お手入れの基本, 花
コスモスの花束を長持ちさせる方法|色ごと・英語の花言葉も一緒に紹介
秋の花の代表といえば、コスモス。
今回はコスモスの花の基本情報と、長持ちさせる方法についてご紹介したいと思います。
コスモスの花束やブーケをもらった時や自宅用に購入した際は、なるべくきれいな状態を長く保ちたいですよね。
長持ちさせるコツを簡単に紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
コスモスはどんな花?
まずはコスモスの基本情報から見ていきましょう。
- 科・属:キク科・コスモス属
- 和名:秋桜(あきざくら)・大春車菊
- 学名:Cosmos
- 原産地:メキシコ
- 開花期:6月~11月頃
- 出回り時期(お花屋さんで見かける時期):6月~10月・特に9月~10月
- 花色:赤・ピンク・オレンジ・黄色・白・茶色
ピンク色のイメージが強いコスモスですが、実はオレンジ色や黄色の花を咲かせる品種もあります。
黄色のコスモスで有名なのは、キバナコスモスという品種です。
名前の通りオレンジに近い黄色の花を咲かせます。
コスモスはお花屋さんでも見ることができますが、コスモス畑や花壇などでも植えられていることが多いです。
自宅の庭や学校にコスモスが植えられていたという方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
そのため、コスモスは身近に見ることができ、親しみを持ちやすい花の1つでもあります。
風にそよそよと揺れるコスモスはかわいらしく、見ていると秋らしさを感じられるように思います。
9月のカレンダーのイラストやデパートなどの秋のポスターに描かれているところを、見たことがある方も多いかもしれません。
それだけコスモスは秋を感じさせてくれたり、連想させたりする花として多くの方から認識されているのですね。
コスモスの名前の由来
コスモスという花の由来は、ギリシャ語の「Kosmos」だと言われています。
「Kosmos」は「秩序・調和・飾り・美しい」 という意味があります。
英語で宇宙のことを「universe」の他に「cosmos」ともいい、宇宙が星々により秩序が保たれているように、コスモスの花びらが規則正しく外側に向かって咲いていることから「宇宙」と同じ「コスモス」と名付けられたそうです。
上の写真からも、花びらが均一に並び秩序があるように見えますよね。
一見すると宇宙とは関係なさそうに見えるコスモスの花ですが、均一にパッと咲いた花びらの様子は宇宙の星々を思わせたのかもしれません。
コスモスの語源が宇宙であると聞くと、コスモス畑に行った際は広がる宇宙を感じることができるかもしれませんね。
コスモスの花言葉
コスモス全体の花言葉は「調和・謙虚・乙女の純真」などを持っています。
この花言葉はコスモスの名前の由来にもなった、ギリシャ語の「kosmos」 が「秩序・調和」などの意味があることから付けられたと言われています。
加えてかわいらしい花と細くて柔らかな印象の葉が風に揺らぎ、ゆらゆらと揺れる様子は女性的なイメージがあるのかもしれません。
ちなみにコスモスは先にご紹介したように、赤やピンク、オレンジ、黄色など様々なカラーバリエーションがあります。
そんなコスモスは、色ごとに花言葉が付けられています。
花びらの色ごとの花言葉は、こちらにまとめています。
- 赤のコスモス:愛情・調和・乙女の愛情
- ピンクのコスモス:乙女の純潔
- オレンジ・黄色のコスモス:野生の美しさ ・自然美
- 白のコスモス:優美・美麗・純潔
- 茶色のコスモス:恋の終わり・恋の思い出
かわいらしいピンクのコスモスは「乙女の純潔」という花言葉が似合っていますよね。
また花言葉は同じ花でも国によってそれぞれ違った、花言葉がつけられています。
西洋(英語)のコスモスの花言葉は「harmony(調和)・beautiful(美しい)・modesty(謙虚)」などがあります。
コスモスは英名でも「Cosmos(コスモス)」です。
花言葉は、やはり宇宙を意味する「cosmos」から付けられたのかもしれませんね。
コスモスの長持ち方法
ここからは、コスモスの花束やブーケをもらった時に知りたい長持ち方法についてご紹介します。
コスモスは他の花に比べて、少し元気がなくなってしまうまでの日数が短い花でもあります。
お手入れをしてあげることによって、なるべく長くきれいな様子を見られるようにしましょう。
余計な葉を取る
まず花束やブーケを花瓶に飾る際は、下の方についている葉を取ってしまいましょう。
葉が水に浸かっていると、そこが痛んで水を汚す原因になってしまいます。
水が汚れていると、きれいな水を花まで吸い上げることができなくなるため、日持ちしなくなってしまうのです。
コスモスは思っているよりも、茎の下の方まで葉がついていることがあるので注意して見てあげてください。
特にコスモスは葉が傷みやすいので、なるべく余分な部分をカットしてから生けると良いかと思います。
ちなみにコスモスと一緒に飾る花がある場合は、同じように葉が水に浸からないよう、下に付いている葉がある場合はカットするのがおすすめです。
湯あげをして元気に
花まで十分に水が吸い上がらないことでコスモスの元気がなくなってきたら、湯あげをすることがおすすめです。
湯あげとは、水あげの方法の1つです。
花がうまく水を吸えなくなってきた時にする方法で、水あげの種類は様々ありますがコスモスには湯あげが効果的と言われています。
具体的な方法は、以下の通りです。
- コスモスの花と葉に湯気が当たらないように、新聞紙を巻きます。
- 茎の先端から2~3センチの所を斜めに切ります。
- カットしたらすぐに、茎の先端付近を60°以上のお湯に浸けます。
浸ける時間は、15~20秒が目安とされています。
お湯につけた時、少し分かりにくいかもしれませんが茎の中から空気が押し出されて、小さな泡が上がってくることもあります。
茎の中に空気が入っていると水を吸い上げる邪魔になってしまうのです。
このお湯に浸けている時には、先にお伝えしたようにコスモスを新聞紙などで包んで葉や花に湯気が当たらないように注意しましょう。- お湯に浸けた後は、すぐに常温(冷たい)の水に茎を浸けます。
- 常温の水にコスモスを入れている時は、なるべくコスモスを垂直に立たせておくことがおすすめです。
花(茎)が斜めになった状態で水に浸かっていると、まっすぐ立てている時よりも水の吸い上げが悪くなります。
そのため、たっぷり水が吸い上げられるように、立てるようにしておくことが良いでしょう。
茎を割って塩もみも効果的
塩を使って、コスモスを元気にすることもできます。
コスモスがぐったりとしてしまった時は、塩を使って水あげをすることもコスモスにとって有効です。
先に紹介した湯あげは「難しそう……」という方は、こちらの方法を試してみてください。
具体的な方法は以下の通りです。
- コスモスの茎の先端1~2センチを叩いて砕くように割きます。
茎の先端を割いていく時は、花をカットするハサミの持ち手の方を使って叩くと、やりやすいかもしれません。
茎を割いて、水を吸い込ませやすくする狙いがあります。- その部分に塩をたっぷりと揉み込みます。
塩を揉み込んだ後は5~10分程度おきます。
塩を茎に揉み込む理由は、茎の中の塩分濃度を高くするためです。
水は濃度が低いところから高いところへ移動しようとする性質があるため、一時的に茎の中の濃度を高くすることで、水を吸い上げやすくすることができるのです。- コスモスを新聞紙で包みます
新聞紙で包む理由は、花がくたっとお辞儀をしたような形にならないようにサポートするためです。
少しきつめに新聞紙を巻き、茎がまっすぐになるように意識しましょう。
きつく巻きすぎると花がつぶれてしまうので、そこは注意が必要です。- その後にたっぷりと溜めた水に浸けます
水の深さは、葉がつからないぎりぎりのところまで用意することがおすすめです。
水圧を活用して、花まで水を吸い上げられるようにします。
ちなみに、新聞紙は濡れてしまっても問題ありません。
元気になったコスモスを花瓶に飾る際は叩いた茎の部分をカットしてくださいね。
定期的に水を取り替える
誰もが一度は聞いたことがあるかもしれませんが、定期的に水を取り替えると花持ちが良くなります。
これはコスモスに限らず、切り花を花瓶に生ける際は取り組んで欲しい長持ち方法のひとつです。
花瓶の水を清潔に保つということが、花を長持ちさせることでのポイントとなります。
またコスモスは、茎の先端部分(切り口の部分)が、茶色く変色していることがあります。
水を交換する際に気がついた時は、この部分をカットしてから生け直すと良いでしょう。
花瓶をきれいにする
コスモスに限りませんが花束やブーケなど生花を飾る際は、花瓶を清潔に保つことが重要です。
花瓶が汚いと入れている水が汚くなり、汚い水を花が吸い上げることになります。
花瓶は、食器用洗剤で洗ってから使うようにすることがおすすめ。
さらに生ける前だけではなく、水を替えるタイミングで花瓶を洗うとより良いとされています。
水を替える時に毎回、花瓶を洗うのは少し面倒ですが花持ちが良くなるので、ぜひ実践してみてください。
暖房が直接当たらないところに飾る
涼しくなってくる秋。
暖房を使っているというご家庭も、多いのではないでしょうか。
コスモスを飾る際は、暖房が直接当たらないところに置くようにしましょう。
エアコンの風などが花や葉に当たっていると、そこから水分が抜け花持ちが悪くなってしまいます。
コスモスの花束やブーケ、フラワーアレンジメントなどを自宅に飾る際は、なるべく涼しく暖房の風が当たらないところに飾るようにすることがおすすめです。
直射日光を避ける
花束やフラワーアレンジメントを飾る際は、直射日光の当たるところを避けるとよりよいとされています。
植物は日光が好きなイメージがありますが、切花の場合は直接日が当たらないところに置く方が良いです。
日光が当たる事によって、暖房が当たっているのと同じく水分が抜け、元気がなくなってしまうことがあります。
秋の花であるコスモスを楽しもう
飾るだけで秋らしさを演出することができる、コスモス。
繊細でかわいらしいその姿は、大人から子供まで幅広い年代の方から、愛されています。
コスモスを自宅で飾る際は、今回ご紹介したお手入れ方法を実践してみてくださいね。
コスモスをお花屋さんで見ることができるのは、主に6月~10月。
特に9月~10月はコスモスが多く販売されているように思います。
花はプレゼントというイメージがある方もいらっしゃるかもしれませんが、自宅用にコスモスを購入して季節を感じてみるのも良いかと思います。
この機会に、ぜひお試しください。
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