花, 花と文化
2024年の春・秋のお彼岸はいつ?何をする?お供えに適した花の種類
最近は、花粉症で目がかゆいという方も多いのではないでしょうか。
鼻水や目のかゆみは集中しにくくなるので、困りますよね。
気が付けば、もう3月です。
今以上に花粉が飛ぶかもしれないので、花粉症の方は早めに薬を服用するようにするといいかもしれませんね。
さて、今回は3月に入ったということで、春のお彼岸についてご紹介したいと思います。
「お彼岸」という言葉は聞いたことはあるけれど、「いつからなのか」や「どういうものなのか」が、いまいち分からないと言う方もいらっしゃるのでは?
「春のお彼岸について知りたい!」と思った方は、参考にしてみてくださいね。
目次
お彼岸はどうやって決まる?
そもそもお彼岸の期間は、どうやって決まっているのでしょうか。
1年のうち、お彼岸は3月と9月の2回で、春と秋にあります。
「お彼岸」ということを意識していなくても、習慣としてこの時期になるとお墓参りに行くという方もいらっしゃると思います。
春のお彼岸は「春分の日」を、秋のお彼岸は「秋分の日」を中日として前後3日間、合わせて7日間が「お彼岸」の期間となります。
毎年、春分の日と秋分の日が変わるため、お彼岸の期間も変わってくるのですね。
ちなみに、春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」であり、秋分の日は「祖先をうやまい、亡くなった方を偲ぶ日」とされていて、どちらも国民の祝日の1つです。
2024年春のお彼岸はいつ?
今年、2024年のお彼岸は3月17日〜3月23日です。
先にご紹介した通り、春のお彼岸は「春分の日」を中日として前後3日間の期間になります。
3月17日: 彼岸入り
3月20日: 中日(春分の日)
3月23日: 彼岸明け
カレンダーや手帳を見ると、17日に「彼岸入り」と書いてあることが多いと思います。
お彼岸の期間はカレンダーなどを見て、彼岸入りを入れて7日間と覚えてもいいかもしれませんね。
2024年秋のお彼岸はいつ?
ちなみに秋のお彼岸は、9月19日~9月25日までの7日間です。
秋のお彼岸は「秋分の日」を中日として、春のお彼岸と同じように前後3日間の期間になります。
9月19日: 彼岸入り
9月22日:中日(秋分の日)
9月25日: 彼岸明け
敬老の日が終わった頃に彼岸入りになります。
そもそもお彼岸とは?
「お彼岸とは」で検索すると、「六波羅蜜(ろくはらみつ)」などあまり聞き馴染みのない言葉が出てきてしまうこともありますよね。
「お彼岸って、結局一体何なんだろう……?」と思う方もいらっしゃると思います。
お彼岸はものすごく簡単にまとめると、お彼岸は極楽浄土につながりやすい期間であり、ご先祖様や自然に感謝をしたり、煩悩などのない開けた世界に行くために修行を行ったりする、日本だけにある仏教行事の1つです。
日本には、仏教が広く知られる前からあったご先祖様や自然に感謝する習慣と、仏教の教えが合わさりお彼岸の文化になったのだそうです。
お彼岸には何をする?
お彼岸には、ご先祖様に感謝の気持ちを伝えるために、お墓参りやお仏壇のお掃除をするようにしましょう。
また、お墓や仏壇にお供えするものは供花(花)や線香のほか、春のお彼岸には「ぼたもち」、秋のお彼岸には「おはぎ」などもあります。
お彼岸の時期が近付くと、お花屋さんでお墓にお供えする用の1対になった花束が並ぶことが多くなり、スーパーや和菓子屋さんでは、ぼたもち・おはぎをよく見かけるようになりますよね。
お彼岸を忘れていても、お店に並んでいるものを見ていたら、思い出すかもしれませんね。
そしてお墓には花・線香・おはぎやぼたもちのほかに、故人の好きだった食べ物や飲み物、たばこなどをお供えすることもあります。
お墓に生ものや、香りの強いものをお供えすることは控えた方が良いですが、お彼岸の時期にお供えするものには良い意味でルールはないようです。
◆秋のお供えに適した花の種類
秋のお供えに適した花の種類についてはこちらをご覧ください。
また、2024年の秋のお彼岸を含んだシルバーウィークの予定などはこちらを合わせてご覧ください。
◆春のお供えに適した花の種類
ここからは、春のお彼岸にお供えしたい花の種類をご紹介します。
季節の花も紹介しているので、気に入った花があればぜひお供えしてみてくださいね。
<フリージア>
春の訪れを伝える花としても知られているフリージアは、黄色や白、紫などの色の花を咲かせる植物です。
花持ちがよく、長くきれいな姿を楽しむことができます。
大きく花を咲かせる華やかな花ではないかもしれませんが、連なるように咲かせる筒状の花は、可憐な印象を与えます。
そんなフリージアの特徴といえば、香りです。
鼻を近付けると甘い、いい香りを感じることができます。
亡くなった方は、食べ物を食べる代わりに線香や、花の香りを楽しむとされているのだそうです。
良い香りのフリージアをお供えして、ご先祖様に春の甘い香りを感じてもらいましょう。
<ストック>
ストックは、優しい香りがする春の花です。
春になると、切り花としてもよく見かけることができますが、花壇などでも見かけることが多い花だと思います。
花の色はピンクや白、黄色、紫などさまざまな色があります。
ストックは淡くかわいらしい雰囲気で、スラっとした丈の長い花です。
同じストックでも枝分かれしたスプレータイプと、直線的なスタンダードタイプの2種類を楽しむことができます。
お花屋さんに行った際は、どんなふうに花が咲いているかも注目してみてください。
ストックは開花時期が長く、あの優しいパステルカラーの花をたっぷり楽しむことができます。
そのため、ストックはきれいな花を長くお墓や、仏壇にお供えしたいという方にもおすすめです。
<スイートピー>
卒業式の贈り物としても人気のスイートピーは、春のお彼岸でお供えする花としてもよく花束やアレンジメントに選ばれています。
スイートピーの優しい紫やピンク色、白などの花の色は春をイメージさせつつ、お供えの雰囲気にも合わせやすいため、春のお彼岸でお供えするのはぴったりなのです。
またスイートピーもフルーツに似た、フルーティーな香りを楽しむことができます。
スイートピーもお供えすれば、ご先祖様にいい香りを届けることができそうですよね。
<菊(マム)>
「お供えの花といえば、菊(マム)」というほどお供えのイメージが強い菊。
なぜ菊がお供えに選ばれているかは、いくつか理由があります。
まず花持ちがよく、長くきれいな状態でお供えできるということです。
お供えした花がすぐに萎れてしまったら悲しいですよね。
そして、菊は邪気を払う花として昔から言われていたということや、数ある花の種類の中で最も格式高い花といわれていることも関係しています。
天皇家の家紋にも菊が使われているんですよ。
そんな菊は、仏様・ご先祖様に尊敬の気持ちを表すこともできそうですよね。
また種類が豊富で、さまざまなデザインに合わせやすいことなども選ばれる理由の1つです。
菊は、1年中お花屋さんで購入することができる花の1つなので、春のお彼岸でも秋のお彼岸でもお供えすることができますね。
<トルコキキョウ>
バラに似ているように花びらを幾層にも重ねたような八重咲きと、カップのような形をした一重咲きを楽しむことができるトルコキキョウ。
お供えにトルコキキョウを使うときは、八重咲きも一重咲きも選ばれることがあります。
どんなデザインの花をお供えするかによって、花の種類だけでなく、咲き方も選ぶようにするといいかもしれませんね。
トルコキキョウがお供えに適している理由は、花の上品さなどのほかに、暑さに強いことがあげられます。
トルコキキョウは他の花に比べて、暑い日が続いても長持ちしやすいのです。
暖かくなってきても、安心してお供えすることができますよね。
ちなみに、トルコキキョウはリシアンサスやユーストマとも呼ばれています。
お花屋さんで呼ばれている名前が違っていたとしても、リシアンサスやユーストマもトルコキキョウになります。
<カーネーション>
フリルのような花びらが重なり合い、豪華な雰囲気とかわいらしさを併せ持ったカーネーション。
カーネーションの丸い花を見ていると、優しそうで安心させてくれるような気がします。
母の日のイメージが強いカーネーションですが、母の日に限らずお誕生日などのお祝いから、お彼岸などのお供えでもよく活用されています。
花持ちがよく日持ちするため、お墓や仏壇にお供えした際も長くきれいな花を楽しむことができますよ。
最後に
今回は、お彼岸についてご紹介しました。
春のお彼岸は、もうすぐ。
早めに準備して、お墓参りなどの予定を立てられるようにできるといいですね。
ちなみに花キューピットでも、春のお彼岸にぴったりな花をご用意しています。
「毎年お彼岸には、親戚の家に行っていたけど今年はやめておこうかな…?」という方や「お供えの花だけ親戚の家に贈りたい」という方は、花キューピットのサイトをのぞいてみてください。
春のお彼岸に贈りたいデザインの花が見つかるかもしれませんよ。