花と文化, 花を贈る時
敬老の日は海外にもある?イギリスやアメリカの敬老の日の祝い方を紹介
おじいちゃん・おばあちゃんに感謝を伝えたり、「ずっと元気でいてね」という気持ちを伝えたりする敬老の日。
日本では、9月の記念日の1つとして定着しています。
そんな敬老の日は、海外にもあるのでしょうか 。
今回は海外での祖父母や年上の人、目上の人を敬うための日をまとめました。
また、日本でよく贈られる敬老の日のプレゼントについても紹介しています。
目次
日本の敬老の日
いつ?:9月の第3月曜日/今年、2024年の敬老の日は9月16日(月)
日本の敬老の日は、9月の第3月曜日です。
今年、2024年の敬老の日は9月16日(月)になります。
日本では敬老の日が祝日となり、土曜日・日曜日・月曜日で3連休になるため、おじいちゃん・おばあちゃんに会いに行くという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
敬老の日は家族で集まって食事をしたり、おじいちゃんおばあちゃんへ感謝の気持ちを込めて、花などのプレゼントを贈ったりすることが一般的かと思います。
日本でよく贈られるプレゼントが見たい方は、こちらをご覧ください。
>>>日本の敬老の日によく贈られるプレゼント
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アメリカの敬老の日
いつ?:9月第2日曜日
アメリカには「National Grandparents’ Day(祖父母の日)」と呼ばれる、記念日があります。
National Grandparents’ Day(祖父母の日)由来
National Grandparents’ Day(祖父母の日)は、1969年に9歳の少年が大統領に「祖父母へ感謝を伝える日を作ってほしい」という手紙を送ったことがきっかけと言われています。
大統領に手紙を送った当時はすぐに承認されなかったそうですが、その後10年ほどの時を経て、祝日として制定されました。
どんなことをするの?
アメリカの敬老の日であるNational Grandparents’ Day(祖父母の日)は、日本と同じように、おじいちゃんやおばあちゃんにプレゼントを贈ったり食事をしたりするそうです。
プレゼントは、花束やフラワーアレンジメントまたグリーティングカードなどを贈る習慣があると言われています。
贈られる花は、勿忘草 が一般的です。
地域によっては、小学校などでイベントが行われたりもするのだそう。
街全体でおじいちゃん・おばあちゃんを敬う、お祝いする文化があるのかもしれませんね。
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なぜ勿忘草を贈る?
勿忘草は名前(英名)からアメリカの敬老の日に当たる記念日に贈られるようになりました。
勿忘草の英名は「Forget-me-not」です。
その名前から「おじいちゃん・おばあちゃんへの敬意や感謝の気持ちを忘れない」という意味を込めて勿忘草を贈るのだそうです。
イギリスの敬老の日
イギリスには敬老の日という記念日は、存在しないのだそうです。
しかしその代わりに100歳と105歳、また105歳以降の誕生日には女王陛下から、祝電が届くそうです。
申請が必要なようですが、女王陛下からコメントがいただけるのは嬉しいですよね。
祝電が届くということからもわかるように、イギリスでは100歳を祝うということが習慣になっているのだそうです。
そのため100歳をお祝いするバースデーカードや、パーティーの飾りなども多く販売されています。
イギリスには敬老の日という記念日はありませんが、おじいちゃん・おばあちゃんを敬うという風習はあるようですね。
イタリアの敬老の日
いつ?:7月26日・10月2日
イタリアには敬老の日に当たる記念日が、年に2回あります。
法律によって定められているイタリアの敬老の日は、10月2日です。
10月2日は、「Festa dei Nonni(祖父母の日)」と呼ばれています。
昔からあったというわけではなく2005年にイタリアの法律により、設定されたのだそうです。
一方で7月26日は「Festa di Sant’Anna e Gioacchino」であり、聖母マリア様の父であるヨアキム様と母であるアンナ様に捧げられた日として、祖父母をお祝いする風習があるのだそうです。
10月2日のNational Grandparents’ Day(祖父母の日)はどんなことをするの?
イタリアの敬老の日であるNational Grandparents’ Day(祖父母の日)は、おじいちゃん・おばあちゃんに花束や似顔絵を渡すことが多いのだそうです。
たくさんの種類がある花ですが、イタリアの敬老の日でも勿忘草を贈ることが多いと言われています。
これはアメリカで勿忘草を贈ることが多いということが影響していると、言われています。
勿忘草はイタリアで 「Myosotis」と呼ばれているため、花の意味にちなんで贈るというわけではないようです。
またイタリアでは幼稚園やショッピングモールなどの施設で、おじいちゃん・おばあちゃんの似顔絵を描いたり手紙を書いたりするイベントが行われることが多いのだそう。
孫が書いてくれた手紙や似顔絵をもらったらおじいちゃん・おばあちゃんも喜んでくれそうですね。
7月26日のFesta di Sant’Anna e Gioacchino(マリア様の両親に捧げられた日)はどんなことをするの?
この日は、カトリックの習わしの1つ。
そのため、おじいちゃん・おばあちゃんなど年上の人を敬うというよりも、2人の聖人に祈りを捧げるということが多いようです。
中国の敬老の日
いつ?:旧暦の9月9日
旧暦の9月9日は、五節句のうちの1つで「重陽節」として親しまれている一方で、「敬老節」としても親しまれています。
「重陽節」である旧暦の9月9日を中国では、1989年から「敬老節」と定めました。
どんなことをする?
もともと「重陽節」は、厄払いや邪気を払う日とされていましたが、おじいちゃん・おばあちゃんをはじめ、お年寄りを敬う日としても広まっていると言われています。
「重陽節」は「菊の節句」とも言われており、菊花酒を飲んだり、菊の花を飾ったりして過ごします。
家族で食事をしたり地域のお年寄りを見舞う行事なども行われているのだそうです。
また重陽餅を日頃からお世話になっている人、また家族や親戚に配ると言われています。
そのため、重陽餅を販売している店はとても賑わいをみせるのだとか。
国際高齢者デー
いつ?:10月1日
アメリカやイギリス、イタリア、中国の敬老の日についてご紹介してきましたが、実は国連が制定した敬老の日「国際高齢者デー(International Day of Older Persons) 」というものもあります。
国際高齢者デーは、1991年に制定されました。
高齢者の貢献に対する認識の拡大や高齢者の権利、高齢者差別の撤廃など高齢者問題について理解を深めることが目的になっています。
国連の敬老の日とも言える国際高齢者デーでは、高齢者問題の理解を深めるための活動などが行われています 。
国際高齢者デーには事務総長からのメッセージ が公開されます。
気になった方は10月2日にチェックしてみてください。
おじいちゃんやおばあちゃんをはじめ、高齢者により優しい社会を築いていくきっかけになるかもしれませんね。
日本の敬老の日によく贈られるプレゼント
さて、ここからは日本の敬老の日によく贈られるプレゼントについて、簡単にご紹介したいと思います。
国によって、敬老の日に贈られる代表的なプレゼントがありました。
日本では「絶対にこれ!」という贈り物はありませんが、以下のプレゼントが選ばれることが多いのではないでしょうか。
プレゼント選びに悩んでいる方は、参考にしてみてください。
花束・フラワーアレンジメント・鉢植え
敬老の日のプレゼントといえば、やはり花束やフラワーアレンジメント、鉢植えなどの花ギフトではないでしょうか。
おじいちゃん・おばあちゃんは「花が好き」という方も多いかと思います。
周りをパッと明るくしてくれるフラワーギフトは、敬老の日にぴったり。
花束やフラワーアレンジメントは、使う花の種類によってデザインを大きく変えることができます。
おじいちゃんおばあちゃんの好みに合わせることができるのです。
例えば凛とした姿が美しいユリを入れることで上品な印象のプレゼントにすることができます。
さらに、りんどうなどの花を使えば季節感を表現することができるのです。
美しい見た目と心地よい香り、生きているからこそ感じることができる質感など五感で楽しむことができるフラワーギフトは敬老の日におすすめです。
スイーツ・グルメ
敬老の日という特別な日を演出することができる、スイーツやグルメをプレゼントするのも喜ばれそうです。
敬老の日に家族みんなで集まって団らんを楽しむという方は、子供から大人まで美味しく食べることができるスイーツがあると会話もより弾みそうです。
例えば、旬の栗を使ったスイーツ、生地の層が長寿を連想させるバウムクーヘンなどはいかがでしょうか。
個包装になっていたり、一口サイズにカットされていたりするものを選ぶとすぐに食べることができるため、おじいちゃんやおばあちゃんの負担も少ないかもしれません。
おかずになるものなどグルメ系を選ぶ際は、賞味期限が長いなどある程度保存がきく食品の方が良いかもしれません。
一度にたくさんの量を食べることが難しいおじいちゃん・おばあちゃんもいらっしゃるかと思います。
「プレゼントでもらったものを急いで食べないと……!」と、焦らせないように保存期間が長いものや小分けになっているものをプレゼントするのがおすすめです。
ドリンク
緑茶やお酒など、決まった飲み物を普段飲んでいるというおじいちゃんとおばあちゃんには、ドリンク系のプレゼントもおすすめです。
「お風呂上がりにちょっと一杯」と、晩酌が楽しみになっているおじいちゃんもいらっしゃるのでは。
日本酒やビールなど、おじいちゃんが好きそうなお酒を選ぶのも良さそうですね。
また普段から急須でお茶を入れているおばあちゃんには、高級茶葉をプレゼントするのも喜ばれそうです。
普段飲んでいる茶葉と、プレゼントした茶葉の飲み比べをするのも面白いかもしれませんよ。
ファッションアイテム
夏が終わり少し涼しくなってくる敬老の日には、ファッションアイテムもプレゼントとしてよく選ばれています。
簡単に羽織ることができるカーディガンや、足先から寒さを守る靴下など防寒アイテムも喜ばれそうです。
おじいちゃんやおばあちゃんが、普段どんな洋服を着ているのかをイメージしながらデザインを選んでみてくださいね。
最後に
今回は海外の敬老の日の過ごし方や、選ばれるプレゼントについてご紹介しました。
それぞれの国によって贈るものや過ごし方は少し違いがあるようでしたが、おじいちゃん・おばあちゃんに対する感謝の気持ちはしっかり伝わりそうですね。
また、敬老の日に贈られることの多いプレゼントについても掲載しました。
プレゼントに迷ったときは、ぜひ参考にしてみてください。
もちろんアメリカやイタリアでよく贈られている、勿忘草をプレゼントしてみるのもいいかもしれませんよ。