お手入れ
甘く優しい芳香が楽しめる ~におい桜の育て方~
【におい桜】という秋~冬の花をご存知でしょうか。
庭が寂しくなっていく季節に、華やかなピンク色の花を咲かせる人気の園芸種です。
今回の花だよりでは、【におい桜】の花言葉や育て方についてご紹介します。
■可憐な花にぴったりの花言葉
におい桜[英名:ルクリア]は、インドのアッサム州に自生している花木です。
桜に似た花姿で、上品な芳香があるため【ニオイザクラ】という和名がつけられました。
バラ・ユリなどに比べて素朴な、甘く優しい香りが人気となっています。
ひとつの花茎に10~20個以上のつぼみが付き、半球状にまとまって咲きます。
つぼみはコロンと丸くふくらみ、手毬のような愛らしい形をしています。
また、それぞれの花は約2~3週間咲き続けるので、長く楽しむことができます。
花言葉は「優美な人」「しとやか」「清純な心」など、可憐な花にぴったりなものが揃っています。
「しとやか」は、砂糖菓子を思わせるしっとりした質感の花びらが由来とされています。
■季節ごとに置き場所を変える
におい桜を長く鑑賞するためには、置き場所に気を遣うのがコツです。
涼しい高山地帯に自生しているので、寒すぎず、かつ暑すぎない気候を好みます。
四季がはっきりした日本では、季節ごとに環境を整えてあげましょう。
【春~秋】
日光がよく当たる戸外に置いてください。
ただし、直射日光を浴びると葉が傷んで落ちてしまいます。一日数時間だけ日が差すような、半日陰がおすすめです。
また、多湿を嫌うため、風通しの良い場所で管理しましょう。
【冬】
最低気温が5℃になったら室内へ取り込んでください。
5℃以下の環境では、霜に当たって枯れてしまう可能性が高くなります。
暖房の効いていない明るい部屋を好むので、昼間は窓際で光を当てると良いです。
夜~早朝の間は冷え込むため、必ず窓から離すようにしましょう。
厳しい冬を越えると、夏の間に3~4倍にまで育ち、11月上旬頃に再び開花します。
■水のやりすぎに気を付けて
【水やり】
土の表面が乾いたら、鉢の底から流れ出るくらいたっぷりと与えてください。
冬の間は1週間~10日に1回ほどで問題ありません。
多湿に弱いため、水をやりすぎるよりは、やや乾かし気味な程度が良いです。
ただし、極度に乾燥しても傷んでしまいます。毎日土の表面を見て、白っぽくなっているタイミングで水をあげましょう。
【肥料やり】
植え替え時期の[3~4月頃]および株が成長する[8月頃]に与えましょう。
おすすめは、市販されている【IBのチカラ グリーンそだちEX】などの緩効性の肥料です。
【切り戻し】
全ての花が咲き終わったタイミングで行ってください。(咲き終わった花は自然に落下します)
一番下の葉を2枚残して、株全体をカットしましょう。
株元から10cmほどの位置が目安となります。
お供えの切り花を長持ちさせるコツ
お墓やお仏壇に花を供える際に、お手入れの大変さを感じることはありませんか?
夏場はより一層花持ちが悪くなるため、お盆の時期は大変ですよね。
今回の花だよりでは、お供えの切り花を長持ちさせるためのポイントをご紹介します。
■一番大切なのは、毎日の水替え・水切り
切り花が傷んでしまうのは、水中で繁殖するバクテリアが原因です。
汚れた水に挿しておくと、バクテリアの影響で茎が詰まってしまいます。
茎が詰まることで水を吸えなくなり、元気がなくなってしまうんです。
やはり、水を毎日替えてあげることが一番重要です。
茎に付いているぬめりを洗いながすと、バクテリアが落ちて清潔になります。
もうひと手間かけて、一緒に【水切り】を行うと、格段に長持ちするようになります。
【水切りの方法】
1.バケツなどに水を張って茎の根元をつける
※ 花や葉が水につからないよう、茎の根元だけをつけてください。
2.水中で、茎の先端を1~2cm程 斜めに切る
※ 既に茎が変色している場合は、その部分を取りのぞいてから水切りします。
汚れた切り口をカットして、新しい切り口を出してあげる方法です。
茎に空気が入ってしまうと、気泡が詰まりの原因になるため、なるべく水につけたまま切ります。
斜めに切ると切り口の面積が広くなり、そのぶん水をたっぷり吸えるようになります。
■花筒へ挿す前にするべき2つの対策
忙しい毎日を送っていると、水替えを忘れてしまうことが多々あります。
特にお墓のお供え花は、毎日通ってお手入れするのが難しいですよね。
花筒へ挿す前に、簡単にできる対策があります!
1.茎の根元についている葉を取りのぞく
葉は水につかると腐りやすくなるため、細菌が繁殖する原因になります。
また、葉の枚数が多すぎると、そこから水分が蒸発して花まで水が届きません。
茎の半分より下あたりの葉を取りのぞきましょう。
※ 光合成が出来なくなるので、上の方の葉は残しておいてくださいね。
2.花筒に10円玉や漂白剤を入れる
・10円玉
10円玉を水に入れると、【銅イオン】という成分が溶け出します。
この成分には、水中の細菌の繁殖を抑える効果があるとされています。
まだ酸化していないピカピカの10円玉ほど、より効果が期待できます。
・漂白剤
塩素系の漂白剤には、水が腐るのを遅らせる効果があると言われています。
200㏄の水に対して、1~2滴程度の漂白剤を混ぜてください。
また、【延命剤】という切り花用の薬品も流通しています。
こちらは、花屋さんやホームセンターで入手できますよ。
ですが、これらの方法だけでは、毎日の水替え・水切りと同等の効果はありません…。
お盆の期間中だけでも、なるべく水替えができるといいですね。
■造花ではなく生花をお供えする理由
仏教では、仏様はお食事の代わりに香りを召し上がるといわれています。
お線香や果物・花などは、故人に良い香りを楽しんでいただくためにお供えしているのです。
そのため、お供えには 生花(本物のお花)を用いるのが良いとされています。
とはいえ、造花が禁止されているわけではありません。
虫や野生動物に荒らされるのを防ぐため、造花を勧めている墓地もあります。
お花の種類よりも、故人を想って供養する気持ちが大切です。
鮮やかなハート形が可愛い「アンスリウム」
カラフルな色と光沢のある葉が人気のアンスリウム。
元々は熱帯アメリカなどに自生しており、部屋をトロピカルな雰囲気にしてくれます。
今回の花だよりでは、夏にぴったりな観葉植物「アンスリウム」について詳しくご紹介します。
■アンスリウムの花の仕組みと花言葉
アンスリウムといえば、鮮やかなハート形の花が有名ですね。
ハワイでは、バレンタインデーのプレゼントとしても親しまれています。
実は一般的に花とされている部分は、葉が変形して色づいたものなんです。
ハート形から伸びている黄色の突起が、実際のアンスリウムの花にあたります。
突起をよく見ると、小さな花がいくつも並んでいるのが分かります。
ハート形の葉の色は赤が有名ですが、他にも白やピンクなど、様々な色の品種があります。
花言葉も色によって違いますが、どれも贈り物にぴったりな言葉です。夏のご挨拶や、開店祝い・引っ越し祝いなどにおすすめです。
赤:「情熱」
白:「熱心」
ピンク:「飾らない美しさ」
緑色:「無垢な心」
■湿った土・薄暗い場所・寒い季節が苦手
【水やり】
まず土の表面が乾いているのを確認し、鉢の底から流れ出るくらい与えてください。
土が乾きにくくなるのを防ぐため、受け皿の水は必ず捨てましょう。
湿った土が苦手な反面、空気中の湿度は高い方が適しているので、毎日霧吹きなどで葉に水をかけてあげると良いです。
【置き場所】
やわらかい日光が差し込む室内に置きましょう。
アンスリウムの成長には日光が必要不可欠です。日の当たらない場所では株が弱ってしまい、花が咲きにくくなります。
ですが、葉が焼けてしまう直射日光には注意してください。レースのカーテン越しの窓際などがおすすめです。
熱帯地方の植物なので、10℃以上の環境が理想的とされています。
10℃以上が難しい場合でも、5℃以下にはならないよう置き場所に気を付けましょう。
冬場は暖かい室内に移動させて、加湿器で湿度を保ってください。
母の日・父の日でも人気!梅雨を優しく彩る 紫陽花(あじさい)の育て方
6月に入りました。各地でアジサイの開花が観測されています。
近年は、母の日・父の日のプレゼントとして人気を集めるアジサイ。
今回の花だよりでは、アジサイの育て方について詳しくご紹介します。
■アジサイの成長には十分な水が必要
梅雨に咲くアジサイには、たっぷりのお水が必要不可欠です。
特に鉢植えの場合は、水不足になると枯れてしまうことがあります。
6月~9月上旬頃は土が乾きやすいので、鉢の底から流れるくらいお水をあげましょう。
受け皿に溜まった水は毎回捨ててください。
とはいえ、ひたすら大量のお水をあげるのがいいかというと、そうではありません。
常に土が濡れていると根腐れを起こし、病気にかかりやすくなります。土の表面が乾いたらお水をあげるようにしましょう。
また、花が咲き終わって気温が下がったら、水やりの量を減らしてください。
■1日のうち3~4時間ほど日に当てる
アジサイを置く場所は、1日のうち3~4時間ほど日が当たる半日陰がおすすめです。
適度に日を浴びることで、より綺麗な花色が出るようになります。
ただし、直射日光や西日には十分に注意してください。
日差しが強すぎると葉焼けを起こしてしまい、葉の先から茶色っぽく枯れてしまいます。
冬場は、冷たい風や霜の影響で花芽が傷むのを防ぐため、室内に移してあげましょう。
■7月中を目安に剪定と植え替えを
大きく育ちすぎて株が傷むのを防ぐため、翌年に向けて剪定しましょう。
剪定の際は、花から1節目(葉2枚)~2節目(葉4枚)の枝を切り落とします。
何となく花を切るのは気が引けますが、剪定が遅れてしまうのは危険です。
8月以降に剪定してしまうと、既に出てきている花芽を切ってしまう可能性があります。
花芽はとても小さく、目で確認するのが難しいので、7月中を目安に切り戻してください。
切った花は花瓶に活けて、切り花として楽しむことができます。
また、鉢の中で根が張ってしまうと、根づまりを起こしてしまいます。
1年に1度、剪定後にひと回り大きな鉢へ植え替えましょう。
プラスチックの鉢でなく、通気性の良い素焼きの鉢がおすすめです。
底に小石(砂利)を敷くと水はけが良くなり、根腐れ防止に繋がります。
母の日に鉢植えを貰ったら ~カーネーションの育て方~
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今年、2025年の母の日は5月11日(日)です。皆様はお母さんに何を贈りましたか?
母の日の定番・カーネーションの鉢植えを贈った方も多いかと思います。
せっかくのカーネーション、上手に育てて少しでも長く楽しみたいですよね。
今回の花だよりでは、カーネーションの育て方について詳しくご紹介します。
■お水はたっぷりと / 咲かないツボミは思いきって切る
届いたカーネーションのラッピングを外したら、まずは土の状態を確認してください。茎の根本の土が乾いていたら水をあげます。
水の量は、鉢の底から流れ出るまでが目安です。
水やりというと「1日2回、朝と夕方」と規則的に考えがちですが、カーネーションの場合は違います。
こまめに土の様子を見て、乾いていたらたっぷりあげるようにしましょう。
そして大切なのが、咲かないツボミを切ってしまうこと。
ツボミを切るなんてひどい! と思ってしまいますが、咲かないツボミを取り除くことで、咲くツボミにより多くの栄養分が行き渡ります。
では、咲く・咲かないはどのように見分けるのでしょうか?
ツボミを1つずつ触って、優しく押してみましょう。
咲かないツボミは中身が空っぽでスカスカしています。
一方で、咲くツボミは中身がぎっしりと詰まっており、固い感触で分かります。
もったいなく感じますが、これから咲くお花のために思い切って取り除きましょう。
■好きなものは日光、苦手なものは湿気
カーネーションは日光を好むので、日当たりの良い場所に置いてください。
室内で楽しむときも、日光が差し込む窓辺に飾るようにします。
ツボミが沢山ついている場合、日光が足りないとツボミが開かないことがあります。
ただし高温と湿気に弱いため、夏場は特に注意が必要です。湿気が多くなると蒸れてしまい、根っこが腐りやすくなります。
直射日光を避けて、風通しが良く涼しい場所に移動してください。
室内の場合、窓を開けて風を入れたり、週に数回ほど外に出してあげましょう。
■カーネーションの一番の天敵は病気や害虫
【灰色かび病】
最もかかりやすい病気の一つです。この病気にかかると、茎や葉が腐り、灰色のカビがついてしまいます。
これからの梅雨の時期、湿度が高くなってきたら、水のやり過ぎに気を付けましょう。
さらに感染を防ぐため、咲き終わった花や枯れ葉はすぐに取り除いてください。
【アブラムシ】
葉の裏などについて汁を吸うアブラムシ。よく名前を耳にしますが、一番注意すべき害虫です。
ウイルスを運んでくることもあり、カーネーションを弱らせてしまいます。
【ハダニ】
葉や花弁から汁を吸って枯らせてしまう害虫です。
とても小さいので目視できませんが、マダニがついた葉は黄色または白っぽく変色します。
害虫がついていないか、茎や葉の様子をこまめにチェックするようにしましょう。
ホームセンターなどで手に入る市販の薬品を使って駆除してください。
母の日の大切な贈り物、ぜひ真心を込めて育ててあげてくださいね。
暑い夏を植物でさわやかに ~グリーンカーテン~
年々厳しさを増す日本の夏。暑い夏を快適に過ごす方法はいくつかありますが、そのひとつにグリーンカーテン(緑のカーテン)があります。
グリーンカーテンは、直射日光を遮り室温の上昇を抑えるとともに、植物の葉から水分が蒸発することで植物の周囲の気温が下がるため、植物の間を通り抜ける風を冷やして爽やかにしてくれる効果が期待できます。
クーラーの節電の面からも人気が高まりつつあるグリーンカーテン。今週の花だよりでは、グリーンカーテンについてお伝えします。
■グリーンカーテンにぴったりな植物
グリーンカーテンは、つる性の植物を市販のネットやフェンス、支柱に絡ませて育てることでつくります。最近では、ホームセンターなどでグリーンカーテン用のネットやフェンスが販売されています。
グリーンカーテンに向く植物は、夏の強い陽射しにも耐えることができ、短期間で大きく成長する植物となります。また、秋になると枯れて片付けることができる一年草が特におすすめです。
代表的な植物としては、あさがお、フウセンカズラ、へちま、ゴーヤーなどがあります。これらの植物は育てることが簡単なだけではなく、花や実を楽しむことができるのも特徴です。
■グリーンカーテンの作り方
グリーンカーテンに必要なものは、植物を植えるためのプランターや土、植物を支えるネットやフェンス、そして植物の種や苗です。春になると種やまだ小さな苗がお花屋さんやホームセンターに出回ります。
4月から5月を目安に、土に直接、または大型のプランターに、種や苗を植え付けます。プランターを使う場合はプランターのふちいっぱいに土を入れるのではなく、2cmほど空間を開けておくと、水やりの時に水が溢れることを防止できます。
植物の支えとなるネットは、窓を覆うように、かつ地植えした植物やプランターが内側にくるように設置します。ネットは、65~75度ほど角度をつけ、できる限りたわみのないように張りましょう。
ある程度つるが伸びてきたら、うまくネットに絡みつくように誘導します。優しく指で網目に絡むように誘導すると、さらに成長したときに自然とつるが絡むようになります。また、右や左に曲がってしまった場合も、まっすぐ上に伸びるように誘導してあげるといいでしょう。
もっとも日差しが強くなる季節には、直射日光を遮るグリーンカーテンができます。また、植えた植物によっては花や実を楽しむことができるでしょう。
一年草であれば秋になると枯れるため、気温が下がり日差しがほしくなる季節には簡単に片づけることができます。支えに使ったネットなどは来年のためにしまっておくといいですね。
植物の力を借りて暑い夏も快適に。グリーンカーテンで真夏を爽やかに過ごしてみませんか。
母の日コラム ~花鉢を長く楽しむ~
お花を育てることが好きな方への贈りものには、生き生きとしたお花を楽しむことができる花鉢が人気です。母の日の贈りものとしても選ぶ方は多く、お花屋さんが直接お届けするカーネーション鉢や、産地直送の花鉢は毎年人気のフラワーギフトとなっています。
うまく育てることができれば、次の年にも楽しめることができる花鉢。花鉢を育てるときのポイントは、水やりと植え替えにあります。
・水やり
お花が枯れてしまわないように、と思うとついつい頻繁にお水をあげてしまいがち。特に、暑い日には何度もあげたくなりますね。ですが、水のあげすぎは根っこが弱り、やがて腐ってしまうため厳禁。土から湿り気がなくなったのを確認してから、たっぷりと与えます。
この時、特にカーネーションはつぼみや花に水がかからないように気をつけます。カーネーションの花は水濡れに弱く、かびてしまう原因となってしまうためです。土だけにお水がかかるよう、静かに注いでください。
また、お水をあげる時間帯も重要です。5月から夏にかけては日中の温度が高くなるため、お昼時にお水をあげるとお湯となってしまい、土の中で根が煮えてしまうことがあります。できれば早朝、難しいようであれば夕方がいいですね。
・植え替え
お花が大きくなってくると鉢の中で根が詰まってしまうため、植え替えを行います。お花の種類にもよりますが、春先か秋が植え替えに適した季節となっています。花が咲いている間は植物のエネルギーが開花につかわれるので、疲労の原因となる植え替えは避けましょう。
植え替えのときには、まず鉢の中の土ごと根を引っ張り出します。鉢をたたく、揺さぶるなどをすると隙間ができ、引き抜きやすくなります。スコップで掘り起こすのは根を傷める恐れがあるので、使わない方がいいでしょう。また、どうしても抜けない場合は鉢をハンマーなどでたたき壊すという手もあります。
綺麗に鉢から引き抜いた後は、根についている土を落とします。大抵はふるい落とすだけで十分ですが、根が絡まっている場合などは、傷つけないように根気よくほぐします。
一回り大きな鉢の底に軽石や赤玉土などをひき、新しい土を鉢の半分程度までその上にかぶせ、更にその上にお花を乗せたあと、鉢とお花の隙間を埋めるように新しい土を敷き詰めていきます。土を固めすぎると水はけが悪くなる、土の中の空気が少なくなり根が酸欠になるなど悪影響がありますので気をつけましょう。
植え替えの直後、10日~15日くらいの間は、肥料を与えず水も少なめにして、穏やかな環境でのんびりとお花を休ませてあげるのがコツです。新しい鉢の中でしっかりと根をのばすと、再び元気にお花を咲かせるようになりますよ。
母の日コラム ~花束を長く楽しむ~
同居しているお母さんや、久しぶりに会うお母さんに、直接手渡しするときに活躍するのが花束です。また、普段からお花を飾ることが好きなお母さんなら、アレンジメントよりも自由に飾ることができる花束の方が喜ばれることが多いようです。
花束を飾る前に気をつけたいことは、ラッピングや輪ゴム、保水用の綿などは全て外すようにするということです。
特にラッピングは花束の個性づけにも役立っており、外すのももったいない気分になりますが、そのままだと蒸れてしまいお花が早く傷んでしまう原因となります。
お花からラッピングや輪ゴムを外したら、バケツなどに綺麗な水を溜め、その中で茎を2cmほど斜めに切り落とします。茎の先端は汚れなどが詰まりやすいのでこれを落とすため、また斜めに切り落とし表面積をふやすことで水を吸い上げやすくなるために効果的です。
また、水に浸かりそうな葉は全て取り除きます。花に近い葉を1~2枚残すだけでも十分です。
お花を生ける水には漂白剤を1滴と、砂糖をひとつまみ入れて混ぜます。漂白剤は雑菌の繁殖をおさえ、砂糖はお花の栄養源となるので、お花を長持ちさせることができます。
5月ごろであれば毎日お花を変える必要はありませんが、暑い日が続くようであれば毎朝変えるようにするといいですね。その際には、茎の先端を5mmほど斜めに切り落とすと、お花がより長持ちします。
茎が短くなってきたら、花瓶ではなくグラスやマグカップに飾っても可愛く飾ることができます。
枯れたりしおれたりした花は、その都度取り除くようにしましょう。本数が少なくなってきたら、ドライフラワーにしてみてもいいですね。
母の日コラム ~アレンジメントを長く楽しむ~
様々な形やお花を楽しむことができることと、届いたそのままに飾ることができる手軽さから、様々なお祝いだけでなく母の日も人気を集めるフラワーアレンジメント。
アレンジメントは、お花を溜めておくことができるオアシスという吸水スポンジに、切り花や葉ものを挿したものが一般的です。
根っこがない切り花は、茎の切り口からオアシスの水を吸っています。オアシスは一度乾いてしまうと水を吸うことができなくなるという特徴があるため、適宜水を足す必要があります。5月ごろであれば、毎朝お水を注ぐといいでしょう。
お水を与えるときは、葉や花にかからないように注意して、オアシスだけに水がかかるようにします。特に、母の日の代名詞ともいえるカーネーションは水に弱く、花にかかってしまうとそこからカビが生えてしまう恐れがあります。
5月は地域によって気温差が激しく、冷暖房を使う日もあるかもしれません。冷暖房の風はお花にとって大敵なため、直接風が当たらない場所に置きましょう。なるべく涼しく気温が一定しているところに置くとお花が長持ちします。
花びらが散り始めたお花は、見栄えが悪くなるだけでなく、腐ってしまい他のお花にも悪影響を与える場合があります。咲き終わった花やしおれている花を見つけたときは、その都度取り除くといいですね。
ある程度花の本数が減ってきたら、オアシスから抜き取り茎の先端を切り落としたのち、グラスや小さな瓶に飾れば2度楽しむこともできます。
残ったオアシスは絞ったり乾燥させたりしたあとで、プラスチック製品としてごみに出しましょう。