今月の誕生花, 花, 花と文化
巨匠も愛した花 ~7月の誕生花・ひまわり~
夏の日差しをうけて鮮やかに咲きほこるひまわり。青い空と黄色のひまわりの組み合わせは、いかにも夏らしい情景として、数多くの方の心を惹きつけます。
7月の誕生花は、太陽のようにまぶしく咲きほこる花、ひまわりです。
■画家に愛された花、ひまわり
モネやゴーギャン、ゴッホ…19世紀を代表する画家たちですが、彼らはひまわりを描いた作品を多く残しています。日本では、特にゴッホの「ひまわり」が有名ではないでしょうか。
これらの画家たちは、日本の美術品から大きな影響を受けたといわれています。浮世絵の独特な構図と鮮やかな色合いは、ヨーロッパの画家たちにもてはやされました。いわゆる、ジャポニズムです。
ゴッホが描いた「ひまわり」もジャポニズムの中で生まれました。ゴッホは浮世絵の鮮やかな色彩や、影を描かない手法から日本を「光のあふれる国」と想像し、その色彩を追い求め34歳のときに日ざしの強い南フランスのアルルに引っ越します。「ひまわり」は、アルルの強い日ざしに触発されて描かれた作品だといわれています。
■画家の名前のひまわり
絵画に描かれた花と似た形の花を咲かせるひまわりが、「モネのひまわり」「ゴーギャンのひまわり」「ゴッホのひまわり」という、画家の名前が付けられた品種名で流通しています。
・モネのひまわり
形がよく整った八重咲きの花をつけるひまわりです。鮮やかなレモンイエローの花びらが美しく、一本の苗から枝分かれして複数の花をつけます。
・ゴーギャンのひまわり
八重咲きで細長くとがった花びらをつける、少し変わった形のひまわりです。苗の先端にできたつぼみを摘むと、5~8本ほどの花が枝分かれします。
・ゴッホのひまわり
半八重咲きがもっとも多いですが、苗によって一重咲きや八重咲きにもなる変わった品種です。中心部の色も苗によって異なり、様々な形の花が描かれたゴッホの「ひまわり」のイメージにもよく合います。
■ひまわりのギフトはどんな方にもおすすめ
夏の花というイメージが強く、見ているだけではつらつとしたパワーを与えてくれるため、元気な方へ贈るのがぴったりと思われがちなひまわり。ですが、多くの巨匠にも愛されていることから、芸術家肌の人に贈ってもいいでしょう。
また、「愛慕」「あなただけを見つめる」という花言葉から、大切な異性に贈る花としても人気が高いです。バラほど気取らずに贈ることができ、好きな人も多い花であることが人気に繋がっているようです。
色や大きさ、咲き方にも品種によって大小様々な種類があり、一口にひまわりと言っても、好みに合わせて多数の楽しみ方があります。
7月生まれの方の誕生日には、多くの方から愛されるひまわりを贈りませんか?