花, 花と文化
秋を楽しむもみじ狩り
秋の自然といえば、真っ先に浮かべるのは美しい紅葉ですね。燃えるように赤く色づいた山並みは見る人を感動させるだけでなく、日本に四季がある素晴らしさを思い起こさせてくれます。
今回の花だよりでは紅葉についてお伝えします。
■2014年の紅葉
今年の紅葉は例年並みから例年よりやや早いと予想されています。特に北海道では8月末に訪れた強い寒気の影響で、標高の高い山ではすでに紅葉が始まっているところもあります。
東日本の早いところでは10月の前半、西日本の早いところでは10月の後半から紅葉が始まる見込みです。平野部よりも山間部の方が葉の色づきは早いので、山間部へのもみじ狩りを検討している人は見ごろを逃さないように気をつけて。
■紅葉の名所
・鳴子峡(宮城県)
【見ごろ:10月下旬~11月上旬】
大谷川によって刻まれたV字の渓谷で、自然が作り上げた雄大な山並みを紅葉が赤く染めた一大パノラマは一言では言い尽くせない感動を与えてくれます。また、散策道が整備されているため、ゆったりと紅葉を楽しむことができます。
日帰りで紅葉を楽しむのもいいですが、近くには鳴子温泉を利用できる旅館が多くあるため、宿泊でのもみじ狩りもおすすめです。
・日光 いろは坂(栃木県)
【見ごろ:10月中旬~10月下旬】
日光の市街地と奥日光をつなぐ道路で、第1いろは坂と第2いろは坂合わせて48か所のカーブがあります。高低差があるため、色づきの度合いが異なる紅葉を車中から楽しむことができます。
また、いろは坂を登りきったところにある明智平からは大自然の雄大な景色を望むことができます。ドライブインになっているため休憩しながら景色を眺めることもでき、ロープウェイを利用して大パノラマを楽しむこともできます。
・嵐山(京都府)
【見ごろ:11月中旬~12月上旬】
平安の時代から貴族たちに親しまれた京都随一の景勝地です。春には桜、秋には紅葉を楽しむことができます。毎年11月第2日曜日には渡月橋の上流でもみじ祭りがおこなわれます。
嵐山の周辺には京都五山の第1位であり、世界遺産にも登録されている天龍寺や、「嵯峨釈迦堂」の名前で知られ、心に染み入るような趣深い紅葉を楽しむことができる清涼寺などがあり、日本の由緒ある文化と大自然がおりなす景色を同時に楽しむことも嵐山ならではといえます。
今回紹介した場所のほかにも、紅葉は全国で楽しむことができます。晴れの日が多く気温も落ち着いている秋は行楽シーズン。真っ赤に色づいた紅葉を楽しんで秋を満喫しましょう♪