今月の誕生花, 花
6月の誕生花・華やかで上品な「ユリ」
6月生まれの皆様はもうすぐお誕生月ですね。おめでとうございます!
梅雨入りの時期が迫り、これから雨の日が増える地域もあるのではないでしょうか。
ジメジメして落ち込むときこそ、華やかなお花で気持ちを癒してくださいね。
今回の花だよりでは、6月の誕生花「ユリ」についてご紹介します。
■太古から愛され続ける「美しさの象徴」
ユリは太古から育てられ、長い間愛され続けているお花です。
なんと紀元前1,500年頃の壁画にも描かれているんです。歴史の長さを感じさせますね。
日本でも「万葉集」や「古事記」などに登場しており、昔から親しまれていたことが分かります。
また、「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という有名なことわざがあります。
これは「芍薬のように風情があり、牡丹のように華麗で、百合のように清楚」という意味で、ユリは女性の美しさの象徴と言われています。
また、ユリはキリスト教と縁が深く、聖母マリアに捧げる花とされています。
そこから「純粋」「無垢」という花言葉が生まれました。
他にも、有名な品種の一つ・カサブランカは、その堂々とした佇まいから「威厳」「高貴」という花言葉を持っています。
■ユリを贈るときに気を付けたい「色」と「香り」
ポピュラーで人気の高いユリですが、贈るときに注意したいポイントがあります。
せっかくのプレゼントですから、トラブルが起きないように気を配ってくださいね。
1.白いユリは他のお花と組み合わせて
カサブランカなどの白いユリは、中でも上品さや豪華さを感じさせます。
ですが、白いユリだけの花束は、葬儀を連想させてしまうことがあるため注意が必要です。
さらに、一輪のみでは「死者に捧げる花」という意味になってしまいます。
お祝い事で白いユリを贈るときには、必ず2輪以上入れて、他の種類のお花とセットにしましょう。
ピンクやオレンジなど、明るい色と組み合わせるのがおすすめです。
2.香りが強く、飾る場所を選ぶ
ユリの特徴の一つに、甘くて強い香りがあります。
香水や柔軟剤にも使われており、とても人気がありますが、一方でそぐわない場面もあります。
狭い空間にユリを置くと、周囲に強い香りが充満してしまうためです。
たとえば、病室にいる他の患者さんのことを考えると、お見舞いには向かないといえます。
また、飲食店の開店祝いでも避けたほうがよいでしょう。
ユリの香りが、料理の匂いをかき消してしまう可能性があります。
美しさと厳かさを併せ持ったユリは、女性へのプレゼントとして大人気。
神秘的なフォルムはとても存在感があり、アレンジメントや花束に加えると一層煌びやかになります。
お祝い事には、ぜひ豪華なユリのギフトを贈りましょう。6月生まれの方には特におすすめです。