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国際女性デー~黄色でかわいいミモザ~

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かごに入ったミモザ

日の当たりが良い所では、梅の花が咲き始めましたね。
梅に限らずお花が咲いている所を見ると、暖かな季節が近づいているような気がします。
春はもうすぐそこまで来ているようです。

さて突然ですが、毎年3月8日は何の日かご存知ですか?
まだ、あまり日本では知られていませんが、3月8日は「国際女性デー」です。
今回は、国際女性デーについてご紹介します。

◆国際女性デーとは?~ミモザの日~

国際女性デーは、女性の人権に関する記念日の1つです。
一方で、女性へ日頃の感謝の気持ちを込めて、花束を贈る日とも知られています。
まずは、「国際女性デー」の制定までの歴史をお伝えしようと思います。

<国際女性デー歴史>



国際女性デーは女性の政治的、経済的分野へのさらなる参加を目的に、1975年に制定されました。
きっかけになったのは、1904年にアメリカの女性労働者たちが婦人参政権を求めるため行ったデモ活動
このデモを受けて、コペンハーゲンで行われた国際社会主義会議で「女性の政治的自由と平等のために戦う」記念日に定められ「国際女性デー」の存在が徐々に世界中へ広がっていくこととなりました。
ちなみに、この国際社会主義会議があったのは、女性たちがデモを行ってから6年後の1920年の出来事でした。

そして1975年には、ついに国連で『国際女性デー(International Women’s Day)』が制定されたのです。
制定時には、その国々の伝統や習慣に合わせて任意の日を「国際女性デー」と宣言していましたが、その後1977年には、国際連合の主要機関である国連総会で「国際女性デー」が3月8日に決定しました。
国際女性デーが3月8日に決められた理由は、初めにアメリカで女性たちがデモを行った日が3月8日だったためでした。

アメリカで行われた女性によるデモ活動がきっかけに、アメリカだけでなく世界へ広がっていったのですね。
それでは続けて3月8日に、男性から女性へお花を贈るようになった由来を見ていきましょう。

<お花を贈るようになった由来>


ミモザ

世界中に広まった国際女性デー。
中でもイタリアではこの日を「フェスタ・デラ・ドンナ(FESTA DELLA DONNA)」と呼び、次第に「女性の日」や「ミモザ祭り」として男性から女性へお花を、特にミモザを贈る日として定着しました。

この文化が世界に広がり「国際女性デー」は「ミモザの日」とも呼ばれるようになりました。
なぜ、数あるお花の中でミモザが選ばれているのでしょうか。
その理由は「ミモザは愛や幸福を呼ぶ花と言われている」ことや、「イタリアの女性組合ができた際に、シンボルにしていたお花だったから」などと言われているようです。

◆ミモザってどんな花?


ミモザリース

イタリアからはじまり、今では日本を含めた多くの国で、女性へ感謝を込めてプレゼントされているミモザ。
ここでは、ミモザがどんなお花なのかをお伝えします。

ミモザは、黄色い小さな花が集まった丸いお花をたくさん咲かせる、可愛らしいお花です。
花もちが良く、ミモザの花束やアレンジメントは長く楽しむことができます。
お部屋に飾るなら、なるべく長く楽しめた方が嬉しいですよね。
また、ミモザ自体の水分量が他のお花に比べて少ないため、ドライフラワーするときれいな色がそのまま残りやすく、ドライフラワーやそれを使った雑貨も人気です。
最近では、雑貨屋さんやカフェなどでもミモザのドライフラワーを見かけることが多くなりましたよね。
ちなみにお花屋さんでは切り花、鉢植え、ドライフラワー、リースなど様々なミモザを楽しむことができますよ。

<ミモザの花言葉>


花瓶に入ったミモザ

ミモザの花言葉は「感謝・友情・エレガンス・密かな愛」など様々なものがありますが、どの花言葉もポジティブなものばかりです。
また、西洋では「secret love(秘密の恋)・sensitivity(感受性、思いやり)」などがあります。

<ミモザの香り>


ミモザの花束

ミモザの香りは、風に乗って優しく届くほどで、強いわけではありませんが、多くの人から好まれており、香水や精油になっていたりもします。
お花屋さんでミモザを見かけた際は、そっと鼻を近付けてその香りを試してみてくださいね。

◆ドライフラワーの方法・コツ


ドライフラワーの花束

前述したようにミモザは、ドライフラワーに向いているお花です。
国際女性デーでもらったミモザをドライフラワーにして、お部屋に飾るのもかわいいですよね。
そこで自宅できれいなドライフラワーが作れるよう、ドライフラワーを作る時のコツをご紹介します。

・ドライフラワーにする方法
今回は一番簡単なハンギング方法をご紹介します。
お花を逆さにつるして乾燥させる方法です。

1. お花についている余計な葉を落す
葉から、痛んでしまうことがあるので余計な葉は先にとってしまいます

2. 保水してあった部分を切り取る
花瓶の水に浸かっていたところや、保水のためのゼリーが付いている所は切り取ってください。
なるべく水分が少ない状態で、ドライフラワーにしていきましょう。

3. お花を少量の束にして、つるす
風通しが良く、直射日光に当たらない場所でつるします。
場所が確保できるなら、1本ずつお花をつるしなるべく風通しを良くしてくださいね。
ただ、ドライフラワーを花束にするのはなかなか難しいため、花束の状態でドライフラワーを楽しみたい時は、花束を作った状態で乾燥させることがおすすめです。
可能なら、つるしているお花とお花の間隔は、風通しを良くするため適度に開けるようにしましょう。

お花が乾燥したらドライフラワーの完成です。
だいたい1、2週間程度で乾燥することが多いので、お花の様子を見てあげてくださいね。
ちなみに、早く乾燥させた方が、色がきれいに残りやすいですよ。

・ドライフラワーにするタイミング
きれいにお花が咲いている時に、ドライフラワーにすることがおすすめです。
花瓶に活けた後、咲ききってからドライフラワーにしようとする方も多いですが、お花が元気なうちになるべく早く乾かすことが、きれいなドライフラワーを作るポイントです。

・ミモザと一緒にドライフラワーにしたいお花
「せっかくなら、ミモザと一緒に他のお花もドライフラワーにしたい!」という方のために、ドライフラワーに向いているお花の種類を紹介します。

<バラ>


バラ

バラは、はじめてドライフラワーを作る方でも、きれいに仕上がることの多いお花です。
ドライフラワーになると、色味が少し暗くなることが多いので落ち着いた印象を楽しめると思います。
開花しすぎているバラを使うと花びらが落ちてしまうので、新鮮なバラを使うことがおすすめです。

<センニチコウ>


センニチコウ

紫やピンク、白などの色があるセンニチコウ。
このお花は切り花など生花の状態の時から、お花がカサカサした触り心地なほど、植物全体の水分量が少ないお花です。
そのため、バラと同様に初めてドライフラワーを作る方にもおすすめです。
乾燥した後は少し、セピアがかったような色合いになりますが、優しい雰囲気に仕上がりますよ。

<スターチス>


スターチス

スターチスには、小ぶりなお花が散りばめられているようなボリューム感のあるハイブリッドスターチスと、スターチス シヌアータと呼ばれるぎゅっとお花が整列した歯ブラシのような見た目の物があります。
どちらも生花の状態の時から乾燥しているので、1週間程度できれいなドライフラワーを作ることができます。
スターチスは、ドライフラワーにしてもきれいに色が残りやすいお花の種類です。

<ラベンダー>


ラベンダー

紫色の小さなお花が可愛らしいラベンダー。
ドライフラワーにした後も、良い香りが残っていることが多いので、できたドライフラワーは寝室に飾ることもおすすめです。
ドライフラワーにしたラベンダーを細かく切って、ポプリにするのも香りを楽しめそうです。

<ユーカリ>


ユーカリ

優しい緑色をした丸い形の葉が人気のユーカリ。
お花屋さんで売られている一枝分を使ってドライフラワーにする場合は、小枝を切り分けてからドライフラワーにすることがおすすめです。
お花だけではなく、少し葉物が入るのも素敵ですよね。
ユーカリは水分が抜けやすいので、葉物をドライフラワーにしたい時によく使われる種類です。

紹介した以外にも、多肉やユリなど水分量の多い植物は避けて、植物全体の水分量が少ないものを選べば、きれいなドライフラワーになりやすいでの試してみてくださいね。

◆最後に



今回は国際女性デー、ミモザの日をご紹介しました。
今年は、3月8日に感謝の気持ちを込めて、お花を贈ってみてはいかがでしょうか。
日本では桜の印象が強く、ピンクを連想する方が多いかもしれませんが、ミモザのお花の色である黄色は西洋において春のイメージカラーとされています。
過ごしやすく、何かいいことが起きそうな春の季節をミモザに托してプレゼントしてみてください。
そしてドライフラワーにも挑戦してみてくださいね。

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