今月の誕生花, 花
春をいろどる門出の花 ~1月誕生花 スイートピー~
まだまだ寒い日が続きますが、お正月のことを「新春」と呼ぶように、1月は春の足音が少しずつ近づく季節でもあります。新たな1年のはじまりに、期待で胸を膨らませる時期ですね。
1月の誕生花は春の訪れを告げる花のひとつ、スイートピーです。
■春の花、スイートピー
「sweet pea(あまいマメ)」の名前が示す通り、マメの仲間であるスイートピー。多くのマメ科の植物と同じように、ほかの植物や支柱などに巻きひげを絡みつかせて成長します。大きくなる品種のものだと、その長さは3メートルになるものも。
今にも蝶が飛びたつような、あるいは妖精が踊っているような可愛らしい花の形から、春を代表する花のひとつとして多くの方に親しまれています。また、近年では品種改良により、夏や冬に花を咲かせる品種もあります。
原産地はイタリアのシチリア島といわれ、17世紀ごろに発見されました。イギリスを中心としたヨーロッパで品種改良がすすめられ、日本に渡来したのは19世紀ごろといわれています。
花からはほのかな甘い香りが漂うため、ヨーロッパでは寝室などによく飾られているそうです。
■庭で楽しむスイートピー
スイートピーはピンク色や紫色、白、赤、青、花びらの根元と先端で色が異なる複色など、非常に豊富な色がそろっています。ほかの花ともよく合うため、春になるとお花屋さんで見かけるだけでなく、庭いっぱいにスイートピーを咲かせているお宅も多いようです。
花を咲かせる時期には、次から次へと新しい花をつけるスイートピー。最初の花を皮きりに、長い間花を楽しむことができます。
しぼんだ花のあとにはエンドウマメに似た豆さやをつけますが、この豆さやを生み出すのはスイートピーにとって大仕事。非常にエネルギーを使い、花を楽しめる期間が短くなってしまうため、花を楽しむのであればしぼんだ花は摘み取るようにするといいですね。
スイートピーは基本的に一年草のため、花のシーズンが終わったあとは、次のシーズンに向けて新たに種をまく必要があります。春咲きのものであれば、10月ごろが種まきの時期となります。
■1年のはじまりにはスイートピーを
スイートピーの花言葉は「門出」。蝶がはばたく瞬間をとらえたような花の形からつけられた花言葉だといいます。1年が始まる1月生まれの方には、ぴったりな花言葉だといえるでしょう。
豊富な色合いから、アレンジメント・花束のどちらに用いても見栄えよく、また優しい色合いで春らしいフラワーギフトとして楽しめます。
新たな1年のはじまりに誕生日を迎える方には、「門出」の花言葉を持つスイートピーでお祝いしませんか。