お供え

お供えのお花をもらったら?~お手入れ方法~


仏花

お供えのお花を頂いたけれど、お手入れの仕方が分からない」や、「お墓参りに行くためにお花は買ったけど、他に何を持っていくのか分からない」など、お供えのお花をもらった(買った)後に分からないことや、困ってしまうことって結構ありますよね。
今回は、供花・お墓参りで疑問に思うことをまとめました。

<お供えのアレンジメントのお手入れ方法>

「なるべく長くきれいに保つにはどうすればいいの?」「アレンジメントの水やり方法は?」…と、命日や四十九日などでいただいたお供えのアレンジメントや、花束のお手入れについて疑問に思うことは多いもの。
ここでは、アレンジメントと花束に分けてご紹介したいと思います。

□もらってすぐにやりたいこと

ラッピングを取って水を足しましょう
お花屋さんがお花を運搬することを考えて、もらった直後のアレンジメントは水が少ないことが多いです。
お花が活けてある吸水性スポンジの水が乾燥してしまうと、スポンジに再び水をかけても水を吸いづらくなってしまうので、乾かないように注意が必要です。

□飾る場所


お供えアレンジメント

室内の場合は

直射日光が当たる場所
エアコンの風が直接当たる場所

さけてください
アレンジメントや花束は葉や花びらから水分が抜けていってしまうので、できるだけ乾燥をさけるようにしましょう。
お世話にひと手間加えられる方は、葉に霧吹きで水をかけてあげると、よりお花を乾燥から守ることができます。

□水やりの方法

アレンジメントのお花に水やりする時は、スポンジに水を灌ぐようにします。
水やりの頻度は以下がおすすめです。

・暑い時期は毎日
・寒い時期は2~3日に1度

お花が活けてある吸水性スポンジが、乾燥しない程度に水の量を調整してください。
スポンジを触ると、水分量を知ることができます。

□咲き終わったお花




咲き終わったお花は、吸水性スポンジから抜き取ってください
そのままにしていると菌が繁殖し、他のお花に影響してしまいます。
咲ききったお花を抜き取った際、アレンジメントの一部が空いてしまうことがあります。
その際には、他のお花を挿し直してきれいな見た目にすることをおすすめです。
スポンジからお花は簡単に抜くことができ、新しい場所に差し替えることも難しくないので、やってみてくださいね。

<お供えの花束のお手入れ方法>

仏壇にお供えする花束や、お墓に持っていこうと買ってきた花束など、お供えの花束のお手入れ方法を知りたい方も多いはず。
いただいたときも、自分で買ってきたときも、できるだけ花は長持ちしてほしいですよね。
花束・切り花のお手入れ方法をご紹介します。

□もらってすぐにやりたいこと

お花を包んでいるラッピングを取ります
ラッピングを外す時に、
・お花を束ねている輪ゴムや紐
・水を吸わせるためについているゼリーなど
も、取ってから
花瓶に活けてください。
水の量は花束の葉が水に浸からない程度
葉が下の方まであることで、水が少なすぎると感じる場合は茎の下にある葉を取って水の量を多くしてあげてください。
なるべく葉は水に浸からない方が、花瓶を清潔に保てるため、お花が長持ちしやすいです。

お供えとお花

ちなみに、花瓶や仏壇のサイズに合わなくて、困ってしまうこともありますよね。
例えば「花瓶よりも花束の方が長く合わない」時や「仏壇の大きさに花束の長さがあっていない」時。
そんな時は、園芸用のハサミで茎を切って、長さを整えることもおすすめです。
お花の丈を変えるときは、切りたい部分まで茎をバケツなどでためた水の中に入れて切ることがおすすめです。
切った瞬間にお花が水をしっかり吸い込んでくれるので、より長持ちすると言われています。

そして、反対に「自宅にある花瓶が深くてお花が見えない」時。
花瓶が深くてせっかくもらったお花が見えない時は、ラッピングで使われていたセロハン(透明のフィルム)を丸めて花瓶の底に入れ、花瓶を底上げをすることがおすすめです。
お花がセロハンのおかげで、見えるようになります。

また「花瓶が小さくお花が入りきらない」時もありますよね。
そんな時は花束のお花を、花瓶に入る量まで分けて飾ってください。
もらった後に分量や長さを変えられるのは、花束の強みです。
分けるときは、花の種類や丈の長さでまとめる方が多いようです。

□飾る場所


供花

アレンジメントと同じように室内の場合は

直射日光が当たる
エアコンの風が直接当たる場所

をさけてください。
花束やアレンジメントは、乾燥すると葉や花びらから水分が抜けていってしまうので、できるだけ乾燥をさけるようにしましょう。
アレンジメントと同様に、葉に霧吹きで水をかけてあげるとよりお花を乾燥から守ることができます。
植物は乾燥が苦手です。

□水を取り換えるタイミング


仏壇と花

水はできるだけ毎日取り換えてあげてください。
お世話にひと手間加えられる方は水を取り換えるときに、水に浸かっていた部分の茎のぬめりを洗い流してあげてください。
ぬめりの原因は、花瓶の中で発生したバクテリアです。
バクテリアはお花を痛ませてしまうので、花瓶の水を清潔に保つことがお花を長持ちさせる方法の1つです。
そして毎日水を取り換えるタイミングで、同時に行ってもらいたいのが、茎の下を少しずつ園芸用のハサミで切ることです。
お花が水を吸う部分を清潔に保つ効果があります。

□咲き終わったお花

咲き終わったお花は取り除いてください
傷んだお花が他のきれいなお花に影響を与えることはもちろんですが、お供えされているお花の中に咲ききったものがあると、見た目が寂しい印象を与えてしまうためです。

◆お墓参りで必要な物




お墓参りに行く際にお花は用意したけれど、他に何を持っていけばいいか迷ってしまう方もいらっしゃいますよね。
ここでは、お墓参りで使うものをご紹介します。

・掃除で使う:スポンジ、雑巾、軍手、園芸用ハサミ、ごみ袋、(洗剤)、ほうき、ちりとり
意外と忘れてしまいがちなのが、ごみ袋です。
前にお供えしていたお花や、その他のごみなどをまとめるためにある方が便利です。
また、墓石に付いたちょっとした汚れをふき取るウエットティッシュやティッシュもあると便利なことが多いです。

・お供えで使う:供花、線香、ろうそく(ライター、マッチ)、好きだった食べ物などのお供え物
供花は、新鮮なお花を選びましょう。長持ちするキクなどの種類のお花が選ばれることが多いです。
好きだった食べ物などは、お供えした後お墓を汚さないためにも持ち帰ることをおすすめします。
カラスなどにあらされることや、腐ってしまうことがあるためです。

◆最後に


献花

今回はお供えのお花をもらった後や、お花を用意した後の疑問についてご紹介しました。
参考になった内容があれば幸いです。

そして、花だよりでは、お供えで使われるお花の種類や、シーンに合わせたお花の選び方も掲載しています。
合わせてご覧ください。

また、花キューピットでは、お供え・お悔やみのお花もご用意していますので、お花をお探しの場合は、1度サイトをチェックしてみてくださいね。
今回ご紹介したアレンジメント・花束はもちろん、お墓にお供えしやすいように2つの花束を対にしたものもご用意しています。

 

 

 


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秋のお彼岸って?彼岸入りの日程とぼたもち・おはぎをなぜ食べるのかなどを紹介




今年、2024年の「彼岸入り」は9月19日。
お彼岸という言葉に馴染みがない方も、お墓参りはこの時期に行かれる方が多いのでは?
今回は、ちょうど今日、彼岸入りしたので「秋のお彼岸についてご紹介します。

◆今年の秋のお彼岸はいつ?




お彼岸は、1年に2回、お墓参りやお仏壇のお掃除をし、ご先祖様を供養する行事です。
お彼岸は
春分の日から前後3日を合わせた7日間の「春彼岸」
秋分の日から前後3日を合わせた7日間の「秋彼岸」
があります。
お彼岸の初日(春分の日・秋分の日から3日前)を「彼岸入り」
春分の日・秋分の日を「彼岸の中日」、
お彼岸最終日(春分の日・秋分の日から3日後)を「彼岸明け」と呼ばれています。
今年、2024年は9月22日が「秋分の日」。

そのため2024年の「秋のお彼岸」は9月19日から9月25日となります。

◆秋分の日とは?




「秋分の日」は、1年を24の期間に分けた二十四節気の中にある「秋分」に入る日のことです。
太陽が真東から昇って真西に沈むため、昼と夜の長さがほぼ同じになる日。
国民の祝日である秋分の日は、何をするための日なのでしょうか。
秋分の日は、先祖を敬ったり亡くなった方を偲んだりするための日とされています。
これは秋分の日を定めた法律にも定められているのですよ。

ちなみに、太陽の動きによって秋分の日が異なるため、お彼岸の日程もその年によって違ってくるのです。
ただ、だいたい彼岸入りは、9月20日前後とされていて、大きく変動するものではありません。

◆ぼたもち・おはぎをなぜ食べるの?




お彼岸から、おはぎ・ぼたもちを想像する方も多いのでは?
秋のお彼岸で食べるのは、おはぎですね。
お彼岸の季節になると、
おはぎ・ぼたもちをご家庭で小豆を煮て作ったり、お店で買ってきたりしますよね。
そして、おはぎ・ぼたもちを仏壇にお供えすることや、家族でたべることも多いと思います。
ではなぜ、おはぎ・ぼたもちを食べるのでしょうか?

おはぎ・ぼたもちに使われている小豆は、縄文時代から食べられている物でした。
古来から、小豆の色「赤色」には魔除けの効果があるとされていたそうです。
そのため、お祝いや葬儀などで、小豆は特に振舞われていました。
その習慣から、小豆の魔除けの意味を込めて、小豆を使ったぼたもち・おはぎをご先祖さまへの感謝と家族の健康を願って食べたり、お供えしたりするようになったとされています。

◆ぼたもち・おはぎの違いとは?




とってもよく似たイメージのおはぎとぼたもち。
2つの違いは何なのでしょうか。
実は、おはぎとぼたもちは基本的に同じものなのです。
唯一、違うのは食べる時期。
ぼたもちはボタンが咲く季節、春のお彼岸に食べるもので、小豆の粒をボタンの花にみたてられたとされ、「ぼたんもち」から「ぼたもち」になったとさています。
一方、おはぎはハギの花の季節、秋のお彼岸に食べるもので、小豆の粒をハギの花にみたてたため、名付けられたのだそうです。
同じものでも食べる季節によって名前を変えているのですね。

◆「ぼたもち」・「おはぎ」名前の由来は?

おはぎ・ぼたもちの名前の由来になった、その季節に咲いているお花はどんなお花なのでしょうか?
ボタンの花



たくさんの花びらがふわふわした印象の大輪で豪華なお花。
多くの人から好まれ「百花の王」や「花王」といわれるお花です。
品種改良が盛んに行われているため、ボタンの中でも種類が多く、豊富な姿を楽しませてくれます。
花言葉は、「風格あるふるまい」・「王者の風格」。

ハギの花



チョウチョのような花びらを持ち、細かいお花を多く咲かせるお花。
「秋の七草」の一つで、秋を象徴するお花の1つです。
花言葉は「思案」「内気」「柔軟な精神」。
この花言葉は、お花が控えめで、細やかな美しさがあることから付けられたとされています。

存在感のあるボタンと、小さく可愛らしい花をたくさん咲かせるハギ。
見た目の異なる2種類のお花が同じ料理の名前の由来になっていることは驚きですね。

秋が近づくお彼岸の時期には、他にどんなお花が咲いているイメージをお持ちでしょうか。
お彼岸の時期に咲いているお花と聞くと、ハギのお花よりも先にヒガンバナを連想される方は多いのではないでしょうか。
赤く少しミステリアスな雰囲気が魅力的なお花、ヒガンバナ。
次にヒガンバナについてご紹介します。

◆ヒガンバナの由来・特徴




彼岸という名前が付いているお花、ヒガンバナ。
諸説ありますが、ヒガンバナはお彼岸の季節に咲くことから、この名前が付けられました。
お墓参りに行くと、咲いているのを見かけたことがある方も多いのでは。
すらりと伸びた茎に、華やかな赤色または白色のお花をつけるヒガンバナ。
特に赤いヒガンバナは秋の風物詩となっています。

そんなヒガンバナは、別名が多いことをご存知ですか?

・曼珠沙華(まんじゅしゃげ/かんじゅしゃか)
・幽霊花(ゆうれいばな)
・死人花(しびとばな)
・地獄花(じごくばな)
・狐花(きつねばな)
・捨子花(すてごばな)
・剃刀花(かみそりばな)
・毒花(どくばな)
・痺れ花(しびればな)
・天蓋花(てんがいばな)
・狐の松明(きつねのたいまつ)
・狐花(きつねばな)
・葉見ず花見ず(はみずはなみず)
・雷花(かみなりばな)
・レッドスパイダーリリー
・ハリケーンリリー
・マジックリリ  などなど

このように、たくさんの名前を持ったお花なのです。
独特な名前が付けられているのは、ヒガンバナが毒素をもっているからと言われています。
お花全体に毒があり多量に摂取すると吐き気や、腹部の痙攣などになるので注意が必要です。
花言葉は、「情熱」「再会」「また会う日を楽しみに」など。

◆秋のお彼岸をもっと詳しく知りたい

お彼岸にお供えするお花の種類や予算などが掲載されています。

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◆最後に




今回は「お彼岸について」と、「お彼岸に関するお花」を紹介しました。
ぜひ、お彼岸の期間にお墓参りに行ったり、仏壇におはぎと一緒にお花を供えたりしてくださいね。
花キューピットでは、お彼岸にお供えしたいお花をそろえていますので、チェックしてみてください。
ご先祖様に感謝の気持ちを込めて。

 

 

 

2019-09-20 | Posted in , 花と文化No Comments » 

 

お盆のあれこれ~お供えのお花~




東京都や横浜市の一部を除いて、多くの地域では【8/13】からお盆入りですね。
お盆の準備はお済ですか?
今回はお盆のあれこれについてご紹介します。
特に「お盆に生花をお供えすることの大切さ」など、お盆に欠かせないお花についてもお伝えしています。
おまけとしてお盆休みについても掲載していますので、読んでみてくださいね。

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◆そもそもお盆とは




お盆は1年に1度ご先祖様をお迎えし、一緒に過ごしながら戻って来たご祖先様の霊を供養する行事のことです。
お盆の期間は毎年、4日間とされていて、
東京都・横浜市の一部では7月13日から7月16日に行われていますが、
その他の地域は8月13日から8月16日の期間に行われていることが多いです。

◆お盆前・お盆期間中に行うこと




お盆にご先祖様をお迎えする前にしておきたいことや、お盆の期間中に行うことはどんなことがあるのかご紹介します。

<お盆の期間に入る前日までに行っておきたい準備>

お墓・お仏壇のお掃除
お掃除をして、きれいな環境でご先祖様をお迎えしたいですよね。
精霊棚(盆棚)の準備
お盆の期間に位牌の安置やお供え物・故人の好物を置き、ご先祖様の霊をお迎えするためのものです。
どんなものをお供えするかは、「◆精霊棚(盆棚)に飾る・お供えするもの」でお伝えします。
盆提灯の準備
ご先祖様の霊が迷わず帰ってくる目印として飾ると共に、故人の冥福を祈り感謝の気持ち込めたものとされています。
菩提寺に法要の予約をする
お盆の間に法要をするために予約をしておく必要がありますよね。
迎え火、送り火の準備 
迎え火、送り火は、オガラを燃やすことが多いため、火をつけるものと一緒に用意しておく必要があります。
お盆の時期が近づくとスーパーマーケットやお花屋さんなどでも販売されているので、事前に購入しておくと良いかもしれません。

<お盆1日目>

迎え火
ご先祖様の霊をお迎えすることを「精霊迎え」といいます。
迎え火は精霊迎えのためにお盆1日目の夕方ごろ玄関先でオガラなどを燃やし、ご先祖様の霊が迷わずに帰ってくることができるように目印となる明かり・煙を上げる目的で行われています。
法要
僧侶に読経して頂きます。

<お盆最終日>

送り火
お盆中に一緒に過ごしたご先祖様の霊を浄土にお送りすることを「精霊送り」といいます。
送り火は迎え火同様に精霊送りのため、お盆最終日の夕方ごろ玄関先でオガラなどを燃やし行われています。
地域や宗派によって、お線香を一緒に燃やすこともあるようです。

◆精霊棚(盆棚)に飾る・お供えするもの




宗派や地域などによって飾りやお供えするものが異なりますので、ご確認してくださいね。

生花

お盆のお供えとして欠かせないものの1つが生花です。
お花は、お線香、提灯と並んで仏様へのお供えの基本とされているほど大切なものといわれています。
お花は命のはかなさや尊さを表しつつ、今生きている方々の心も癒し清めてくれるとされています。

ホオズキ

ご先祖様の霊は、迎え火や提灯の灯りを頼りに帰ってくるといわれているため、ホオズキを提灯に見立てて飾る習慣があります。

キュウリの馬、ナスの牛

どちらもご先祖様の霊が乗る乗り物に見立てています。
ご先祖様の霊が早く帰ってこられるようにキュウリで馬を、ゆっくりと帰ってもらうようにナスで牛を表現しています。

水の子

キュウリやナスを細かく刻んだものと、研いだお米を清水で満たした葉っぱの器に入れます。
餓鬼道に落ちた無縁仏のお供えとされていて、ご先祖様の霊と同じように、他の霊もおもてなしするためにお供えされています。

ミソハギの花

閼伽水というお供えの水を入れた器の上にミソハギの花を束にしてお供えします。
お盆で供養する餓鬼の喉を潤すためと言われています。

夏野菜や果物

季節の野菜や果物や、故人が好きだったものをお供えすることが多いそうです。

◆お盆にお供えするお花の形




先ほども触れたようにお盆のお供えで大切なお花。
お花は、花束アレンジメントなどの形がありますが、いったいどのような形がいいのでしょうか。

<お墓>

お墓でお花を飾る時は、花立というお花をお供えするための器があることが多いです。
そのため、お墓にお花をお供えする時はお花の種類や色が、対になっている花束をお供えすることが一般的です。

<仏壇前・精霊棚(盆棚)>

仏壇前・精霊棚(盆棚)は、お墓にお供えする時のように対になっている花束をお供えする場合もありますが、
1つの花瓶にお花をいけることや、アレンジメントをそのまま仏壇前や精霊棚(盆棚)に置くことが多いとされています。
花束はお花の丈を切る、花瓶に合わせて量を減らすなど、もらった後に飾る場所に合わせて調節することができます。
一方、アレンジメントは水の交換などの手間が少なく、もらってすぐに飾ることができます。
花束、アレンジメントそれぞれ良さがあるので、お供えのお花を選ぶときはお花の形も検討してみてくださいね。

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◆お盆のお供えで使われるお花の色

お供えするお花の色は故人が亡くなってからの日数と関係していることが多いとされています。
故人の四十九日以降に初めて迎えるお盆を「新盆・初盆と言いい、 お亡くなりになってから日が浅いため、お供えのお花は白でまとめたお花が適しています。
そうではない場合は、白色を中心に淡い色合いのお花が入ったものをお供えすることが多いとされています。
一方、故人が好きだったお花や色をお供えする場合など、地域の習慣などによってどのようなお花をお供えするかには差があるようです。
「お供えのお花を贈りたいけれど、どんなものを選んだらいいかわからない」
そんな時は、お花を贈りたい地域のお花屋さんが地域の慣習にも対応して、お花を作ってくれる「お盆 お花屋さんオリジナルフラワー」を活用してみてください。
お好みの価格と形で、お花屋さんがお花を作ってくれます。

↓↓お盆 お花屋さんオリジナルフラワー注文画面へ↓↓
お花屋さんオリジナルフラワー
花キューピットお盆ページ下部に掲載しています。)

◆お盆のお供えに使われることの多いお花

バラなどトゲのあるお花はお供えには適していないとされています。
華やかなだけで、お供えのお花に選んでしまうのは、危険なようです。
では、どんなお花がお供えに適しているのでしょうか?

・キク


菊

昔から親しみがあり、花もちの良いお花。
多くの人が、仏花に使う花のイメージを持っているお花の1つで、お供えなどによく用いられるお花です。

・スターチス


スターチス

スターチスは、仏花で用いられることはもちろん、アンティーク用のドライフラワーやお祝いの花束などでも活用されています。
水分が少ない花ですぐに枯れることが少なく、暑さに負けないお花としても知られています。

・トルコキキョウ


トルコキキョウ

結婚式から、お供えまで様々なお花の贈り物として活用されるお花です。
トルコキキョウも夏の暑さに強いお花の種類の1つとされています。

胡蝶蘭


胡蝶蘭

お祝いの時にも活用される胡蝶蘭は、上品で華やかなお花。
忙しくてお世話がなかなかできなくても、すぐに枯れることないパワフルさを持っていています。
胡蝶蘭は鉢で贈られることが多く、切り花に比べると水を取り換えるなどの手間が少ないことも魅力の1つです。

・カーネーション


カーネーション

亡くなったお母さんへのミサで、白いカーネーションを献花したことが「母の日にはカーネーション」という現在の習慣になっていったとされています。
花言葉は「純粋な愛」「私の愛は生きています」であり、お供えにも向いているお花です。

・ユリ


ユリ

すらりと伸びた茎に大きく華やかなお花を咲かせるユリ。
特に白いユリは、凛とした印象のお花として知られています。
品があり豪華なユリは昔からお供えや、結婚式などに多く使われ、長く楽しむことができる品種の多いお花としても有名です。
花言葉は「純粋」「愛らしさ」「威厳」。
新しく咲いたユリの花粉時は取り除くと、より長持ちさせることができますよ。

・リンドウ


リンドウ

昔から季節の花としてお盆の時期に、ちょうど野山に咲いていたという理由からお盆のお供えとして用いられていたお花の1つです。
花言葉は「あなたの悲しみに寄り添う」。
リンドウの落ち着きを感じる濃い紫色は清楚で気品があり、お盆の際に仏花として今でも好まれています。
夏の暑さに強く丈夫なお花のため、お墓にお供えしてもすぐに枯れてしまうことが少ないことも魅力の1つです。

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お盆の供花として使われることの多い花のご紹介
今週はお供えにはどのようなお花が用いられる…

そろそろお盆にお供えするお花の準備をしませんか?
お盆ですので都内から帰省されるご予定の方…

◆最後に

今回はお盆についてご紹介しました。

お盆にお供えするお花のまとめ

・お盆に欠かせないお供え物のひとつ
・花の形は贈り先に合わせて、アレンジメントか花束にするかを決める
・お花の色合いは白が基調になることが多い
・お盆によく使われるお花は、花もちが良い種類などが多い

まだ準備が終わっていない方や、お供えするお花を悩んでいる方に参考にしてもらえると嬉しいです。
心を込めた花をお供えして、良いお盆をお過ごしくださいね。

 

2019-08-09 | Posted in お供えの時のマナー, No Comments » 

 

秋のお彼岸におすすめのお花のご紹介

今年、2024年の秋のお彼岸は9月19日からです。
毎年特に何もしていないという方も、お彼岸といものがあることはご存知かと思います。
今回はこのお彼岸とは何かや、どのように過ごすのか等についてご紹介します。

■お彼岸とは?

お彼岸には「春のお彼岸」と「秋のお彼岸」の2つのお彼岸があります。
それぞれ春分の日と秋分の日を中日として、前後3日間を足した7日間をお彼岸の期間として決まっています。
これらの日は、太陽が真東から昇って、真西に沈む日です。
仏教では、真西に阿弥陀如来の西方極楽浄土があるとされています。
太陽が極楽浄土に向かうと考えられたことから、お彼岸になったという説が一般的です。
この時期に墓石や仏壇の掃除をし、お供えをする等の供養をしっかり行うことによって故人が極楽浄土に行けるとされています。

■秋のお彼岸の時期の決まり方

春のお彼岸もそうですが、秋のお彼岸の時期の基準秋分の日は、実は毎年この日と定まっているものではありません。
まず国立天文台が太陽と地球の位置関係から計算をして、その結果を基に歴象年表というものが作成されます。
これを基に毎年2月の初めに官報として公告して決定します。
今年の秋分の日は9月22日ですので、今年の秋のお彼岸の時期は下記の通りです。

・彼岸入り:9月19日
・彼岸日(秋分の日):9月22日
・彼岸明け:9月25日

■お彼岸にすること

基本的には先述の通り、墓石や仏壇を綺麗にし、お供えをします。
お彼岸のお供えで有名なものは、秋のお彼岸であればおはぎが一般的です。
春のお彼岸であればぼた餅ですが、明確な区別はないようです。
粒あんとこしあんという違いという考え方もあれば、もち米とうるち米の違いという考えもあるようで、地域や文化によって様々なようです。
ただ名前についてはそれぞれを漢字で表記すると、牡丹餅、お萩であり、それぞれの季節の花から名付けられたことが想像できますね。

■お彼岸にお供えするお花

墓石や仏壇を丁寧に清掃したらで、綺麗にしたお墓や仏壇に新しい花をお供えしましょう!
一般的には淡い色の花を贈ることが多いですが、これでなければダメという明確な決まりごとはありません。
白ユリやカーネーション、トルコキキョウ、菊など見た目にも清楚な印象の種類を使うことが多いです。
一方、トゲのあるお花や毒のあるお花、赤色のお花はなるべく避けた方が良いとされています。
花の本数については3、5、7本といった奇数を1対と考え、同じ仕様の花を2対用意します。
地域毎の慣習によってはこのお花をお供えするというものがあることがあります。
気になる方や、どんなお花をお供えすれば良いか迷われた方はお近くのお花屋さんに聞いてみるのも良いでしょう。

■最後に

今回はお彼岸について簡単にご紹介しました。
お盆とは違い、お彼岸は特に何もしないよというご家庭もあると思います。
これを機にお墓や仏壇の清掃をされてみてはいかがでしょうか?
きっと故人の方にも喜んで頂けると思いますよ!


 

 

 

2018-09-17 | Posted in , 花と文化No Comments » 

 

お盆の供花として使われることの多い花のご紹介

来週はお盆の期間です。
もう準備は終わりましたでしょうか?
今週はお供えにはどのようなお花が用いられることが多いのかご紹介したいと思います。
まだの方は是非ご参考に、もう終わったよという方には豆知識としてご覧いただければと思います。

■キク

平安時代の頃、キクは薬やお酒、食用品として活用されており、様々な用途に用いられていたそうです。
また和歌にも度々登場し、人々に親しみのあるお花だったそうです。
このことから日本の秋を象徴する仏花として定着したそうです。
またキクはそれだけでなく、花持ちが良く、枯れるときも花びらが散りにくいので、周囲を汚しにくいことから、お供えで多く活用されていたとされています。

▼菊についてもっと知りたい方はこちら


キク(スプレーマム・小菊・ピンポンマム)

キク(スプレーマム・小菊・ピンポンマム)

キクがお供えに適している理由をより詳しく紹介

■スターチス

色の種類が豊富で、中には紫や白などのお供えに適した色味の種類のものがあり、お供えには欠かせないお花です。
触った感じはカサカサと乾燥している一見ドライフラワーのようです。
色の付いた部分は実はがく片と呼ばれ、多くは白い花をその上に付けます。
暑い時期でもとても花持ちが良く、お盆のお供えのお花によく使用されます

■トルコキキョウ

トルコキキョウについても花持ちが長いことからお供えとして選ばれるようになったとされています。
一年を通して市場に流通しているため、どの時期でも入手することが可能なことも理由です。
また、お盆の時期に重なる6~8月頃に旬を迎えるので、特にお盆に適しています。
結婚式などでも用いられることもあり、色の種類がとても豊富です。
淡い緑やピンクの花を添えると、鮮やかすぎず明るく上品な印象に仕上がります。
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お盆 花(新盆・初盆)

胡蝶蘭

白く美しい胡蝶蘭は通常のお盆に限らず初盆・新盆、各法事にも用いることが出来ます。
また胡蝶蘭は、お供えに不向きとされているトゲもなく、上品で華やかな姿がお供えするお花に適していることも理由のひとつとされています。
胡蝶蘭は鉢植えで贈ることが多いですので、アレンジメントなどの切り花に比べても花持ちが良く、水やりなどの手間も多くはありません。
法事の前後の忙しい時期でお世話が出来なくても、胡蝶蘭は綺麗なお花を咲かせてくれるのでご遺族に負担が少ないです。
法事を行う側のお花と被ることが少ないという点でも胡蝶蘭は法事の際に選ばれるお花と言えるでしょう。

■カーネーション

カーネーションも花持ちの良いお花です。
母の日に贈るお花というイメージの強いお花ですが、こちらは白いカーネーションです。
無垢で深い愛という花言葉を持っており、故人への変わらぬ愛情を伝えてくれます。
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お盆 花(新盆・初盆)

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お盆の意味は?歴史的にいつから始まって、ご先祖様は何をしてる?

お盆の意味は?歴史的にいつから始まって、ご先祖様は何をしてる?

お盆意味や期間いついて

■お盆についてのマナーが知りたい

絶対にしなければいけないような、厳格なルールやマナーはないようですが、お盆にはある程度知っておいた方がいい決まりがあります。
初めてお盆にお墓参りに行く方や、ルールが心配という方はチェックしておくと安心できそうです。

お供えにタブーな花はある?

ここまでお盆でよくお供えされる花の種類をご紹介してきましたが「供えてはいけないお花はあるの?」と、心配になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、おすすめの花・よくお供えされる花の種類があるように、あまりおすすめしない・タブーともいわれる花もあります。
以下の花は、お供えするのは控えたほうがいいでしょう。

  • 香りのきついお花
  • トゲのある花
  • 人が食する花
  • 毒のある花
  • 名前や意味のよくない花
  • 槿(むくげ)のお花

具体的な花の名前と、詳しい説明はこちらにまとめています。
併せてご覧ください。


仏花に適さないお花

仏花に適さないお花


具体的な花の名前はこちら

どんな気持ちでお供えの花を手向ければいいの?

亡くなった方に花をお供えするのは、昔から行われていました。
その歴史は古く、ネアンデルタール人のお骨を収める場所で花が発見され、この時代から亡くなった人に花をお供えしていたと考えられています。
昔、花は蘇りの力を持っていると信じられおり、亡くなった人を甦らそうとしていたのではないかといわれています。
花の蘇りの力を借りて、また会えますようにという願いを込めていたのかもしれません。

現在では、亡くなった方に花をお供えすることで、今は話せなくなってしまった大切な人へ花に自分の思いを託すことに大きな意味があると、知恩院の僧侶である大津憲優さんはおっしゃいます。

花をお供えするときは亡くなった方へ思いを寄せたり、自分の心の整理をしたりできるとよさそうです。

詳しい解説、知恩院の僧侶である大津憲優さんのインタビューはこちらにまとめています。
併せてご覧ください。


仏花はコミュニケーションツール。故人に愛を届ける実感を。【知恩院僧侶インタビュー】

仏花はコミュニケーションツール。故人に愛を届ける実感を。【知恩院僧侶インタビュー】


「最近は可愛いお花も出ていますし、ルールに囚われる必要性はありません。お花は、今はもう会えない・話せない大切な人に、自分の本当の想いを届ける不思議な力があります。この時代だからこそ、仏花を通したコミュニケーションを体験してほしいと思います。」

精霊馬はキュウリやナスでないとだめ?

きゅうりを馬に見立て、ナスを牛に見立てる精霊馬。
実はきゅうりやナス以外の野菜を使っても問題ないでそうです。
もっと知りたい方はこちら。


お盆・最新事情。精霊馬はブロッコリー、お花は自由?知恩院僧侶にインタビュー

お盆・最新事情。精霊馬はブロッコリー、お花は自由?知恩院僧侶にインタビュー


精霊馬はキュウリやナスじゃなくても…OK?例えばどんな野菜?

実際に、精霊馬をきゅうりとナス以外で作ってみました。
気になった方はこちら。


なす・きゅうり以外の精霊馬・精霊牛を作ってみた

なす・きゅうり以外の精霊馬・精霊牛を作ってみた


知恩院の僧侶 兼 華道家の大津憲優さんに、きゅうりやなす以外でも先祖様への想いさえあれば大丈夫と伺ったので、他の野菜で作ってみました。

■心を込めた準備でお盆を気持ちよく過ごしましょう!

いかがでしたでしょうか。
お盆にお供えをする時は、亡くなった故人やご先祖様のことを想いながら、その方への感謝の気持ちを込めて飾りたいですね。
心を込めた花をお供えして、良いお盆をお過ごしくださいね。


 

>>お供えの花を探す

 

2018-08-10 | Posted in , 花と文化No Comments » 

 

そろそろお盆にお供えするお花の準備をしませんか?

今週より8月に入りました。
待ちに待ったお盆休みは直ぐそこですね。
お盆ですので都内から帰省されるご予定の方はこの時期にご先祖様の仏壇に手を合わせる方もいらっしゃるかと思います。
ご先祖様の供養にお花のお供えをしようと考えている方も多いでしょう。
今週はお供えにおすすめのお花と注意点についてご紹介します。

■そもそも何故お盆にお花をお供えするのか?

お供え物の一つとして大切なものが生花です。
仏教においてお花は、線香や提灯と共に故人や先祖の霊を供養するために大切なお供え物とされています。
また、お花は仏の尊さを伝えるものとされ、美しく咲く姿から命の大切さや儚さを示していると考えられています。
お花は故人だけでなく、ご遺族をはじめ、仏壇やお墓の前で手を合わせる方の心も清めてくれるとも言われています。

■お盆の供花のマナー

1.お花の色について
お盆にお供えするお花は、白を基本として、紫や青、黄色などのお花を混ぜたものが良いとされています。
ある程度の人数が集まってお盆を盛大に行う家庭では、淡い桃色や橙色のお花を加えた華やかなものも喜ばれるようです。
また、故人が好きだったお花や、ご遺族が好むお花を贈る場合もあるようです。
地域の習慣なども考慮したうえでお花を選んでくれるお花屋さんもあります。
ただし、お盆の中でも故人が亡くなって初めて迎えるお盆、いわゆる初盆・新盆と呼ばれるのお供えの花については白で統一します。

2.用意する花の数について
仏壇等に備えられている花立は左右対になっていることが多いですよね。
そのため、お供えする仏花も2束用意しましょう。
この時、1つの花束に含める花の本数は、3本、5本、7本と奇数にします。
そして用意する1対2束で本数は同じにして下さいね。
奇数にする理由は諸説あるそうですが、一説では古代中国に伝わる考え方の中に、割り切ることが出来ない数字の奇数は、古来より縁起がよいというものがあります。
その他、割り切れない絶対の世界をめざす仏教の考え方を表すものという見方もあるそうです。

■お盆のお供えに適した花の種類

お供えには適したお花は、手間がかからず、長く飾っておくことの出来る丈夫な花がおすすめです!
菊やスターチス、カーネーション等のお花は花持ちも良く、お供えのお花にはよく用いられます。
一方でお供えに不向きなお花、良くないとされているお花もあります。
香りの強いお花は供花としてはあまり適していません。
仏間に飾ったとき、部屋に香りが充満してしまうと迷惑を掛けてしまうことがあるからです。
また、トゲのある品種やをもっているお花もあまり適切ではありません。
お盆の暑い時期にお供えをするため、傷みやすいお花もお勧めできません。
茎ではなくツル科のお花も、花立に生けることには向いていないため不向きです。
花粉の多いお花も仏壇やお墓が汚れることを防ぐ意味で避けた方が良いとされます。
花びらを散らすのではなく、花ごとぼとりと落ちてしまう椿やサザンカのようなお花も縁起が悪いとされています。
ただ、仕事上のお付き合いのみであった方や目上の方へは角が立つことのない無難な色や種類のお花にしておいた方が良いかもしれませんね。

■お盆の花の金額の相場

ところで、ご家族やご実家の方等にお供えの花を贈りたいと考えた時にどのくらいの金額のお花を準備したら良いのでしょうか?
あまり高価なものでは贈られる相手の方に気を使わせてしまいます。
ご仏前としてご自宅へお届けするなら5,000円から10,000円の花束やアレンジメントがお勧めです。
故人を偲ぶメッセージも添えれば、ご遺族を思う気持ちも一緒に伝えることが出来ますね。

■最後に

いかがでしたでしょうか。
お盆に限らずご葬儀や法事には地域それぞれの風習やマナーがあることが多いです。
しかし、これらはいずれも必ずしも守らなければならないというものでもありません。
贈る人と贈られる人の双方が理解していればどのようなお花を贈っても良いのです。
一番大切なものは故人の方を偲ぶお気持ちです。
丁寧な準備で気持ちよくお盆をお過ごし下さいね。

 

初めて迎えるお盆 ~初盆のご供花~

お盆

故人が亡くなってから初めて迎えるお盆のことを「新盆(にいぼん)」又は「初盆(はつぼん)」と呼びます。
この日は故人の好んだお菓子や果物の他、新しいお花をお供えし、通常のお盆よりも丁寧にお迎えします。
今週は初盆の過ごし方と供花として相応しいお花をご紹介します。

■初盆とは

初盆とは、故人の四十九日が済んだ後、初めて迎えるお盆のことをいいます。
故人が亡くなってから、49日以前に「お盆」の日を迎えた場合は、その年には初盆の行事は行わず、翌年のお盆に初盆を迎えます。

■時期について

お盆の期間は地方によって異なります。
東京や横浜市の一部等では7月13日の盆の入りから16日の盆の明けの4日間をお盆と呼んでいます。
一方関西含め上記以外の多くの地域では、その1ヶ月後にあたる8月13日を盆の入り、16日を盆の明けとしています。

◾️具体的には何をするのか?

1.初盆の法要の日程を決める

僧侶の方をお呼びして読経して頂く日程を決めます。読経後そのまま会食とすることも多いです。

2.初盆法要への参加者への通知

法要の日程が決まったら法要へ参加頂く方に通知をします。会食をする場合には参加の可否等を確認しておきましょう。

3.会食の準備

法要後の会食(御斎)の手配をします。食事や会場をどのようにするのかを決める必要があります。
またこの会食にも僧侶をお招きします。
ご自宅で華やかに行なう場合や、食事の会場としてレストラン等を別途予約して迎える場合があります。

4.返礼品の準備

通常のお盆と違い、初盆の場合には御仏前、御供として提灯や供物を持参して参加される方も多いです。
御焼香に来て頂いた方を含め、志として引き物をお渡しすることが一般的です。
そのため、ここでお渡しする返礼品の準備をすることも必要です。
返礼品の内容は地域によって様々ですが、お菓子、海苔、タオル等が一般的です。
また金額としては2000円から5000円程度のものが良いでしょう。

5.神棚と盆飾り

地域や宗派によって飾り方が異なります。
一般的に初盆の場合、棚飾りを華やかにすることが多いです。
仏壇の前に盆棚を設け、きゅうりとなすを飾ることが多いです。
それぞれ精霊棚、精霊馬と呼ばれます。
最近では精霊棚セットが販売されておりそれを活用するのも良いでしょう。

6.初盆の過ごし方

お盆の期間は13日から16日の4日間ということは前述した通りです。
では具体的に4日間にどのようなことをするのかを簡単にまとめました。

13日

お墓
午前中に故人のお墓参りをしましょう。
またこの日は迎え盆ですので、先祖様を迎え入れるための迎え火をこの日の夕方から炊きます。
先祖様が迷われないように門口でおがらを炊くのが迎え火とされています。
おがらとは皮を取り除いた麻の茎のことです。
お盆の時期になるとスーパー等で簡単に入手することが出来ます。
しかし、最近は火を炊くことが難しい家庭も多いことから、簡略化されることもしばしば。
迎え火の代わりに盆提灯を灯すというケースもあります。
初盆の盆提灯は白提灯とされています。

14日・15日

僧侶の読経等の法要、会食等はこの日に執り行います。

16日

先祖様はこの日にお帰りになるとされています。
そのためこの日は先祖様を送り出すための送り火を炊きます。
迎え火と同じように、門口でおがらを炊きます。

◾️初盆にお花を贈る場合

初盆を華やかにするお供えとしてお花を贈られるケースも多いです。
お花を贈る場合には、白基調の仕上がりのアレンジメントが一般的です。
通常のお盆でしたら紫や青等の色が入ったものでも大丈夫です。
しかし、初盆の場合にはまだお亡くなりになられてから日も浅いということから全体的に白上がりのものを贈られる方が良いでしょう。
お届けのタイミングとしてはお盆入りの前日までに届くように手配をしましょう。
また、贈る手配をする前にお届け先へお花を届ける旨の確認もした方が良いでしょう。
花キューピットでも初盆に贈ることができるお花をいくつかご用意しています。
迷われた際には是非ご活用下さい。



◾️最後に

初盆の行事は頻繁に行うようなものではありませんので、都度調べて執り行うことになるかと思います。
大切なことは亡くなられた方を思う気持ちと、ご遺族様へのお気遣いです。
一つ一つ丁寧に準備をし、先祖様を気持ちよくお迎えしましょう。

2018-07-06 | Posted in , 花と文化, 花を贈る時No Comments » 

 

お彼岸にお供えする花の選び方

今年、2024年の春分の日は3月20日、彼岸入りは3月17日です。
この時期に合わせて、家族でお墓参りをされる方も多いでしょうか。

今回の花だよりでは、春のお彼岸についてご紹介します。

お供えの花の種類・相場

彼岸入りについて「入り花を折らぬ」という言葉があります。
これは「お彼岸に入ってから慌てるのではなく、前日までにお墓を整えておきましょう」という心がけを指します。
お花を持っていくときには、彼岸入りまでに準備するとよいですよ。

お彼岸には、お仏壇やお墓を丁寧に掃除して花をお供えしましょう。
彼岸入りに間に合わなくても、故人・ご先祖様を供養する心が大切です。

花の色に決まりはありませんが、明るく鮮やかな色が好まれるようです。
白・赤・黄色・紫などがよく使われています。
故人が亡くなってから日が浅い場合、白・淡い色がよいでしょう。

【仏花の相場】

お墓の場合… 約1,000円
花の本数は 3・5・7本、ひし形になるようにまとめます。
霊園の規則により、お墓参りのあと持ち帰ることもあります。

仏壇の場合… 約3,000~5,000円
花器に生けたアレンジメントを選ぶとお手入れがしやすいです。

■タブーとされている花は?

仏花と言えば「菊」が思い浮かびますが、その他の花をお供えしても大丈夫です。
故人が好きだった花や、その季節に合った花を選びましょう。
ただし、一般的に避けられている花もあります。事前にしきたり・慣習を確認しておきましょう。

【避けられている花】

トゲがある花… バラ、アザミなど
攻撃的に思えるため、失礼にあたるとされています。

ツルがある花… …スイートピー、クレマチスなど
からみつくツルが「成仏できない」様子をイメージさせます。

毒がある花… 彼岸花、スイセン、スズランなど

 

2018-03-16 | Posted in , 花と文化No Comments » 

 

お墓参りの花・お供えの花のルールと、お墓参りのマナーとは?

お墓参りのときにはお花を持っていくことがほとんどです。これは、お花を通じて命のはかなさや尊さを知るためといわれています。

今回の花だよりでは、お墓参りとお花についてお伝えします。

お供え用の花

flower
供花とは、キクやトルコキキョウ、カーネーションやリンドウなどを束ねた花束です。色は白や黄色、淡いピンクなどが多いですね。お墓の場合、基本的に供える場所が2か所あるため、2束用意するようにします。

一般的に、棘のある花や香りの強い花、毒のある花は用いないとされていますが、実は「この花をつかわなければいけない」という決まりはありません。また、色も淡い色でなければならないという決まりもないため、故人が生前好きだったお花などをお供えするといいでしょう。

迷ったときは、バラ・アザミ・ヒガンバナを避けた花束にするといいですね。お花屋さんで「お墓に供える花をください」といえば、地域のしきたりに合わせた花束をつくってくれるため、安心です。

■お墓参りのマナー

お墓参りのときには、あらかじめお供え用の花束を持っていくようにします。掃除用にゴミ袋や歯ブラシ、たわしなども一緒に持っていくといいでしょう。仏式のお墓にお参りするときはお線香も用意しますが、お寺で販売している場合もあります。

お墓についたら、まずは手を合わせ礼拝をします。そのあと、歯ブラシやたわしなどでお墓を綺麗に掃除しましょう。

隅々まで綺麗にしたら、花束やお線香をお供えします。そして、最後にもう一度手を合わせ、ご先祖様への供養の気持ちをこめて礼拝します。

お盆お彼岸、命日などには、お花を持ってお墓参りにいきませんか。

 

 

 

2015-11-20 | Posted in お供えの時のマナー, , 花と文化Comments Closed 

 

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