Archive for 2014

年末のご挨拶に ~お歳暮のあれこれ~

今年も残すところ2か月を切りました。何かとイベントが多い年末年始ですが、日ごろお世話になった方にはお歳暮といっしょに、一年の感謝の気持ちを伝えたいところですよね。

今回の花だよりではお歳暮についてお伝えいたします。

■お歳暮のなりたち

お歳暮お歳暮の起源は年の終わりにおこなわれる、御霊祭り(みたままつり)という先祖の霊をまつる行事といわれています。先祖の霊をまつる際にはお供え物をしますが、このお供え物を分家から本家へ、または嫁ぎ先から実家へ持っていく風習がありました。

お歳暮が現在のものと近い形で根づいたのは江戸時代だといわれています。当初は武家の間で広まり、武士の組合に所属する者が、組頭に日ごろの感謝の気持ちをこめて贈りものをしました。

やがてこれが庶民にも広まり、商人が贈りものを持参したり、使用人が雇い主へ感謝の品を届けたりなどが盛んにおこなわれるようになりました。

現在では季節のあいさつとして、また一年の感謝の気持ちをこめて、日ごろからお世話になっている方や仲のいい親戚、友人などへ贈りものを贈ることが定着しています。

■お歳暮のマナー

お歳暮は可能であれば12/20までに贈るのがよいとされています。年末年始は何かと忙しい時期なので、あまり遅くなりすぎると先方の迷惑になる、または実家へ帰省する・旅行するなどの理由で不在であることが考えられるためです。

年内であればお歳暮として贈ってもかまいませんが、年が明けてしまった場合はのしの表書きを「お年賀」や「寒中御見舞」に変えましょう。1/1~1/7(関西は1/1~1/15)の松の内にお届けする場合は「お年賀」、それ以降は「寒中御見舞」となります。

お歳暮はお祝いの品ではなく、あくまで日ごろの感謝を伝える品であるため、喪中の方へ贈ってもかまいません。また、喪中の方が贈るのも大丈夫です。ただし、年明けになってしまった場合は喪中の方へ「お年賀」を贈ることはできませんので、松の内を避け「寒中御見舞」として届けるようにします。

本来は風呂敷に包んで持参するのが正式なマナーとなりますが、最近は宅配でお届けすることも多くなりました。宅配でお届けする場合は、お歳暮が届くより前に日ごろの感謝とお歳暮が届くことを記した「送り状」を贈ります。

■お花でお歳暮

お歳暮には食品を贈るのが一般的ですが、何を贈るかという決まりごとはありません。大切なのは感謝の気持ちを伝えることなので、相手が好きなものを贈るのがもっとも好ましいでしょう。

お花が好きな方へのお歳暮なら、産地から直接お届けするシクラメンがおすすめです。冬の花として有名なシクラメンは季節のあいさつとして喜ばれます。

また、少し変わった咲き方をするシクラメンは、珍しいものが好きな方に好まれるでしょう。例年は食品を贈っている方に対しても、変わり種として喜ばれるかもしれません。

今年のお歳暮には季節のフラワーギフトを贈って、一年の感謝の気持ちを伝えませんか。

 

11月生まれのあの人に ~11月の誕生花・ガーベラ~

秋もすっかり深まり、今年も残すところ2か月となりました。日の長さも短くなり風も冷たくなってきたため、太陽の日ざしが恋しくなる時期でもありますね。

11月の誕生花は太陽のような形で、見る人を元気づけるガーベラです。

■ガーベラの歴史

ガーベラ切り花として利用されることが多く、アレンジメント花束でよく見かけることから、身近な花のひとつといえるガーベラ。ですが、意外と歴史は浅く、発見から約150年しか経過しておりません。

現在、園芸用品種として出回っているガーベラは、19世紀末に南アフリカのトランスヴァールにて発見されたものがルーツとされています。イギリスの採集家によってヨーロッパに持ち帰られたガーベラは、イギリスとフランスを中心として品種改良がすすめられました。

日本に入ってきたのは明治末、1910年代とされています。当時は花の姿から「花車(はなぐるま)」「花千本槍(はなせんぼんやり)」などと呼ばれ、もてはやされました。

現在では主にオランダで品種の開発が行われているほか、日本でも高品質なガーベラが数多く生み出されています。

■ガーベラの花言葉

ピンクガーベラ赤いガーベラ・・・「神秘」「燃える神秘の愛」
情熱的な赤色のガーベラは愛の告白にはもってこいの花ことばを持っています。ガーベラは根強い人気をほこるため、大切な方へのプレゼントにはぴったりです。

ピンクガーベラ・・・「崇高な愛」「熱愛」「童心にかえる」
可愛らしいピンクのガーベラも愛と結びついた花ことばです。結婚祝い結婚記念日フラワーギフトとして使われることが多いのも納得です。

オレンジガーベラ・・・「冒険心」「我慢強さ」「神秘」
太陽を連想させるオレンジ色のガーベラは何かに挑戦する方にふさわしい色といえます。明るいオレンジ色は元気にさせてくれるので、誰かを励ましたい時には活躍してくれるでしょう。

白いガーベラ・・・「希望」「律儀」「純粋」
白いガーベラの花ことばはどんなシチュエーションの贈りものとしても合うものです。新しい結婚生活を象徴するような花ことばでもあるので、結婚式のブーケにも人気ですね。

誕生日に贈るガーベラのギフト

あたたかみのある色合いとどこか懐かしい花姿から、年齢や性別を問わず多くの方が「もらうと嬉しい」と答えるガーベラは誕生花にぴったり。

色によって花ことばが変わるのは前述のとおりですが、贈る方のことをイメージしてガーベラの色を決めるのはもちろん、相手が好きな色からガーベラを選ぶのもいいですね。贈る相手のことを想って選んだフラワーギフトなら、受け取った方の喜びもきっと倍増です。

今年の誕生日は、大切な方の印象や好みに合わせたガーベラのギフトを贈ってみませんか。

2014-10-31 | Posted in 今月の誕生花, , 花を贈る時No Comments » 

 

カボチャと仮装はなんのため?ハロウィンの起源と風習について簡単に説明

10月31日はハロウィンです。欧米発祥のお祭りですが、近年では日本でも盛り上がるイベントのひとつとなりつつあります。

今回の花だよりでは、ハロウィンについてお伝えいたします。

■ハロウィンの起源

ハロウィンハロウィンの起源には、ケルト人の風習が大きく関係しています。ケルト人にとっての新年は現在の11月1日ですが、その前日の10月31日には死者が家族のもとを訪ねてくるとされていました。日本の風習でいうなら、お盆が近いかもしれません。

しかし、死者だけでなく妖怪や魔物など、人に害を与える魔物も同時にあの世からやってきてしまうとケルトの人たちは考えました。そこで、10月31日には仮面などの仮装を行い、魔物と同じような格好をすることで魔物の目を欺きました。

この風習がキリスト教の万聖節(亡くなった聖人を祭る日)と結びつき、徐々にハロウィンへと発展していきました。現在、もっとも盛んにハロウィンのお祭りを楽しんでいるのはアメリカで、日本のハロウィンもアメリカからの影響を強く受けています。また、もともとあった宗教的な意味合いも、今ではほとんどありません。

■ハロウィンの風習

halloween2ハロウィンには仮装をした子どもたちが近所の家をめぐり、「トリックオアトリート!(おかしをくれなきゃイタズラするぞ!)」という言葉を唱え、大人は家にやってきた子どもたちにお菓子を渡す光景が有名ですね。

子どもだけでなく大人も仮装して楽しむことも多いです。もともとは魔よけの意味が強かったハロウィンの仮装ですが、今では有名人の真似やコスプレなどもオーケー。他人を不快にさせないものであれば、自分の好きな格好で楽しむのが現代流のハロウィンといえそうです。

カボチャを顔の形にくりぬいたちょうちん「ジャック・オー・ランタン」が有名なため、ハロウィン=カボチャが一般的には浸透していますが、ちょうちんの発祥地であるアイルランドやスコットランドでは、カボチャではなくカブのちょうちんをつくるのが一般的でした。アメリカにこの風習が伝わった際、アメリカではカブよりもカボチャの方が多く収穫できたため、カボチャをつかったちょうちんに変わったといわれています。

■ハロウィンを盛り上げるフラワー

ハロウィンのオレンジバスケット
>ハロウィンのオレンジバスケット

ハロウィンのパーティは通常のパーティとは違い、子どもも大人も仮装をして楽しみます。色とりどりの衣装に囲まれるのですから、パーティの飾りつけも仮装に負けないくらい華やかに飾りたいところですね。

色鮮やかな秋の花をもちいたアレンジメント花束は、飾るだけで家の雰囲気が華やぎます。特に、ハロウィンをモチーフにしたアレンジメントならギフトとして贈るのはもちろん、自宅でのパーティをより一層盛り上げるのにもオススメです。

秋の花にはバラやガーベラ、トルコキキョウなどの色が鮮やかで、人気が高い花が多いのも嬉しいところです。

日本でも新たなイベントとして盛り上がっているハロウィンですが、今年のハロウィンは家族や友人と一緒に、お花に囲まれたパーティで楽しく盛り上がりませんか?

2014-10-24 | Posted in , 花と文化No Comments » 

 

秋を楽しむもみじ狩り

秋の自然といえば、真っ先に浮かべるのは美しい紅葉ですね。燃えるように赤く色づいた山並みは見る人を感動させるだけでなく、日本に四季がある素晴らしさを思い起こさせてくれます。

今回の花だよりでは紅葉についてお伝えします。

■2014年の紅葉

紅葉と滝今年の紅葉は例年並みから例年よりやや早いと予想されています。特に北海道では8月末に訪れた強い寒気の影響で、標高の高い山ではすでに紅葉が始まっているところもあります。

東日本の早いところでは10月の前半、西日本の早いところでは10月の後半から紅葉が始まる見込みです。平野部よりも山間部の方が葉の色づきは早いので、山間部へのもみじ狩りを検討している人は見ごろを逃さないように気をつけて。

■紅葉の名所

紅葉

・鳴子峡(宮城県)

【見ごろ:10月下旬~11月上旬】

大谷川によって刻まれたV字の渓谷で、自然が作り上げた雄大な山並みを紅葉が赤く染めた一大パノラマは一言では言い尽くせない感動を与えてくれます。また、散策道が整備されているため、ゆったりと紅葉を楽しむことができます。

日帰りで紅葉を楽しむのもいいですが、近くには鳴子温泉を利用できる旅館が多くあるため、宿泊でのもみじ狩りもおすすめです。

・日光 いろは坂(栃木県)

【見ごろ:10月中旬~10月下旬】

日光の市街地と奥日光をつなぐ道路で、第1いろは坂と第2いろは坂合わせて48か所のカーブがあります。高低差があるため、色づきの度合いが異なる紅葉を車中から楽しむことができます。

また、いろは坂を登りきったところにある明智平からは大自然の雄大な景色を望むことができます。ドライブインになっているため休憩しながら景色を眺めることもでき、ロープウェイを利用して大パノラマを楽しむこともできます。

・嵐山(京都府)

【見ごろ:11月中旬~12月上旬】

平安の時代から貴族たちに親しまれた京都随一の景勝地です。春には桜、秋には紅葉を楽しむことができます。毎年11月第2日曜日には渡月橋の上流でもみじ祭りがおこなわれます。

嵐山の周辺には京都五山の第1位であり、世界遺産にも登録されている天龍寺や、「嵯峨釈迦堂」の名前で知られ、心に染み入るような趣深い紅葉を楽しむことができる清涼寺などがあり、日本の由緒ある文化と大自然がおりなす景色を同時に楽しむことも嵐山ならではといえます。

今回紹介した場所のほかにも、紅葉は全国で楽しむことができます。晴れの日が多く気温も落ち着いている秋は行楽シーズン。真っ赤に色づいた紅葉を楽しんで秋を満喫しましょう♪

2014-10-17 | Posted in , 花と文化No Comments » 

 

栄誉と功績をたたえる日 ~秋の叙勲~

11月3日は文化の日です。「自由と平和を愛し、文化をすすめる日」として1946年にさだめられた祝日ですが、各界で様々な活躍をした方をたたえ、勲章・褒章が授与される日でもあります。

今回の花だよりでは秋の叙勲についてお伝えします。

■勲章・褒章とは

kunsyo(画像の出典:内閣府「日本の勲章・褒章」

勲章・褒章は各界での活躍が認められた方に対し、その活躍をたたえるものとして授与されるものです。

随時授与されるいくつかの勲章・褒章を除き、年に春秋の2回授与されており、春は4月29日付、秋は11月3日付で授与されます。そのうち、秋に授与される勲章・褒章には以下の種類があります。

・春秋叙勲

各界で顕著な活躍をした方を対象とする叙勲です。現在おこなわれている春秋叙勲は1964年4月29日付から始まり、毎年春と秋に授与されています。授与される勲章には、大勲位菊花章、桐花大綬章、旭日章などがあります。

・文化勲章

日本の文化の発達に関して顕著な活躍をした方を対象とする勲章です。文化勲章は秋のみ授与されます。また、宮中でとりおこなわれる文化勲章親授式も11月3日に行われます。

・春秋褒章

春秋叙勲と同日に授与される褒章です。自己の危難をかえりみず、人命の救助に尽力した方を対象とする紅綬褒章、その道一筋に業務に精励し、衆民の模範である方を対象とする黄綬褒章などがあります。

■叙勲のお祝い

ピンクユリの華やかアレンジメント>ピンクユリの華やかアレンジメント
お祝いスタンド花1段(ミックス系)>お祝いスタンド花1段(ミックス系)

勲章・褒章を授与されるのは大変な名誉です。周りの方々が授与されたときは、その功績をたたえ華やかなお花で最大限に祝福したいですね。受章の知らせを聞き次第、早めにお花を贈るようにしましょう。

ご自宅や事務所に贈る場合は、届いてすぐに飾ることができるアレンジメント胡蝶蘭がおすすめです。アレンジメントにはお祝いのメッセージ、胡蝶蘭には「祝受章」「叙勲御祝」などを書いた名札を立てるようにするといいでしょう。

また、直接受章者の方へお渡しすることが可能な場合は花束を贈るのもいいですね。花束の場合も同様に、メッセージを添えてお渡しすれば受章を祝う気持ちが相手へと伝わります。

祝賀会や受章パーティが開かれる場合は、その会場にお届けするのもいいでしょう。

会場へのお花のお届けはスタンド花やスタンディングアレンジなど、華やかなお花を届けるようにします。ただし、会場によってはスタンド花を持ち込めない場合もあるので、お花屋さんに相談しましょう。

会場へお届けする場合は開催場所や開催時間を確認し、それをお花屋さんに伝えればちょうどいいタイミングでお花をお届けします。お花には名札を立てることを忘れないようにしましょうね。

2014-10-10 | Posted in , 花と文化, 花贈りのマナーNo Comments » 

 

秋のブライダル

読書の秋、スポーツの秋、芸術の秋など、様々な呼び方がある秋ですが、結婚式の秋でもあります。
今回の花だよりでは、秋の結婚式についてお伝えします。

■秋に結婚式が多い理由

bridal結婚式ときくと6月の花嫁=ジューンブライドを思いうかべる方がおおいと思います。しかし、日本では6月は梅雨にあたるため、6月の結婚式はあまり人気がありません。
暑さもおちつき、まださほど寒くもない秋、特に10月・11月はもっとも結婚式がおおいシーズンとなります。この時期は晴天もおおく、青空のもとで結婚式をあげることができ、またゲストも出席しやすくなります。
おなじ理由で春も結婚式のおおいシーズンではありますが、秋は春とちがい花粉症の心配がすくないことが秋の結婚式の人気につながっています。
また、新生活が始まる春や、旅行がおおい夏・冬とくらべ、秋は比較的出費がすくないことも理由にあげられるようです。

■秋は花にとってもいい時期

暑い夏は花にとっても厳しい季節。その夏が終わり秋になると、バラやガーベラなどブライダル関係で人気の花が元気な状態で出回るようになります。
結婚式の演出やブーケなど、ブライダルシーンでは花が多用されます。秋の結婚式は、花という面から考えてもうってつけなんですね。
結婚のお祝いにも花は活躍します。友人の結婚祝いに贈る、年に一度の結婚記念日を祝う、両親の結婚記念日を祝福する…など、様々なシチュエーションがありますが、それぞれにあわせた花を贈りましょう。

■友人の結婚祝いに贈る

512195>ピンクバラの花束

結婚式が多くなるこのシーズン。親戚や大切な友人の結婚式には、色鮮やかなお花を贈って祝福したいと考える方々もおおいと思います。
結婚祝いに贈る花はやはりバラが人気です。やわらかい雰囲気のピンクのバラや、「純潔」という花ことばをもつ白いバラがおすすめです。
赤いバラは恋人に贈るものであるため、新郎新婦が異性の友人の場合に誤解をまねくおそれがありますので避けましょう。また、黄色いバラは「嫉妬」という花ことばをもつので、こちらもやめた方がいいでしょう。
バラ以外には、花嫁の象徴である純白のユリや、親しみやすく花もちもいいガーベラなどがおすすめです。また、新婦が青いものを身につけると幸運をまねくというおまじない(いわゆるサムシングブルー)にちなんで、青い花を贈るのも◎です。

■年に一度の結婚記念日に贈る

512045>赤バラ12本の花束

秋は結婚式が多いため、結婚記念日も同様におおくなります。これを読んでいる方の中にも、結婚記念日は秋だという方がいるのではないでしょうか。
結婚記念日に贈る花として人気なのはやはりバラ。その中でも赤バラが特に人気を集めています。気恥ずかしくていまさら言い出しにくい言葉も、「愛情」の花ことばをもつ赤バラといっしょに伝えれば、恥ずかしさは半減、効果は倍増です。
バラのほかにも、上品さと華やかさをあわせ持つユリや、ロマンチックな雰囲気を演出してくれるトルコキキョウが人気の花です。また、相手の好きな花をつかったアレンジメントや花束を贈るのもいいでしょう。
結婚記念日は夫婦にとって特別な日。日ごろの感謝の気持ちや、変わらない愛情をお花に託して伝えてみませんか。

■両親の結婚記念日を祝福する

524222>ピンクガーベラの花束

日ごろの感謝の気持ちや、いつまでも元気で仲良しでいてほしいという想いをこめて、両親の特別な日を花贈りで祝福する、という方も少なくありません。
両親の結婚記念日に贈る花は、トルコキキョウやガーベラなど、気兼ねなく贈れる花が人気を集めています。また、両親が好きな花、記念の花などがあれば、その花を贈ると喜ばれること間違いなしですね。
花にメッセージを添えて贈れば、両親は感動のあまり泣き出してしまうかも。普段は両親の結婚記念日にプレゼントなんかしない、という方こそ、ぜひとも今年は実践してみてください。きっと一生の思い出になりますよ。

2014-10-03 | Posted in , 花を贈る時No Comments » 

 

10月生まれのあの人に~10月の誕生花・バラ特にオレンジバラを贈ろう~

9月も終わりにさしかかり、段々と秋めいてきました。ところによっては、すでに紅葉が始まったところもあるようです。

秋の色というと、紅葉や夕焼けなどからオレンジ色や黄色、赤色などを想像する方が多いのではないのでしょうか。

10月の誕生花はバラです。
中でも秋色にふさわしい、オレンジバラです。

■バラの歴史

orangerose2数多くある花の中でも、特に高い人気をもつバラ。神話の時代からバラの名前はたびたび登場し、地域や時代を問わず人々を魅了してきました。

バラの品種改良はナポレオンの時代からすでにおこなわれており、現代にいたっても盛んにおこなわれています。

現在流通している一輪咲きのバラのほとんどは、「ハイブリット・ティー」という品種群に属します。ハイブリット・ティーは冬を除いて一年中花が咲く「四季咲き性」という性質と、大輪の一輪咲きが特徴のバラとなっています。また、花の形が非常に整っているため、新しい品種をうみだすための親バラとして利用されることも多いです。

1867年生み出されたラ・フランスという品種のバラがハイブリット・ティーの元祖といわれており、ラ・フランスより以前の品種のバラはオールドローズ、以降のバラはモダンローズと呼びわけられています。

■代表的なオレンジバラの品種

・ジャストジョーイ

日本を含む世界約40カ国が加盟する世界バラ会連合によって、バラの殿堂入りに選ばれたバラです。フリルのように波うった花びらと、甘く豊かな芳香が特徴です。花の大きさも非常に大きく、存在感のあるバラです。

・オークランド

アプリコットオレンジ色をした、大輪一輪咲きのバラです。やわらかなオレンジ色のため、ほかの花との色合わせがしやすく人気があります。他のバラの品種と比べると花もちもよい特徴があります。

・ディズニーランドローズ

アメリカのディズニー社と、バラの育苗会社が協力して開発したバラです。濃いオレンジ色とピンク色が入りまじった豊かな色彩をもち、見ているだけで心が弾んできます。本場アメリカのディズニーランドだけでなく、日本のディズニーランドとディズニーシーでも栽培されています。

・プリンセスミチコ

1967年、当時はまだ皇太子妃であった皇后美智子さまへ、イギリスの育苗会社が献呈したバラです。濃いオレンジ色と、柔らかな香りが特徴です。花もちもよく強健で、耐寒性も高いため育てやすく人気が高いバラです。

誕生日を彩るオレンジバラ

バラの花ことばは色によって変わりますが、オレンジバラの花言葉には絆・信頼・愛嬌・勇気と、明るく前向きになれるような言葉があてられています。

大切な家族や愛する恋人、かけがえのない友人など、どんな相手に贈るのにもふさわしいオレンジバラは、まさに誕生花にうってつけ。花が大好きな方にも、普段はあまり花を飾らない方にも、喜ばれること間違いなし、ですね。

年に一度しかないあの人の誕生日。鮮やかに咲きほこるオレンジバラで、華やかにお祝いしませんか。

2014-09-26 | Posted in 今月の誕生花, No Comments » 

 

コスモスの名所~季節を感じる秋のお花見~

気候も穏やかになり秋の風を感じる今日この頃。

秋を代表する花であるコスモスも咲き始める季節になりました。風にゆれる可憐なコスモスは夏の疲れも忘れさせてくれます。

今回の花だよりでは、秋の感じるコスモスの名所をご紹介します。

■コスモスの名所 ~東日本~

10448467093_03406783ba_o

・国営昭和記念公園(東京都立川市)

昭和記念公園ではコスモス祭りが開催されます(9/13~11/3)。数種類のコスモスが咲くエリア、白から黄色へ花色が変化するイエロー系コスモスのエリア、400万本ものコスモスが植えられたエリアなど、3つのエリアに分かれたコスモス畑を楽しめます。

>>昭和記念公園のホームぺージはこちら

・上戸川コスモス畑(茨城県潮来市上戸)

上戸川コスモス畑は、約6ヘクタールの畑に一千万本ものコスモスが咲き誇る姿には圧巻です。お花が咲きそろう頃には、摘み取りが自由になるそうなのでその期間を狙って行くのもいいかもしれませんね。

>>上戸川コスモス畑のホームページはこちら

■コスモスの名所 ~西日本~

3978133471_39da7c8fa5_o

・鷲ヶ峰コスモスパーク(和歌山県有田川町)

標高586.2m。鷲ヶ峰の頂上からは、天気のいい日には遠く淡路島や四国まで見渡せ360度の大パノラマが目の前に広がります。コスモスパークの名のとおり、辺り一面にコスモスが咲き、心地よいそよ風が吹き抜けます。

>>鷲ヶ峰コスモスパークのホームページはこちら

・夢コスモス園 (京都府亀岡市)

約4.2haの面積に20品種約800万本のコスモスが風にそよぐ姿は美しいの一言。その中には珍しい品種もあり、見た事のないコスモスにも出会えるかもしれません。

 >>夢コスモス園のホームページはこちら

 

ご紹介した場所が遠くて行けないという方も日本各地には、他にもコスモスを楽しめる名所はたくさんあるので調べてみてはいかがでしょうか。ぜひ、秋のお花見を楽しんでください。穏やかな気候に包まれながら眺めるコスモス畑は格別ですよ♪

2014-09-19 | Posted in No Comments » 

 

故人をしのぶ秋のお彼岸はいつ?ぼたもち・おはぎの違いは何?

1年のうち春と秋にそれぞれ1回ずつあるお彼岸お彼岸にはお墓参りをする方も多いと思います。また、「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく耳にするのではないでしょうか。

しかし、お彼岸とはいつからいつまでのことをさすのでしょうか。また、なぜお墓参りをするのでしょうか。今回の花だよりではお彼岸についてお伝えいたします。

■お彼岸の時期はいつ

higanbana1お彼岸は春分・秋分の日を中心とし、その前後3日間を足した期間のことをさします。2024年の秋分の日は9月22日なので、秋のお彼岸は9月19日~9月25日となります。

秋分の日以降は昼と比べて夜が長くなります。反対に、春分の日以降は昼の方が長くなります。「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉は、お彼岸の時期には昼と夜の長さが逆転し、暑さや寒さが落ち着いてくるという理由からきています。

なぜお彼岸の時期にお墓参りをするか、ということも春分・秋分の日と関係しています。仏教の教えでは死後の世界を「彼岸」、この世を「此岸(しがん)」と呼びますが、この彼岸と此岸がもっとも通じやすくなるのが昼と夜の長さが等しくなる春分・秋分の日といわれています。

お彼岸はこの世からあの世へと想いを届けやすい時期なので、日本では古くからお墓参りや先祖供養がおこなわれてきました。国民の祝日に関する法律でも、秋分の日は「先祖をうやまい、なくなった方々をしのぶ日」とさだめられています。

ちなみに、お彼岸はほかの仏教国にはない、日本独自の風習とされています。

■ぼたもち?おはぎ?

ohagi1ぼたもちといえばお彼岸のお供えでもつかわれることが多い和菓子です。うるち米ともち米をまぜたものを蒸し、米粒がのこる程度につぶしてあんこを周りにまぶしたものです。昔は高級品であったため、客人のおもてなしやお祝いの席でもふるまわれていました。

ですがこの和菓子、ぼたもち以外にもおはぎという呼び方をされることも多いです。一般的には春はぼたもち、秋はおはぎと呼び分けられます。

これはなぜかというと、春には春の代表的な花のひとつである牡丹(ぼたん)に見立てて「牡丹餅」、秋には秋の代表的な花の萩(はぎ)に見立てて「お萩」と呼ぶようになったためといわれています。

ぼたもちとおはぎの違いは単に名前だけでなく、形やあんの種類も異なっています。ぼたもちは牡丹の大きな花ににせて丸く大きめに作り、おはぎは萩の細長い形ににせて俵型につくります。

また、小豆が収穫できるのは秋であるため、やわらかい小豆をそのまま使えるおはぎはつぶあん、冬を越してかたくなった皮を小豆から取る必要があるぼたもちはこしあんでつくられます。

■お彼岸の花贈り

お彼岸

お彼岸にはなくなった人を偲びお墓参りをおこないます。そのさいには花束を持っていき、墓前にお供えします。

このときの用意するお花は3,000円~5,000円程度のものにするとよく、また墓前用なので一対用意するようにしましょう。

親族やお世話になった方へのお供えとしてご自宅に送る場合はアレンジメントもいいでしょう。この場合は彼岸入りする前日、つまり今年であれば9月18日がもっとも好ましい日となります。

また、アレンジメントの場合、お花は5,000円程度のものにします。法要が行われる場合にはお名札をたて、誰から贈られたものであるのかが分かるようにしましょう。

 

前のページへ