花と文化
押し花の作り方~初めてでも綺麗に仕上げるコツ~
最近、押し花はスマートフォンケースなどの雑貨から、アクセサリーなどにも使われていますよね。
ナチュラルな印象で、カラフルなお花がかわいらしい“押し花”。
子どものころに、辞書に挟んで作った思い出がある方もいらっしゃるのでは?
今回は、押し花の作り方と、きれいに作るコツをお伝えします。
◆押し花に向いているお花
きれいな押し花にしやすいお花と、しにくいお花があります。
下記に、初めての方でも押し花を作りやすいお花の特徴をまとめました。
・花びらが薄い
・花びらが、重なっていない
・花びらに凹凸が少ない
・お花全体が立体的ではない
そして、もっとも大事なことが、水分が抜けやすいお花を選ぶことです。
具体的には、ビオラやパンジーなどのスミレの仲間、アジサイのなどのお花は、きれいな押し花を作りやすいです。
反対に、立体的なバラやチューリップなどは、花びらに不要なシワができたり、茶色に変色したりするので注意が必要です。
◆押し花の作り方
◆用意するもの◆・押し花にするお花
・はさみ
・カッター
・新聞紙(1日分)
・ティッシュペーパー
・半紙
・お花の重石(分厚い本など)
1.下準備~使うお花にひと手間~
押し花にする前に、お花に次のようなひと手間くわえるだけで、よりきれいに仕上げることができます。
・花の部分だけを押し花にしたい
お花の根元から切り取ってください。
こうすることで、お花を重石で押す時に凹凸が少なくなり、均一に圧力をかけることができます。
・葉を一緒に押し花にしたい
押し花を作るとき、葉をあまり多く残しすぎると水分が多くなってしまいます。
枚数は少なめにして、葉が重ならないことをおすすめします。
・茎も一緒に押し花にしたい
バラなど、上級者向けのお花は茎がしっかりとしていて、厚みがあることがあります。
厚みのある茎はカッターなどで薄くすると水分が抜け、きれいに仕上がりやすくなります。
2.お花を置く部分を用意する。
まず平らな机の上などに新聞紙を広げます。
次にその上にティッシュペーパーを敷き、半紙を重ねます。
この時、半紙はツルツルの面がお花に接するように、ツルツルの面を上にして置きます。
3.お花を半紙の上におく
水分をしっかり吸い取れるように、間隔をあけてお花を並べます。
押し花になってからでは、お花の形を変えられないので、押し花にしたい形にセットしてください。
※折り目が付いている状態を、押し花になってから直そうとすると、パリッと破れてしまいます。
お花の表裏を合わせておくと、かかる圧力が均一になって、きれいに仕上げることができます。
4.お花に重石を重ねる
お花を配置することができたら、その上にさらに半紙を重ねます。
半紙はツルツルな面がお花に接するよう、ツルツルの面が下になるように重ねます。
次にティッシュペーパー、新聞紙の順に重ね、重石を置きます。
この状態で1週間置きます。
※2日経過した頃に、新聞紙とティッシュペーパーを取り換えると、きれいな色が残りやすいです。
5.1週間後、お花が乾燥していれば完成
まだ花びらが湿っている時は引き続き、乾燥させます。
お花によって乾燥するスピードが異なるので、お花の様子を見ながら乾燥させる期間を決めてください。
◆出来上がった押し花を保管するポイント◆押し花を保管する時のポイントは以下の通りです。
・空気に触れないようにする
・直射日光を避ける
・涼しいところで保管する
(密閉できる保存袋に入れて冷蔵庫にしまっておくと色が変わりにくく、おすすめです!)
◆最後に
今回は押し花の作り方のコツをご紹介しました。
世界で一つのハンドメイド作品を作るときや、お子様との思い出作りなどに押し花はぴったりです。
簡単に作れるようで奥深い、押し花の楽しさを是非感じてみてください。