お手入れの基本, 花
クリスマスの定番ポインセチアとは?美しい赤い葉の育て方
クリスマスシーズンになると、よく見かける植物であるポインセチア。
冬・クリスマスが近づくと、お花屋さんで見ることはもちろんのこと、デパートやホテルなど様々な場所でポインセチアを飾ることが多くなります。
ポインセチアという名前を知らなかったとしても、写真のような花のようにも見える赤く美しい葉を見たことがあるのではないでしょうか。
今回は、そんなポインセチアがどのような植物で、育てる時のポイントは、何なのかについてご紹介します。
ポインセチアを自宅に飾って、クリスマスのウキウキした気分を楽しみましょう。
目次
◆ポインセチアはどんな花?
先にご紹介したとおり、ポインセチアはクリスマスムードを盛り上げてくれる赤く美しい葉が特徴的な植物です。
冬になると花を咲かせる植物が少なくなるため、赤く色鮮やかなポインセチアは、冬の庭や鉢植え(寄せ植え)、花壇を明るくし、彩りを加えてくれる数少ない植物なのです。
一見すると、ポインセチアは大きな赤い花のように見えますが、花のように見える赤い部分は、花を守るための苞(ほう)という葉が変化した部分になります。
ポインセチアの花は、苞の付け根にある小さい黄色の粒々した部分。
葉が変化した苞は美しく鮮やかにもかかわらず、花は中心の部分に見える粒々の部分だけなのです。
ポインセチアを近くで見る機会がある方はぜひ、苞だけではなく端の部分も観察してみてください。
<花言葉>
ポインセチアの花言葉は「聖夜・祝福・幸運を祈る・私の心は燃えている」などがあります。
「聖夜・祝福・幸運を祈る」は、クリスマスにぴったりな花言葉ですよね。
一方で「私の心は燃えている」という花言葉は、ポインセチアの苞の赤色が燃えている炎のように見えることから付けられたと言われています。
<ポインセチアは赤以外もある⁈>
先ほどから赤い葉として紹介しているポインセチアですが、 実は赤以外の色も流通しています。
元々はポインセチアには赤色しかありませんでしたが、品種改良によって他の色のポインセチアも楽しまれるようになりました。
色は赤の他には白、ピンク、黄色などが流通しています。
お花屋さんで販売されていることもあるので、ぜひチェックしてみてください。
◆ポインセチアをなぜクリスマスに飾る?
ここまでポインセチアについてご紹介してきましたが、クリスマスにポインセチアを飾るのは、花言葉がクリスマスに最適だからという理由だけではありません。
ポインセチアをクリスマスに飾るのは、クリスマスカラーだからというのも理由の1つになっています。
クリスマスカラーというのは、クリスマスにツリーのオーナメントやリースの飾りなどでよく使われている赤、緑、白などの色のことを言います。
それぞれの色には、意味が込められています。
クリスマスカラーの代表的な意味は以下の通りです。
赤色:神の愛
緑:永遠の命
白:純粋な気持ち
ポインセチアは先ほどからご紹介しているように、このクリスマスカラーの1つである赤色が特徴的な植物です。
そんな美しい赤色に加えて、ポインセチアの葉は緑です。
さらにポインセチアは枝や茎を切ると、白い樹液が出てくるため、まさにクリスマスにぴったりの植物なのです。
葉の色や苞の色は見た目からわかりますが、樹液の色までクリスマスカラーなのは驚きですよね。
自宅でポインセチアを育てているという方は、少しカットして樹液の色を確認してみるのも面白いかもしれません。
ただしポインセチアの茎や枝を切った際に出てくる白い樹液は、皮膚が弱い方だとかぶれてしまう可能性もあります。
そのため樹液を見てみたいという方は、ゴム手袋などをつけた状態でカットしてみてくださいね。
もし皮膚についてしまったという場合は、しっかりと流水で洗い流してください。
皮膚に症状が出たという場合は、病院に行くことをおすすめします。
◆育てる時のポイント
さて、ここからはポインセチアの育てる時のポイントについてご紹介したいと思います。
日当たりや水やりの頻度など、ポインセチアを育てる時に知りたいと思うことをまとめていますので、参考にしてみてください。
<置き場・日当たり>
クリスマスの飾りとしてなど、冬に購入することが多いポインセチア。
冬にポインセチアを購入した際は、良く日が当たる室内に置いてあげることがベストです。
クリスマスに飾られることが多いため、ポインセチアは寒さに強そうに見えますが、実は寒さに弱い植物なのです。
そのためポインセチアは、できるだけ10度を下回らないようにすると良いでしょう。
ただし、暖房の風が当たるとポインセチアが乾燥してしまうので、直接当たらないところを選んであげてください。
<水やり>
ポインセチアは、乾燥に強い植物です。
そのため水を与えすぎずに、少し乾かし気味に育ててあげることが良いでしょう。
またポインセチアは、過湿を嫌う植物でもあります。
やはり、水のあげすぎには注意してください。
頻繁に水をあげなくていいと考えれば、お世話が少なくて育てるのが楽な植物かもしれませんね。
特にクリスマスなどもある冬は、土が湿っていると冷えてしまい、葉がしおれてしまうこともあります。
ポインセチアなどが、冬にしおれてしまったという場合は水がありすぎている可能性が高いので、水やりを一旦ストップするといいかもしれませんよ。
<害虫・病気の対策>
特に気を付けたい害虫は、ハダニです。
ハダニという名前で「ダニ」と付いていますが、8本の脚を持っているのでハダニはクモの仲間に分類されます。
ハダニは、茎や葉からポインセチアの汁を吸います。
ポインセチアだけではなく、ハダニに吸汁された葉は葉緑素が抜けてしまいます。
加えて細いクモの糸のようなもので、葉や茎を覆ってしまうこともあります。
こちらもポインセチアに限らずですが、この細い糸で覆われてしまった葉や茎は、遠くから見ているとほこりを被っているような雰囲気になります。
対策としては、ハダニの被害にあった葉はなるべく早く取り除くことです。
また蜘蛛の糸のようなものが巻き付いている葉を発見したら、殺虫剤や農薬を使ってハダニの被害を抑えるようにしてください。
また、ポインセチアを育てる中で注意したい病気は灰色カビ病です。
灰色かび病は、病気が進行していくと灰色のカビに覆われていきます。
病気の原因は、風通しが悪くなったことによって湿気がたまっている状態になっていたということが多いようです。
ポインセチアが成長して、葉が徐々に多くなることは嬉しいですが、茂り過ぎないように、ある程度葉を取り除いてあげることがいいかもしれませんね。
◆クリスマスにぴったりなポインセチアを育てよう
今回はクリスマスにぴったりなポインセチアがどんな植物であるかと、育て方についてご紹介しました。
自宅でもクリスマスの気分を味わいたいという方には、ポインセチアがおすすめです。
ぜひ、自宅で育ててみてください。
ちなみに、花キューピットでもポインセチアを販売しています。
仕事の終わる時間だとお花屋さんが閉まっているという方は、花キューピットのサイトから購入してみてください。
人気の商品のため売り切れてしまう場合もあるので、予めご了承ください。
商品番号: 511772 |