お正月

七草粥について~食べる意味や春の七草効果や栄養素~


年始

明けましておめでとうございます
新しい年の幕開けですね。

今回は、1月7日に食べる方が多い七草粥についてご紹介します。

◆なぜ七草粥を食べるの?


七草粥

1月7日に食べることが有名な七草粥
毎年、家族で七草粥を食べているというご家庭も多いと思います。
いつごろから日本で七草粥を食べていたのかご存知ですか。
諸説ありますがこの習慣は、江戸時代ごろから始まったとされています。
なぜ古くから七草粥を食べるようになったのか、というと「家族全員が元気で暮らせますように」と願いをこめるためと言われていて、お粥を食べながら無病息災をお祈りするためとされています。

ではなぜ、「七草粥」を食べることで無病息災をお祈りするのでしょうか。
それは2つの意味があるとされています。
1つ目の意味
お正月はおせち料理などの豪華なご馳走を食べたり、お酒を飲んだりする機会が多く、胃腸が疲れてしまいます。
そこで、消化に優しいお粥を食べることで胃腸を休ませてくれることから無病息災が派生したのだそう。

2つ目の意味
七草粥に使われる春の七草は、他の植物よりも早く芽吹き邪気を払ってくれるとされていたためなのだそう。

新しい年のお祝いには美味しい豪華なごちそうがあり、ついつい「正月太り」という言葉のように食べ過ぎてしまうもの。
7日には、お粥で体を休めつつ、邪気も払いたいですね。
では、七草粥はで使われている「春の七草」とは、どのような種類の植物のことなのでしょうか。
次は、春の七草についてお伝えします。

◆春の七草


春の七草

七草粥に使われている材料は、先ほどご紹介したように春の七草です。
子どもの頃に覚えた方も、いらっしゃるかも知れません。
春の七草は以下の通りです。かっこの中には、別名が書いてあります。

  • せり
  • なずな(ぺんぺんぐさ)
  • ごぎょう(ははこぐさ)
  • はこべら(はこべ)
  • ほとけのざ(こおにたびらこ)
  • すずな(かぶ)
  • すずしろ(だいこん)


春の七草写真


ちなみに、春の七草のように、秋にも秋の七草というものがあります。
秋の七草は、はぎ・おばな・くず・なでしこ・おみなえし・ふじばかま・ききょうです。
春の七草・秋の七草は、どのように選ばれているのでしょうか。
春の七草・秋の七草の選ばれ方の違いは以下の通りです。
春の七草:食材
秋の七草:目で見て楽しむ

春の七草は食材として活用できる植物ですが、秋の七草は食べることはせずに、観賞を楽しむ植物が選ばれています。


では、本題に戻りまして
春の七草にはそれぞれどのような効果や願いがあるのでしょうか。
今回はいくつかピックアップして、春の七草の効果と込められた願いをご紹介します。


<せり>


せり

せりは、もともと競り合うように生えていることから「せり」という名前が付けられました。
この「せり」という名前から「競り勝つ」という意味を込められ、縁起物とされています。

せりには様々な栄養素が含まれていますが特にお伝えしたいことは、鉄分が多く含まれています。
貧血になりやすい方におすすめです。
そして食物繊維が豊富で、便通も良くしてくれるとされています。

<なずな>


なずな

道端に生えていて、別名ぺんぺんぐさと呼ばれています。
これは、三味線のばちに形が似ていることから付けられました。
ばちの形に似ているという三角にも、ハートにも見える葉っぱの形がかわいいですよね。
ちなみになずなは、たくさんの白く小さなお花を咲かせます。

なずなには、ビタミンKが豊富に含まれていて骨を強くし、骨粗しょう症を予防してくれると言われています。
また、解熱作用や利尿作用もあるそうです。

<ごぎょう>


ごぎょう

ごぎょうは、ご仏体を意味しているという縁起物の1つとされています。
黄色いお花を付けるキク科の植物で、ははこぐさとも呼ばれる植物です。
ははこぐさと呼ばれるようになった理由には諸説ありますが「ごぎょうは葉や茎が白い綿毛に覆われていて、その姿が子どもを母親が包み込むように見えたから」などの説があります。
なずなと同じく、ごぎょうも散歩をしている時などに、見かけることのある植物です。

ごぎょうの効果・効用は、お茶として飲まれることもあり咳止め・痰きりの効果があるとされています。

<すずしろ>


すずしろ

すずしろは、私たちに馴染みのある大根のことです。
いつも食べている大根の白い部分は根で、白い根は「けがれを知らない」「けがれのない純白さ」などを表しているとされています。

大根は多くの水分を含んでいるため、たくさん食べても低カロリー。
そして、水分補給ができる食材です。
また、葉はビタミンA・ビタミンC・カルシウムなどが含まれていて、神経痛に効果があったり、免疫力などを高めてくれたりしてくれます。
葉っぱも一緒に七草粥に入れると良いかもしれませんね。

◆最後に


お正月飾り

今回は、七草粥・春の七草についてご紹介しました。
七草粥は、無病息災を願うおまじないではなく、栄養がたっぷり入った体に優しいお粥であることが分かりました。
7日には七草粥を食べて、この1年も健康で過ごしたいですね。

2020-01-03 | Posted in 花と文化No Comments » 

 

お正月飾りに使われている植物の意味とは?


今年の干支と正月飾り

気が付くと過ぎていく時間。
あっという間に新しい年は、やってきてしまいます。
12月25日を過ぎたあたりからホテルやデパート、それぞれのお家の玄関などに飾られ始める正月飾り
正月飾りを代表する門松やしめ縄・しめ飾りなどに使われている植物は、お正月だからこそ飾りたい縁起の良い植物がたくさんあります。
今回は、そんな正月飾りに使われている縁起の良い植物をご紹介します。
お正月飾りを見かけた時には、飾られている植物にも注目してみてくださいね。

◆門松


門松

誰もが1度は見たことのある門松ですが、そもそもなぜ門松を飾るのでしょうか。
まずは、門松がなぜ飾られているかを見ていきましょう。

<なぜ門松を飾るの?>

日本では毎年お正月になると、それぞれの家に歳神様(としがみさま)と呼ばれる幸福と実りをもたらしてくれる神様が、いらっしゃるとされています。
門松は、この歳神様がいらっしゃる際の目印になり、仮の住まいになるものと言われています。

<飾られている植物>

歳神様の目印かつ、依り代(よりしろ)となる門松にはどのような植物が使われ、どんな意味を持っているのでしょうか。

・松 

「門松」という名前にも入っている松。
松は以下のことから「永遠の命」や「不老長寿」の象徴と考えられています。
・常緑樹で冬の植物が少なる時も含め、1年を通して緑を絶やさないこと
・千年と言われるほど、寿命が長いこと

・竹 

竹は成長が早く、曲がらずに真っすぐ成長する姿から「生命力」や「未来への希望」の象徴とされています。
そして、松と同じく寒い冬の時期でも緑を絶やさないことと、強風などで揺さぶられても幹をしならせ、折れることがない姿から「誠実な心」や「強い志」の象徴ともされています。

・梅 

梅は、早春にどの花よりも早く咲くことから「出世」や「開運」そして「希望」の象徴とされています。
また、お花の色が紅白で魔除けの意味があり、お正月にはぴったりなお花なのです。
ちなみに、梅の花言葉は「清らかさ」や「高潔」などがあります。

◆しめ縄・しめ飾り


神社のしめ縄

しめ縄が神社や神棚に飾られているところを、見たことがある方もおおいのでは。
まずは、しめ縄が飾られているようになった理由からご紹介します。

<なぜしめ縄を飾るの?>

しめ縄には、神様をまつるのにふさわしい神聖な場所であることを示しています。
しめ縄は、私たちが普段生活している場所と、神様のいる神聖な場所を隔てる結界の意味が込められています。
またその他にもしめ縄は、悪いものから守ってくれるという役割があるとされています。

<しめ飾りとは>


しめ飾り

同じように藁をよって作られるしめ縄としめ飾りの違いとは、何なのでしょうか。
一般的には、
・飾り付けされていないシンプルなもの:「しめ縄」
しめ縄は、神様がいらっしゃる場所を示すものとされていて神社などで飾られています。
・しめ縄に縁起のいい装飾をしているもの:「しめ飾り」
一般家庭の玄関などに飾られます。

お正月には先ほどご紹介した歳神様がいらっしゃるので、しめ飾りを玄関などに飾り、家を神聖な場所にするという意味があるのです。

<飾られている植物>

・橙(だいだい)

木に実った橙は、すぐに木から落ちてしまうことが少ない植物だと言われています。
そのため、何年もの間その木から落ちることがなく、1つの木にいくつもの橙が実ることがあります。
このように、何代もの橙が同じ木に一緒に実っていることから、橙は「子孫繁栄」の象徴とされています。
ちなみに、鏡もちの上にのっているのも橙であることが多いです。

・ユズリハ 

新しい葉が成長すると古い葉が落葉する様子が、次の世代へ「譲る」ことを連想させるため、「世代交代」の願いが込められています。
ちなみに別名では親子草とも呼ばれていて、親から子へ財産を譲るという意味もあり、お正月や祝いごとの時に飾られることが多いです。
ユズリハという名前も「譲る葉」が由来になったとされています。

・ウラジロ 

シダ植物の種類の1つで、その名前の通り葉の裏が白いことからこの名前が付きました。
日本では「裏」は心を表すとされていて、葉の裏(心)が白いことから「清らかな心」を表していたり、共に白髪になるまで一緒にいようという願いが込められていたりするそうです。
また、一対の大きな葉が左右に広がるように成長していくウラジロは、2枚の葉で1セットになっている所が「夫婦円満」を象徴しているのだそうです。

◆最後に


お正月飾り

馴染みのあるお正月飾りでも、知らないことがあった方も多かったのではないでしょうか。
クリスマスが終われば、お正月の準備、飾りつけが始まりますね。
新年には新しいスタートにぴったりな縁起の良い植物を飾ってください。
また正月飾りに使われている植物を観察して、その植物の意味を考えてみるのも面白そうですね。

また花キューピットでは、お正月に飾りたい縁起が良くおめでたい雰囲気のお花もご用意していますので、お花でお困りの時はぜひ、サイトへ立ち寄ってくださいね。
自宅へのお届けも、贈答用としても活用して頂けます。

ちなみに花キューピットの花だよりでは、
お正月に飾りたいお花の種類・大切にしたい日本の文化と称して千両市についての記事を掲載中です。
もっと気になる方は、ぜひ合わせてご覧ください。

こちらも合わせてご覧ください

松の写真 お正月に飾りたい縁起のいい草花
お正月に飾りたいお花の種類をご紹介
千両
大切にしたい日本の文化 ~お正月の花~ 千両市

年に1度の千両市についてご紹介

 

2019-12-20 | Posted in 花と文化No Comments » 

 

花と共に過ごすお正月|正月に飾りたい植物の種類と元旦と元日の違いも紹介

クリスマスが終わるといよいよ新しい年の足跡が聞こえてきます。
来年、2024年は辰年ですね。
今回の花だよりでは新年最初の日である元日と、お正月に飾ると縁起が良いとされている草花についてご紹介します。

■元日と元旦

お正月が迫ってくるとよく目にする単語があります。
それは「元日」と「元旦」です。
元日とは一年の最初の日である1月1日のこととされています。
一方で元旦は、諸説あるそうですが、一般的に元日の朝、つまり1月1日の朝のことを指すとされています。
元旦の「旦」という字は太陽が地平線から出てくる日の出、つまり朝を表しているとされています。
このことから元旦は、元日の朝を指すとされています。
年賀状を書く時によく元旦や元日という単語を用いますよね?
これらの単語を用いる際は年賀状の投函を年賀状の引き受けが始まる12月15日から、元旦配達のための最終投函日であるとされている12月25日までに投函するようにしましょう。
この期間より後に出してしまうと1月1日に届かないことがあります。
もし出し遅れてしまった場合には、謹賀新年などの別の単語を用いる方が無難かもしれませんね。

■お正月の期間はいつからいつまで?

正月とは1月の別の呼び方とされています。
つまり正月は1月1日から1月31日までということになります。
ですが、1月中ずっとお正月飾りを飾るわけではありませんよね?
お正月飾りは松の内が終わってから片づけるとされています。
一般的には、関東だと1月1日から7日(大正月)までが松の内とされていて、
関西では1月1日から15日(小正月)が松の内とされています。

■お正月に飾る草花

お祝い事の際に飾られるものの象徴として飾られる植物があります。
それは松、竹、梅です。
松竹梅の由来は、歳寒三友(さいかんさんゆう)という中国で始まった画題の一つとされています。
歳寒三友には寒い冬の季節に友にすると良いとされている3つのものという意味があるそうです。
正月飾りにおいても、これらは門松やしめ縄に用いられている植物として有名ですよね。
各々の植物にはどのような意味が込められているのでしょうか?

1.

松は一年を通して枯れることがない常緑樹です。
雪の重みにも負けず、冬の寒い季節にも青々とした葉をつけている松は、「長寿や不老不死の象徴」とされています。
古くから松には神様が宿るとされ、神聖なものとして扱われていました。

2.

竹は非常に成長が早く、最も成長する時期には1日で1m近く成長するといわれています。
まっすぐに成長し、嵐や大雨にも負けない様子から、「生命力、健康、成長の象徴」ともされています。

3.

古くは春の花、桜ではなく梅のことをさしていました。
寒い冬を耐えて、春先に次々と咲く梅は春の訪れを伝えてくれます。
また、他の花に先駆けて、白と赤のおめでたい色の花を咲かせる梅は、新春を象徴する清らかな花であると考えられています。

■最後に

今回はお正月に飾ると縁起が良いとされている草花を主にご紹介しました。
花キューピットでも今回取り上げた松竹梅を用いたおめでたいアレンジメント花束をご用意しています。
また、お正月については過去にも何度かこのブログにて取り上げていますので、そちらも是非ご覧になってみて下さいね。


 

 

 

 

2018-12-21 | Posted in , 花と文化No Comments » 

 

お正月に飾りたい縁起のいい草花

もうすぐクリスマスですが、その後にはすぐにお正月がやってきます。
大掃除が終わった部屋に、ぜひ花を飾ってみてください。
凛と咲く花を見ていると、私たちの気持ちも引き締まりますよ。

今回の花だよりでは、お正月の飾りつけにおすすめな草花をご紹介いたします。

■飾りつけは28日までに済ませましょう

お正月飾りをいつ出そうか、迷ったことはありませんか。
クリスマス気分が抜けないまま、気付いたら31日…なんてことは避けたいですね。

【お正月飾りの時期】

飾るのは…
 12月26日~28日の間

片付けるのは…
 関東:1月7日以降
 関西:1月15日以降

かつては12月13日頃から準備していましたが、今はクリスマスの後からが一般的です。
29・30・31日に飾るのはよくないので、28日までに出すようにしてください。

大晦日に飾り始めると、お正月まで一晩しかありません。
急いで準備するお葬式を思わせるので、縁起がよくないと言われています。
旧暦で大晦日にあたる30日も同様です。
29日は「二重苦(にじゅうく)」に通じてしまいます。

また、お正月飾りは「松の内」が終わってから片付けます。
松の内とは門松が飾られている期間のことで、地域ごとに終わる日が違います。

■お正月におすすめな縁起のいい草花

【松】


冬でも青々と茂り、一年中葉が落ちない常緑樹です。
健康・長寿の象徴とされ、古くから飾られています。

【キク】


中国から「不老長寿の薬」として渡ってきた縁起物です。
ただし、お葬式で使われる輪菊・小菊は避けましょう。

【バラ】


咲いている時期が長いので「長寿の花」と言われています。
華やかな見た目もお正月にぴったりです。

胡蝶蘭


お祝い事の定番で、上品さと高級感があります。
「幸せが飛んでくる」という縁起のいい花言葉を持っています。

【南天】


真っ赤な実がブドウの房のようにたっぷりとつきます。
ナンテンという名前から「難(ナン)を転(テン)じて福となす」とされます。

【千両】


お金の名前がつけられている、商売繁盛の縁起物です。
南天とは実のつき方が異なり、葉の上に固まってつきます。

2017-12-22 | Posted in , 花と文化No Comments » 

 

お正月飾りとお正月料理

今年も残りわずかとなりました。一年の汚れを落とす大掃除も終わり、お正月飾りを飾るだけ!という方も多いのではないでしょうか。
今回の花だよりでは、お正月飾りについてお伝えします。

■門松

門松新年に年神様が降りてくるときの目印といわれているのが門松です。
一年を通じて葉を茂らせる常緑樹はその生命力から神様が宿るといわれ、お正月飾りとして松が使われるようになりました。
一般に門松というと竹が目立つイメージですが、門松は名前の通り松が主役。竹がなくとも、松を飾れば立派な門松です。
門松は玄関前や門前に、左右で対になるように飾りましょう。

■しめ飾り

nawaしめ飾りも年神様を迎えるための飾り。
しめ飾りが結界となって邪気を寄せ付けず、家の中が「年神様を迎えるために清められた場所」であることを示します。
本来はしめ縄を家の周りに張り巡らせていたようですが、今はしめ飾りや輪飾りが使われることが多いですね。
しめ飾りには、「ウラジロ(不老長寿)」「ゆずり葉(子孫繁栄)」「橙(家運隆盛)」などの縁起のいい植物をつけて飾ることもあります。

門松・しめ飾りはどちらも29日、31日に飾るのは避けましょう。29日は「二重の苦」につながる、31日は「一夜飾り」といって葬儀のときの飾りになってしまうなど、大変に縁起が悪くなってしまうためです。

 

 

 

■お正月の食べ物

・鏡餅

年神様へのお供えものである鏡餅。なぜ「鏡餅」という名なのかというと、古くから円形の鏡は神様が宿るとされていたため、そこから名付けられたとされています。鏡餅が丸いのも、鏡に姿を似せるためです。
大小2段のお餅は「太陽と月」=「陰と陽」を表すほか、円満に年を重ねるという意味もこめられています。

・おせち料理

こちらも鏡餅と同じく年神様に供えるための料理。
かまどの神様がお休みできるように、また元旦から包丁などの刃物を使うと縁起が悪いとされているために、作り置きできるものを基本としています。
数の子や田作り、栗きんとんや海老など家族の健康と繁栄、また豊作を願う縁起物が多く、めでたさが重なるように重箱に詰めます。

・年越しそば

そばのように細く長く長寿でありますように…と願いを込めて、大晦日に食べます。
薬味として使われるネギは「疲れをねぎらう」という意味の「労ぐ(ねぐ)」、祈るという意味の「祈ぐ(ねぐ)」、お祓いしたり清めたりする神職の「祢宜(ねぎ)」などの言葉にかけ、新年の幸せを願う意味があります。
年越しそばには、ネギをたっぷりと乗せて召し上がれ。

・雑煮

年神様にお供えしたお餅をいただくための料理です。
年神様が宿っていたお餅を食べることによって、一年を健やかに過ごせるようご利益を頂戴します。
地域によって角餅・丸餅か、お醤油か味噌か、と変わり、またお餅以外の具も多種多様です。他の地域のお雑煮について調べてみるのも面白いかもしれませんね。

なんとなく飾っていたお正月飾り。今年はいつもよりちょっとこだわってみてはいかがでしょうか。

2016-12-29 | Posted in 花と文化No Comments » 

 

正月に飾りたい縁起の良い花と、めでたい理由をぞれぞれ紹介

お正月には、飾ると縁起がいいとされている花や植物が数多くあります。12月の中旬頃からは、新しい一年が福で満ちるよう、お正月飾りの準備を始める方も多いのでは。

今回の花だよりでは、お正月とお花についてお伝えします。

■お正月と歳神様

landscape古来の日本では、亡くなった方はやがて神様になる、という考え方を持っていました。祖先の霊は田畑の神や山の神となり、実りをもたらし子孫を見守っていると考えたのです。

神様となった祖先の霊は、1年に1度、元旦に子孫のもとを訪ねてくるとされています。この子孫のもとへやってきた神様を「歳神様」といいます。

門松やしめ縄、鏡餅などの正月飾りは、この歳神様=祖先の霊をもてなすための意味があります。そのため、正月飾りをおろそかにしてしまい歳神様を怒らせると、田畑や山へ帰って行ったときに豊かな実りを約束してくれなくなる、とされています。

反対に、歳神様を丁重にもてなすことで、歳神様から福を分け与えてもらい、安泰な1年をすごすことができるといいます。

■めでたい植物、松竹梅

umeお正月にかぎらずめでたいものの象徴として飾られるのが松、竹、梅。正月飾りでも、門松やしめ縄、フラワーアレンジメントなどに用いられ、年賀状のイラストにも使われます。

ではなぜ、松、竹、梅がめでたい植物であるとされているのでしょうか。それには、以下のような理由があります。

・松

松は一年中葉を落とさない常緑樹です。雪の重みにも負けず、冬の寒い季節にも青々とした葉をつけている松は、「永遠の命」を連想させます。そのため、古くから松には神様が宿るとされ、神聖なものとして扱われていました。

・竹

竹は非常に成長が早い植物で、最も成長する時期には何と1日で1mも成長するといわれています。まっすぐに成長し、嵐や大雨にも負けない竹の生命力に、古代の人々は畏敬の念を抱いていました。また、竹の葉には抗菌作用があり、魔を払う清らかなものともされています。

・梅

古くは春の花、といえば梅のことをさしていました。旧暦のお正月は現在の1月下旬~2月中旬ごろにあたりますが、ちょうどその時期に梅は咲き始めます。他の花に先駆け、白と赤のおめでたい色の花を咲かせる梅は、新春を象徴する清らかな花であると考えられたのです。

このほかにも、金運に繋がるとされる縁起物の「千両」、飾ると福がくるとされ、もっとも高貴な花だといわれる「菊」などがお正月には飾られます。

■お正月のフラワーギフト

お正月飾りは、12/28までに飾るのが好ましいとされます。特に、12/31に飾ることは「一夜飾り」といって不吉とされ、12/29は「二重の苦」に繋がるとされるため、この2日は避けましょう。

松や千両、菊などの縁起の良い花をつかった華やかなフラワーギフトは、歳神様のお出迎えに最適です。

歳神様がやってくる玄関や、皆が集まり談笑する居間、生活に密着した空間である床の間などに飾ると、より多くの福を歳神様から分けてもらえるかもしれませんね。

福を呼ぶフラワーギフトを飾り、新しい1年を彩り豊かにむかえませんか。

2015-12-18 | Posted in , 花と文化, 花飾りアドバイスNo Comments » 

 

花贈り・花飾りカレンダー 1月・2月・3月

日本では1年間のすべての日に、何かの記念日や行事がさだめられています。「今日は何の日なんだろう?」とカレンダーを見る人も多いのではないでしょうか。

季節の行事やお祝いごとをより一層盛り上げるのが、季節を告げるものの代表である花です。記念日にちなんでお花を贈ったり、飾ったりすればその日はもっと特別な一日になりますね。

>4月~6月の花贈りカレンダーを見る
>7月~9月の花贈りカレンダーを見る
>10月~12月の花贈りカレンダーを見る

■1月

1月の誕生花「スイートピー」


  • ・新年のご挨拶
    (上旬頃)

    新しい年のはじまりです。新春の訪れを告げるフラワーギフトで一年のご挨拶をすれば、きっと彩り豊かな一年をすごすことができますね。


  • ・成人式
    (第2月曜日)

    日本の大切な行事のひとつ、成人式は二十歳を記念する一生に一度の大切な日です。大人としての門出を、華やかにお花で彩りましょう。2016年は、1/11となっています。


  • ・愛妻家の日
    (31日)

    1月31日は「愛妻家の日」とされているのをご存じでしたか?知っていた方はもちろん、知らなかった方も愛妻家の日には愛する奥様のために、奥様の好きな花を贈ってはみませんか。

■2月

2月の誕生花「チューリップ」


  • ・節分
    (3日)

    節分は昔の暦でいう大みそかにあたります。一年の厄を落として、新しい一年の福を呼ぶ日とされているのが節分。縁起のいい花を飾って、新たな一年の福を呼びましょう。


  • ・笑顔の日
    (5日)

    2月5日は「ニコニコ」の語呂合わせから、笑顔の日とされています。受け取った方をたちまち笑顔にするお花、笑顔の日にちなんでプレゼントしてみるのもいいかもしれませんね。


  • ・バレンタインデー
    (14日)

    イギリスやアメリカでは、バレンタインといえば男性が女性に花を贈る日。普段から気になるあの人に、お花のプレゼントを贈ってみませんか。照れくさくて伝えにくい言葉も、お花が届けてくれますよ。

■3月

3月の誕生花「フリージア」


  • ひな祭り
    (3日)

    女の子の健やかな成長を祈る、季節の節目のお祭りです。ひな人形と一緒に桃の花をはじめとする春の花を飾り、女の子の成長と春の訪れを祝いましょう。


  • ・ホワイトデー
    (14日)

    バレンタインのお返しに、感謝の贈りものをするのがホワイトデー。女性からプレゼントをもらった男性はもちろん、男性からプレゼントをもらった女性が「ありがとう」の気持ちを込めてお花を贈るのもいいですよ。


  • ・春分の日
    (20日頃)

    花をはじめとする多くの命が芽吹くこのシーズンには、季節の花を身近に置いてうららかな春を感じたいものですね。お彼岸の季節でもあり、お供えのお花を贈ることも多いです。

  •  

    ・卒園・卒業・退職祝い
    (中旬~下旬)

    卒園や卒業、退職は新たな人生への旅立ちの日。一生の思い出となるように、心からのお祝いの気持ちを込めたお花を贈りましょう。

4月・5月・6月の花贈り・花飾りカレンダーについては、4月上旬ごろにお伝えいたします。

 

新年を晴れやかに迎えるお正月飾り

クリスマスが過ぎると、町は大みそか・お正月に向けた装いに包まれますね。気持ちのうえでも本格的に年末年始に向けて切り替わり、大掃除や仕事のまとめを行う方も多いのではないでしょうか。

お正月を迎えるにあたって必要になるのがお正月飾り。せっかく飾るのですから、お正月飾りの意味や、いつ飾るのがいいのかを知っておきたいところです。

今回の花だよりでは、お正月飾りについてお伝えいたします。

■門松の由来

門松お正月飾りは鏡餅やしめ縄、破魔矢など数多くありますが、もっとも有名なものは門松なのではないでしょうか。お正月には歳神、という家の守り神がやってきますが、門松はこの歳神様がやってくる目印や、歳神様が宿る依り代になります。

しかし、門松は中央に竹が配置され、いかにも竹がメインに見える飾りなのにもかかわらず、なぜ「松」なのでしょうか。

松は冬でも葉を落とさない常緑樹であり、古来から永遠の命のシンボルとして見られてきました。また、松という名前が歳神様を「待つ」ことにかけられています。そのため、門松の中で本当に重要なのは竹ではなく松であり、玄関先に松だけを飾るだけでも意味的には十分あります。

とはいえ、上記のとおり門松は歳神様の目印となるもの。見栄え的にもよく見えるので、やはり竹やお花なども一緒に飾るといいでしょう。

■鏡餅や注連飾りの意味

鏡餅

・鏡餅

古来から日本では鏡が魔よけの象徴や占いの道具、宝物として、とても重要な意味がありました。鏡餅は、その鏡を模してつくられたお餅になります。

鏡餅は歳神様のごちそうとされ、歳神様が家の中にいる間はこの鏡餅に宿るとされています。そのため、鏡餅を飾る場所はその家にとって一番身近で、重要な場所がいいでしょう。一般的には、床の間に置かれることが多いようですね。

・注連飾り

注連縄(しめなわ)はもともと清らかな場所、神域を示すために使われました。注連縄で仕切られた内側は神域とされ、立ち入り禁止とされている場所もあります。神社などでは必ず目にすることができますね。

注連飾りの意味もほとんど注連縄と変わらず、「この家は清らかな場所ですよ」という目印となります。清らかな場所であれば歳神様も安心して入ることができるといわれています。

■お正月飾りを飾るタイミング

門松などのお正月飾りは、松の内が始まる12/13から12/30までの間に飾ります。大みそかに飾ることは「一夜飾り」と呼ばれ、厳禁とされています。

これは葬儀のときの飾りが一夜飾りであるため、それを連想させるからという説や、歳神様を迎える誠意が足りないとみなされ、歳神様が来てくれないという説があります。

また、29日に飾ることも「二十九=二重の苦しみ」や「九松=苦待つ」とされ、避けるべきとされます。30日は年末年始の準備などで忙しいこともあり、一般的には28日までに飾る家庭が多いようですね。

反対に片づける時期ですが、これは松の内が明ける1/7(地方によっては1/15)を過ぎてからにしましょう。松の内の間は歳神様が家にいるから、とされているからです。

役目を終えた正月飾りは神社に持っていきお焚き上げしてもらうのが最良です。難しい場合は塩で清め、他のごみとは混ざらないように新しいごみ袋に入れて、燃えるごみの日に出しましょう。

ただし鏡餅だけは別。1月11日の鏡開きの日に、お雑煮やお団子にして食べましょう。歳神様の福をいただくことができますよ。

■新年を彩るフラワーギフト

近年では飾るスペースの問題などから、大きな門松を飾ることは避けられる傾向にあるようです。しかし、すでにお伝えしたとおり門松は神様を迎えるためのもの。幸せな一年を過ごすためにもできれば飾りたいですね。

松を取り入れたフラワーアレンジメントなら、玄関を華やかに見せることもでき、普段と違ったお正月をすごすことができるでしょう。

キクやナンテン、センリョウなど、古来から縁起の良いとされていた植物を取り入れたフラワーアレンジメントの門松には、歳神様も思わず居ついてしまうかも。

今度の年末年始は、お花の門松を飾って彩り豊かに過ごしませんか?

2014-12-26 | Posted in , 花と文化, 花飾りアドバイスNo Comments » 

 

~お正月の縁起物あれこれ~

クリスマスが過ぎ、今年ものこり1週間をきりました。
大掃除をして、お正月を迎える準備の季節です。
今日はお正月飾りについてご紹介。意味を知れば、ただ飾るよりちょっと準備が楽しくなりますよ。

 お花屋さんでもお正月に向けてそろえている飾り物たちからご紹介!

■門松
門松は、新年に年神様が降りてくるときの目印とされています。
常緑樹には神様が宿るといわれ、松が使われるようになりました。
松の後に竹を添える地域も有りますが、これは「真っ直ぐに節を伸ばす竹が長寿を招く縁起物」と言われているから。
玄関前や門前に左右に対で立てます。

門松

■しめ飾り
しめ飾りも門松同様、年神様を迎えるための飾りで、家の中が「年神様を迎えるために清められた場所」であることを示すものです。
本来はしめ縄を張り巡らせていましたが、今はしめ飾りや輪飾りが使われることが多いですよね。
しめ飾りには、「ウラジロ(不老長寿)」「ゆずり葉(子孫繁栄)」「橙(家運隆盛)」など縁起を担ぐ植物を付けて飾ることもあります。

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門松・しめ飾りはどちらも29日(二重の苦)、31日(一夜飾り)に飾るのは避けましょう

12月28日頃に飾るのがオススメです。

 

その他にも、日本のお正月といえば!な風習がたくさんありますよね。

■鏡餅
年神様へのお供え物である鏡餅。鏡餅という名は神様が宿る所として、神事に用いられる円形の鏡からきています。
大小2段で「太陽と月」=「陰と陽」を表し、円満に年を重ねるという意味も込められています。

■年越しそば
細く長く長寿でありますように…と願い大晦日に食べます。
また、薬味のネギは「疲れをねぎらう」という意味の「労ぐ(ねぐ)」、祈るという意味の「祈ぐ(ねぐ)」、お祓いしたり清めたりする神職の「祢宜(ねぎ)」という言葉にかけ、1年間の頑張りをねぎらい、新年の幸せを願う意味があります。

■おせち
神様に供えるための料理。
かまどの神様を休めるため作り置きできるものが中心で、家族の繁栄を願う縁起物が多く、めでたさが重なるように重箱に詰めています。

■雑煮
年神様にお供えした餅を下ろして頂くための料理で、食べることによってご利益を頂戴します。

 

なんとなく飾っていたお正月飾り。今年はいつもよりちょっとこだわってみてはいかがでしょうか。
もちろん、お花も忘れずに!

お正月に飾るお花はこちらから>

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2013-12-26 | Posted in 花と文化, 花飾りアドバイスNo Comments » 

 

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