Archive for 2013
お花*あれこれ事典~お花屋のお仕事編 お花屋さんの水揚げ1 ~
お花屋のお仕事 お花屋さんの水揚げ1
今回は花屋さんの裏方仕事のほんの一部をご紹介します。
お花屋さんに届くお花は、国内外の産地から集まってくるので、実際にお店に到着したお花の中には、丸1日お水に浸かることが出来ずにぐったりしているお花もあります。
そのお花たちをシャキーン!と元気に復活させてあげるプロのお仕事、「水揚げ」。
「水揚げ」と一言にいっても、実はお花の特性や状態に合わせていくつか種類がありますので使い分けが必要です。
以前に自宅でもできる「水揚げ」をご紹介しましたが、
今回はプロの水揚げから、まず「湯揚げ」をご紹介。
<湯揚げ>
「湯揚げ」は、キクやストック、ダリアなどに良く使われます。また茎が細い野花系にも効果的です。
お花を新聞に巻き、茎にセロテープをとめて下から湯気が入らないようにします。
用意するのは、約80度のお湯(5cmぐらい)と水(10cmくらい)。
まず、茎を切りお湯の中に20~30秒茎をつけます。
このとき巻いた新聞はお湯につけないように。
すると導管から空気がポコポコと出てきますので、泡が少なくなったらお湯から出してすぐにお水に入れてあげます。この時、お花は真っ直ぐに入れてあげて、水に浸かった状態で2時間ほど放置します。
この湯揚げは、導管内の空気を抜いて真空状態にした後、水に入れることで、一気に水を吸わせるという技なのです。
また、湯の中にいれた部分の茎は必要ないので、目安として色の変わっている部分は切って花瓶に活けます。
前回の「水揚げ」に慣れてきたら、このプロの「湯揚げ」にもチャレンジしてみませんか?
お花*あれこれ事典~お手入れ方法~長く楽しみたい!ポットカーネーション
お手入れ方法(品目別)
~長く楽しみたい!ポットカーネーション ~
母の日の定番カーネーション。
中でも、鉢植えのポットカーネーションのお手入れをご紹介します。
生産者さんが大切に育ててきたカーネーションは、お手入れをすればより長く楽しめます!
★水やり・追肥
土の表面が乾いてから、咲いている花の上からではなく、お水を根元にあげましょう。
根ぐされしないように、水のあげすぎに注意が必要ですが、渇いてしまってはNG。
長期の外出などで毎日水やりをチェック出来ない場合は、鉢皿にお水をためて、底面給水を試してみて下さいね。
頭にたくさん花を付けたカーネーション、半年以上かけて作られたカーネーションは根がぎっしり!
水も肥料も、あっという間に切れてしまいます。つぼみをちゃんと咲かせてあげるために、肥料をきらさないことも大切。
大きな花をキレイに咲かせるためには肥料(置肥でも、液肥でもOKですよ!)をこまめにあげてくださいね。
★置き場所
太陽の光が大好き!でも暑すぎるのは苦手。なので特に夏場は西日を避け、風通しの良い場所に。
母の日後に迎える梅雨時期の長く降り続く雨には直接当たらないようにしてあげてくださいね。
★咲き終わった花
枯れたお花はその都度取り除き、株全体で花が咲き終わったら茎の根元2~3節を残して切りましょう。
たくさんつぼみがついているものも、一つ一つのつぼみに栄養がきちんと行きとどかないことがあるので、キレイに咲きそうな大きなお花を残して咲かないつぼみは取り除いてあげましょう。
一通り花が咲き終わったら、来年に向けてのお手入れを。
植え替えと剪定などのお手入れをして大切に育てれば、またかわいいお花を咲かせてくれるはず。
園芸に関する書籍なども沢山出ていますので、参考にしながら是非お手入れしてくださいね。
少しでも長く一緒に過ごせますように♪♪
お花*あれこれ事典~お手入れ方法~アジサイの鉢
お手入れ方法(品目別)
~アジサイの鉢のお手入れ ~
アジサイといえば、梅雨の頃(6月~7月)イメージがありますが、
ここ数年、母の日のギフトとしても、人気のアイテムです。
この時期に、アジサイの鉢植えをプレゼントしたり、されたりすること多いのではないでしょうか?
今回はアジサイ、お手入れ方法のご紹介します。
まず、プレゼントの場合は素敵なラッピングが施されていますが、思い切って取りましょう!
ラッピングを取る前に、写真に収めておくのもいいですね。
さて。
アジサイはとてもお水を好む植物です。
基本的には、朝夕2回、たっぷりのお水をあげてください。
また、アジサイは日当たりの良い場所を好みます。
ただし、あまり暑くなるとお花が咲かなくなる場合があるので、風通しの良い場所を選んであげましょう。
特に「西安」などの西洋アジサイは、比較的寒さに弱いので、11月以降は室内へ移動してください。
「ダンスパーティー」などのガクアジサイは、西洋アジサイに比べ耐陰性、耐寒性がありますので、年間を通して戸外の半日陰でも育てられます。
もし、水が下がって元気がなくなってきたら・・・・。
たーっぷりバケツに溜めた水の中に鉢ごと土の部分を浸してあげましょう。しばらく置いて元気が出てきたら、水から出して鉢皿に置いてあげましょう。
花が終わったら・・・・。
一回り大きい鉢に植え替えてあげるのがGOOD!
その際に、咲き終わった花から2節ほど下の部分で切り戻してあげましょう。
そうすればまた来年、
きっと綺麗なお花を咲かせてくれるでしょう♪
5月誕生花 「ピンクバラ」
5月の誕生花
ピンクバラ
【花言葉】 「上品」・「気品」・「しとやか」・「温かい心」・「恋の誓い」
新緑の季節に生まれた方に贈る、心躍るお花。
■色によって異なる花言葉
バラは、色によって印象が変わりますよね。
そこにのせて贈る言葉や気持ちも、色の印象で変わります。
5月の誕生花は「ピンク」。
フランスの画家エリザベートが描いた「フランス王妃・マリーアントワネット」も肖像画の中で手に1本ピンクバラを持っています。まさに「気品」を感じますね。
■ピンクの魔法
やっぱり、女の子はピンクが大好き♪♪
いくつになっても、照れくさくても、ピンクに胸がときめきます。
誕生日の贈り物に限らず、女性へのプレゼントに、さりげなく差し出すピンクの花束!素敵ですよね。
爽やかな新緑の季節に映えるピンクバラがあふれる五月になりますように♪♪
5月1日は「すずらんの日」~大切な人へすずらんの花を贈る~
すずらんはヨーロッパで春の象徴として欠かせない花。
フランスでは5月1日を「JOUR des MUGUETS」=「すずらんの日」と呼び、愛する人は元よりお世話になっている人、大切な人へすずらんの花を贈る習慣があり、贈られた人は幸運が訪れると言われています。
この日フランスの街にはほんとにたくさんのすずらん売りの人たちが出るそうです。
なんて素敵な光景。
沢山でなくていいのです。1輪2輪でも。その気持ちを伝えることが大切。
是非、日本でもこのすずらんの日、広まるといいですね。すずらんが運ぶ幸せ。
5月1日はすずらんに会いにお花屋さんを訪ねてみませんか?
お花*あれこれ事典~お花の基礎知識編 水揚げ編 part3 ~
お花の基礎知識
~水揚げ編 part3 ~
お花を部屋に飾ってから1~2日しか経っていないのに、ぐったりとしてきてしまった!
そのような経験はありませんか?
これは、お花の「水が下がった」状態といいます。
「水が下がった」お花は、「水揚げ1」でご紹介したように、茎を切り戻してあげれば良いのですが、それでも元気がないときは・・・
そんな時の裏技をご紹介します!
まず用意していただくものは、『新聞紙とセロテープ』。
そして、お花を真っ直ぐに立てられるような『縦長の容器(ペットボトルでもOKです)』。
まず写真のように新聞とお花を置きます。
次に左下からくるくるとお花に新聞を巻きつけていきます。
この時キツ過ぎても、ゆる過ぎてもNGです。
花が上向きに固定されていればOKです。
茎が新聞から10cmくらい出るよう巻き、セロテープで留めます。
葉っぱが付いている花は葉っぱが折れないように、花を下に向けて巻いてあげると良いでしょう。
この作業が終わったら、茎を切り、たっぷりと深めの水の中に入れます。
作業のポイントは、導管に空気を入れないよう、茎を切ったら素早く水に入れることです。
お花に元気がない時は、導管にバクテリアが詰まっていることが多いので、
下から1cm以上は切ってください。
可能であれば、5cmくらい切っても良いでしょう。
新聞を巻いたまま1~2時間お水に浸けておき、覗いてみてシャキっとしていたら新聞を外してあげましょう。
これで完了です!
お花がぐったりした時は、是非この方法をお試しくださいね!
お花*あれこれ事典~お花の基礎知識編 水揚げ編 part2 ~
お花の基礎知識
~水揚げ編 part2 ~
お花は水の中で切ると良い!というお話を聞いたことはありませんか?
これは「水切り」という水揚げ方法の一種です。
前回は、花は、「導管」で水を飲んでいるとお話をしましたが、この「水切り」という方法を用いると、
導管に空気を入れないように茎をカットすることが出来るので、
「深水の中で切ってあげましょう」などとよく本でも紹介されています。
方法はカンタン!
「水揚げ1」で紹介した3つのポイントを守り、
切れ味の良い清潔なハサミでスパッと気持ちよく斜めに切り、
綺麗なお水が入った花瓶に活けてあげれば良いのです。
さらに、お花屋さんで買った花を持ち帰るときにもポイントがあります!
茎の切り口が少しでも乾かないように保水してもらってくださいね!
これで、また一段とお花を長く楽しめます!
みなさんにより長く楽しんでいただけるように、
お花屋さんではこんなことを・・・。
お花屋さんではみなさんのご自宅で少しでも長持ちするように、店頭にお花を並べる前に、色々な水揚げ方法で下処理をしています。
一昔前までは、生産者から市場、そしてお花屋さんまで、お花は1日中ダンボール箱に入って送られてきました。
お花屋さんでの水揚げ作業も、時間と手間が掛っていました。
最近は、生産者、市場、お花屋さんが一丸となり、水の入った特殊なダンボールや専用バケツで送られるケースが増えてきました。
お花にとっても、茎が乾くことなく鮮度が保たれるので、画期的な方法ですよね。
お花屋さんで並んでいる、可愛いお花たちを見た時は、そんなことも思い出してくださると嬉しいです。
お花*あれこれ事典~お花の基礎知識編 水揚げ編 part1 ~
キレイなお花を買ったり、贈ってもらったら、、、、
せっかくだから、長く楽しみたい・・・・。と思ったことはありませんか?
お花もちょっとした、コツやテクニックをマスターすると、長く、キレイに楽しむことができます。
そんなお花を楽しんでいただける、トピックスをご紹介します。
お花の基礎知識
~水揚げ編 part1 ~
お花屋さんでお花を買うと、
切り口が斜めに切られているものをよく見かけます。
なぜ斜めに切るのでしょうか?
花は、「導管」という水を吸い上げる管を使って水を飲んでいます。
この導管がとても重要。
乾いてしまったり、バクテリア(花瓶のお水に湧いてしまう菌)が詰まってしまったりするとお花はお水を吸う手立てを失ってしまいます…。
この導管の断面積が少しでも広くなれば、お水を吸い上げやすくなります。
だから、花瓶に活けるときや、茎の導管が茶色くなっていたりしたときは、すぐに切って下さいね。
切るのは2cm~3cm程度。
その時に気を遣っていただきたい3つのポイント!
お花はバクテリアには勝てません。
・清潔なハサミで
・切れ味の良いハサミで
・綺麗な花瓶に綺麗な水で
お花を飾ってあげてくださいね。
4月の誕生花★アルストロメリア
4月の誕生花
アルストロメリア
【花言葉】 エキゾチック・未来への憧れ
春の桜、暖かな陽気。
たまに吹く冷たい風まで、さわやかな香りの4月。
新しいことを始める季節にぴったりの花言葉!
お誕生日はもちろん、他のお祝いのプレゼントにもオススメです。
アルストロメリアは1本のお花に、いくつものお花をつけているので、花束にするとボリュームたっぷり!
贈られた方の笑顔が隠れるほどの花束、素敵ですね♪♪
ぐるっと一周お花がついているので、自宅で食卓に飾るにもピッタリ。テーブルの中央で、まわりを華やかにしてくれます☆
■アルストロメリアとは…
花の色は、赤・白・黄色・ピンク・オレンジと多彩。バラエティーに富んだ品種群に、飾る楽しみが一層膨らみます。
花持ちがよく、次から次へと花を咲かせる魅力的なお花。
原産地は南アメリカですが、別名「インカの百合」、花の姿形から、かつては「百合水仙」と呼ばれることもあったこの花。
最近は、ちょっと長めのアルストロメリアという名前も知られてきました。
ギフトで贈る時も、自宅で飾る時も、ぜひ今が旬のアルストロメリアを。