お供え
春のお彼岸|2025年はいつから?適切なお供えの花の色は?お墓参り行く時の参考に。
日陰はまだ肌寒い日が多いですが、日向では春の暖かさを感じるようになってきましたね。
もう少しで待ち遠しかった春が来るようです。
今回は春に大切にしたい日本の文化「春のお彼岸」についてご紹介します。
2025年の春のお彼岸はいつ?
「暑さ寒さも彼岸まで」という慣用句は、手紙の時候の挨拶の中でも使われることがあり、3月や9月になると耳にする機会が多くなると思います。
ちなみに「暑さ寒さも彼岸まで」の意味は「冬の寒さは春分ごろまで、夏の暑さは秋分ごろまでには和らいでいく」という意味です。
では今年、2025年の春のお彼岸はいつなのでしょうか。
まずは、お彼岸の期間からご紹介していきたいと思います。
2025年の春のお彼岸は、3月17日〜3月23日です。
実は、お彼岸の期間は毎年異なっています。
春のお彼岸の決め方は、「春分の日」を中日として前後3日間を合わせた7日間とされています。
今年の場合は中日である春分の日が3月20日であるため、彼岸入りが3月17日、彼岸明けが3月23日となります。
まとめると以下の通りです。
・彼岸入り……………3月17日
・中日(春分の日)……3月20日
・彼岸明け……………3月23日
春のお彼岸では何をする?~お供え・掃除で使うもの~
3月17日〜3月23日までの春のお彼岸では、いったい何をしたらいいのでしょうか。
実は、お彼岸の期間に「何をするべきだ」という決まりはありません。
ただ、お彼岸は先祖を敬うように過ごすことが一般的です。
そのためお墓参りをしたり、仏壇がある方は仏壇や仏具を掃除したりしましょう。
いつもより丁寧に掃除をして、きれいにしてあげるのです。
次にお彼岸の前に用意しておきたいものをまとめました。
お墓や仏壇にお供えするものや掃除道具は事前に準備しておきたいですよね。
お供えするもの
・ぼたもち
ぼたもちとは、もち米とうるち米を混ぜて作った餅に、あんなどを付けたもの。
お彼岸の季節になると、和菓子屋さん以外にスーパーなどでも販売されているぼたもち。
自宅で作るという方も多いと思います。
ちなみに、ぼたもちは春に咲く牡丹(ぼたん)の花が名前の由来になっています。
・らくがん
らくがんとは、穀類の粉に砂糖や水あめなどを入れて練り、型で押し固めたあと乾燥させたお菓子。
見た目は花や葉など様々な形があり、色合いも優しいものが多く可愛らしいものが多いです。
らくがんの甘すぎず、品の良い味がおいしいですよね。
・献花
献花とは、霊前などにお供えするお花のことです。
お彼岸以外に故人の命日やお盆などでお墓参りに行く際は、お供えのお花を持っていきますよね。
お彼岸の時も同じように、お花をお供えしてくださいね。
春のお彼岸でお供えに適したお花は後ほどお伝えしますので、お花の種類で迷った時は読んでみてください。
・お線香
お墓や仏壇でお線香をあげることは当たり前になっていますが、その理由を知っていますか?
お線香をあげる理由は様々ありますが、ここではその一部をご紹介しますね。
お線香をあげることで自分の身と心を清めて仏様と向き合うという意味や、亡くなった方が食べるものは香りだけと言われていることに由来しています。
ライターなど火をつける道具もお忘れなく。
・故人が好きだったもの
故人が生前好きだった食べ物や飲み物などをお供えしましょう。
食べ物や飲み物以外に、タバコやおもちゃをお供えすることもあるようです。
掃除で使うもの
・たわし
水受け(墓石の前にあるくぼみ)を掃除する時に、たわしがあると便利です。
苔が生えてしまうことやぬめりが出てしまうことがあるので、しっかりそうじしてください。
ちなみに水受けは水鉢とも呼ばれており、仏様に水をお供えするためにあるものです。
きれいなお水をお供えするようにしたいですよね。
・スポンジ
墓石を洗う時に使います。
墓石をきれいに洗うことで祖先を喜ばせてあげましょう。
・ほうき
お墓がある寺院や霊園などで借りられることもありますが、車で行く時や自宅が近い場合は持っていくと良いかもしれません。
お墓参りの手順
お墓参りに行くときの手順を、簡単にご紹介します。
まずはお墓の掃除をした後に、お花をお供えします。
そのあと水受けへきれいな水を注ぎ、線香をあげて合掌します。
※宗教や宗派によってお墓参りの仕方は異なることがありますので、ご注意ください。
もっと詳しくお墓参りの仕方を知りたい方は、こちらを併せてご確認ください。
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お墓参りの手順を説明 お墓参りの方法をより詳しく紹介。またお墓参りでタブーになることも掲載しています |
春のお彼岸にお供えしたいお花は?
先ほどお墓や仏壇でお供えする物の中で、献花をご紹介しました。
ここでは、春のお彼岸でおすすめしたいお花の種類をご紹介します。
トルコキキョウ
花もちが良く上品なトルコキキョウはお祝いの場でも使われますが、お供えのお花としても良く使われています。
花色は白色や白色ベースに紫色の縁取りのある落ち着いたものが、お供えに適していると言われています。
花言葉は「優美」などがあり、故人への優しい気持ちを伝えることができそうですよね。
マム(菊)
お供えのお花として最もイメージされやすいマム。
お花屋さんでもお盆やお彼岸の時期になると、マムを使ったお供えの花束などが店頭に出ていますよね。
昔からマムはその香りで邪気を払うと言われていることや、日本の気候に適しているため花もちが良く、すぐに枯れることが無いと言われていることが選ばれている理由かもしれません。
また、マムは種類が多く、花色や花姿が様々あります。
可愛らしいイメージから美しいイメージまで、お供えの花のデザインに合わせてマムを選ぶことができますよ。
カーネーション
春に旬を迎えるカーネーションは比較的に花もちが良い花です。
春に最もきれいに咲くカーネーションは、春のお彼岸にお供えするにはぴったりなお花とも言えます。
グリーン・ピンク・白色のカーネーションを使い、カーネーションだけで合わせる時も、他のお花と一緒に合わせる時もフリルのような花姿は献花の上品さをアップさせてくれます。
アイリス
春の花として知られているアイリスは、鮮やかな紫色や青色が有名な美しい花です。
花色は紫色や青色以外に、黄色や白色などもあります。
ちなみにアイリスの花言葉は「良い便り」や「吉報」などがあります。
近所のお花屋さんで、チェックしてみてくださいね。
献花で使われる色は?初彼岸でのお供えするお花の色は?
お彼岸でお供えするお花に決まった色はありません。
しかし、白を基調に淡い色を加えたものが一般的でしょう。
特に春のお彼岸では寒色系を少なめにし、春らしい暖色系を多く取り入れたお花が選ばれることが多いとされています。
もしお花の色合いに悩んでしまった時は、白色の献花を用意することがおすすめです。
なぜなら、仏様が好きな色に花を染められるという考えもあるからです。
亡くなってから日が経っていない時(四十九日以内)に、白上がりといわれる白い花だけで作った供花をお供えすることはよく知られていますよね。
白上がりの供花は、四十九日以降でもお供えして良いので、安心してお供えしてくださいね。
また、亡くなってから四十九日が過ぎた後に迎える、初めてのお彼岸のことを初彼岸と言います。
初彼岸でお供えのお花の色を悩む方もいらっしゃると思いますが、こちらも花の色の決まりは特にありません。
通常のお彼岸やお盆と同じように、白色と淡い色のお花を合わせた供花が選ばれることが多いようです。
ちなみに初彼岸は、故人が極楽浄土へ到着する日と言われています。
お彼岸に行う日本だけの文化とは?
実はインドなどを含む世界の中では「お彼岸にお墓参りをする」という文化がないのです。
世界であるのは日本だけということになります。
子どものころから、お彼岸にはお墓参りをすることが習慣になっていて、驚く方も多いと思います。
「なぜお彼岸に日本では、お墓参りをするようになったか」は多くの説があります。
ここではその説の1つを紹介しようと思います。
それは、お彼岸の中日に当たる春分の日と秋分の日が関わっているという説です。
国民の祝日に関する法律では、2つの祝日を次のように定めています。
・春分の日:「自然をたたえ、生物をいつくしむ」
・秋分の日:「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」
このように古くから日本に根付く自然への感謝の気持ちや、祖先供養の考えが反映されているのかもしれませんね。
最後に
今回は春のお彼岸についてご紹介しました。
「お墓参りに行きたいけれど行けない」そんな時に、花キューピットをお試しください。
花キューピットではお仕事の都合や距離の問題でお墓参りに行くことが難しい方に、お墓へお供えするのに最適な対の花束をご用意しています。
もちろん、仏壇などにお供えするお供えのアレンジメントや花束も用意していますよ。
お供えの気になることQ&A
供花のことやお葬式のこと、突然対応しなければいけない場合など…。
分からないことや迷ってしまうことは、多いですよね。
今回は、供花やお供えについてをQ&A方式でご紹介しようと思います。
◆相手との関係に合わせた予算の相場は?
「お花をお供えしたいけれど、いくらくらいで用意したらいいんだろう…。」と迷われる方も多いと思います。
以下は、一般的に多く用いられる金額です。
・遺族、親族:15,000円以上
・故人と縁のある会社:8,000円以上
・故人の友人、知人:3,000円以上
故人との関係性や間柄によって決める場合や、同じように供花を用意する方々に聞いて相場を合わせる場合もあるようです。
◆どんな花を贈ったらいい?~シーンに合わせた花選び~
お誕生日などのお祝いのお花と異なり、お供えのお花はある程度、使用するお花の種類や色が決まっています。
ただ、頻繁に供花を贈る機会があるわけではないので、どんなお花を贈ったらいいのか分からないですよね。
ここでは、供花を贈るシーンについてご紹介します。
お亡くなりになってから年数がたっている時は、お花の色に関係なく贈ることもあります。
月命日なども、お亡くなりになってから日数が経っていればお花の色に関係なくお供えする方が多いようです。
・・・花キューピットの便利なサービス・・・
花キューピットでは、昼の12時までのご注文でその日のうちに配達できるため、急なお通夜などにもしっかり対応いたします。
お供えのお花を突然用意しなければいけない時に、活用して頂けます。
また、お届け先の地域にある花屋さんが制作するため、地域の風習に合わせたお花を贈ることができます。
日本各地に、その土地の文化や風習がありますよね。
どんなお花を贈ったらいいか不安という方は、お届け先の近くのお花屋さんにお任せすると安心です。
◎お急ぎの際の当日配達や、地域の風習への対応が必要な場合には【こちら】をご利用ください。
◆お供えに適したお花の種類は?
故人が好きだったお花をお供えにしていいのかや、お供えにはタブーとされるお花があるかなど、贈るお花の種類でも疑問に思うことは多いと思います。
贈るお花の種類で迷っている方は、参考にしてみてくださいね。
「あの人は、ガーベラが好きだったから…」と、故人の好きなお花の種類が分かる場合は、お供えすることに問題はありません。
亡くなってからも、好きなお花を贈ってあげてください。
ただ、宗教・宗派で様々なので確認が必要です。
お花屋さんで注文する場合は、洋花だけでお供えのお花を作ってもらいたいことを伝えると良いかもしれません。
ちなみに、お名札は付けないことが一般的です。
・・・花キューピットの便利なサービス・・・
花キューピットでは、お届け先の近所にあるお花屋さんが制作・配達いたします。
そのため、日本中どこでも新鮮なお花をお届けすることができます。
例えば北海道にお住まいの方が、沖縄県にお供えのお花を注文された際は、沖縄県のお届け先から近いお花屋さんが担当いたします。
配達にかかる時間が短いため、鮮度を保ったままお渡しすることができます。
そのため、日本中どこでも新鮮なお花をお届けすることができます。
◆お名札の書き方って?
お名札自体は見たことはあるけれど、どのように書けばいいのかなどは迷ってしまうこともありますよね。
ここではお名札についてご紹介します。
フルネームで記入します。
<夫婦で贈る>
夫婦で贈るときは、基本的に夫の名前だけ記入します。
二人の名前を書いてしまうと別居しているか、離婚していることを意味することになってしまうこともあります。
<家族で贈る>
家族や親せきでお花を贈る際は〇〇家一同でまとめることが多いです。
子どもだけで贈りたい際は、〇〇家子ども一同など、苗字・続柄一同でまとめることもあります。
<友人で贈る>
3名までの人数で供花を贈る際は、連名で記入することが多いです。
3名以上になる場合は、友人一同や〇〇大学一同などでまとめることが一般的です。
友人それぞれでお花を贈ってしまうと、供花がたくさんになってしまい、会場に入りきないこともあります。
どんな風にお花を贈るかや、どのようにまとめるかなどは参列する友人同士で事前に連絡が取りあえると良いかもしれませんね。
<故人の会社から贈る>
会社名・役職名・フルネームの順で記載します。また〇〇部一同でまとめることもあります。
そして長くてスペースがない場合を除いて、株式会社・有限会社などは略さずに書く方が良いとされています。
◆お墓になぜお花をお供えするの?
ドラマなどでお墓が映るシーンにも、必ずと言っていいほどお花が添えられています。
当たり前のようにお花をお供えしていますが、そもそもなぜ“花”なのでしょうか。
その理由としては以下のことがあるようです。
お花は、お線香、提灯と並んで仏様へのお供えの基本とされているほど大切だと考えられているそうです。
<お花の姿が人の一生を表す>
蕾または、きれいに咲いている状態から枯れるまでの変化が、人間の一生を迎える様子を表していると考えられています。
<仏様の姿に似ている>
植物は、雨や風、栄養の少ない土地などの厳しい環境に耐え抜いてきれいなお花を咲かせます。
その姿を仏様に対して人間が修行をし、辛さに耐え抜くことを誓った姿と重ねているからだそうです。
<ごはんの代わりに香りを楽しむ>
お墓に眠っているご先祖様は、食べ物を今までのように食べられない代わりに、お花の香りを楽しまれるとされています。
◆造花はお供えしちゃいけないの?
生花は、きれいでいい香りもしますが、いつかは枯れてしまいます。
そんな時に、「造花は枯れないし、お水の取り換えもいらないのでは?」と考える方もいらっしゃると思います。
しかし、生花の方が一般的です。
お花をお供えする理由にも生花の良さが取り上げられていたように、ずっと美しい状態を保つわけではなく、時間とともに枯れてしまう「生きているお花」をお供えにはおすすめします。
・・・花キューピットの便利なサービス・・・
花キューピットで注文されたお花は、宅配便ではなくお届け先の近所にある花屋さんから、お供えにふさわしい新鮮なお花をお届けします。
遠方でなかなかお供えに行けないという方も、安心してご利用ください。
◆最後に
今回はお供えのお花について疑問に感じやすいことをご紹介しました。
少しでも、疑問が解決するお手伝いができたら幸いです。
花キューピットでは、お供え・お悔やみなどそれぞれのシーンに合わせてお花をご用意しています。
お供えのお花でお悩みの際は、一度花キューピットをご覧ください。
▼お供えのミディ胡蝶蘭はこちらから▼
お供えのお花をもらったら?~お手入れ方法~
「お供えのお花を頂いたけれど、お手入れの仕方が分からない」や、「お墓参りに行くためにお花は買ったけど、他に何を持っていくのか分からない」など、お供えのお花をもらった(買った)後に分からないことや、困ってしまうことって結構ありますよね。
今回は、供花・お墓参りで疑問に思うことをまとめました。
<お供えのアレンジメントのお手入れ方法>
「なるべく長くきれいに保つにはどうすればいいの?」「アレンジメントの水やり方法は?」…と、命日や四十九日などでいただいたお供えのアレンジメントや、花束のお手入れについて疑問に思うことは多いもの。
ここでは、アレンジメントと花束に分けてご紹介したいと思います。
□もらってすぐにやりたいこと
ラッピングを取って水を足しましょう。
お花屋さんがお花を運搬することを考えて、もらった直後のアレンジメントは水が少ないことが多いです。
お花が活けてある吸水性スポンジの水が乾燥してしまうと、スポンジに再び水をかけても水を吸いづらくなってしまうので、乾かないように注意が必要です。
□飾る場所
室内の場合は
・直射日光が当たる場所
・エアコンの風が直接当たる場所
をさけてください。
アレンジメントや花束は葉や花びらから水分が抜けていってしまうので、できるだけ乾燥をさけるようにしましょう。
お世話にひと手間加えられる方は、葉に霧吹きで水をかけてあげると、よりお花を乾燥から守ることができます。
□水やりの方法
アレンジメントのお花に水やりする時は、スポンジに水を灌ぐようにします。
水やりの頻度は以下がおすすめです。
・暑い時期は毎日
・寒い時期は2~3日に1度
お花が活けてある吸水性スポンジが、乾燥しない程度に水の量を調整してください。
スポンジを触ると、水分量を知ることができます。
□咲き終わったお花
咲き終わったお花は、吸水性スポンジから抜き取ってください。
そのままにしていると菌が繁殖し、他のお花に影響してしまいます。
咲ききったお花を抜き取った際、アレンジメントの一部が空いてしまうことがあります。
その際には、他のお花を挿し直してきれいな見た目にすることをおすすめです。
スポンジからお花は簡単に抜くことができ、新しい場所に差し替えることも難しくないので、やってみてくださいね。
<お供えの花束のお手入れ方法>
仏壇にお供えする花束や、お墓に持っていこうと買ってきた花束など、お供えの花束のお手入れ方法を知りたい方も多いはず。
いただいたときも、自分で買ってきたときも、できるだけ花は長持ちしてほしいですよね。
花束・切り花のお手入れ方法をご紹介します。
□もらってすぐにやりたいこと
お花を包んでいるラッピングを取ります。
ラッピングを外す時に、
・お花を束ねている輪ゴムや紐
・水を吸わせるためについているゼリーなど
も、取ってから花瓶に活けてください。
水の量は花束の葉が水に浸からない程度。
葉が下の方まであることで、水が少なすぎると感じる場合は茎の下にある葉を取って水の量を多くしてあげてください。
なるべく葉は水に浸からない方が、花瓶を清潔に保てるため、お花が長持ちしやすいです。
ちなみに、花瓶や仏壇のサイズに合わなくて、困ってしまうこともありますよね。
例えば「花瓶よりも花束の方が長く合わない」時や「仏壇の大きさに花束の長さがあっていない」時。
そんな時は、園芸用のハサミで茎を切って、長さを整えることもおすすめです。
お花の丈を変えるときは、切りたい部分まで茎をバケツなどでためた水の中に入れて切ることがおすすめです。
切った瞬間にお花が水をしっかり吸い込んでくれるので、より長持ちすると言われています。
そして、反対に「自宅にある花瓶が深くてお花が見えない」時。
花瓶が深くてせっかくもらったお花が見えない時は、ラッピングで使われていたセロハン(透明のフィルム)を丸めて花瓶の底に入れ、花瓶を底上げをすることがおすすめです。
お花がセロハンのおかげで、見えるようになります。
また「花瓶が小さくお花が入りきらない」時もありますよね。
そんな時は花束のお花を、花瓶に入る量まで分けて飾ってください。
もらった後に分量や長さを変えられるのは、花束の強みです。
分けるときは、花の種類や丈の長さでまとめる方が多いようです。
□飾る場所
・直射日光が当たる
・エアコンの風が直接当たる場所
をさけてください。
花束やアレンジメントは、乾燥すると葉や花びらから水分が抜けていってしまうので、できるだけ乾燥をさけるようにしましょう。
アレンジメントと同様に、葉に霧吹きで水をかけてあげるとよりお花を乾燥から守ることができます。
植物は乾燥が苦手です。
□水を取り換えるタイミング
水はできるだけ毎日取り換えてあげてください。
お世話にひと手間加えられる方は水を取り換えるときに、水に浸かっていた部分の茎のぬめりを洗い流してあげてください。
ぬめりの原因は、花瓶の中で発生したバクテリアです。
バクテリアはお花を痛ませてしまうので、花瓶の水を清潔に保つことがお花を長持ちさせる方法の1つです。
そして毎日水を取り換えるタイミングで、同時に行ってもらいたいのが、茎の下を少しずつ園芸用のハサミで切ることです。
お花が水を吸う部分を清潔に保つ効果があります。
□咲き終わったお花
咲き終わったお花は取り除いてください。
傷んだお花が他のきれいなお花に影響を与えることはもちろんですが、お供えされているお花の中に咲ききったものがあると、見た目が寂しい印象を与えてしまうためです。
◆お墓参りで必要な物
お墓参りに行く際にお花は用意したけれど、他に何を持っていけばいいか迷ってしまう方もいらっしゃいますよね。
ここでは、お墓参りで使うものをご紹介します。
・掃除で使う:スポンジ、雑巾、軍手、園芸用ハサミ、ごみ袋、(洗剤)、ほうき、ちりとり
意外と忘れてしまいがちなのが、ごみ袋です。
前にお供えしていたお花や、その他のごみなどをまとめるためにある方が便利です。
また、墓石に付いたちょっとした汚れをふき取るウエットティッシュやティッシュもあると便利なことが多いです。
・お供えで使う:供花、線香、ろうそく(ライター、マッチ)、好きだった食べ物などのお供え物
供花は、新鮮なお花を選びましょう。長持ちするキクなどの種類のお花が選ばれることが多いです。
好きだった食べ物などは、お供えした後お墓を汚さないためにも持ち帰ることをおすすめします。
カラスなどにあらされることや、腐ってしまうことがあるためです。
◆最後に
今回はお供えのお花をもらった後や、お花を用意した後の疑問についてご紹介しました。
参考になった内容があれば幸いです。
そして、花だよりでは、お供えで使われるお花の種類や、シーンに合わせたお花の選び方も掲載しています。
合わせてご覧ください。
また、花キューピットでは、お供え・お悔やみのお花もご用意していますので、お花をお探しの場合は、1度サイトをチェックしてみてくださいね。
今回ご紹介したアレンジメント・花束はもちろん、お墓にお供えしやすいように2つの花束を対にしたものもご用意しています。
こちらも合わせてご覧ください
![]() |
~お花を贈る時~ 【お悔やみ・お供えのお花】を贈る シーンに合わせてどんなお花を贈ったらいいかをご紹介 |
![]() |
お盆の供花として使われることの多い花のご紹介 お供えで使われるお花の種類を紹介しています |
2025年の春のお彼岸~日程・おすすめの供花の種類・お彼岸の日程の決め方~
暖かな春が近づいて来ていますが、まだまだ寒い日が続いていますね。
さて、今回はそろそろ考えておきたい春のお彼岸についてご紹介します。
春のお彼岸って何?何をするの?
お彼岸ということを意識していなくても、3月にお墓参りに行くことが習慣になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
お彼岸は、ご先祖様を供養する期間のことです。
お彼岸は、お墓参りをすることが一般的。
このお彼岸の間はお墓参りに行ったり、仏壇を掃除をしたりすることで、ご先祖様に感謝する日とされています。
お彼岸では、お正月の門松や節分の豆まきのように、何かすることが決まっているわけではありませんが、お彼岸の中日(春分の日)前後の日でご先祖様を敬うためお墓参りに行く方が多いと思います。
お彼岸日程の決め方
3月には祝日が1日あると思います。
2025年3月20日は、「春分の日」。
実は、お彼岸と「春分の日」は深い関わりがあるのですよ。
では、どんな関わりがあるのかを見ていきましょう。
仏教では、ご先祖様がいるとされている世界のことを「彼岸(ひがん)」と呼び、生きている人の世界(今、私たちがいる世界)を「此岸(しがん)」と呼んでいるのだそうです。
そして、その「彼岸」は西にあり、「此岸」は東にあるとされていて、太陽が真東から昇り真西に沈む「春分の日」と「秋分の日」は、この2つの世界がもっとも通じやすい日だと考えられているのです。
そのため春のお彼岸は、ご先祖様がいる世界ともっとも近くなる春分の日を中日として前後3日間、合計7日間が「お彼岸」の期間となりました。
ちなみに、秋のお彼岸は「秋分の日」を中日として前後3日間、合計7日間が「お彼岸」と決められています。
今年、2025年の春のお彼岸はいつ?
前述した通り、春のお彼岸は「春分の日」を中日として前後3日間です。
今年の春分の日は3月20日なので、
- 3月17日: 彼岸入り
- 3月20日:中日(春分の日)
- 3月23日: 彼岸明け
となります。
まとめると、今年の春のお彼岸は、3月17日から3月23日ということになります。
お供えしたいお花の種類
お彼岸でお墓参りに行く際に、忘れてはいけないのがお供えのお花ですよね。
今回は、お供えに適したお花をご紹介します。
お彼岸が近くなると、お花屋さんでも供花が店頭に並んでいることが多くなるのでチェックしてみてくださいね。
お供えするお花の色味は、白や淡い色の花が一般的です。
花束やアレンジメントは、白を基調にピンクやブルーを合わせることが多いとされています。
それでは、お供えに適しているお花の種類を見ていきましょう。
<トルコキキョウ>
トルコキキョウは清楚なイメージで、花もちが良いためお供えにおすすめ。
暑さにも強いので、あたたかい日が続いてもすぐに枯れてしまうことが少ないお花です。
お花の色は、お供えに使いやすい白や紫などの色も多く流通しています。
カラーバリエーションが豊富なうえに、花びらの色には濃淡があるため、他のお花とも合わせやすく、デザインに合わせて取り入れることができます。
ちなみにトルコキキョウは、ふわふわとした印象の八重咲と、落ち着いた印象の一重咲きなどがあり、お花の見た目も様々です。
<ユリ>
凛とした美しい花を持つユリは、よくお供えのお花として使われます。
美しい見た目はもちろんのこと、世界的に見ても評価が高いです。
また日本においても長い歴史を持っていることから、ご先祖様にお供えするにふさわしいお花とも言われています。
ユリをお供えする時の注意点としては、花粉を服や墓石に付けないようにすることです。
ユリ花粉は1度ついてしまうとなかなか取れないため、お供えする前に花粉を取っておくことをおすすめします。
花粉は手やピンセットで、簡単に取ることができます。
<カーネーション>
赤色の印象が強いカーネーションですが白はもちろん、ピンクやグリーンなどの淡い色も多くのお花屋さんに流通しています。
「カーネーションの色は赤」というイメージに大きく関係しているのは「母の日」だと思います。
もともとカーネーションを母の日に渡すようになったのは、アメリカの少女が亡き母のミサを行っていた際、母が大好きだった白いカーネーションを献花したことからと言われています。
ちなみに母の日には、亡くなってしまったお母さんには白いカーネーションを、ご健在のお母さんには赤いカーネーションを渡す文化もあるんですよ。
カーネーションは比較的に花もちが良いことや、上品で可愛らしい花姿をしていることで、よくお供えのお花として使われています。
<スターチス>
徳高い色とされている紫色のお花が印象的なスターチスは、あまり水分を必要としないお花の種類として有名です。
お水を頻繁に取り替えることができなくても、きれいな姿を保ってくれる花もちが良い種類のお花です。
水分がスターチス全体から抜けきった後もきれいな色を保ったまま、お花が散ってしまわないため、お供えの他にドライフラワーやハーバリウムなどにもよく使われています。
ちなみにスターチスは、春のお彼岸におすすめしたい、春が旬のお花です。
<菊>
お供えのお花としてもっともイメージしやすいお花の1つである、菊。
菊は古くから邪気を払う花と言われている高貴なお花とされています。
また、品種改良が進んでいることで様々な種類があり花束やアレンジメントにした際、デザインにあわせて使うことができます。
花もちが良く、すぐに枯れてしまわないこともお供えに選ばれている理由です。
お花屋さんでは、「菊」という表記ではなく「マム」と表記されることもあります。
お花屋さんでお花を買う際は、注目してみてくださいね。
お供えは控えたいお花
お供えのお花には特に、決まりはないとされていますが、お供えには適していないと言われているお花もあります。
宗教や地域などで様々ですが、ここでは一例をご紹介します。
- 棘があるお花:バラなど
- 毒があるお花:シャクヤクなど
美しく人気の高いお花でも、お供えには適していないことがあるので注意が必要ですね。
故人が亡くなってから時間が経っている場合や、故人が好きな花の場合はお供えに使うこともあるようです。
どんなお花をお供えしていいか分からない時は、お花屋さんで聞いてみるのもいいかもしれませんよ。
ちなみに花キューピットでは、お花屋さんが地域の習慣や風習に合わせてお花を作る「お花屋さんオリジナルフラワー」をご用意しています。
「遠方のためお墓参りにはいけないけれど、お供えのお花だけは贈りたい」「どんなお花をお供えしたらいいのか不安だから、プロに任せたい」とお考えの方は、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。
▼お花屋さんおまかせギフトはこちらから▼
最後に
今回は、春のお彼岸についてご紹介しました。
ご先祖様に感謝するお彼岸は、早めに家族で予定をたてて、家族そろってお墓参りができると良いですね。
お墓参りに行く際は、掃除道具とお線香、供花を忘れないようにしたいですね。
花キューピットでは、様々なお供えのお花をそろえています。
中にはお墓にお供えしやすい、一対になっている花束をご用意しています。
お供えのお花が必要な時は、花キューピットを1度チェックしてみてくださいね。
秋のお彼岸って?彼岸入りの日程とぼたもち・おはぎをなぜ食べるのかなどを紹介
今年、2025年の「彼岸入り」は9月20日。
お彼岸という言葉に馴染みがない方も、お墓参りはこの時期に行かれる方が多いのでは?
今回は、ちょうど今日、彼岸入りしたので「秋のお彼岸」についてご紹介します。
◆今年の秋のお彼岸はいつ?
お彼岸は、1年に2回、お墓参りやお仏壇のお掃除をし、ご先祖様を供養する行事です。
お彼岸は
・春分の日から前後3日を合わせた7日間の「春彼岸」
・秋分の日から前後3日を合わせた7日間の「秋彼岸」
があります。
お彼岸の初日(春分の日・秋分の日から3日前)を「彼岸入り」、
春分の日・秋分の日を「彼岸の中日」、
お彼岸最終日(春分の日・秋分の日から3日後)を「彼岸明け」と呼ばれています。
今年、2025年は9月23日が「秋分の日」。
そのため2025年の「秋のお彼岸」は9月20日から9月26日となります。
◆秋分の日とは?
「秋分の日」は、1年を24の期間に分けた二十四節気の中にある「秋分」に入る日のことです。
太陽が真東から昇って真西に沈むため、昼と夜の長さがほぼ同じになる日。
国民の祝日である秋分の日は、何をするための日なのでしょうか。
秋分の日は、先祖を敬ったり亡くなった方を偲んだりするための日とされています。
これは秋分の日を定めた法律にも定められているのですよ。
ちなみに、太陽の動きによって秋分の日が異なるため、お彼岸の日程もその年によって違ってくるのです。
ただ、だいたい彼岸入りは、9月20日前後とされていて、大きく変動するものではありません。
◆ぼたもち・おはぎをなぜ食べるの?
お彼岸から、おはぎ・ぼたもちを想像する方も多いのでは?
秋のお彼岸で食べるのは、おはぎですね。
お彼岸の季節になると、
おはぎ・ぼたもちをご家庭で小豆を煮て作ったり、お店で買ってきたりしますよね。
そして、おはぎ・ぼたもちを仏壇にお供えすることや、家族でたべることも多いと思います。
ではなぜ、おはぎ・ぼたもちを食べるのでしょうか?
おはぎ・ぼたもちに使われている小豆は、縄文時代から食べられている物でした。
古来から、小豆の色「赤色」には魔除けの効果があるとされていたそうです。
そのため、お祝いや葬儀などで、小豆は特に振舞われていました。
その習慣から、小豆の魔除けの意味を込めて、小豆を使ったぼたもち・おはぎをご先祖さまへの感謝と家族の健康を願って食べたり、お供えしたりするようになったとされています。
◆ぼたもち・おはぎの違いとは?
とってもよく似たイメージのおはぎとぼたもち。
2つの違いは何なのでしょうか。
実は、おはぎとぼたもちは基本的に同じものなのです。
唯一、違うのは食べる時期。
ぼたもちはボタンが咲く季節、春のお彼岸に食べるもので、小豆の粒をボタンの花にみたてられたとされ、「ぼたんもち」から「ぼたもち」になったとさています。
一方、おはぎはハギの花の季節、秋のお彼岸に食べるもので、小豆の粒をハギの花にみたてたため、名付けられたのだそうです。
同じものでも食べる季節によって名前を変えているのですね。
◆「ぼたもち」・「おはぎ」名前の由来は?
おはぎ・ぼたもちの名前の由来になった、その季節に咲いているお花はどんなお花なのでしょうか?
<ボタンの花>
たくさんの花びらがふわふわした印象の大輪で豪華なお花。
多くの人から好まれ「百花の王」や「花王」といわれるお花です。
品種改良が盛んに行われているため、ボタンの中でも種類が多く、豊富な姿を楽しませてくれます。
花言葉は、「風格あるふるまい」・「王者の風格」。
<ハギの花>
チョウチョのような花びらを持ち、細かいお花を多く咲かせるお花。
「秋の七草」の一つで、秋を象徴するお花の1つです。
花言葉は「思案」「内気」「柔軟な精神」。
この花言葉は、お花が控えめで、細やかな美しさがあることから付けられたとされています。
存在感のあるボタンと、小さく可愛らしい花をたくさん咲かせるハギ。
見た目の異なる2種類のお花が同じ料理の名前の由来になっていることは驚きですね。
秋が近づくお彼岸の時期には、他にどんなお花が咲いているイメージをお持ちでしょうか。
お彼岸の時期に咲いているお花と聞くと、ハギのお花よりも先にヒガンバナを連想される方は多いのではないでしょうか。
赤く少しミステリアスな雰囲気が魅力的なお花、ヒガンバナ。
次にヒガンバナについてご紹介します。
◆ヒガンバナの由来・特徴
彼岸という名前が付いているお花、ヒガンバナ。
諸説ありますが、ヒガンバナはお彼岸の季節に咲くことから、この名前が付けられました。
お墓参りに行くと、咲いているのを見かけたことがある方も多いのでは。
すらりと伸びた茎に、華やかな赤色または白色のお花をつけるヒガンバナ。
特に赤いヒガンバナは秋の風物詩となっています。
そんなヒガンバナは、別名が多いことをご存知ですか?
・曼珠沙華(まんじゅしゃげ/かんじゅしゃか)
・幽霊花(ゆうれいばな)
・死人花(しびとばな)
・地獄花(じごくばな)
・狐花(きつねばな)
・捨子花(すてごばな)
・剃刀花(かみそりばな)
・毒花(どくばな)
・痺れ花(しびればな)
・天蓋花(てんがいばな)
・狐の松明(きつねのたいまつ)
・狐花(きつねばな)
・葉見ず花見ず(はみずはなみず)
・雷花(かみなりばな)
・レッドスパイダーリリー
・ハリケーンリリー
・マジックリリ などなど
このように、たくさんの名前を持ったお花なのです。
独特な名前が付けられているのは、ヒガンバナが毒素をもっているからと言われています。
お花全体に毒があり多量に摂取すると吐き気や、腹部の痙攣などになるので注意が必要です。
花言葉は、「情熱」「再会」「また会う日を楽しみに」など。
◆秋のお彼岸をもっと詳しく知りたい
お彼岸にお供えするお花の種類や予算などが掲載されています。
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◆最後に
今回は「お彼岸について」と、「お彼岸に関するお花」を紹介しました。
ぜひ、お彼岸の期間にお墓参りに行ったり、仏壇におはぎと一緒にお花を供えたりしてくださいね。
花キューピットでは、お彼岸にお供えしたいお花をそろえていますので、チェックしてみてください。
ご先祖様に感謝の気持ちを込めて。
お盆のあれこれ~お供えのお花~
東京都や横浜市の一部を除いて、多くの地域では【8/13】からお盆入りですね。
お盆の準備はお済ですか?
今回はお盆のあれこれについてご紹介します。
特に「お盆に生花をお供えすることの大切さ」など、お盆に欠かせないお花についてもお伝えしています。
おまけとしてお盆休みについても掲載していますので、読んでみてくださいね。
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◆そもそもお盆とは
お盆は1年に1度ご先祖様をお迎えし、一緒に過ごしながら戻って来たご祖先様の霊を供養する行事のことです。
お盆の期間は毎年、4日間とされていて、
東京都・横浜市の一部では7月13日から7月16日に行われていますが、
その他の地域は8月13日から8月16日の期間に行われていることが多いです。
ちなみに、お盆休みは8月に設定している会社が多いようです。
お盆休みと土日や祝日の日程によって、毎年連休の日数が異なります。
お盆にお墓参りや実家に帰省する予定がある方は、早めに休みの期間を確認しておきましょう。
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今年のお盆はいつ?お盆休みの期間・お供えの花のルールも掲載 今年のお盆の期間を紹介しています。今年は何連休になる? |
◆お盆前・お盆期間中に行うこと
お盆にご先祖様をお迎えする前にしておきたいことや、お盆の期間中に行うことはどんなことがあるのかご紹介します。
<お盆の期間に入る前日までに行っておきたい準備>
・お墓・お仏壇のお掃除
お掃除をして、きれいな環境でご先祖様をお迎えしたいですよね。
・精霊棚(盆棚)の準備
お盆の期間に位牌の安置やお供え物・故人の好物を置き、ご先祖様の霊をお迎えするためのものです。
どんなものをお供えするかは、「◆精霊棚(盆棚)に飾る・お供えするもの」でお伝えします。
・盆提灯の準備
ご先祖様の霊が迷わず帰ってくる目印として飾ると共に、故人の冥福を祈り感謝の気持ち込めたものとされています。
・菩提寺に法要の予約をする
お盆の間に法要をするために予約をしておく必要がありますよね。
・迎え火、送り火の準備
迎え火、送り火は、オガラを燃やすことが多いため、火をつけるものと一緒に用意しておく必要があります。
お盆の時期が近づくとスーパーマーケットやお花屋さんなどでも販売されているので、事前に購入しておくと良いかもしれません。
<お盆1日目>
・迎え火
ご先祖様の霊をお迎えすることを「精霊迎え」といいます。
迎え火は精霊迎えのためにお盆1日目の夕方ごろ玄関先でオガラなどを燃やし、ご先祖様の霊が迷わずに帰ってくることができるように目印となる明かり・煙を上げる目的で行われています。
・法要
僧侶に読経して頂きます。
<お盆最終日>
・送り火
お盆中に一緒に過ごしたご先祖様の霊を浄土にお送りすることを「精霊送り」といいます。
送り火は迎え火同様に精霊送りのため、お盆最終日の夕方ごろ玄関先でオガラなどを燃やし行われています。
地域や宗派によって、お線香を一緒に燃やすこともあるようです。
◆精霊棚(盆棚)に飾る・お供えするもの
宗派や地域などによって飾りやお供えするものが異なりますので、ご確認してくださいね。
生花
お盆のお供えとして欠かせないものの1つが生花です。
お花は、お線香、提灯と並んで仏様へのお供えの基本とされているほど大切なものといわれています。
お花は命のはかなさや尊さを表しつつ、今生きている方々の心も癒し清めてくれるとされています。
ホオズキ
ご先祖様の霊は、迎え火や提灯の灯りを頼りに帰ってくるといわれているため、ホオズキを提灯に見立てて飾る習慣があります。
ほおずき(鬼灯)についてもっと詳しく知りたい方は、こちらも併せてご覧ください。
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キュウリの馬、ナスの牛
どちらもご先祖様の霊が乗る乗り物に見立てています。
ご先祖様の霊が早く帰ってこられるようにキュウリで馬を、ゆっくりと帰ってもらうようにナスで牛を表現しています。
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【お盆のお供え物一覧】きゅうり・なすの精霊馬の作り方、野菜と果物の意味 きゅうり・ナスで作る精霊馬・精霊牛の作り方や、他の野菜で作った写真を掲載 |
水の子
キュウリやナスを細かく刻んだものと、研いだお米を清水で満たした葉っぱの器に入れます。
餓鬼道に落ちた無縁仏のお供えとされていて、ご先祖様の霊と同じように、他の霊もおもてなしするためにお供えされています。
ミソハギの花
閼伽水というお供えの水を入れた器の上にミソハギの花を束にしてお供えします。
お盆で供養する餓鬼の喉を潤すためと言われています。
「ミソハギ」は聞きなれない植物かもしれません。
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夏野菜や果物
季節の野菜や果物や、故人が好きだったものをお供えすることが多いそうです。
◆お盆にお供えするお花の形
先ほども触れたようにお盆のお供えで大切なお花。
お花は、花束やアレンジメントなどの形がありますが、いったいどのような形がいいのでしょうか。
<お墓>
お墓でお花を飾る時は、花立というお花をお供えするための器があることが多いです。
そのため、お墓にお花をお供えする時はお花の種類や色が、対になっている花束をお供えすることが一般的です。
<仏壇前・精霊棚(盆棚)>
仏壇前・精霊棚(盆棚)は、お墓にお供えする時のように対になっている花束をお供えする場合もありますが、
1つの花瓶にお花をいけることや、アレンジメントをそのまま仏壇前や精霊棚(盆棚)に置くことが多いとされています。
花束はお花の丈を切る、花瓶に合わせて量を減らすなど、もらった後に飾る場所に合わせて調節することができます。
一方、アレンジメントは水の交換などの手間が少なく、もらってすぐに飾ることができます。
花束、アレンジメントそれぞれ良さがあるので、お供えのお花を選ぶときはお花の形も検討してみてくださいね。
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◆お盆のお供えで使われるお花の色
お供えするお花の色は故人が亡くなってからの日数と関係していることが多いとされています。
故人の四十九日以降に初めて迎えるお盆を「新盆・初盆」と言いい、 お亡くなりになってから日が浅いため、お供えのお花は白でまとめたお花が適しています。
そうではない場合は、白色を中心に淡い色合いのお花が入ったものをお供えすることが多いとされています。
一方、故人が好きだったお花や色をお供えする場合など、地域の習慣などによってどのようなお花をお供えするかには差があるようです。
「お供えのお花を贈りたいけれど、どんなものを選んだらいいかわからない」
そんな時は、お花を贈りたい地域のお花屋さんが地域の慣習にも対応して、お花を作ってくれる「お盆 お花屋さんオリジナルフラワー」を活用してみてください。
お好みの価格と形で、お花屋さんがお花を作ってくれます。
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お花屋さんオリジナルフラワー
(花キューピットお盆ページ下部に掲載しています。)
◆お盆のお供えに使われることの多いお花
バラなどトゲのあるお花はお供えには適していないとされています。
華やかなだけで、お供えのお花に選んでしまうのは、危険なようです。
では、どんなお花がお供えに適しているのでしょうか?
・キク
昔から親しみがあり、花もちの良いお花。
多くの人が、仏花に使う花のイメージを持っているお花の1つで、お供えなどによく用いられるお花です。
・スターチス
スターチスは、仏花で用いられることはもちろん、アンティーク用のドライフラワーやお祝いの花束などでも活用されています。
水分が少ない花ですぐに枯れることが少なく、暑さに負けないお花としても知られています。
・トルコキキョウ
結婚式から、お供えまで様々なお花の贈り物として活用されるお花です。
トルコキキョウも夏の暑さに強いお花の種類の1つとされています。
・胡蝶蘭
お祝いの時にも活用される胡蝶蘭は、上品で華やかなお花。
忙しくてお世話がなかなかできなくても、すぐに枯れることないパワフルさを持っていています。
胡蝶蘭は鉢で贈られることが多く、切り花に比べると水を取り換えるなどの手間が少ないことも魅力の1つです。
・カーネーション
亡くなったお母さんへのミサで、白いカーネーションを献花したことが「母の日にはカーネーション」という現在の習慣になっていったとされています。
花言葉は「純粋な愛」「私の愛は生きています」であり、お供えにも向いているお花です。
・ユリ
すらりと伸びた茎に大きく華やかなお花を咲かせるユリ。
特に白いユリは、凛とした印象のお花として知られています。
品があり豪華なユリは昔からお供えや、結婚式などに多く使われ、長く楽しむことができる品種の多いお花としても有名です。
花言葉は「純粋」「愛らしさ」「威厳」。
新しく咲いたユリの花粉時は取り除くと、より長持ちさせることができますよ。
・リンドウ
昔から季節の花としてお盆の時期に、ちょうど野山に咲いていたという理由からお盆のお供えとして用いられていたお花の1つです。
花言葉は「あなたの悲しみに寄り添う」。
リンドウの落ち着きを感じる濃い紫色は清楚で気品があり、お盆の際に仏花として今でも好まれています。
夏の暑さに強く丈夫なお花のため、お墓にお供えしてもすぐに枯れてしまうことが少ないことも魅力の1つです。
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お盆の供花として使われることの多い花のご紹介 今週はお供えにはどのようなお花が用いられる… |
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そろそろお盆にお供えするお花の準備をしませんか? お盆ですので都内から帰省されるご予定の方… |
◆最後に
今回はお盆についてご紹介しました。
お盆にお供えするお花のまとめ
- お盆に欠かせないお供え物のひとつ
- 花の形は贈り先に合わせて、アレンジメントか花束にするかを決める
- お花の色合いは白が基調になることが多い
- お盆によく使われるお花は、花もちが良い種類などが多い
まだ準備が終わっていない方や、お供えするお花を悩んでいる方に参考にしてもらえると嬉しいです。
心を込めた花をお供えして、良いお盆をお過ごしくださいね。
秋のお彼岸におすすめのお花のご紹介・お彼岸期間に決まり方
今年、2025年の秋のお彼岸は9月20日からです。
毎年特に何もしていないという方も、お彼岸といものがあることはご存知かと思います。
今回はこのお彼岸とは何かや、どのように過ごすのか等についてご紹介します。
■お彼岸とは?
お彼岸には「春のお彼岸」と「秋のお彼岸」の2つのお彼岸があります。
それぞれ春分の日と秋分の日を中日として、前後3日間を足した7日間をお彼岸の期間として決まっています。
これらの日は、太陽が真東から昇って、真西に沈む日です。
仏教では、真西に阿弥陀如来の西方極楽浄土があるとされています。
太陽が極楽浄土に向かうと考えられたことから、お彼岸になったという説が一般的です。
この時期に墓石や仏壇の掃除をし、お供えをする等の供養をしっかり行うことによって故人が極楽浄土に行けるとされています。
■秋のお彼岸の時期の決まり方
春のお彼岸もそうですが、秋のお彼岸の時期の基準秋分の日は、実は毎年この日と定まっているものではありません。
まず国立天文台が太陽と地球の位置関係から計算をして、その結果を基に歴象年表というものが作成されます。
これを基に毎年2月の初めに官報として公告して決定します。
今年の秋分の日は9月23日ですので、今年の秋のお彼岸の時期は下記の通りです。
・彼岸入り:9月20日
・彼岸日(秋分の日):9月23日
・彼岸明け:9月26日
■お彼岸にすること
基本的には先述の通り、墓石や仏壇を綺麗にし、お供えをします。
お彼岸のお供えで有名なものは、秋のお彼岸であればおはぎが一般的です。
春のお彼岸であればぼた餅ですが、明確な区別はないようです。
粒あんとこしあんという違いという考え方もあれば、もち米とうるち米の違いという考えもあるようで、地域や文化によって様々なようです。
ただ名前についてはそれぞれを漢字で表記すると、牡丹餅、お萩であり、それぞれの季節の花から名付けられたことが想像できますね。
■お彼岸にお供えするお花
墓石や仏壇を丁寧に清掃したらで、綺麗にしたお墓や仏壇に新しい花をお供えしましょう!
一般的には淡い色の花を贈ることが多いですが、これでなければダメという明確な決まりごとはありません。
白ユリやカーネーション、トルコキキョウ、菊など見た目にも清楚な印象の種類を使うことが多いです。
一方、トゲのあるお花や毒のあるお花、赤色のお花はなるべく避けた方が良いとされています。
花の本数については3、5、7本といった奇数を1対と考え、同じ仕様の花を2対用意します。
地域毎の慣習によってはこのお花をお供えするというものがあることがあります。
気になる方や、どんなお花をお供えすれば良いか迷われた方はお近くのお花屋さんに聞いてみるのも良いでしょう。
■最後に
今回はお彼岸について簡単にご紹介しました。
お盆とは違い、お彼岸は特に何もしないよというご家庭もあると思います。
これを機にお墓や仏壇の清掃をされてみてはいかがでしょうか?
きっと故人の方にも喜んで頂けると思いますよ!
お盆の供花として使われることの多い花のご紹介
来週はお盆の期間です。
もう準備は終わりましたでしょうか?
今週はお供えにはどのようなお花が用いられることが多いのかご紹介したいと思います。
まだの方は是非ご参考に、もう終わったよという方には豆知識としてご覧いただければと思います。
■キク
平安時代の頃、キクは薬やお酒、食用品として活用されており、様々な用途に用いられていたそうです。
また和歌にも度々登場し、人々に親しみのあるお花だったそうです。
このことから日本の秋を象徴する仏花として定着したそうです。
またキクはそれだけでなく、花持ちが良く、枯れるときも花びらが散りにくいので、周囲を汚しにくいことから、お供えで多く活用されていたとされています。
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キク(スプレーマム・小菊・ピンポンマム) キクがお供えに適している理由をより詳しく紹介 |
■スターチス
色の種類が豊富で、中には紫や白などのお供えに適した色味の種類のものがあり、お供えには欠かせないお花です。
触った感じはカサカサと乾燥している一見ドライフラワーのようです。
色の付いた部分は実はがく片と呼ばれ、多くは白い花をその上に付けます。
暑い時期でもとても花持ちが良く、お盆のお供えのお花によく使用されます
■トルコキキョウ
トルコキキョウについても花持ちが長いことからお供えとして選ばれるようになったとされています。
一年を通して市場に流通しているため、どの時期でも入手することが可能なことも理由です。
また、お盆の時期に重なる6~8月頃に旬を迎えるので、特にお盆に適しています。
結婚式などでも用いられることもあり、色の種類がとても豊富です。
淡い緑やピンクの花を添えると、鮮やかすぎず明るく上品な印象に仕上がります。
▼花キューピットでお盆お花をご予約する際はこちら
■胡蝶蘭
白く美しい胡蝶蘭は通常のお盆に限らず初盆・新盆、各法事にも用いることが出来ます。
また胡蝶蘭は、お供えに不向きとされているトゲもなく、上品で華やかな姿がお供えするお花に適していることも理由のひとつとされています。
胡蝶蘭は鉢植えで贈ることが多いですので、アレンジメントなどの切り花に比べても花持ちが良く、水やりなどの手間も多くはありません。
法事の前後の忙しい時期でお世話が出来なくても、胡蝶蘭は綺麗なお花を咲かせてくれるのでご遺族に負担が少ないです。
法事を行う側のお花と被ることが少ないという点でも胡蝶蘭は法事の際に選ばれるお花と言えるでしょう。
■カーネーション
カーネーションも花持ちの良いお花です。
母の日に贈るお花というイメージの強いお花ですが、こちらは白いカーネーションです。
無垢で深い愛という花言葉を持っており、故人への変わらぬ愛情を伝えてくれます。
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▼お盆の意味を知りたい方はこちら
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お盆の意味は?歴史的にいつから始まって、ご先祖様は何をしてる? お盆意味や期間いついて |
■お盆についてのマナーが知りたい
絶対にしなければいけないような、厳格なルールやマナーはないようですが、お盆にはある程度知っておいた方がいい決まりがあります。
初めてお盆にお墓参りに行く方や、ルールが心配という方はチェックしておくと安心できそうです。
お供えにタブーな花はある?
ここまでお盆でよくお供えされる花の種類をご紹介してきましたが「供えてはいけないお花はあるの?」と、心配になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、おすすめの花・よくお供えされる花の種類があるように、あまりおすすめしない・タブーともいわれる花もあります。
以下の花は、お供えするのは控えたほうがいいでしょう。
- 香りのきついお花
- トゲのある花
- 人が食する花
- 毒のある花
- 名前や意味のよくない花
- 槿(むくげ)のお花
具体的な花の名前と、詳しい説明はこちらにまとめています。
併せてご覧ください。
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仏花に適さないお花 具体的な花の名前はこちら |
どんな気持ちでお供えの花を手向ければいいの?
亡くなった方に花をお供えするのは、昔から行われていました。
その歴史は古く、ネアンデルタール人のお骨を収める場所で花が発見され、この時代から亡くなった人に花をお供えしていたと考えられています。
昔、花は蘇りの力を持っていると信じられおり、亡くなった人を甦らそうとしていたのではないかといわれています。
花の蘇りの力を借りて、また会えますようにという願いを込めていたのかもしれません。
現在では、亡くなった方に花をお供えすることで、今は話せなくなってしまった大切な人へ花に自分の思いを託すことに大きな意味があると、知恩院の僧侶である大津憲優さんはおっしゃいます。
花をお供えするときは亡くなった方へ思いを寄せたり、自分の心の整理をしたりできるとよさそうです。
詳しい解説、知恩院の僧侶である大津憲優さんのインタビューはこちらにまとめています。
併せてご覧ください。
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仏花はコミュニケーションツール。故人に愛を届ける実感を。【知恩院僧侶インタビュー】 「最近は可愛いお花も出ていますし、ルールに囚われる必要性はありません。お花は、今はもう会えない・話せない大切な人に、自分の本当の想いを届ける不思議な力があります。この時代だからこそ、仏花を通したコミュニケーションを体験してほしいと思います。」 |
精霊馬はキュウリやナスでないとだめ?
きゅうりを馬に見立て、ナスを牛に見立てる精霊馬。
実はきゅうりやナス以外の野菜を使っても問題ないでそうです。
もっと知りたい方はこちら。
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お盆・最新事情。精霊馬はブロッコリー、お花は自由?知恩院僧侶にインタビュー 精霊馬はキュウリやナスじゃなくても…OK?例えばどんな野菜? |
実際に、精霊馬をきゅうりとナス以外で作ってみました。
気になった方はこちら。
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なす・きゅうり以外の精霊馬・精霊牛を作ってみた 知恩院の僧侶 兼 華道家の大津憲優さんに、きゅうりやなす以外でも先祖様への想いさえあれば大丈夫と伺ったので、他の野菜で作ってみました。 |
■心を込めた準備でお盆を気持ちよく過ごしましょう!
いかがでしたでしょうか。
お盆にお供えをする時は、亡くなった故人やご先祖様のことを想いながら、その方への感謝の気持ちを込めて飾りたいですね。
心を込めた花をお供えして、良いお盆をお過ごしくださいね。
そろそろお盆にお供えするお花の準備をしませんか?
今週より8月に入りました。
待ちに待ったお盆休みは直ぐそこですね。
お盆ですので都内から帰省されるご予定の方はこの時期にご先祖様の仏壇に手を合わせる方もいらっしゃるかと思います。
ご先祖様の供養にお花のお供えをしようと考えている方も多いでしょう。
今週はお供えにおすすめのお花と注意点についてご紹介します。
■そもそも何故お盆にお花をお供えするのか?
お供え物の一つとして大切なものが生花です。
仏教においてお花は、線香や提灯と共に故人や先祖の霊を供養するために大切なお供え物とされています。
また、お花は仏の尊さを伝えるものとされ、美しく咲く姿から命の大切さや儚さを示していると考えられています。
お花は故人だけでなく、ご遺族をはじめ、仏壇やお墓の前で手を合わせる方の心も清めてくれるとも言われています。
■お盆の供花のマナー
1.お花の色について
お盆にお供えするお花は、白を基本として、紫や青、黄色などのお花を混ぜたものが良いとされています。
ある程度の人数が集まってお盆を盛大に行う家庭では、淡い桃色や橙色のお花を加えた華やかなものも喜ばれるようです。
また、故人が好きだったお花や、ご遺族が好むお花を贈る場合もあるようです。
地域の習慣なども考慮したうえでお花を選んでくれるお花屋さんもあります。
ただし、お盆の中でも故人が亡くなって初めて迎えるお盆、いわゆる初盆・新盆と呼ばれるのお供えの花については白で統一します。
2.用意する花の数について
仏壇等に備えられている花立は左右対になっていることが多いですよね。
そのため、お供えする仏花も2束用意しましょう。
この時、1つの花束に含める花の本数は、3本、5本、7本と奇数にします。
そして用意する1対2束で本数は同じにして下さいね。
奇数にする理由は諸説あるそうですが、一説では古代中国に伝わる考え方の中に、割り切ることが出来ない数字の奇数は、古来より縁起がよいというものがあります。
その他、割り切れない絶対の世界をめざす仏教の考え方を表すものという見方もあるそうです。
■お盆のお供えに適した花の種類
お供えには適したお花は、手間がかからず、長く飾っておくことの出来る丈夫な花がおすすめです!
菊やスターチス、カーネーション等のお花は花持ちも良く、お供えのお花にはよく用いられます。
一方でお供えに不向きなお花、良くないとされているお花もあります。
香りの強いお花は供花としてはあまり適していません。
仏間に飾ったとき、部屋に香りが充満してしまうと迷惑を掛けてしまうことがあるからです。
また、トゲのある品種や毒をもっているお花もあまり適切ではありません。
お盆の暑い時期にお供えをするため、傷みやすいお花もお勧めできません。
茎ではなくツル科のお花も、花立に生けることには向いていないため不向きです。
花粉の多いお花も仏壇やお墓が汚れることを防ぐ意味で避けた方が良いとされます。
花びらを散らすのではなく、花ごとぼとりと落ちてしまう椿やサザンカのようなお花も縁起が悪いとされています。
ただ、仕事上のお付き合いのみであった方や目上の方へは角が立つことのない無難な色や種類のお花にしておいた方が良いかもしれませんね。
■お盆の花の金額の相場
ところで、ご家族やご実家の方等にお供えの花を贈りたいと考えた時にどのくらいの金額のお花を準備したら良いのでしょうか?
あまり高価なものでは贈られる相手の方に気を使わせてしまいます。
ご仏前としてご自宅へお届けするなら5,000円から10,000円の花束やアレンジメントがお勧めです。
故人を偲ぶメッセージも添えれば、ご遺族を思う気持ちも一緒に伝えることが出来ますね。
■最後に
いかがでしたでしょうか。
お盆に限らずご葬儀や法事には地域それぞれの風習やマナーがあることが多いです。
しかし、これらはいずれも必ずしも守らなければならないというものでもありません。
贈る人と贈られる人の双方が理解していればどのようなお花を贈っても良いのです。
一番大切なものは故人の方を偲ぶお気持ちです。
丁寧な準備で気持ちよくお盆をお過ごし下さいね。