アルストロメリア
4月誕生花・アルストロメリア ~特徴と魅力をご紹介~
4月には学校や会社の多くで、新しい年度を迎えます。進学や就職などで、新生活が始まる方も多いのではないでしょうか。
多くの地域で桜が咲き誇り、新緑が芽吹く中を歩いていると、街全体が未来への希望とわずかな不安に満たされているような感覚につつまれますね。
未来に思いをはせるこの季節。4月の誕生花は、「未来への憧れ」を花言葉に持つ花、アルストロメリアです。
■アルストロメリアってどんな花
近年、豊かな色と独特の模様で人気を集めるアルストロメリア。アルストロメリアは南アメリカ原産の花で、かつてインカ帝国が栄えていた地域に自生していることから「インカのユリ」と呼ばれることもあります。
南アメリカと聞くと暖かな地域であると想像する方も多いかもしれませんが、アルストロメリアは品種によって暑さに強かったり、寒さに強かったりと、性質が大きく変わります。これは、砂漠や砂丘に咲く品種もあれば、高地のような涼しい地域に咲く品種もあるからです。
ほとんどの種で共通しているのは、日当たりと水はけが良い場所を好む、ということです。また、葉や花などの地上部が枯れてしまっても、やや細長い球根が生きていれば、再び花を咲かせることも多いです。
日本に入ってきた時期は意外と古く、大正時代末~昭和時代初期にはすでに日本で栽培が始まっていたようです。ですが、当時はあまり人気が出ず、本格的な栽培が始まるのは1980年代に入って以降となります。
現在では日本でも盛んに品種改良がおこなわれており、日本の気候に合ったアルストロメリアが次々と生まれています。
■アルストロメリアの人気の秘訣
アルストロメリアの花の形はユリとよく似ています。花の色は赤やピンク、オレンジ、黄色、白など、豊富な種類があり、切り花にしても長持ちする傾向があります。
また、1本の茎に複数の花をつけるスプレー咲きという咲き方をするため、見た目にもボリュームがあります。このため、アレンジメントやブーケに使われることも多いですね。
アルストロメリアの特徴といえば、花びらに浮かび上がった斑点にあります。少し細長い筋のようなこの斑点は、受粉の助けとなる昆虫を呼び寄せるためについている、といわれています。
ですが、品種によってはこの斑点がない花を咲かせるものもあり、一口にアルストロメリアといっても様々な花を楽しむことができます。この多様性が、アルストロメリアの人気につながっているんですね。
■新生活の始まりにはアルストロメリアを
4月の誕生花であるアルストロメリアの花言葉は「未来への憧れ」。学校や会社では新しい年度を迎え、新生活が始まる方も多い4月という時期に生まれた方にはぴったりの花言葉ですね。
4月からは新しく一人暮らしを始める、という方には、そのまま飾れるアレンジメントを贈るといいでしょう。花瓶がなくても楽しむことができ、新居に彩りとぬくもりを与えてくれます。
インテリアにこだわる人には、花束もおすすめです。たとえ花瓶がなくても、食器などの水を溜めておける器があれば、花を飾ることはできます。自分のオリジナリティを活かした飾り方が楽しめる花束は、こだわりが深い人ほど喜ばれるでしょう。
春本番を迎え、新しい日々が始まる4月。アルストロメリアのフラワーギフトで、誕生日のお祝いと新生活の応援をしませんか。
花言葉のイロハ
有名な花から、道端に咲くような花、あまり知られていない花にまで付けられている花言葉。特にギフトとしてお花を贈るときは、受け取る方へのメッセージとして、気にしている方も多いのではないでしょうか。
今回の花だよりでは、花言葉についてお伝えいたします。
■花言葉の起源
花言葉がいつ、どのように生まれたのか、ということははっきりと分かっていません。一説には、美しい花々は世界各地の神話などで重要なアイテムとして登場することが多くあり、自然とその花が象徴する言葉が定着したと考えられています。
19世紀ごろのヨーロッパでは、貴族たちの間で恋人をはじめとする他者への想いを草花にたとえた詩をつづり、サロンで回覧することが流行っていました。
そうした流行の中、フランスのシャルロット・ラトゥールという女性が200以上もの花言葉をまとめた図鑑を刊行します。彼女はその図鑑の中で、花言葉がつけられた由来なども紹介しています。
これを契機として花言葉に関する多くの本が刊行されることとなり、花言葉という慣習が定着することとなりました。
日本に花言葉が入ってきたのは明治ごろだとされています。当初はヨーロッパで考案された花言葉がそのまま用いられていました。その後、花に対する習慣や考え方の違い、日本で栽培・自生している花の種類の違いなどから、独自の花言葉も多くつけられています。
また、現代では品種改良などで数多くの花が新しく生まれていますが、これらの花は開発者や輸入者、日本花普及センターが花言葉を決めているそうです。
■花言葉に込められた意味
古くから人々に親しまれていた花は、神話や伝承などをもとにして花言葉がつけられています。たとえばバラは、愛や美の象徴であるヴィーナスとともに生まれた花として「愛情」「美しさ」などの花言葉がつけられました。
また、美しい青色の花、ワスレナグサは恋人のために川面を流れるワスレナグサを取ろうと川へ飛び込み、命を落とした騎士が最後に叫んだ「私を忘れないで」という言葉がそのまま花言葉として使われました。
一方で、ネガティブな花言葉をもつ花も多くあります。たとえばダリアは「移り気」、黄色いバラには「嫉妬」という花言葉があります。
では贈りものに向かないのか、といわれるとそうでもありません。ダリアには「気品」「優雅」、黄色いバラには「友情」「何をしても可愛らしい」というポジティブな花言葉もあるからです。
1つの花には様々な花言葉がつけられています。その中にはネガティブな意味も、ポジティブな意味もあります。花を贈るときには、自分の気持ちを伝える際のアクセントとして取り入れるくらいの気持ちで贈るといいですね。
また、ネガティブな花言葉をもつ花を受け取ったときには、ほかにどんな花言葉があるのかを調べてみてもいいでしょう。あなたに伝えたい本当の気持ちに気づけるかもしれませんよ。
■出会いと別れのシーズンにぴったりな花言葉
4月の誕生花★アルストロメリア
4月の誕生花
アルストロメリア
【花言葉】 エキゾチック・未来への憧れ
春の桜、暖かな陽気。
たまに吹く冷たい風まで、さわやかな香りの4月。
新しいことを始める季節にぴったりの花言葉!
お誕生日はもちろん、他のお祝いのプレゼントにもオススメです。
アルストロメリアは1本のお花に、いくつものお花をつけているので、花束にするとボリュームたっぷり!
贈られた方の笑顔が隠れるほどの花束、素敵ですね♪♪
ぐるっと一周お花がついているので、自宅で食卓に飾るにもピッタリ。テーブルの中央で、まわりを華やかにしてくれます☆
■アルストロメリアとは…
花の色は、赤・白・黄色・ピンク・オレンジと多彩。バラエティーに富んだ品種群に、飾る楽しみが一層膨らみます。
花持ちがよく、次から次へと花を咲かせる魅力的なお花。
原産地は南アメリカですが、別名「インカの百合」、花の姿形から、かつては「百合水仙」と呼ばれることもあったこの花。
最近は、ちょっと長めのアルストロメリアという名前も知られてきました。
ギフトで贈る時も、自宅で飾る時も、ぜひ今が旬のアルストロメリアを。