お手入れの基本
お花*あれこれ事典~お花屋のお仕事編 お花屋さんの水揚げ1 ~
公開日: | 最終更新日:
お花屋のお仕事 お花屋さんの水揚げ1
今回は花屋さんの裏方仕事のほんの一部をご紹介します。
お花屋さんに届くお花は、国内外の産地から集まってくるので、実際にお店に到着したお花の中には、丸1日お水に浸かることが出来ずにぐったりしているお花もあります。
そのお花たちをシャキーン!と元気に復活させてあげるプロのお仕事、「水揚げ」。
「水揚げ」と一言にいっても、実はお花の特性や状態に合わせていくつか種類がありますので使い分けが必要です。
以前に自宅でもできる「水揚げ」をご紹介しましたが、
今回はプロの水揚げから、まず「湯揚げ」をご紹介。
<湯揚げ>
「湯揚げ」は、キクやストック、ダリアなどに良く使われます。また茎が細い野花系にも効果的です。
お花を新聞に巻き、茎にセロテープをとめて下から湯気が入らないようにします。
用意するのは、約80度のお湯(5cmぐらい)と水(10cmくらい)。
まず、茎を切りお湯の中に20~30秒茎をつけます。
このとき巻いた新聞はお湯につけないように。
すると導管から空気がポコポコと出てきますので、泡が少なくなったらお湯から出してすぐにお水に入れてあげます。この時、お花は真っ直ぐに入れてあげて、水に浸かった状態で2時間ほど放置します。
この湯揚げは、導管内の空気を抜いて真空状態にした後、水に入れることで、一気に水を吸わせるという技なのです。
また、湯の中にいれた部分の茎は必要ないので、目安として色の変わっている部分は切って花瓶に活けます。
前回の「水揚げ」に慣れてきたら、このプロの「湯揚げ」にもチャレンジしてみませんか?