花, 花と文化
ウェディングブーケ(結婚式のブーケ)の形の種類・特徴は?
今回は、ウェディングブーケの種類についてご紹介します。
結婚式でどんなスタイルのブーケにしようか、悩んでいる方は参考にしてみてください。
目次
キャスケードブーケ
花が作り出す流れるようなラインが気品を感じさせるスタイルです。
キャスケードブーケの「キャスケード(cascade)」は「小滝・滝状に垂れたレース」を意味します。
花束のラインが素敵なキャスケードブーケは、全体のシルエットとしては、縦長になります。
ウェディングブーケといったら、このスタイル(形)をイメージされる方も多いのではないでしょうか。
このキャスケードブーケは、結婚式で参列者に見える側を花でいっぱいにしています。
そのため、ウェディングブーケを持った時や、バージンロードを歩く時などにたくさんの花を見せられるのです。
たくさんの花を使用するキャスケードブーケは美しく、さまざまな種類がある挙式ブーケの中で人気が高いそうです。
キャスケードブーケは正統派で、ベルラインやAラインのドレスに特に似合うといわれています。
キャスケードブーケでよく使われる花の種類
大きく存在感のある花がよく用いられます。
- ユリ
- 胡蝶蘭
- バラ
胡蝶蘭は鉢植えのイメージが強い方もいらっしゃるかもしれませんが、切り花としても流通していて、結婚式で選ばれることも多いです。
上品で高級感もあり、ウェディングブーケにぴったり。
ラウンドブーケ
ラウンドブーケは、丸いフォルムがかわいらしいブーケ。
ラウンドブーケの「ラウンド(round)」は、「丸い・ひと回り」という意味があります。
名前の通り、どの方向から見ても花を楽しむことができます。
こちらも結婚式の定番のスタイルで、見たことがあるという方も多いかもしれません。
花がぎゅっと密集しているため華やかで、コロンとした見た目がかわいらしいです。
ブーケに使う花の種類によって、かわいらしくも大人っぽくエレガントな雰囲気にもすることができます。
ラウンドブーケはドレスや、結婚式のテーマに合わせて雰囲気を変えられるのもポイントです。
ラウンドブーケはどんなドレスにも似合うといわれており、ドレスのボリュームに合わせて花の量を調節できます。
ボリュームのあるドレスの時は花の本数を増やして大きなブーケに、シンプルなドレスの時はコンパクトなサイズにしても良いでしょう。
ラウンドブーケでよく使われる花の種類
さまざまな種類の花を入れることもありますが、1種類の花だけで作ることもあります。
- バラ
- トルコキキョウ
- カーネーション
- ラナンキュラス
花の形が、丸い種類が選ばれることが多いようです。
オーバルブーケ
オーバルブーケの「オーバル(oval)」は「楕円形」を意味しています。
先に紹介したラウンドブーケよりも柔らかい印象で、キャスケードブーケよりも比較的カジュアルな印象になります。
ラウンドブーケとキャスケードブーケの間のようなイメージです。
ちなみに垂れ下がるようなデザインで先端がシャープなものは、ティアドロップブーケと呼ばれています。
ティアドロップブーケは「ティアドロップ(teardrop)」の名前の通り、しずくや涙の形に見えるブーケです。
オーバルブーケは、プリンセスラインなどのふんわりとしたドレスに特に似合うといわれています。
オーバルブーケでよく使われる花の種類
大きな花と小さな花を組み合わせたり、1つのブーケで色々な花の種類を使うこともあります。
- バラ
- ユリ
- カラー
- スイートピー
スイートピーのようにひらひらとして繊細な柔らかい印象の花を使ってアレンジしたり、カラーのようにクールで美しい花でアレンジしたり……。
ドレスの形・スタイルと合わせて、花の種類も変えることが多いようです。
クラッチブーケ
クラッチブーケの「クラッチ(clutch)」は、「ぐいとつかむ・しっかり握る」という意味があります。
花々をそのまま束ねたような、ナチュラル感が魅力です。
ざっくり花をまとめた雰囲気で、リボンなどもラフィアなど自然な素材が選ばれることが多いのだそう。
また他のブーケに比べて茎が長く、つかみやすい(持ちやすい)スタイルになっています。
トレンド感があり、ガーデンウェディングやナチュラルな雰囲気の結婚式、レストランウェディングをする場合によく選ばれているそうです。
結婚式のブーケの定番というスタイルが苦手な方にも、クラッチブーケはおすすめ。
比較的自由に花の種類を選ぶことが多いようですが、特に葉もの(グリーン)と、フォーマルな雰囲気の花を合わせるのは人気があるようです。
クラッチブーケはAラインのドレスの時や、細身の方に特に似合うといわれています。
クラッチブーケでよく使われる花の種類
ポイントになる大きな花を入れずに、野に咲くような繊細で小さな花だけでまとめたブーケも、飾らない美しさを表現できて人気なのだそう。
そのため、かすみ草をメインにまとめることも。
- チューリップ
- ピンクッション
- かすみ草
- ユーカリ
先にご紹介したように、かすみ草のように小さな花だけでまとめるデザインもあれば、ピンクッションのようなワイルドフラワーを使うことも。
アンティーク調の色合いにしたり、白×グリーンで統一したり、さまざまな種類の花が用いられます。
クラッチブーケは、ドライフラワーでブーケを作ることもあるのだそう。
リースブーケ
リースは、途切れることがないため「永遠」や「終わらない幸福」を意味します。
先にご紹介したブーケのスタイルとは、形ががらりと異なります。
すぐにイメージできるブーケ・花束とは、形が異なるのも魅力の1つ。
そのため、お色直し(カラードレス)の時に持つブーケを変えて、イメージを変えたいという時にもリースブーケは選ばれているのだそうです。
そんなリースブーケは、他のブーケとは違ってカバンを下げるように、腕にリースブーケを下げることもできます。
他のブーケでは、ブーケを持ちながら他の物を持つことは難しいですが、リースブーケは比較的簡単に他のアイテムを手に取ることも。
花束をなるべく手放さずにいたいという方にも、リースブーケはおすすめです。
また、生花で作ることもありますが、プリザーブドフラワーや造花、ドライフラワーなどで作り、結婚式後は自宅で飾れるようにすることもあります。
生花にはあまりない、水色や青などのブルー系でまとめたい方にもリースブーケはおすすめ。
リースブーケは、カジュアルな式場やガーデンウェディングをする際に選ばれているようです。
そして先に紹介したように、お色直し用のブーケとしても活用されています。
リースブーケでよく使われる花の種類
大きな花を使わずに小花だけでまとめたり、花を使わずに葉もの(グリーン)だけでまとめたりすることもあります。
- バラ
- ミモザ
- かすみ草
リース部分を全て花で覆うのではなく、持ち手部分はあえて枝を見せるようにするのも人気があるそうです。
またリボンやドライフルーツなど、花以外の装飾を一緒にする方もいらっしゃるのだそう。
デザインブーケ(バッグブーケ・ボールブーケ)
ふたりの世界観を表現したいなら、他にはないスタイルのブーケを作るのもおすすめ。
ハートやボールの形に花をアレンジし持ち手を付けたバッグブーケや、ボールの形に花をアレンジしリボンなどで吊るすようにして持つ、ボールブーケなどもあります。
よくイメージされるブーケ・花束の形にとらわれることはありません。
ふたりの結婚式には、自由に花でぴったりなデザインを作ってみてください。
ウェディングブーケは生花を用いることが一般的でしたが、近年はドライフラワーやプリザーブドフラワー、造花などを使うこともあります。
生花ならではの良さと、生花では表現できない造花の良さもあるため、どんなブーケにしたいかを考えて花の種類を決めていくのも良いでしょう。
ウェディングブーケの種類はドレスや装飾に合わせよう
今回は、ウェディングブーケの形・スタイルについてご紹介しました。
ブーケの種類ごとに、使われることの多い花や、似合うドレスの種類をご紹介しましたが、自分の好きな花・色・スタイルにするのも、もちろんOKです。
人生に何度もやらない結婚式には、納得のいく好きなブーケを持ちたいですよね。
ただ、たくさんの種類があるため、どんなスタイルにしようか迷ってしまうという方もいらっしゃるかと思います。
そんな時はドレスとブーケを合わせてしっくりきたものや、会場の装飾の雰囲気と合ったブーケを選んでみてください。
お気に入りのウェディングブーケと一緒に、素敵な結婚式を迎えられますように。