スズランの日
すずらんの日~花言葉や由来、フランス語も掲載~
皆さまは、すずらんの日をご存知でしょうか。
5月1日は、すずらんの日です。
今回はすずらんの日がどんな記念日なのかや由来、プレゼントする時に贈るメッセージの例文などについてご紹介します。
さらにすずらんの日に関連して、すずらんの花言葉やすずらんに似た花もご紹介しようと思います。
すずらんの日とは
5月1日は、フランスを中心にすずらんの日と呼ばれています。
すずらんの日は毎年5月1日に、恋人やパートナーそして、日頃からお世話になっている友人や家族などにすずらんを贈る日とされています。
すずらんを受け取った人は、幸運が訪れると言われているそうです。
日本のバレンタインデーなどの記念日とイメージは違い、恋人だけに限らずご紹介したように家族や友人など、親しい人(愛している人)にすずらんを贈っているようです。
告白の日というよりは、感謝を伝える日に近いのかもしれません。
フランス在住の主にSNSなどでご活躍されているヒロコさんに寄稿していだいた「フランスで花と過ごすいい夫婦の日」というエッセイの中にもすずらんの日が登場していました。
ヒロコさんのエッセイの中には、すずらんの日は「花を贈るための日」と紹介されています。
街はすずらんを持った人で、たくさんになるのだそう。
気になった方は、ヒロコさんのエッセイも合わせて読んでみてください。
いい夫婦の日について寄稿していただいたエッセイの中で、すずらんの日が登場しています。
>>>フランスで花と過ごすいい夫婦の日ーヒロコさんのいい夫婦の日エッセイ
フランス語ですずらんの日は何という?
フランスではすずらんのことを「ミュゲ(Muguet)」といい、すずらんの日のことを「ジュール ドゥ ミュゲ(jour de muguet)」 と言います。
すずらんの花束は「ブーケ ドゥ ミュゲ(bouquet de muguet)」というそうです。
すずらんの日に合わせてフランス旅行へ行く際は、「ブーケ ドゥ ミュゲ(bouquet de muguet)」をよく聞くかもしれませんね。
すずらんの日の由来とは
5月1日にすずらんを贈るようになったのは、1561年頃からといわれています。
当時フランス王のシャルル9世がすずらんの花束をもらったことが、きっかけなのだそう。
すずらんをもらったシャルル9世は、すずらんは「受け取った人に幸運をもたらす」という意味があることを知り、とても喜びました。
それから、すずらんのことをとても気に入ったシャルル9世は、宮廷の女性たちへすずらんの花を贈るようにしたのだそう。
宮廷だけではなく一般市民へこの文化が少しずつ広がり、フランスではすずらんを贈る風習が現在も続いています。
すずらんの基本情報・花の特徴
さて、ここまですずらんの日についてご紹介していましたが、皆さまはどれくらいすずらんについて知っているでしょうか。
ここからは、すずらんの花についてご紹介したいと思います。
学名:Convallaria majalis
和名:鈴蘭
科名:キジカクシ科
属名:スズラン属
原産地:ヨーロッパ・アジアなど
春から夏にかけて見ることができる、すずらん。
先にご紹介したように、ヨーロッパを中心にすずらんは、幸せをもたらす花と考えられています。
すずらんは、大切な人へのプレゼントにぴったりですね。
そんなすずらんは、1つの茎から名前の通り鈴のような姿の繊細で可憐な白い花を、10個ほど付けます。
すずらんの花は、ガーベラやバラのようにパッと上を向いて咲かせるのではなく、花を下向きに咲かせます。
控えめでナチュラルな姿が愛らしいすずらんは、国境を越えて多くの人から愛されています。
そんなかわいらしいすずらんの魅力は、実は見た目だけではありません。
すずらんは香りがとても良いことが有名です。
すずらんは三大フローラルの1つといわれています。
すずらんの他には、バラとジャスミンが三大フローラルです。
お花屋さんや花壇ですずらんを見つけた際は、香りも楽しんでみてくださいね。
ちなみに、先にご紹介した通り和名では「鈴蘭」と書きますが、胡蝶蘭などの仲間ではありません。
この「鈴蘭」という和名は、花姿が鈴のように見えることから付けられたと言われています。
すずらんの花言葉
すずらんの花言葉は、「再び幸せが訪れる(幸せの再来)・純粋」などです。
恋人や家族、友人など愛する人にプレゼントしたい花言葉ですよね。
ちなみに、花言葉は国によって異なっており、英語圏では「return of happiness(再び幸せが訪れる)・motherhood(母性)」などがあるようです。
そして、すずらんの日発祥のフランスでは「bonheur retrouvé(幸せな再会)・joie(喜び)・e la joie d’aime(愛する喜び)」などの花言葉をすずらんは持っているのだそう。
すずらんは、どれも素敵な花言葉ばかりですね。
日本でもお花屋さんですずらんが販売されていることもあるので、気になった方はチェックしてみてくださいね。
すずらんの日に贈るメッセージ例
今年は、5月1日のすずらんの日にすずらんと一緒にメッセージカードや手紙をプレゼントしてみては?
まだ日本ではすずらんの日はそこまで有名ではないかもしれませんが、愛する人に幸運が来るようにすずらんを贈るというのは素敵だと思いませんか?
5月はすずらんの日以外に、日本では第2日曜日に母の日があります。
お母さんへ感謝の気持ちを込めてすずらんを贈るのもいいかもしれませんよ。
今年、2024年の母の日は5月12日(日)です。
では、すずらんの日の贈りたいメッセージの例文をご紹介します。
いつもありがとう!すずらんの香りで癒されてね
5月1日はすずらんの日。愛する人にすずらんを贈る日なんだって。これからも素敵なことがたくさんありますように
すずらんの花言葉は、「再び幸せが訪れる」です。ハッピーなことがたくさんありますように。
お母さん ヨーロッパではすずらんを受け取った人は幸運が訪れるって言われてるらしい!だから大好きなお母さんに感謝の気持ちを込めてすずらんを贈るね。
花言葉を入れたり、すずらんの特徴である香りや、幸運が訪れると言われていることをメッセージに書くと、すずらんを贈る大切な人に気持ちが伝わりそうですね。
フランス語のメッセージが知りたいという方は、こちらに掲載しています。
合わせてご覧ください。
>>>5月1日はすずらんの日~植物の記念日~ すずらんの日に贈るフランス語のメッセージ
(おまけ)すずらんに似た花
ここからはおまけとして、すずらんに似ているスノードロップとスノーフレークをご紹介します。
道を歩いていて「すずらんだ!」と思ったときに「かわいいけれど何かが違うような…」と、もやもやした気持ちになった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
スノードロップ
スノードロップは春の初めのころから咲き始めるため、春を告げる花とも言われています。
名前にスノーと付いているように、雪の中でも成長するのだそう。
見た目はすずらんに似ていて、下向きの白い花がかわいらしい花です。
スノードロップは、ヒガンバナ科ガランサス属で、すずらんはキジカクシ科スズラン属。
見た目は少し似ているのに、花の種類的には全然違うのは驚きですよね。
すずらんと見分けるポイントとしては、花の形です。
すずらんよりもスノードロップの花は、縦長な形をしていて釣鐘の形と表現されることもあります。
花が開いているときは、すずらんの花のイメージと違うので、わかりやすいかもしれません。
スノーフレーク
スノーフレークもすずらんと、とても似ています。
スノーフレークの花も、やはり白くて下を向いています。
こちらもスノードロップと同じく、春の訪れを知らせる花としても知られています。
すずらんと見分けるポイントは、葉の形と花の模様です。
スノーフレークは、鈴蘭水仙(スズランスイセン)とも呼ばれていて、葉がシュっとしていて水仙と似た形をしています。
一方すずらんの葉はもっと幅広く、楕円形に近い形をしています。
そして、スノーフレークは花びらに模様が入っていますが、すずらんにはありません。
すずらん・スノードロップ・スノーフレークの花が咲く時
すずらん・スノードロップ・スノーフレークのそれぞれの開花時期、花が楽しめる時期を紹介します。
実は開花時期が少しずつズレているので、花が咲いている時期でも見分けることができるかもしれません。
スノードロップ:2月~3月
スノーフレーク:3月~4月
すずらん:4月~5月
すずらん・スノードロップ・スノーフレークそれぞれかわいらしいので、花や葉の細かい所まで注目してみてくださいね。
またそれぞれ「春」の花といわれていますが開花時期は少しずつ違いがあります。
早春なのか、私たちが春らしさを感じる気温になる頃に咲くのかを覚えておくのもいいかもしれませんね。
最後に
今回はすずらんの日に関連して記念日についてや、すずらん自体について、そして似ている花までご紹介しました。
すずらんは季節限定で販売されているため、お花屋さんでバラやガーベラのようにいつでも見かけることができる花ではありません。
そのためすずらんをプレゼントしたり、自宅に飾ったりしたら、季節感を感じることもできそうですね。
5月1日はすずらんの日~植物の記念日~
突然ですが、植物に関する記念日をどれくらい、ご存知ですか?
3月~4月中には、3月8日のミモザの日や3月27日のさくらの日、4月18日のガーベラ記念日などがありました。
植物の名前が付いた記念日は、花を自宅に飾ったり、日頃の感謝を込めて花を贈ったりするきっかけになりそうですよね。
また、季節ならではの植物を知ることや、記念日によって文化・歴史を知ることもできるかもしれません。
そこで、今回は5月にある植物の記念日をご紹介しようと思います。
5月1日は、すずらんの日です。
◆すずらんの日とは?
すずらんの日は、フランス発祥の記念日です。
日本では、まだそこまで馴染み深いわけではありませんが、発祥の地であるフランスでは、すずらんの日は身近な記念日の1つなのだそうです。
<すずらんの日は何をする?>
フランスでは、すずらんの日である5月1日に、愛人や日頃からお世話になっている方々へすずらんの花を贈る習慣があるそうです。
すずらんをもらった人には、「幸運が訪れる」と言われているのだそう。
「すずらんの日」は、相手の幸運を思ってすずらんを渡す、素敵な記念日なのですね。
<フランスで何と呼ばれている?>
ちなみに、フランス語でスズランは「muguet(ミュゲ)」といいます。
そのため、すずらんの日はフランスで「fête du muguet」と呼ばれているそうです。
◆すずらんの日の歴史・由来
すずらんの日は、喜びを分けてあげようとした王様の気持ちが由来になったとされています。
その歴史は16世紀、ヨーロッパではすずらんの栽培が始まったころにさかのぼります。
当時からフランスでは、すずらんは春を告げる花のシンボルであり、鈴の形をしているすずらんは幸せを運んでくるといわれていました。
また、花の形から聖母マリアの涙や、マリア様の花と呼ばれ、大切にされている花の1つでした。
そのため、かわいらしく縁起の良いすずらんは、栽培が始まると同時に特別な人へ贈るという習慣ができたのだそうです。
また当時のフランスでは、5月1日は「愛の日」とされて、恋人同士などで花冠や花束を渡し合っていたとされていました。
すずらんの日の起源となる大きなきっかけは、1561年5月1日に起こりました。
1561年5月1日に、フランス王シャルル9世が、すずらんの花束をもらったのだそう。
シャルル9世は、すずらんをもらったことをとても喜びました。
そして「この喜びを宮廷の女性にも幸せを分けてあげよう」と、毎年5月1日に宮廷にいる女性へすずらんを贈ることにしたということが、すずらんの日の由来とされています。
自分が嬉しかったことを、他の人にも分けてあげようとする素敵な気持ちが、すずらんの日の由来だったのですね。
ちなみに宮廷だけでなく、5月1日にすずらんを贈るという文化が一般の人にも広く知られるようになったのは、19世紀末ごろからといわれています。
現在でもすずらんを贈る文化が続いており、5月1日になるとフランスでは、たくさんのすずらんが販売されるのだそうです。
今年は感染症の問題で、フランスへの旅行はできないと思いますが、自由に海外旅行ができるようになったら、5月1日にすずらんで溢れるフランスへ行きたいですね。
◆すずらんってどんな花?
先に「すずらんの日」についてご紹介しましたが、ここではすずらんがどんな花なのかもご紹介したいと思います。
すずらんは、春に花を咲かせる植物で、名前にあるように鈴のような花が特徴的です。
小さく白い、可憐な花が1つの茎からいくつも咲いている様子は、繊細でとてもかわいらしいですよね。
お花屋さんでは花束で使われる切り花と、鉢植えのスタイルで販売されていることが多いようです。
すずらんは、花束やアレンジメントを贈りたい方も、鉢植えを贈りたい方もプレゼントすることのできる花なのですね。
また、お花屋さんで見るだけではなく、すずらんは雑貨のデザインで使われることなども多く、花を詳しく知らない人でも「花の姿だけは、見たことがある」という方も多いかもしれません。
<和名>
和名は「鈴蘭」ですが、胡蝶蘭などの仲間ではなく、キジカクシ科・スズラン属の植物になります。
<花言葉>
花言葉は「再び幸せが訪れる・純粋」など。
プレゼントですずらんをもらったら、少し幸せな気持ちになりそうですね。
◆すずらんの日に贈るフランス語のメッセージ
すずらんの日は、フランス発祥の記念日。
すずらんの日に花束などを贈るなら、フランス語のメッセージを付けてみませんか?
いつもとは違った贈り物になることはもちろん、フランス語で書かれたメッセージはおしゃれな雰囲気になるはずです。
ここからはおまけとして、フランス語でカードに添えたいメッセージをご紹介します。
<花言葉をフランス語で贈る>
「Retour du bonheur」
先にご紹介した、すずらんの花言葉「幸せの再来」は、フランス語で書くと「Retour du bonheur」です。
5月1日に、すずらんを贈ろうと思った方は、メッセージカードにフランス語で花言葉を添えてみてはいかがでしょうか。
<感謝を伝える>
フランス語で「ありがとう」は「Merci」です。
そして、Merciよりもう少し感謝を伝えたい時は「Merci beaucoup」といいます。
「beaucoup」は「たくさん」という意味があります。
家族や、恋人へいつも「ありがとう」の気持ちを込めてメッセージを書いて、すずらんの花と一緒に渡してみてくださいね。
<すずらんの日をフランス語で書く>
「すずらんの日」は、フランス語で「fête du muguet」です。
基本的なメッセージは日本語で書き、すずらんの日だけフランス語で書いてもいいかもしれませんね。
◆最後に
今回は、5月1日のすずらんの日についてご紹介しました。
日本では、まだ広く知られていない記念日かもしれませんが、これから注目が集まってくる記念日かもしれませんね。
「興味を持った」という方はぜひ、すずらんを5月1日に贈ってみてくださいね。
ちなみに、初めにご紹介した3月8日のミモザの日・3月27日のさくらの日・4月18日のガーベラ記念日について気になった方は、こちらをご覧ください。
記念日について掲載しています。
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5月1日は「すずらんの日」~大切な人へすずらんの花を贈る~
すずらんはヨーロッパで春の象徴として欠かせない花。
フランスでは5月1日を「JOUR des MUGUETS」=「すずらんの日」と呼び、愛する人は元よりお世話になっている人、大切な人へすずらんの花を贈る習慣があり、贈られた人は幸運が訪れると言われています。
この日フランスの街にはほんとにたくさんのすずらん売りの人たちが出るそうです。
なんて素敵な光景。
沢山でなくていいのです。1輪2輪でも。その気持ちを伝えることが大切。
是非、日本でもこのすずらんの日、広まるといいですね。すずらんが運ぶ幸せ。
5月1日はすずらんに会いにお花屋さんを訪ねてみませんか?