花
秋をいろどる花ばな
秋晴れの青がまぶしい季節となりました。朝晩は冷え込みますが、日中は暖かな日差しがさせば絶好の散歩日和となりますね。
秋は寒さが厳しい冬に向けて、多くの植物が花を咲かせ種を残す季節でもあります。今回の花だよりでは、秋に楽しむことができる花をご紹介します。
■秋を代表する花
・コスモス
漢字では「秋桜」とも書く、秋を代表する花です。早いところでは夏から花をつけることもあります。日当たりと水はけの良いところを好みますが、土の質にはあまりこだわりがありません。丈夫であまり病害虫が出ることもなく、肥料も少なくて済むので、育てやすい花と言えるでしょう。
風情がある花姿から、切り花としても楽しむことができます。のびすぎてしまった花を切り、花瓶に一輪挿しするだけでも品がありますね。お馴染みの淡い桃色や赤はもちろん、近年では淡いオレンジ色の品種もあります。また、黄色や濃いオレンジ色の花を咲かせるキバナコスモス、濃い赤色のチョコレートコスモスなどの仲間も秋に花を楽しめます。
・キク
日本の秋を代表する花です。秋(品種によっては夏)から冬にかけて花をつけます。鉢植えや露地での観賞に適した和ギク、切り花で楽しむことが多い洋ギクがあります。
供花としてもちいられることも多いですが、古来から親しまれていた国花であり、「キクを飾ると福がくる」なんて言い伝えもあるそうですよ。黄色やピンクなどの明るい色も多く、ボール状に花をつけるピンポンマムを始めとして個性的な花をつける品種も数多くあるため、様々なスタイルの飾り方が楽しめます。
・キンモクセイ
三香木のひとつに数えられる、非常に香りの良い花木です。花が咲く期間は短いですが、庭木や公園に植えられていることも多く、満開の時期には散歩をしているとキンモクセイのさわやかな香りがふんわりと漂ってくることでしょう。
病害虫に強く枝がのびるペースも早いので、毎年剪定を行った方が木の形を整えるのには適しています。排気ガスなどの大気汚染には弱く、葉の表面が汚れていると花をつけないこともあるため、晴れの日が続いた時には葉の表面を洗い流してあげるといいですね。
・ガーベラ
11月の誕生花にもなっている花、ガーベラ。春と秋、年に2回花のシーズンがあります。暑さにはあまり強くありませんが、耐寒性は比較的強く、霜や凍結の心配がなければ春になると新芽を出すでしょう。
八重咲きや2色咲きなど、変わった花をつける品種も数多くつくられており、日常的に飾る花から結婚式や記念日などの特別な贈りものまで、幅広く活躍します。鉢花、切り花どちらでも楽しむことができ、色も非常に豊富なため、多くの人から愛される花のひとつとなっています。
さわやかな秋風に誘われ外へ出たくなる季節。周りを見渡してみれば、きっといろんなお花が咲いているはず。お出かけになった先で、お気に入りの花を探してみてくださいね。