お手入れの基本, 花
魅力満点・胡蝶蘭~お祝いにぴったりなお花~
今回は胡蝶蘭についてご紹介します。
贈答用のギフトで有名な胡蝶蘭は、お花屋さんでも切り花で販売されていることが少なく、あまりなじみがないという方もいらっしゃるかもしれませんが、胡蝶蘭は魅力たっぷりなお花の1つなんです。
胡蝶蘭の魅力を知って、自宅で育てたりプレゼントしたりしてみてくださいね。
また、胡蝶蘭の処分方法も掲載しているので、参考にしてください。
目次
◆胡蝶蘭はどんなお花?
胡蝶蘭は、高級な雰囲気があり美しいお花です。
花束・アレンジメントなどで使われる切り花としても流通していますが、鉢植えに入った状態の方が見かける機会が多いように思います。
花色は、白・ピンク・黄色など…カラーバリエーションが豊富です。
開店祝いや、結婚式など様々なお祝いに合わせることができますね。
また、お祝いだけではなく、お供えのお花としても使われることもあります。
名前の由来は、お花の形がチョウチョに似ていることから付けられたと言われています。
確かにチョウが舞っているように見えますよね。
◆胡蝶蘭は英語でなんていうの?
胡蝶蘭は英語で「Phalaenopsis(ファレノプシス)」や「Phalaenopsis Orchid(ファレノプシス・オーキッド)」、と言います。
<「Phalaenopsis(ファレノプシス)」の由来>
ギリシア語で「Phalaena(ファラエナ)」は、ガやチョウのことを意味しています。
そして、「opsis(オプシス)」は「○○に似た」という意味です。
<Phalaenopsis Orchid(ファレノプシス・オーキッド)>
「Orchid(オ−キッド)」は「蘭」という意味があります。
名前の由来は、日本語と同じでお花がチョウチョのように見えたことからなのですね。
◆胡蝶蘭が人気な理由
ここからは、胡蝶蘭の良さをお伝えします。
<お祝いにぴったりな花言葉>
花言葉は、チョウが舞っているように見えることから付けられたとされていて「幸福が飛んでくる」などを持っています。
贈る相手の幸せを願っている花言葉は、贈り物にぴったりですよね。
<花もちが良い>
胡蝶蘭は、とても花もちの良いお花です。
環境にもよりますが、1、2か月ほど咲き続け、私たちを楽しませてくれることもあるんですよ。
長くきれいな姿を見せてくれるのは、嬉しいですよね。
暑さにも強いので、この時期の贈り物にぴったりです。
<お花の大きさが様々>
胡蝶蘭は大きいイメージがあるかもしれませんが、実は様々なサイズがあるんです。
そのサイズは、大輪、中大輪、ミディ、ミニなどなど。
会社のデスクに飾れるようなコンパクトなサイズから、開店祝いなどで見るような大きなサイズまで幅広いのです。
贈る相手や飾る場所に合わせて、サイズを選ぶことができるので、大きなお祝いのプレゼント以外に、敬老の日のプレゼントとしても人気があります。
<香りが少ない>
胡蝶蘭の華やかな見た目から「香りが強いのでは?」と、思われている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし胡蝶蘭は、ほとんど香りを感じないお花です。
お花の独特な香りが苦手な方や、お花は飾りたいけれど香りのあるものを飾ることができないという方にもおすすめです。
香りが少ないことは、飲食店や会社で飾る時などでは特に嬉しいかもしれませんね。
<花粉が少ない>
花粉は服についてしまうと、なかなかとることができなかったり、お花を飾っている周りを汚してしまったり…。
花粉が多いお花や、飛び散ってしまいやすいお花は少しお手入れがめんどうだったりしますよね。
しかし、胡蝶蘭は花粉が花びらの奥の方に固まっているので、ほとんど落ちることがありません。
花粉が少ないことは、とてもありがたいですよね。
<お手入れが簡単>
胡蝶蘭は長持ちで、香り・花粉ともに少ないことをお伝えしました。
さらに、お手入れが簡単なお花でもあるんです。
次から、胡蝶蘭のお手入れ方法をご紹介します。
◆お世話のポイント
胡蝶蘭は、お手入れが他のお花に比べて簡単です。
水やり・飾る場所に分けてお伝えします。
<水やり>
お花を育てる時に、水やりが大変という方も多いですが、胡蝶蘭は他のお花に比べて水やりの頻度が少なく、負担が少ないんです。
・春から夏…1週間に1回程度
・秋から冬…2週間に1回程度
上記のようなペースで水やりすれば十分なんですよ。
そのため、お仕事の関係で自宅にいることが少ない方や、お花のお世話に時間が取れない方にもおすすめです。
<飾る場所>
1日のうち半分が日陰になる、半日陰を好みます。
窓際に置くなら、薄いカーテン越しに置いてあげてください。
風通しが良い所だとより良いです。
すごく太陽の光が必要な植物ではないので、飾る場所を選びません。
お部屋のいろいろなところに飾ることができますね。
直射日光に当たると、葉が痛んでしまうので避けるようにしてあげてください。
◆胡蝶蘭の処分方法
お祝いでもらった胡蝶蘭を、処分しようと思う時が来るかもしれません。
しかし、いざ処分しようと思うと「やり方が分からない…」という時も、「そもそも枯れてしまっているのか分からない…」ということもあるかもしれません。
その時は参考にしてください。
<まずは胡蝶蘭が生きているかを見分ける>
お花が全て落ちてしまうと、寂しい雰囲気になってしまいますが、お花が落ちても枯れたわけではない時もあります。
胡蝶蘭が全て枯れてしまっているかは、葉や根を見れば確認することができます。
胡蝶蘭を捨ててしまう前に、胡蝶蘭が枯れてしまっているのかを見分けてみてくださいね。
1.葉が残っているかを確認
花だけでなく、葉も残っていない場合、胡蝶蘭は残念ながら枯れてしまっています。
一方、花はないけれど葉は残っている時は、胡蝶蘭はまだ生きています。
葉が残っている時は、捨ててしまうのはもったいないかもしれませんよ。
2.根を確認する
根が全て黒くなっている時や、干からびてしまっている時は、もう捨てるしかないかもしれません。
しかし、太い根がまだ元気だった時は、まだ枯れきっていません。
花がなくなってしまっても、胡蝶蘭はまだ生きているので、「枯れたから捨てよう」と思っていた方はまだ捨てなくていいかもしれません。
<処分方法>
胡蝶蘭が完全に枯れてしまった時の処分方法をご紹介します。
鉢や植え込み材(支柱・ミズゴケ・発泡スチロールなど)、胡蝶蘭本体はそれぞれ分別が必要です。
・鉢
胡蝶蘭の鉢に使われている素材を見て、地域の分別に従ってください。
鉢は、プラスチックや陶器、素焼きの場合が多いと思います。
手元にあるものがどんな素材なのか確認してくださいね。
・植え込み材
地域によって分別方法が異なることがあるため確認が必要ですが、ミズゴケは水分を抜いた状態で燃えるゴミが一般的です。
茎を支えていた支柱は、金属やプラスチックでできているので、それぞれに分別してください。
鉢の中から発泡スチロールが出てくることもあるので、これも地域のルールに従って捨ててくださいね。
・胡蝶蘭本体
だいたいは燃えるゴミで捨てることができます。
立派な胡蝶蘭の場合は、細かく切って捨てることがおすすめです。
自分で処理をせずに、業者の方に回収してもらう方法などもあります。
なかなか時間がかけられないという方は、調べて見ても良いかもしれませんね。
◆最後に
今回は、胡蝶蘭についてご紹介しました。
胡蝶蘭はお伝えしたように魅力がたっぷりです。
興味を持った方は、ぜひ胡蝶蘭を飾ってみてくださいね。
ちなみに、花キューピットでも胡蝶蘭を取り扱っています。
ぜひ、サイトやお花屋さんをのぞいてみてください。