花と文化, 花飾りアドバイス
~お正月の縁起物あれこれ~
クリスマスが過ぎ、今年ものこり1週間をきりました。
大掃除をして、お正月を迎える準備の季節です。
今日はお正月飾りについてご紹介。意味を知れば、ただ飾るよりちょっと準備が楽しくなりますよ。
お花屋さんでもお正月に向けてそろえている飾り物たちからご紹介!
■門松
門松は、新年に年神様が降りてくるときの目印とされています。
常緑樹には神様が宿るといわれ、松が使われるようになりました。
松の後に竹を添える地域も有りますが、これは「真っ直ぐに節を伸ばす竹が長寿を招く縁起物」と言われているから。
玄関前や門前に左右に対で立てます。
■しめ飾り
しめ飾りも門松同様、年神様を迎えるための飾りで、家の中が「年神様を迎えるために清められた場所」であることを示すものです。
本来はしめ縄を張り巡らせていましたが、今はしめ飾りや輪飾りが使われることが多いですよね。
しめ飾りには、「ウラジロ(不老長寿)」「ゆずり葉(子孫繁栄)」「橙(家運隆盛)」など縁起を担ぐ植物を付けて飾ることもあります。
門松・しめ飾りはどちらも29日(二重の苦)、31日(一夜飾り)に飾るのは避けましょう。
12月28日頃に飾るのがオススメです。
その他にも、日本のお正月といえば!な風習がたくさんありますよね。
■鏡餅
年神様へのお供え物である鏡餅。鏡餅という名は神様が宿る所として、神事に用いられる円形の鏡からきています。
大小2段で「太陽と月」=「陰と陽」を表し、円満に年を重ねるという意味も込められています。
■年越しそば
細く長く長寿でありますように…と願い大晦日に食べます。
また、薬味のネギは「疲れをねぎらう」という意味の「労ぐ(ねぐ)」、祈るという意味の「祈ぐ(ねぐ)」、お祓いしたり清めたりする神職の「祢宜(ねぎ)」という言葉にかけ、1年間の頑張りをねぎらい、新年の幸せを願う意味があります。
■おせち
神様に供えるための料理。
かまどの神様を休めるため作り置きできるものが中心で、家族の繁栄を願う縁起物が多く、めでたさが重なるように重箱に詰めています。
■雑煮
年神様にお供えした餅を下ろして頂くための料理で、食べることによってご利益を頂戴します。
なんとなく飾っていたお正月飾り。今年はいつもよりちょっとこだわってみてはいかがでしょうか。
もちろん、お花も忘れずに!