お手入れの基本, 花
お花を長く楽しむためのコツ ~お花*あれこれ事典~
お花をもらうと嬉しいけれど、すぐ枯れてしまってもったいない…とお花をもらったことがある方なら一度は思ったことがあるのではないでしょうか。お花は好きなんだけど、すぐ枯れてしまうから買わない、という方も少なくないと思います。
ちょっとした工夫で、ただ花瓶に入れているだけよりも長い間お花を楽しむことができます。
今回の花だよりでは、ブーケや切り花を少しでも長くお花を楽しむためのポイントをお伝えします。
■お花を飾る前のポイント
・ラッピングは外す
ブーケをもらった場合は、思い切ってラッピングを外します。通気が悪くなったり、水をうまく吸い上げられない原因となるからです。もったいない、と思ってもお花を長く楽しむためには外してくださいね。
・花の根元を切る
まずは花を花瓶に入れる前に花の根元を0.5~1cmほど切りましょう。こうすることで、根元に詰まった汚れやお花自身の生成物を取り除き、水の吸い上げがよくなります。飾り始めてからも根元には雑菌などが詰まりやすいので、水を取り換えるときにおこなうようにします。
・葉は2,3枚残して取る
切り花は根がないために水を吸い上げる力が弱く、葉がついていると葉から水が逃げてしまいしおれやすくなります。葉が水に浸かっていると水が汚れる原因ともなりますので、上の方の葉を2,3枚残してなるべく取りましょう。全部取ってしまうと光合成ができなくなってしまうので気を付けて。
・延命剤を使う
延命剤や栄養剤といわれる薬には殺菌効果と花の栄養が含まれているため、使うと日保ちに大きな差が出ます。花屋さんなどで買うことができますので、なるべく使った方がいいでしょう。多く入れすぎたり少なすぎたりすると意味がないので、用量は守りましょうね。
■お花を飾ってからのポイント
・水はこまめに変える
水が濁っている場合はすでに腐っている証拠。なるべく水が濁る前に交換します。夏はできれば毎日、それ以外の季節は3~5日に1度は交換するようにしてください。その際には花瓶の内側もスポンジなどで綺麗に洗いましょう。
延命剤には殺菌作用があるため、使っている場合は頻繁に水を変える必要がなくなりますが、やはり水が濁ったら取り換えるようにしましょう。
・冷暖房の風を直接あてない
人間だけでなく、お花も冷暖房のような人工的な一定の風に当たり続けると弱ってしまいます。冷暖房の風が直接当たる場所は避け、穏やかな環境のところに置いてあげると長持ちします。
・枯れた花や葉は取る
枯れた花や葉が同じ花瓶の中にあると、見栄えが悪くなるだけでなく雑菌が繁殖し花を傷める原因にもなります。枯れているのに気付いたら早めに取ってしまいましょう。
以上、お花を長持ちさせるためのポイントでした。ちょっとしたコツは必要ですが、花を長持ちさせることは決して難しいことではありません。
大切なことは花を大事にしようという気持ち。花だよりを読んでくださっている皆様なら、花を大事にしようという気持ちは十分だと思います。
今回お伝えしたポイントを実践して、綺麗な花を少しでも長く楽しんでくださいね。