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クリスマスをもっと楽しむ豆知識 ~ツリーとリース~
年末の大きなイベントといえばクリスマス。12月になると、あちこちでクリスマスツリーやイルミネーションを楽しむことができますね。
今回の花だよりでは、クリスマスの主役、クリスマスツリーとクリスマスリースについてお伝えします。
■クリスマスを彩るクリスマスツリー
クリスマスの飾りといえば、なんといってもクリスマスツリー。オーナメントやイルミネーションがカラフルに輝くツリーを見ていると、心が弾んできますね。
クリスマスツリーには主にモミの木が使われますが、この起源は中世のヨーロッパという説があります。
このころ中世ではクリスマスの夜に聖書の内容を模した劇が行われていました。その中の一節に、最初の人間であるアダムとイヴが「食べてはならない」とされた知恵の実を食べ、楽園を追い出されるシーンがあります。
小道具として、知恵の実にはリンゴが用いられましたが、リンゴの木は冬になると葉を落としてしまいます。そこで、冬になっても葉を落とさないモミの木にリンゴの実をつるして、知恵の木に見立てました。この知恵の木がやがて単体で飾られるようになり、クリスマスツリーになったといわれています。
現代のクリスマスツリーの飾りにも赤や金、銀のボールを飾りますが、これはリンゴの実が転じたものです。
■クリスマスリースの意味
同じくクリスマスを彩るものに、クリスマスリースがあります。壁や玄関にかけておくものがなじみ深いですが、近年ではテーブルの上に飾るタイプも人気ですね。
クリスマスリースには主にふたつの意味があるとされています。
ひとつ目の意味は、リースの形は終わりも始まりもない円形であることから「永遠の命」「永遠に続く神の愛」を示しているとするもの。
ふたつ目に、冬にも葉を落とさない強い生命力の象徴であるモミの木のリースを玄関につるしておくことで、魔を払い来年の豊作を招く、とするものです。
日本ではクリスマスが終わるとすぐに片づけてしまうリースですが、海外では新年用の飾りとしても使われるため、年を越しても飾ってある家庭が多いです。感覚としては、日本のしめ縄が近いかもしれませんね。
■クリスマスパーティにはケーキのセットを
日本ではクリスマスといえば恋人と過ごす日、というイメージが強いですが、近年ではご家族やご友人と一緒に、ホームパーティを楽しむという方が増えているそうです。
クリスマスツリーやリースと一緒にお花で飾りつけた部屋で、皆でクリスマスケーキを食べれば誰もが笑顔になれますね。定番のチョコレートケーキはもちろん、人気の高いチーズケーキもおすすめです。
ケーキとセットのフラワーギフトは、赤い花と緑の葉のクリスマスカラーが更に気分を盛り上げます。
クリスマスにはツリー・リースと一緒に、お花とケーキのセットでパーティを楽しみませんか。