈りものとしてこれ以上ないほどにふさわしいものです。
男性が思っているよりも、お花を好きだと答える女性は多いもの。今年のバレンタインは、ありったけの想いをお花にこめて、大切な方に贈ってみませんか。
花言葉と文化
どんな花にも必ず花言葉があります。好きな花の花言葉が知りたくなるのはもちろん、贈りものとして花を贈るときにも花言葉を気にする方は多いのではないでしょうか。
今回の花だよりでは、花言葉についてお伝えします。
■花言葉の決まり方
身近な花から道端に咲く花、野菜や果物にまでつけられている花言葉。あまり馴染みのない花にまでつけられていますが、この花言葉は誰がつけているのでしょうか。
花に特別な意味をこめて贈る、という花言葉の先駆けとなった習慣は、17世紀ごろのオスマン帝国(現在のトルコ)が発祥だといわれています。この習慣がヨーロッパで爆発的に広まり、さらに日本へ入ってきたのが19世紀ごろです。
ヨーロッパで花言葉が広まったときには、神話や昔話からつけられたもの、花のもつ特徴から連想されたもの、国や民族の中でその花に対するイメージからつけられたもの、など、様々な理由から花言葉が決められました。そのため、当時から1つの花に複数の花言葉がついていたのは珍しくないようです。
日本に花言葉の概念が伝わって以降は、日本独自の花言葉も数多くつけられるようになりました。新しい品種の花がうみだされたときなどは、生産者や販売会社が決めたり、公募で決められたりします。
花言葉は世界各地での花のイメージに基づいているため、花言葉を知ればその国の文化や逸話などを知ることができるかもしれませんね。
■人気な花の花言葉
・バラ
「美」という花言葉をもつバラ。これは、海から美の女神ヴィーナスが生まれたときに、大地が負けじとバラを生みだした、というギリシャ神話のエピソードからつけられています。
・ガーベラ
可愛らしく、明るい色の花が多いガーベラ。「希望」「常に前進」という前向きな花言葉がつけられていますが、これは見ているだけで明るい気持ちになれるガーベラの花姿からつけられました。
・ユリ
「純潔」の花言葉は白ユリが聖母マリアの象徴であることから、「威厳」の花言葉は威風堂々としたユリの花からつけられたといわれています。
・ヒマワリ
成長期には太陽を追いかけるように花を動かすヒマワリには「私はあなただけを見つめる」という花言葉がつけられました。太陽神アポロンに恋し、ヒマワリへと姿を変えてしまった水の精クリュティエの神話も元になっています。
■春の花の花言葉
・チューリップ
誰を選んでも、残った2人が悲しむであろうことを憂いた少女は、花の女神に頼んで自らをチューリップに変えてもらいます。そのとき、王冠は花に、剣は葉に、財宝は球根になったといわれています。
この話がもととなって、チューリップには「思いやり」という花言葉がつけられました。いつでも優しいあの人の誕生日やお祝いには、チューリップがぴったりですね。
・桜
「すぐれた美人」は、桜が古くから花の代表として親しまれていたためにつけられた花言葉だといえるでしょう。「精神美」もいかにも日本的な花言葉に思えますが、アメリカの初代大統領ジョージ・ワシントンが子どもの頃、父親が大切にしていた桜を誤って傷つけてしまい、そのことを正直に告白したという逸話からとられています。
外見、内面を問わず、美しい方への贈りものとして、桜のフラワーギフトを贈ってみては。
・ラナンキュラス
また、「名誉」「名声」という花言葉も特徴的。この花言葉は、フランス王ルイ9世が花好きの母親のために、遠征先の西アジアから持ち帰ったという話からつけられています。
魅力にあふれる心優しい方には、ラナンキュラスのフラワーギフトでお祝いしませんか。
世代を超えて愛される花 ~12月の誕生花 赤バラ~
一年も残りひと月ほどとなりました。年末年始が近づくこの時期には、イルミネーションやイベントなどで、どこか心が弾んできます。
12月の誕生花は、街中の輝きにも負けない鮮やかな美しさと存在感を持つ花の女王、赤バラです。
■バラと慣用句
プレゼント用のお花としてもっとも人気の花がバラ。特に、真っ赤なバラは女性を中心に強い人気を誇ります。
英語でバラを意味する「rose」という単語は、ケルト語で赤を意味する言葉が語源になったという説もあり、古来からバラといえば赤、というイメージは広く浸透していたようです。
古くは紀元前から栽培されているバラは、慣用句としても多く使われています。たとえば「under the rose」(バラの下)という言葉は「秘密に」という意味。これは、古代ローマでは天井からバラの花をつりさげた部屋で交わした会話は秘密とする、という慣習から生まれた言葉です。
「a blue rose」は長い間生み出すことは不可能だ、とされていた青バラのことですが、そこから転じて「不可能なこと」「出来ない相談」をさす言葉としても使われます。
「a bed of rose」(バラのベッド)は「安楽な境遇」というやや否定的なニュアンスで使われる言葉ですが、日本で「バラ色の人生」といえば、美しい輝きと彩りに満ちたポジティブな意味で用いられますね。
地域や年代によって様々な意味で用いられるバラ。古くから愛され、強く人間の文化に結びついていることがわかります。
■バラの野生種 ワイルドローズ
通常、お花屋さんや庭園で見ることができるバラは、その多くが品種改良によって生み出された園芸種です。バラの野生種は一般的にワイルドローズと呼ばれ、野生種らしく凛とした力強い美しさから愛好家も多いです。
このワイルドローズ、北半球に150~200種類ほどがありますが、園芸種の親となったのはなんと8~9種しかありません。意外なことに、その原種の多くはアジアが原産地となっています。
バラの園芸種の多くは寒さの厳しい冬を除き、一年中花を咲かせる四季咲き性という性質を持っていますが、この四季咲き性は中国原産のコウシンバラから取り入れられた性質です。また、品種改良の中心であったヨーロッパには黄バラはありませんでしたが、西アジアに自生していた黄バラ「ロサ・フェティダ」が親となり、1900年ごろに園芸種の黄バラは生み出されました。
日本に自生しているバラの中でも、特にノイバラは房状に花をつける房咲き性という性質を園芸種のバラに与えた原種として有名です。また、ノイバラは病気に強いため、接ぎ木のときの台木としても使われます。
■12月生まれの方に赤バラを
赤バラの花言葉は「愛情」「美」「熱烈な恋」。大切な方へ贈るにはぴったりの花言葉ですね。特に女性へのプレゼントとして贈れば、特別感のある贈りものとして強く印象に残ることでしょう。
赤バラの緑の葉と真っ赤な花は、クリスマスカラーとして楽しむことができます。季節感を演出するギフトとしても、12月うまれの方へ贈るにはぴったりですね。
12月に誕生日を迎える方には、赤バラをつかったフラワーギフトで「おめでとう」を伝えませんか。
ドライフラワーの作り方
お花をもらったり買ったりしたときは、誰もが長持ちさせたいと思いますよね。
お花を綺麗な状態で保つ方法のひとつに、ドライフラワーにするということがあげられます。一見作るのが難しそうなドライフラワーですが、実はとっても簡単。
今回の花だよりでは、ドライフラワーについてお伝えいたします。
■ドライフラワーに向く花
ドライフラワーとは、その名の通り乾燥させたお花です。水やりの必要がなく、長く楽しむことができます。特別な記念日などにもらった花束をドライフラワーにすれば、より長い間手元に置いておくことができますね。
ドライフラワーにはしやすい花としにくい花があり、バラやカスミソウ、センニチコウは、特に綺麗なドライフラワーをつくることができます。反対に、ユリやトルコキキョウ、チューリップなどの水分が多い花をドライフラワーにするのは難しいとされています。
色の濃い花をドライフラワーにすると、その色合いを残すこともできます。ただし、真紅のバラについては、ドライフラワーにすると黒くなってしまいます。ドライフラワーにするなら、ピンクやオレンジ、黄色のバラがおすすめです。
■ドライフラワーの作り方



ドライフラワーの作り方にはいくつか方法がありますが、もっとも簡単な方法にハンギング法という方法があります。
まず、花瓶などに生けていた場合は、水に浸かっていた部分を切り落とします。その後、余分な葉を落としましょう。
大輪の花は一輪ずつ、小さな花は輪ゴムで束ね、麻ひもやビニールひもを茎に結び付けます。風通しがよく、日があたらない静かな場所に、花を下向きにしてつりさげましょう。
干している期間は花の状態によっても変わりますが、大体1週間~2週間ほどつりさげておけば、自然と乾燥します。
ドライフラワーになった花は、束ねて壁につりさげればオシャレなインテリアになりますし、花瓶やカゴに飾れば生花と同じように楽しむこともできます。生花とはまた違った趣きがあり、様々な方法で生活を彩ることができます。
お花をより長く楽しみたいときには、ドライフラワーを作ってみませんか。
秋の結婚式と花
秋晴れが心地よい季節となりました。朝晩は肌寒い日もありますが日中は穏やかで、人にとっても花にとってもすごしやすい時期ですね。
気候が穏やかなこの時期には、結婚式が多くなります。今回の花だよりでは、秋の結婚式とブライダルシーンにぴったりな花をご紹介します。
■結婚シーズンの秋
秋になると様々なイベントが多く開催されますが、結婚式もそのひとつ。結婚式に呼ばれることが増えるのはもちろん、ご自身も秋に結婚式をおこなったため結婚記念日がある、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
秋に結婚式が集中する要因は様々ですが、一番の理由は「多くの業界で仕事が落ち着いている時期であり、ゲストが出席しやすい」という点が人気につながっています。冬から春にかけては年末年始、年度末、年度初めと忙しい方が多いため、新郎新婦ご自身もなかなか時間が取りにくいということもあります。
また、梅雨の長雨や夏の暑さとは異なり、気候が落ち着くためオシャレがしやすい、夏休みを利用してゆっくりと計画をたてられる、などの理由もあげられますね。
■結婚祝い・結婚記念日に人気の花
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・バラ
言わずと知れた人気の花。ウェディングブーケや式場の飾りつけの定番です。式場では淡いピンクや白など、落ち着いた色のバラが多くつかわれます。
バラの香りは気分を穏やかにさせる効果があるといわれるため、晴れの舞台に立つ新郎新婦の緊張をほぐしてくれることが期待できます。
赤いバラは意中の相手に贈るもの、黄色いバラは「嫉妬」の花言葉を持つので、ご友人の結婚祝いに贈るならピンクバラにするといいでしょう。結婚記念日には赤バラ・ピンクバラどちらでも喜ばれること間違いなし、ですね。
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・ガーベラ
こちらもバラと並んで定番の花です。赤、黄色、ピンク、白など色も豊富で、落ち着いた雰囲気のシックなブーケから、カラフルで元気な印象を与えてくれるものまで、様々なタイプのブーケで活躍します。
暑さにやや弱いガーベラにとって、秋が最も美しくなるシーズン。赤や黄色をブーケや式場の飾りに取り入れたい場合はバラよりもガーベラが使われます。
「希望」という花言葉を持つことから、新婚のお祝いにぴったり。「常に前進」「究極愛」など、結婚記念日にもふさわしい花言葉を持つ、いちおしの花です。
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・ユリ
キリスト教では聖母マリアの象徴であり、転じて「純潔」「無垢」の花言葉をもつ白ユリ。教会での結婚式では白いユリが使われることが多く、ブーケにもちいれば格式高いものになることでしょう。
日本でも女性の美しさがユリにたとえられるなど、ユリは和洋を問わず古くから親しまれてきました。最近は香りをおさえたユリも増えてきているので、ユリの独特な香りが苦手な方も安心です。
結婚のお祝い・結婚記念日のどちらに贈る場合でも白や淡いピンクのユリが好まれます。一輪一輪が大きく見栄えがいいため、豪華な贈り物にしたいときはおすすめです。
父の日の由来を簡単に解説。黄色いものを贈るのはなぜ?実は黄色は日本だけ?
6月の第3日曜日、今年、2025年の父の日は6月15日(日)です。いつも家族を優しく見守ってくれているお父さんに、ありがとうの気持ちを込めて贈りものをする日です。
今回の花だよりでは、父の日についてお伝えします。
■父の日の由来
父の日は母の日と同じく、アメリカが発祥の地であるとされています。
父の日の起源は1909年にさかのぼります。ワシントンに住んでいたソナラという女性は、前年の1908年に母の日の礼拝が初めておこなわれた話を聞くと、「それなら父の日もあるべきだ」と考えました。ソナラの家庭では母親が早くに亡くなり、ソナラと5人の兄を父親が男手ひとつで育てていたからです。
ソナラの父親は6月生まれだったため、ソナラは教会の牧師に頼み、6月に父親の偉大さをたたえる礼拝をおこなうよう頼みました。その礼拝がおこなわれたのが6月の第3日曜日だったため、父の日は6月の第3日曜日になったといわれています。
ちなみに、日本に父の日がわたってきたのは1950年代、一般化したのは1980年代といわれています。本場のアメリカでも父の日が正式に国民の祝日となったのは1972年であるので、父の日はゆっくり時間をかけて広まってきたといえますね。
■父の日=黄色は日本独自
ソナラは父の墓前に白いバラを供えたため、存命中の父親には赤いバラを、亡くなった父親には白いバラを贈るのがもともとの風習でした。父の日に黄色いものを贈る習慣は、実は日本発祥です。
イギリスでは古くから、黄色は「身を守る色」「魔よけの色」として使われています。これがアメリカへ渡ると、「愛する人の無事を願う」という意味となりました。愛する家族を守るため、日々一生懸命に働くお父さんにはぴったりの意味ですね。またこの他にも、黄色は「愛と信頼と尊敬」を表わすともいわれています。
これらの意味に着目した「日本ファーザーズ・デイ委員会」は、父の日には黄色いリボンをつけたプレゼントを贈ろう、というキャンペーンを始めます。このキャンペーンが徐々に広まるにつれて、日本では「父の日=黄色」というイメージが定着しました。
■父の日には黄色いお花をプレゼント
黄色いものを贈るのは単に感謝の気持ちだけでなく、お父さんの幸せや安全を祈ってのもの。また、黄色には気分を明るくする精神的な作用もあり、お父さんのリフレッシュにもつながります。
お花のプレゼントは女性に贈るもの、というイメージが強いですが、実は男性もプレゼントされると嬉しいものです。お父さん世代の男性は、普段からお花を貰いなれていない分、喜びもひとしお。
贈る花に迷ったときは、定番である黄色いバラはもちろん、暖かな太陽を連想させるヒマワリもおすすめです。どちらの花も世代を問わず人気があり、知名度も高いので、お花のことをあまり知らない男性にも安心して贈ることができます。
父の日には黄色いお花にメッセージを添えて。お父さんにありがとうを伝えましょう。
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初夏をいろどる花ばな
花の季節、といえば多くの方が春を連想するのではないでしょうか。春はウメやサクラなど、日本を代表する花や、チューリップ・ナノハナなどのなじみ深い花が咲く季節です。
しかし、新緑がまぶしい初夏も、じつは花の宝庫。春に劣らず、様々な花を楽しむことができる季節です。
今回の花だよりでは、初夏に見ごろを迎える花をご紹介します。
■初夏を代表する花
・アジサイ
アジサイは日本を原産地とする花。土の酸性度によって色が変わり、アルカリ性で赤っぽく、酸性で青っぽくなるといわれています。
梅雨の時期に咲く花ですが、早咲きの品種では5月ごろから楽しむことができます。
・カスミソウ
アレンジメントでも花束でもおなじみの花ですね。一口にカスミソウといっても、多年草で切り花に使われるパニクラータ、一年草で比較的大きめの花を咲かせ、ガーデン用に使われるエレガンスなど、様々な品種があります。
たくさんの白い花が咲いた姿が春霞に似ているため「カスミソウ」の名前が付けられていますが、初夏から夏に咲く花です。
・スイレン
スイレンは断続的に長く花をつける植物ですが、もっとも見ごろになるのは初夏から夏にかけてです。耐寒性の強い品種と、熱帯出身の寒さに非常に弱い品種があります。
スイレンを育てるときは、その水の中にメダカを放しておくとボウフラ対策になります。また、日光を好む花なので、水は濁らないよう綺麗にたもつ必要があります。
・バラ
流通しているバラは「四季咲き性」といって春から秋、ところによっては冬まで咲くものが多いですが、もっとも美しい花が見られるのは初夏。
各地でバラのイベントも数多く開催され、「花の女王」を心行くまで楽しむことができる季節です。
この他にも、初夏に楽しむことができる花は数多くあります。自分のお気に入りの花を探して、爽やかな初夏の風を感じながらお出かけしてみてはいかがでしょうか。