花
秋生まれのあの人に ~高級感のあるデンファレ~
8月ものこりわずか。暑い日はまだしばらく続きそうですが、夜になると鈴虫の声が聞こえてくるなど、秋の足音が近づいてきました。夏が旬の花も、楽しめるのは9月ごろまで、という花が多いです。
上品さと可憐さをあわせ持った花、デンファレもそんな花のひとつ。9月に見ごろがピークを迎えたデンファレです。
■デンファレの特徴
デンファレという名は略称であり、本名はデンドロビウム・ファレノプシスといいます。オーストラリアやニューギニアなどが原産地といわれ、日本では主に6~9月にかけてもっとも楽しむことができる花です。
熱帯原産の花らしく、20℃以上の高温を好みます。品種にもよりますが、15℃を切ると葉が落ちることも。ただし、栄養と水分を蓄えている「バルブ」という部分が元気であれば、暖かくなると再び葉をのばします。
成長して花が咲き始めるには数年かかりますが、一度花を咲かせると1か月以上にわたって咲き続けるため、ながく花を楽しむことができます。花は下の方から萎れ始めるので、終わった花は摘み取るようにしましょう。
■木の上で育つデンファレ
デンファレの花言葉には、「お似合いの二人」という花言葉があります。この花言葉は、デンファレのある特徴からつけられています。
野生のデンファレは、地面ではなく大樹やその大樹の上を覆うコケの上に根を這わせます。一見すると、まるで大樹に寄り添って暮らしているよう。そこから「お似合いの二人」という花言葉がつけられたといわれています。
大樹の上で育つ植物は着生植物と呼ばれ、デンファレを含むラン科の植物には珍しくありません。ギフトとして人気の胡蝶蘭も着生植物の一種です。
この性質から、デンファレや胡蝶蘭などの着生ランを鉢で育てるときは、土の代わりに水ゴケなどを鉢に敷き詰めることがほとんどです。植え替えのときなどは注意しましょうね。
■9月生まれの方にデンファレを
デンファレの魅力は、洋ランとしての気品、上品さを持ちながら、大きすぎず可憐な印象も与えてくれるところにあります。カジュアルなプレゼントにも、フォーマルな贈りものにもぴったり。
また、切り花にしても日持ちがよく、受け取った方も長い期間デンファレを楽しむことができます。
恋人や家族、会社の上司や同僚の誕生日に。デンファレのフラワーギフトを贈って、思い出に残る一日を演出しませんか。