花, 花と文化
花の色が多彩なのはなぜ⁉~花と昆虫の関係~
花は、黄色・ピンク・赤など色とりどりなところも魅力ですよね。
では、なぜ花は色とりどりなのかをご存じですか?
今回は花の色が色彩豊かな理由についてご紹介します。
自由研究のヒントにしてもらえたら嬉しいです。
◆花に色が付いている理由
どうして、様々な色の花があるのでしょうか?
花が子孫を増やすためには、受粉して種を作る必要があります。
ですが多くの場合、花は自分で受粉をすることができません。
そこで、昆虫などの力を借りて、花粉を運んでもらうことで受粉を助けてもらうのです。
昆虫に自分の存在をアピールするために、花には多彩な色があるのです。
でも、アピールするだけなら、「こんなにカラフルにしなくてもいいのでは?」と思いますよね。
これには、昆虫の色の見え方が関係しているんです。
例として、花の蜜を集め私たちにハチミツを提供してくれることでも馴染みのあるミツバチを例に、彼らにはどのような見え方をしているのかご紹介します。
◆ミツバチの色の見え方
私たち人間は、紫色から赤色まで見えるとされています。
一方ミツバチは、紫外線からオレンジ色まで見ることが出来るといわれています。
でも、ミツバチはヒトよりも正確に色を認識できているわけではないとされています。
上の図の黄緑色からオレンジ色くらいまでは、すべて黄色に見えてしまうそうです。
見える色の関係でミツバチは、特に黄色の花に集まる習性があるそうです。
このように、生物の種類によって色の見え方がそれぞれ異なっているため、植物は花の色を来て欲しい昆虫などに合わせて変えているとされています。
◆色が変わる花
ハコネウツギという花をご存じですか?
この花は、もともとすべて白い花ですが、徐々に赤紫色の花が多くなっていきます。
その理由は、昆虫などに受粉が終わっていない花を教えることで、受粉を効率的に行うためだとされています。
白い花は、蜜も多くまだ受粉が終わっていない花。
赤紫色の花は蜜もなく、受粉が終わっている花。
白い花は、赤紫色の花に比べて多くの昆虫に見えやすいため、昆虫などが集まりやすいと言われています。
◆最後に
今回は花の色が様々ある理由についてご紹介しました。
花は自分の子孫を残すために様々な色をつけていたのですね。
夏休みの自由研究に、「花をヒト以外の生物がどのように見ているのか」調べてみるのも面白いかもしれませんね。